上村多恵子京南倉庫社長の高等遊民論


 平成14年9月5日に京南倉庫社長で、京都市ベンチャー目きき委員会委員などの公職を務められ、小説、エッセイなどの著作も多い、上村多恵子さんにお話を伺う機会をいただくことができましたので、私が共感させていただいたことを中心にお伝えします。
・「手形を落とす」ということも知らなかったのだから、経営のことは何も知らな
かった。私は大学で哲学を勉強したので一見実学とは関係なさそうだが世の中には遠回りなことが逆に近道ということもある。
・経営学はいわば「口説きの学問」だと思っている。お客や社員、銀行、取引先をその気にさせなければ成り立たない。
・何で口説くかと言えば、人によって人生観が違うので必ずしも一緒にならない
が、お金や利益だけで人は動くのではなく、情熱や思想価値の共有が深く影響してくる。
・マネジメントは、「経験や実践と論理の往復運動の中で身につくものだ」だとい
う気がする。どちらかだけではうまくいかない。日米で同じようなことをやっても
米国は理論を体系づけることがうまい。
・ベンチャーの目利きについては、技術的なことは詳しくないが、「筋をつかむ」
ということが大事である。筋をつかむとは、シーズを発掘し、製品化し、商品化しただけでは足らなくて、価格、デザインを含めてマーケットで受け入れられるようにならなければうまくいかないという、一連の流れのことである。
・マーケットニーズを把握し、商品化する段階で阻害するものがあれば、それをカバーできるかどうかのレベルが実現可能か否かにかかっている。
・住んでいる京都も町家の保存問題などがあるが、市町村合併にしても行政がしなければならないことは、「その時代にその地域で生きる人に何を選ぶかという選択肢を示す」ことが重要でそれが行政の仕事である。
・組織には、通常業務をする人ばかりではなく、お坊さんのように大所高所から物事を見て意見が言える人や大学の先生や思想、哲学、芸術家など「高等遊民」が必要です。あなたは、三重県の高等遊民なのではないかと思い、会ってみようと思った。全部が高等遊民ではいけないがその存在を許す北川知事というトップは人格的に巾の広い奥の深いところが立派である。

○本音で語るというか、わかりやすいオリジナルな造語をポイント、ポイントで伺
うことができ、時間があっという間に経ってしましました。
 最後に私自身が高等遊民に見立てられたのは、実力に比してお恥ずかしい限りですが、励みにさせていただく意味でそのまま掲載させていただきました。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: