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2006/06/23
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カテゴリ: 雑記

RWANDA


イングランドは "連合王国(United Kingdom)" なのに、
なぜ、アフリカは合衆国や連合王国になれない?


平和を望むエンディング曲の1フレーズがこの映画のテーマ。

これは、1994年、 ルワンダ で起きた民族紛争の大虐殺の最中、
正義と勇気を貫き、1200人もの命を救ったホテルマンの実話である。

テリー・ジョージ監督は、北アイルランド・ベルファスト生まれ。
北アイルランド紛争で IRA に関与した疑いから拘留された経験を持つ。
この映画で、国際紛争や貧困に対する無関心にも警鐘を鳴らす。

最も印象的だったシーン
世界各国が紛争への政治介入を見送ったために、
ホテル内に避難民を残したまま、外国人客が国外退去するところ。

暴徒化した民兵がホテルの近くまで迫っている。
国連軍のバスの中から、心配そうに残された避難民を見つめる人々。
ペットの愛犬を連れた外国人客もいる。
犬は乗れても、避難民は一人として乗れないバス ...
降りしきる雨の中、プレスの ホアキン・フェニックス がそのバスに向かう。
そのとき、残されるホテル従業員からそっと差しかけられる傘 ...

「恥ずかしい。やめてくれ!」

退去していく人々の不安や葛藤、無念さ、罪悪感等を




映画館から出ると、そこは週末の歓楽街。
平和と豊かさを享受した今の日本では想像もつかない話だった。

『砂漠』 で伊坂幸太郎が書いたように、日本は 「オアシス」 なのだ。
「オアシス」 で幸せに暮らすことが悪いことではない。
ただ、自分だけが良ければいい ...
そんな身勝手と無関心が、今の日本にはびこっていないか?
自分にできることは何だろう ...

そんな思いを巡らした映画だった。
たくさんの人に観てほしい満足度 ★★★ の作品!





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Last updated  2006/06/24 06:12:05 PM
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