前回の続きです。
2つめの美術館は、 秋野不矩美術館 (天竜市)です。
JR掛川駅から浜名湖鉄道の1両電車に乗って揺られること約1時間。
着いたのはレトロな駅舎の天竜二俣駅。


美術館は、駅から徒歩10分くらいのところにあります。
天竜市を見下ろす高台にあるんですよ。

ちょっと面白い建物でしょ~!?
秋野不矩さんは明治41年生まれ(平成13年没)の日本画家。
この天竜市のお生まれです。女性ですよ。
私は学生時代に、京都の美術館で開かれた秋野さんの展覧会を見て以来、秋野さんのファンでした!
秋野さんは日本画家ですが、26歳のときにインドを旅し、
その風景に強いインスピレーションを受け、インドをテーマにした絵をたくさん描かれています。
それが本当に素晴らしくて!
何もかもを受け入れて飲み込んでしまうかのようなインダス川の雄大な流れ。
どこまでも続く乾いた赤土の大地。
そして、そこで力強く、たくましく、人間臭く生きるインドの人々。
秋野さんの描くインドの風景の前に立つと、そこに行ったことのない私ですが、
心の中には遠いかの地の風が吹き、まだ見ぬ大地のにおいを感じるかのような気分になります。
今回は、おりしも「インド 旅のはじまり」というテーマの展示。インドの絵がたくさん飾られていましたよ~。
本当によかった!!
ポストカードを数枚買いましたが、その1枚がこちら。

この絵のポストカード、学生時代にも買ったんですよね~。
当時はしばらく部屋に飾っていましたが、黄色く変色してきたので捨てた覚えがあります(笑)
なので、再び購入!!
これはアフガニスタンの風景(インドちゃうやんっ)。
今回はこの絵の本物も観られました!!! 青い色がとってもきれいな、大好きな絵です!!
そうそう、この美術館、建物自体もみどころですよ!!!
設計は藤森照信さんという方。
建物のイメージは、田舎の味噌倉だそうです。
珪藻土や漆喰の土壁に、ムクの木の板やスギの柱が使われていて、なんだか体にもいい感じ。
インドとか色々な国が混じった無国籍っぽい雰囲気もありますよ。
↓館内(このロビーだけ撮影可)

館長さんによると、掛川にある、藤森さんの設計した ねむの木こども美術館 と、
安藤忠雄氏が設計した近くの中学校の体育館(確かそう言っていたような・・・)と合わせて見学に来る人も多いそうです。
建築好きな人には、とても楽しいコースですよね。
なにかテーマをもって旅するのもいいですよね~~。
今回は、ゆるーい日本の地方を旅するのも、なかなかいいなあと思った旅となりました。
そうそう、いつか見に行ってみたい建物がこちら↓
植田正治写真美術館 (鳥取県大山)
植田さんの写真も好きですし、この美術館の建物も超おもしろいし、周りの風景もいい!
かなーり、へんぴな場所にあるみたいなのですが、春が来たらふらっと行ってみようかな~、なんて思ってます。
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