<人生の黄金期をつくる言葉>


「51歳からのルール」古川裕倫著 明日香出版社
(■本からの引用 ○私の意見)


■大和ハウス工業の樋口武男会長が、「偉い」と「立派」は違うと言われていた。
出世する人と立派な人は、必ずしも同じではない。立派な人間になれと。

○上司、管理職と部下は上司が偉いのではなく、担うべき仕事の役割が違うだ
けです。


■物事の判断基準は、3つあると思う。
 ・善悪 ・損得 ・好き嫌い

○リーダーは自らの判断基準を持つ必要があります。そしてそれは内向きの論
理ではなく、顧客目線、市民目線に立つものであるべきです。


「人の話を聴くことによって人生の80%は成功する」とはデール・カーネギーの
言葉。

○人は目が一つに耳が二つ、その意味はしゃべる倍は聴く必要があるということ
です。
 その聴き方も、「門を閉ざして」聞くのではなく、「耳で、目で、心」で聴く必要があ
ります。


■講演や研修を通していろいろな会社・組織とお付き合いがあるが、よく感じるこ
とがある。
 大組織になればなるほど、「知力は高いが、行動力が乏しい」ケースが多いこと
だ。
 1つの前向きな提案に対して100個のやらない理由が即座にその知力から出て
くる。

○このご指摘は身につまされます。三重県の北川前知事は、幹部職員に向かって
「君たちは『できない理由』を説明することにかけてはプロだな」と皮肉ったというこ
とを聞いたことがあります。
 「できない理由」は、尽きることがありません。一つの「できない理由」がたとえ克服
されたとしても次々に「できない理由」が出てくるのでやっかいです。
 できない理由の最たるものは、「人がいない」「予算がない」「組織がない」といった
ところですが、逆に言うと、そんなものが全部あればできるのは当たり前で、組織も
予算もない中で、何とかやるところが知恵の見せ所ではないでしょうか。
 「できない理由」を考える暇や労力があれば、やる方策に知恵を絞りたいものです。


■上司が部下から信用されていなければ、部下は自分が本当に認められているか
どうか不安になるのだ。
 どうすれば上司は部下に信用されるのか。もしくは、信用される基本はなんだろう
か。
 渋沢栄一はこう言ったそうだ。
 「自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ」

○信頼関係は上司と部下に限らず、国対国の外交関係においても相互主義、お互
い様ということですね。


■「部下教育をしっかり行って、結果、部下に自分が抜かれたらどうしますか?」
と。それに対しては、長い沈黙が続くだけである。
 これは一言で言ってしまえば、部下の成長は大事だが、自分のことがもっと大事
ということだ。優秀な社員がたくさんいれば、いい会社になるということは百も承知
しているのに、自分だけは部下に抜かれたくないのだ。

○「金を残して死ぬ者は下、仕事を残して死ぬ者は中、人を残して死ぬ者は上」と
は後藤新平の言葉です。
 部下の成長に少しでも寄与でき、それが組織の発展につながるのであれば自分
も満足できるのではないでしょうか。白楽もまた重要な能力です。


■私の先輩はこう仰っている。
 「成功は偶然で、失敗は必然である」と。

○スポーツなどの勝負の世界でも「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負け
なし」ということが言えるそうです。


■「玉みがかざれば器を成さず、人学ばざれば道を知らず」(礼記)は、我々の年代
に合った教えではないだろうか。

○困難なことに出会ったときは、「艱難辛苦汝を玉とす」と覚悟を決め、平時において
は「我に七難八苦を与えよ」の気概を持ちたいものです。


■英語に
「Give him a fish, and eats for a day. Teach him to fish,,and he eats for a life time」
という言葉がある。
「魚を一匹与えると彼は1日食べることができる。魚の採り方を教えると彼は一生食べ
ていける」という意味だ。

○ODAの援助の姿勢でもよく言われる言葉ですね。その時々の対処ではなく、課題
への対応を学ばないと自立はできないということです。


■袖触れ合うも他生の縁というが、たとえばカウンターの小さな店にいけば、隣の人
と話をする機会も多い。隣の人は仕事も考え方も、全てが違う。そういう出会いも大
切にしたい。

○非才浅学を告白するようで恥ずかしいですが、私は「他生の縁」をずっと「多少の
縁」と思い込んでいました。これでは意味が全然違ってきますね。きちんと調べない
といけないと自戒した次第です。

 柳生家の家訓には「小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に出会って縁
を活かさず、大才は袖触れ合う縁をも活かす」というのがあるそうです。
 大きな可能性を秘めた小さなきっかけや出会いを大切にしたいものです。


■大和ハウス工業の樋口会長からこう教わった。「老」という漢字は、下の部分を
途中で止めてしまうから「老いる」のだ。止めないで、チョッと下に引っ張って左に戻
せば「考」という漢字になる。「老いないで、考えよ」という教えである。

○目に映る事象は一つでも考え方次第で、展望はいくらでも開けてくるように思いま
す。

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