白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

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November 22, 2024
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カテゴリ: 日々の出来事


「長い目でみれば、人生で無駄なことはない」

そんな名言がある。



両親の闘病を身近で見たり、だんだん弱っていくのを

見て、辛かったけど、教えられることも多かった。




ペットロスを経験したときも辛かったけど、

命の大切さや、どんなに可愛がっていてもいつかは

お別れがくる、だから今この瞬間、一緒に過ごせることに

感謝して愛犬との生活を楽しもうと学べることができた。




自分の絶不調のこともそう。

あの時代があるから、自分の生活習慣を変える

ことができたのだと思う。



不調がなかったら、あれこれ健康法を試したり、

健康オタクになっていないだろうから、

今、こんなにエネルギッシュに動けてない。

だから確かに名言どおり、長い目でみれば、

人生無駄なことはないのかもしれない。






でも息子の起立性調節障害、そして不登校、引きこもりの

経験だけはどうしても

「どんな逆境も無駄ではない」とは思えなかった。

なければ、どんなによかっただろうって思っていた。




小6のときに発症して、中学はまったく行けてない。

高校は通信高校で週2,3回。高校認定試験も受けた。

その後の3年のひきこもり。




息子はあの時代のことを「長い闇の歴史10年」という。



引きこもりって本人が一番つらいと思うけど、親も辛い。

いつも心のどこかがどんより暗いのだよね。

それが私の心の闇なのだと思う。




子育てを順調に経験してきた人たちに常に嫉妬している

わけでもないのだけど、ふとした拍子にその心の闇が

私からひょっこり現れるときがある。直近では

ジム友の息子さんがお医者さんって聞いたときに出てきた。





この間、小学校の教員を定年まで勤めた人で仲良くなった

ジム友とおしゃべりしてて、「起立性調節障害」の

話が出たのだよね。そしたら、すぐにわかってくれた。

「朝、起きられなくなって辛いやつだよね。」って。




昔は学校の先生でもなかなか知らなかったのに

すぐわかるんだ、、、と思ってから、これってもしかしたら

私が頑張ったせいもちょっとはあるのかもと思った。

病気の認知を広めるために病院と中日新聞に手紙を

出したりしたのだよね。(新聞にも一度掲載してもらった)





今から10数年前、お世話になった市民病院の小児科部長に

手紙を出した。その一か月後に返事の手紙をもらった。





(探したらでてきた2008年11月に書かれた私のブログ記事

の一部をコピー↓)



「返事にはうれしいことがいっぱい書かれていた。

病院の小児科部長が今年の春に豊橋小児科医会で行われた

大阪医大の田中先生の講演を聴き、OD(起立性調節障害)

の理解をさらに深めたということ。

また市内の養護教諭と公務主任の勉強会で

起立性調節障害ことをしっかり説明したということ。

また今後、小児科部長が大阪医大に見学を

希望しているなどが書かれていた。」



ここまで




教員だったジム友がちゃんと知っていてくれるほど

小児科部長のK先生は病気の認知を広めようと

頑張ってくれたんだなあって

思ってちょっと胸がジーンとした。




現在、不登校児はどんどん増えているそう。

不登校児のなかで起立性調節障害が並存している割合は

約30-40%程度と言われているそうだ。

先生や周りの人がその病気を知っていてくれることで

今、進行形で悩んでいる子や親たちが少しでも楽に

なるといいと思う。





息子が病気になっていなかったら、市内の小児科部長も

これほど頑張ってくれてないと思う。

と思うと息子の経験もまったく無駄ではなかったのかもしれないと

思ったら、私の心の闇の暗い部分がす~となくなっていく

ような気がした。









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最終更新日  November 22, 2024 09:07:18 AM
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