ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 17, 2015
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カテゴリ: 映画、テレビ
「南の国から2014」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 あちこちで大絶賛されてたし、知人からも激しく薦められてて、今日やっと鑑賞する機会ができた。映画賞をがんがん獲りまくってる話題作。
 南部テキサス州の保守的な土地での、10数年にわたるある家族の物語。実際に役者が10数年かけて演じまくる。

<感想>
 評価は甘めに満点五つ星。
 おそらく賛否の分かれるのはこの題名。四人家族を描いた作品なのだけれど、約一名の人物に主観を置いて鑑賞することを制作側は望んでいるのか。

 日本語の題によると、主役は六歳の息子という限定解釈。原題(Boyhood)もそうなのだろうけれど、なんとなく父(イーサンホーク演)の成長ぶりをも包含してるようにもとれる。
 一方で、母親目線で観たい気もする。彼女(←いわゆる「だめんずウォーカー」)の人生って、母として妻として女として、とにかくハランバンジョー。編集しなおしてもう一本映画を作れそう。
 ま、少年の成長という視点であれば、それはそれでじわじわと味わえる映画なので、名作には違いなく。

 あと、こうゆう長期にわたる家族の物語は、日本人的には「北の国から」と比較してしまうけれども、全然テンポ感が違う。サクサクと進行する。純君の語りもなければ、さだまさ氏の感傷的な音楽もなく、つまり「泣かせどころ」を強要していない。

 こうゆう作品、なかなかない。渋い。深い。





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最終更新日  Jan 24, 2015 09:05:18 PM
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