至極の景色を求めて

至極の景色を求めて

2006.09.16
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カテゴリ: IRAN

DSC_0255.JPG

王朝最初の都

「なんかキュロスに心奪われちゃった」--。

ペルセポリスから車で1時間。

アケメネス王朝の創始者、キュロス大王が眠るパサルガダエを見終わった女子大生の言葉に、男ながら深く共感してしまいました。

キュロスは、支配下の民族に慈悲深い政策をとり、旧約聖書で救世主(メシア)と呼ばれました。

後にアレクサンダー大王が墓と莫大な財宝を発見した際、キュロスが残した言葉に目が止まりました。

「財宝は好きにすればいい。その代わり土や水は汚さないでほしい」

自然を慈しむ言葉に感銘を受け、アレクサンダーは財宝に手を付けず、都を去ったといわれています。

質素でも威厳のある墓は、キュロスの人柄を表しているようでした。

補修工事で足場が組まれているのは残念でしたが・・・。


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Last updated  2006.10.28 21:52:38
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Re:パサルガダエ:世界遺産(09/16)  
ZINNIA_JP  さん
権力を墳墓の大きさで示す王もいるのに、(時代や当時の形式などもあるのでしょうが) 大王と評されるには小さなお墓ですね。キュロス大王の優しきポリシーみたいなものを感じます。 (2006.10.25 09:37:03)

Re[1]:パサルガダエ:世界遺産(09/16)  
ZINNIA_JPさん

地元の人も数十年前までキュロス大王の墓だと
知らなかったくらい簡素なものでした。
まわりは宮殿跡がぱらぱらと点在する草原地帯で、
まさに松尾芭蕉が藤原三代の栄華を偲んだ
「夏草や兵どもが夢の跡」の雰囲気でしたね。
(2006.10.25 10:46:18)

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