ほんやく☆こんにゃく

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ちゃしー

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September 6, 2010
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カテゴリ: 翻訳
以前の記事に書いた「 翻訳の手順 」。

この手順を念頭において課題を訳しているのですが、
最後の「見直し」がずっと苦手でした。・・・今も。

・見直し
 日本語、文法、情報量の3点から検討し、どれも矛盾がないことを
 確認する

この見直し、矛盾に気づかなければどうにもなりません。
でも、わたしには、この「矛盾に気づく」ということが

自分で書いた訳文だから、どうがんばっても客観的にみることが
できない。でも、客観的にみなければ矛盾には気づけない。

先月のトライアリスト東京の講座でそのことを先生に話してみたところ、
アドバイスをいただくことができました

先生いわく
 「客観的にみる」というのはなかなか難しい。具体的な方法が
 あるわけではないから、いわゆる精神論っぽい話になってしまう。
 だから、「訳文にあるおかしいところを見つける」という訓練を
 重ねるのもひとつの方法。
 日頃からそうしていると、自分の訳文でもおかしいところを
 見つけやすくなる。


なるほど~。トライアリスト東京の日本語講座には、
そういう側面もあったのか


という出来事があってしばらくしたころ。
返却された課題を見直していて、矛盾を見つけました!!
いつものように、訳に困ったところです。


訳例:局所進行膵癌患者および転移巣のある患者126例
私の訳:転移性局所進行膵癌患者126例

「locally advanced」と「metastatic」がそれぞれに「pancreatic cancer」を
修飾するのか、それともひとつにまとまるのか。
わたしはひとつにまとめてしまったのですが、訳例では別々。
これは、英語の文法じゃ解決できません。
では、どこをみると別々だと判断できるのか。その根拠はどこに?

そう考えたとき、訳語が目に入りました。

「転移性局所進行膵癌」って、ありえないのでは・・・?
「転移性」と「局所性」は、相反する性質のもの。
転移性なら局所性ではなく、局所性なら転移性ではない。
ならば、この2つをひとつにまとめてしまう選択肢はありえない。

「日本語の矛盾」とはこういうことか、と実感しました。
同時に、「日本語の文献を読んでおかしいところを見つける」ということが
思ったよりも全然できていなかったことにも気づきました。
今後は、もっと意識して日本語の文献を読んでいこうと思います


さて、余談ですが。
8月下旬、タンザニアに9日間の旅行に行ってきました
海外旅行といえば、現地のことば
タンザニアはスワヒリ語です。
最初はあいさつぐらいは、と思って勉強し始めたのですが、
思ったよりも簡単だったので片言での会話をめざして、例文と単語を
覚え、文法もちょっと勉強していきました。ただし、現在形一人称限定(笑)

話せるかな~、話せたらいいな~、とどきどきしながら出かけたところ、
思ったよりもずっと話すことができました
自己紹介で名前を言ったり、聞いたり、出身を言ったり、
動物は何を見たとか、どの動物が好きとか。
ちょっと話すと、たいていの人が「ここに住んでるの?」と
聞いてきて、うれしくもありびっくりもしました。
あいさつ以上のスワヒリ語を勉強していく人って、少ないのかな。

印象的だったのは、スワヒリ語で話したときの相手の笑顔。
とってもとっても、うれしそうに笑うんです。
英語じゃ絶対に見れない笑顔。
現地のことばを勉強していってよかったな、と思いました


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動物もたっくさん見てきたよ~





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Last updated  September 6, 2010 07:15:45 PM
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