福岡市の秋吉さんの背中を押す言葉


シリーズは『大人の友達を作ろう』PHP研究所)をネタにウィークデーの毎朝、市役所内外に送ってみえるメールに私のことを次のように取り上げていただきました。

 何かモノを動かそうとした時に、静止摩擦力という動きたくないという力が加わります。
 あるところまで押されると、モノが動き始めます。
 この動き始める直前の力を「最大静止摩擦力」といいます。
 モノが動き始めれば、あとは楽になるというのが「慣性の法則」です。
 人間にも最大静止摩擦力が働きます。
 人間にも慣性の法則があります。
 動き始めた人は、軽々と、どんどん動けるのです。
 じっとしている人は、永遠に動けません。
 「ついで」という言葉がよく使われます。
 この「ついで」は、大阪へ行った帰りに京都に寄って、東京に戻るというようなことではありません。
 「ついで」というのは、合理的な判断を超えたものなのです。
 東京から熊本に行ったついでに、札幌に寄ろう。
 そういう人生のダイナミズムが存在するのが、「ついで」なのです。
 動いたついでに、乱反射してみようということなのです。(中谷彰宏さん)

 「最静止大摩擦力」とは、「常識」のことです。
 常識に従っている限り、人は世間様から非難されることはありません。
 “動かない”というのはも、立派な価値観です。
 でも、そういう人が「オレの人生って面白くないんだよなぁ」と言うのは、いかがなものか^-^;。
 三重県に自治体プロ職員を自称する、山路栄一さんという人がいます。
 http://plaza.rakuten.co.jp/prosyokuyamaji/
 この人は、質量がないのかな、と思うほどフットワークが軽い。
 自分が関心がある首長さんや著者のところにドンドン出かけていって、ネットワークを拡げていく。
 ドラえもんの「どこでもドア」があるわけではありませんから、時間もお金もかかる。常人の想像を超える「ついで」をしながら、ちゃんと家庭人としての勤め(もとい楽しみ)もこなしている。
 グ~タラな私の鏡です。(秋吉さんのコメント)

 「士は己を知る人のために死す」とは大げさですが、「よく時間があるなあ」と冷やかしたり、ひどい場合には、自分は何もしないのに人のことを批判する匿名の輩に比べて何とありがたいことでしょうか。
 もちろん、「自己評価は、2割増し」と言いますから、この場合の秋吉さんの評価が私の実力よりかなり過大であることは自覚していますが、一所懸命にやっていることに対して背中を押していただいたようで嬉しい限りです。

 福澤諭吉が「痩我慢の説」で批判したのに対して「行藏は我に存す、毀譽は他人の主張、我に與からず我に關せずと存候」と応えた勝海舟の心境、すなわち「行いはおれのもの、批評は他人のもの、おれの知ったことではない」という気概に見習い、これからも信念に基づき、「我天に向かって恥じることなし」か否かを行動の判断基準にして、優れた書物に接し、尊敬する人物にお会いして教えていただき、それを志を同じくする同士と共有していきたいと思います。

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