昭和 PLAYBOYS

昭和 PLAYBOYS

January 31, 2006
XML
テーマ: Jazz(2003)
カテゴリ: MUSIC

オムニバス/ビッグ・バン・ブロウ~フィーチャリング・ビッグ・フォア ジョージ川口



オムニバス/ビッグ・バン・ブロウ~フィーチャリング・ビッグ・フォア ジョージ川口

< 昭和PLAYBOYS,おすすめ度★★★★★の2冊。>

進駐軍クラブから歌謡曲へ

進駐軍クラブから歌謡曲へ

アメリカ占領下の戦後日本――東京、横浜などの大都市は、進駐軍兵士であふれていた。多くの土地建物が接収され、米軍基地、キャンプ、米軍人のための居住地に早変わりした。これらの場所はオフリミットと呼ばれ、特別に許可された者以外は立ち入りが禁じられる。日本各地に特異な空間が突如出現したのである。
進駐軍クラブに出入りしたバンドマンでは、のちに名を成す、 原信夫 , 穐吉敏子 , 宮間利之 , 小野満 , ジョージ川口 , 渡辺貞夫 ,ホリプロを設立した 堀威夫 ,らがいた。演奏されたのはジャズに限らずカントリー&ウエスタン、ハワイアンなど。歌手では雪村いづみ、江利チエミ、ペギー葉山、松尾和子…。また仲介業として関わった者のなかには、やがてナベプロを起こす渡辺美佐・晋夫妻がいた。そうした人びとを育てた場がほかならぬ進駐軍クラブであった。
クラブに関わった人への直接インタヴューでは、さまざまな興味深い事実を知ることができる。その後、華やかな時期を迎える日本ポピュラー音楽や歌謡曲だが、そのスタイルの原型は、このようなクラブで生まれた。ここに多くの可能性と創造の芽があったのだ。

(日本の中の「アメリカ」である進駐軍クラブで働く。そうした人たちの聞き書きが非常に面白い。。)



戦後日本のジャズ文化

戦後日本のジャズ文化

黒澤明、石原裕次郎、そして若松孝二、足立正生からアニメまで。五木寛之、倉橋由美子、中上健次、平岡正明、筒井康隆、村上春樹、そしてジャズ喫茶からジャズ革命論まで。ジャズはいかに受容され、いかに多くの表現者たちの源泉となってきたか--。日米のジャズと文化事情に通暁するこの著者にしか書けなかった、異色のジャズ文化論書き下ろし。戦後カルチャー論の空隙を突く野心作。
目次より:第1章 自由・平等・スウィング?――終戦前後の日米ジャズ再考/第2章 大衆文化としてのジャズ――戦後映画に響くもの/第3章 占領文学としてのジャズ小説――五木寛之の初期作品を中心に/第4章 挑発するジャズ・観念としてのジャズ――1960―70年代ジャズ文化論(1)/第5章 ジャズ喫茶解剖学――儀式とフェティッシュの特異空間/第6章 破壊から創造への模索――1960・70年代ジャズ文化論(2)/第6章 破壊から創造への模索――1960・70年代ジャズ文化論(2)/第7章 過去の音楽へ――近年のメディアとジャズ文化

(この2冊を読めば新鮮に戦後日本のジャズ文化を解読できるであろう。。)





ポちっと♪






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 2, 2006 04:25:24 AM コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: