I love Salzburg

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2010.02.10
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カテゴリ: 展覧会
小野竹喬1.jpg



「岡山のどこへ行きたい?」
ほぼ10ヶ月ぶりに会う 親友M子が、メールでそう尋ねてきました。

「岡山市から笠岡って遠い? 
笠岡市立竹喬美術館で『生誕120年 小野竹喬展』をこの14日までやってるんだけど、、、。」

「picchuちゃん、いいところに気が付いたわね~。
私、1月にその美術展へ行って、とても良かったから、もう一度観に行きたいな~って思ってたの。」

* * *


ブダペスト旅行記の途中ではありますが、



明治22年、岡山県笠岡市において、日本画を代表する画家・小野竹喬は生まれました。
その生誕120年を記念して、10年ぶりの大回顧展が開催されているのです。


昨年の11月のこと。
ブログ仲間のsakura由子さんが、大阪で開かれたこの展覧会について日記で紹介されておりました。

小野竹喬?
日本画家に詳しくない私は、過去にその名前を聞いたこともありませんでした。
由子さんがアップして下さってる数点の絵画にどことなく惹かれ、少し竹喬さんについて調べてみました。

そこで、私の住む香川県のお向かいさん、岡山県出身だと知りました。
しかも笠岡市と海を挟んだだけの、すぐその向こうが私の住む町なのです。
不思議とそれだけで親近感が湧いてきました。^^

そして、セザンヌの影響を受けたという竹喬さんですが、


その回顧展が、現在、彼の故郷である笠岡を巡回中です。


雨降りにも関わらず、笠岡市立竹喬美術館は大賑わい。
皆さん、竹喬さん独特の柔らかい絵に癒されたかったのでしょうか。

どの絵からも温かい人柄が窺い知れて、とても心が和みました。

きっと竹喬さんは欲のない、素直な方だったのでしょうね~。

明るい青色や淡い茜色など、その色遣いも印象的で、、、
竹喬さんの優しい視線の先にある、ごく当たり前の風景に少し頬紅を加えたような、そんな可愛い感じがします。^^

もちろん、それだけが竹喬さんの作品ではありませんけど、そういう部分が特に私の中に残りました。
(もしかして、私の心は疲れてるのかな?)


そして、彼の晩年の代表作となる『奥の細道句抄絵』の、松尾芭蕉とのコラボレーション(?)が私的にはヒットでした。
これまで、感性の乏しい私が芭蕉の句を読んだとしても、さほど心に響くものはなかったのですが、
竹喬さんの絵とともに見る数々の句に、さすがは、芭蕉!としばし唸ってしまいました。(笑)

私にとって、俳句だけでは感じ得ることができなかったもの、絵だけでも何か足りないものを、
2人の世界が上手く融合して、その情景が心にしっかりと届いてきましたよ。


なかなか見ごたえのある展覧会、
この2/14(日)まで笠岡市立竹喬美術館で開催された後、
お次は 3/2(火)~4/11(日)まで、東京国立近代美術館で楽しめます。

小野竹喬2.jpg
≪ 暑き日を 海にいれたり 最上川 ≫



<おまけ>

「竹喬さんの絵を見た後は、あぁ、やっぱり笠岡の景色だって思うよね~。」
美術館を出て、少し車を走しらせた頃、M子は言いました。

ちょうど私も、まるで竹喬さんの絵みたい、、、と車窓から眺める笠岡の風景にそう感じていました。
二人で同じこと思ってたんだ。^^

けれど、花より団子の私達。(笑)
「picchuちゃん、妖しいカレー屋さんに行きたくない?」というM子の一言で、
ランチお預けで竹喬さんの世界に浸っていた私達も、一路 倉敷にあるインド料理屋さんへと走りました。

実はこの日、私にとって生まれて初めてのインド料理だったのです☆
店の扉を押した途端、ぷ~んと妖しげなお香の香りが漂ってきて、竹喬さんの純日本からインドへと一気に空を飛んだようです。^^

「もう、おなかペコペコだよぉ~!><」
そこで、少し早目のディナーコースを頼みました。

「ラッシー。」 
インド人らしき店員さんは そう言って、まずはドリンクを運んできてくれます。

何も分からない私は、「ラッシー」が挨拶の言葉なのかと勘違いしてしまいました。
彼女につられて、首を傾げながら笑顔で「ラッシー」と答えてみました。(恥)

「picchuちゃん! ラッシーって、このジュースの名前だよ!(><)」
きっと私よりもM子の方が恥ずかしかったに違いありません。(苦笑)

それにしても、インド料理はもの凄~く美味しかったです!!
スパイスが効いてるのかな~、身体の内側から暖かくなって、一日経った今でもお腹に温もりを感じています。
また食べに行きたいなぁ~。^^
2010-02-12 21:36:39

「きっと、あの人達はネパール人よ。」とM子。
「え? やっぱりインド人でしょう…。」
「いいや、岡山には沢山のネパール人が来てるから、きっと彼らはネパール人だって。」

美味しい料理が食べられるのなら、彼らがインド人であろうが、ネパール人であろうが、私には全く問題ありません!(笑)


〈インドレストラン&バー マタ〉
岡山県倉敷市宮前356-1
086-421-7344
http://indianrestaurentmata.com





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Last updated  2010.02.14 17:43:50
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