プレリュード

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2005年09月02日
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カテゴリ: クラシック音楽
今日のクラシック音楽 』 シューベルト作曲 ピアノ三重奏曲 第1番変ロ長調 D898

あれはもう45年前くらいの話になるのでしょうか、高校生になってから定期購読していた雑誌「レコード芸術」の室内楽月評で紹介されていた、シューベルトのピアノ三重奏曲第1番に目がとまりました。 その当時室内楽の新譜レコード評を担当されていたのが故大木正興さんでした。 淡々とした語り口の中に、その音楽の魅力を十全に伝える文章を書いておられる、私の好きな音楽評論家の一人でした。 NHKクラシック番組にもよく出演されていて、バリトンの渋い語り口にも非常に魅力のある人でした。

その大木氏がシューベルトの「ピアノ三重奏曲 第1番」についてどれほど魅力のある音楽であるかを書いておられて、そのあとに演奏の批評を述べておられたように記憶しています。 演奏家の名前はもう忘れてしまいましたが、この曲を聴いてみたいという願望がそれからも続いていて、念願のLP盤で聴いたのがこの曲との最初の触れ合いでした。 ユージン・イストミン(P)、アイザック・スターン(Vn)、レナード・ローズ(チェロ)のトリオでした。 以来、私が好きな室内楽作品の筆頭に挙げる曲となっています。

フランツ・シューベルト(1797-1828)は、2曲のピアノ三重奏曲を書き残しています。 2つの曲はとても対照的な性格を持っていて、第1番は愉悦感さえ感じられる明るい作品ですが、第2番は少し劇的で緊張感のある音楽です。今日はそのうちの第1番を採り上げました。

シューベルトの作品はどれもロマンティックな美しい旋律に満ち溢れています。歌謡性と抒情性豊かな情感たっぷりの音楽ですが、特にこの第1番のトリオは、第1楽章に象徴されているように、ピアノのリズミカルな音と叙情性の味わいのある旋律で、冒頭から室内楽を聴く魅力へと誘ってくれます。 そして最終楽章までこの気分は失われることなく、至福の境地へと運んでくれる音楽です。

シューベルトは600以上の歌曲を書いていますが、彼の器楽・管弦楽作品の美しい歌謡性と叙情的な旋律はこうした歌曲の作曲から生まれているのでしょう。

この曲が作曲された年は定かではないのですが、1827年という説が多いのだそうです。 そうだとすればシューベルトにはすでに死の影が忍び寄って来ている頃で、しかもベートーベンの棺を泣きながら運んだのも1827年でした。 

そんな出来事があった時期、或いは自身を苛む病気に負けずに書いたこの曲は、実に楽天的な気分に溢れた音楽なのです。 そこにシューベルトの胸に秘めた「悲しみ」を私は強く感じます。いつまでもこういう気分で生きていたいという願望のようなものが、曲全体に横溢しているような気がしてなりません。



愛聴盤

ヴィルトゥーゾ的な演奏なら
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)、ヘンリク・シェリング(Vn)、ピエール・フルニエ(チェロ)

BVC35072  9/02
RCA原盤 1974年9月録音 BVC35072 (旧R25C-1070)
カップリングはシューマンのピアノ三重奏曲です。

ルービンシュタイン はここで。

サロン風当時の趣きを古楽器で味わいたい方は

ジョス・ファン・インマーゼル(P)、アンナー・ビルスマ(チェロ)、ヴェラ・ベス(Vn)

9/02  SRCR 1772
VIVARTE原盤 ソニーレコード SRCR 1772 1996年4月録音


インマーゼル はここで。

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今日の音楽カレンダー 』(追記)



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ともの『 今日の一花 』        ガーベラ

9/02撮影地 大阪府和泉市 2005年5月

これも季節遅れですが気に入りの1枚ですのでアップしておきます。





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最終更新日  2005年09月02日 00時12分01秒
コメント(6) | コメントを書く
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ぜひ  
絵葉書にしたい写真です♪ (2005年09月02日 00時15分15秒)

Re:ぜひ(09/02)  
とも4768  さん
e-timeさん
>絵葉書にしたい写真です♪
-----
ありがとうございます。
画像を取り込んで保存してお使い下さい。
(2005年09月02日 00時31分11秒)

いいですね!  
きゃー☆
私の大好きな大好きな たぶん、室内楽の中で一番好きな曲。
初めて聞いたのが中学生の時でした。
この曲のことは全く知らず ただなんとなくFM放送でエアチェックをして、
以来虜になり そのテープ、何度も何度も、毎日聴いていました。
私の愛聴盤も、ともさんの愛聴盤と同じです。
感激♪
さっき、この日記を読んでCDをかけました。
今、部屋にこの曲が流れています。いいですね~うっとり。

ガーベラ、美しいですね!こちらも素敵☆

(2005年09月02日 08時34分19秒)

Re:いいですね!(09/02)  
とも4768  さん
ぴあの@サファイアさん
>きゃー☆
>私の大好きな大好きな たぶん、室内楽の中で一番好きな曲。
>初めて聞いたのが中学生の時でした。
>この曲のことは全く知らず ただなんとなくFM放送でエアチェックをして、
>以来虜になり そのテープ、何度も何度も、毎日聴いていました。
>私の愛聴盤も、ともさんの愛聴盤と同じです。
>感激♪
>さっき、この日記を読んでCDをかけました。
>今、部屋にこの曲が流れています。いいですね~うっとり。


交響曲や協奏曲・器楽曲・オペラなども勿論いいのですが、最も落ち着いてクラシック音楽を味わえるのは室内楽だと思っています。その中でもこの曲は美しさの点では筆頭に挙げられる名曲だと思います。第1楽章冒頭の美しい旋律は一度聴いたら忘れられない、親しみと温かさのこもった音楽で、それが最後まで持続していますね。素晴らしい名曲です。

>ガーベラ、美しいですね!こちらも素敵☆
-----
ありがとうございます。お気に入りの1枚です。
(2005年09月02日 11時13分28秒)

Re:シューベルト ピアノ三重奏曲/ガーベラ(09/02)  
lemon☆lime  さん
>高校生になってから定期購読していた雑誌「レコード芸術」
ともさんの 高校生時代って 素敵な感じですね。
プロフィールに 書いてある、『美しいものに感動するロマンチスト』
という 表現、もう すでに 高校生時代から 合っていたのでしょうね。

本当に ガーベラの 写真、きれいですね。
ハガキにして 誰かに 出したら、きっと 喜ばれますよ♪
(2005年09月02日 21時20分32秒)

Re[1]:シューベルト ピアノ三重奏曲/ガーベラ(09/02)  
とも4768  さん
lemon☆limeさん
>>高校生になってから定期購読していた雑誌「レコード芸術」
>ともさんの 高校生時代って 素敵な感じですね。
>プロフィールに 書いてある、『美しいものに感動するロマンチスト』
>という 表現、もう すでに 高校生時代から 合っていたのでしょうね。


よく「夢見る夢男さん」と言われました。

>本当に ガーベラの 写真、きれいですね。
>ハガキにして 誰かに 出したら、きっと 喜ばれますよ♪
----

考えてもいなかったのですが、きっときれいな写真ハガキになるでしょうね。一度作って家内に出してみようかな?

(2005年09月02日 21時50分31秒)

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