今日も何かあたらしいこと

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2008年04月24日
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カテゴリ: 本の部屋
海堂尊(かいどうたける)の医療ミステリ「チーム・バチスタの栄光」を読みました

ベストセラーにもなり、阿部寛・竹内結子主演で映画化もされましたね。

バチスタ手術というのは、NHKの「プロジェクトX」でも、ドラマ「医龍」にも出てきたので、

拡張型心筋症という病名とともに有名になった、難しい手術です。

その手術を何例も成功させてきたバチスタチームが、続けて失敗してしまうのですが、

それが医療ミスではなく、誰かが故意に失敗させている…つまりは殺人事件!?

という疑いから、真相を解明するための調査が始まるわけです。


まさか、医療に携わる者が、故意に手術を失敗させるなんてあり得ないので、

そのあたりの動機を含めての説得力が、このミステリの難しいところかな。



筆力も今一歩かと思ったけど、著者が本当の医師だからこそ書ける物語ではありますね。


何より「チームバチスタの栄光」というタイトルがすばらしい

チーム医療というのは、「医龍」でも取り上げられて一般に知られてきたし、

まるでF1「チームHONDA」というみたいに、かっこいいネーミングです


しかし先日、著者がテレビで発言していたのですが、本当はこのミステリを通して、

「Ai」という概念を一般に知ってほしい、という意図があるのだそうです。

日本では、死後に解剖することが少なく、医療側も頼みにくく遺族も拒否しがちであり、

そのために、死亡の真相が明らかにされないまま、終わってしまうことが多い。

そこで、御遺体をいったん画像診断にかけ、もし異変が見つかれば改めて解剖する、

ということで、遺族の承諾も取りやすくなる、というわけです。

なるほど、この「Ai」が普及すれば、今まで隠れてきた犯罪が明らかになるかもしれないし、




チーム・バチスタの栄光


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Last updated  2008年04月24日 14時54分50秒 コメントを書く


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