<仕事と遊びを分けない言葉>


「遊ばない社員はいらない」高島郁夫著 ダイヤモンド社
 ■本などからの引用 ○私の意見)


■「おはようございます」 この一言で、その人の一日がわかる。
 「挨拶」、それは、その日、その人との最初の言葉。この言葉が大切な意味
をもつのだ。

○「おはようございます」の挨拶は必要条件、さらに大事な十分条件はその人
に固有の話題を投げることです。
 英語で言えば、What do you say,after hello.


■志は高く、目標も高く。しかし、まずは一歩踏み出さないと始まらない。つべ
こべ考えない一歩だ。

○ビッグ・ピクチャーを描きつつも、日々、スモール・ウィンを達成していく。
長距離を走りきるには、途中で挫折しそうになったら近くに目標を定め、次の
電柱までと思い、それを達成したら次の目標を設定することです。


■「惜しいねぇ、もうちょっとだったのに」ということがある。もうちょっとというゴ
ールが見えていないがゆえにあきらめてしまうのだ。

 実はあと半歩先にゴールうやターニングポイントがあったかもしれない。まわ
りから客観的に見ていると残念でならないことがよくある。それこそ、マラソンや
トライアスロンなら、あとどのくらいでゴールするかわかるが、人生や仕事では
なかなか先が見えない。

○あと一掘りすれば「金の鉱脈」に当たるかもしれないのです。あと一押しすれ
ば企画や提案が通るかもしれないのです。
 もちろん、一つのことを永遠に続けることはできないので、どこかで踏ん切り
は必要ですが、精一杯やったことに、プラスワンの粘りを見せたいものです。


■できなくても何度も同じことを繰り返していると、フーッとできる瞬間がある。
小さい頃、逆上がりがそうじゃなかっただろうか。

○鉄棒の逆上がりもそうですが、水泳もそうでした。ある時、泳げるようになる。
しかし、それは偶然のように見えて、それまでの練習の積み重ねが花開いた
だけなのです。しんどいのはその努力の積み重ねがいつ開花するか、わから
ないことです。しかし、花が開く方法はせっせと水や養分を与える(努力)する
以外に王道も近道もないのですから、あきらめずやるしかありません。


■努力という言葉を嫌いだという人も多い。しかし、努力しないで、いきなり天才
だと言われる人はいないはずだ。イチローは人一倍練習しているから、あれだ
け打てるのである。ピカソはデッサンゆえのピカソである。

 努力に勝る勝利の方程式はないと思う。利口にやるというのも確かに大事だ
が、利口というのはたゆまぬ努力の結果、利口になるだけである。最初からそ
の道で利口な人はいない。ということにならば努力を怠らないことだ。

 必ず報われるまでやり続ける。報われないのは努力が足りないだけ。しかし、
努力という言葉をそんなに毛嫌いしなくても、とも思うが、確かに努力という言葉
がマイナーなイメージを与えるのかもしれない。それなら努力=トレーニングだ
と思えばいいのだ。そんな程度だと思えば気も楽になるかもしれない。


○新規開拓社長の朝倉千恵子さんはお父さんから「天才とは努力の別名なり」
と言われたそうです。

 日本電産の永盛社長が社員に伝えるメッセージは「すぐやる、必ずやる、でき
るまでやる」です。

 ことさら肩に力を入れる必要はありませんが、いろいろ理屈を並べても要は
やるか、やらないかです。そしてやるからには途中であきらめず、できるまでや
る以外にありません。


■仕事ができる人ほどいわゆるキャリアっぽいイメージがない。相手にスキを
見せないように鎧を見につけている感じもない。
 できない人ほど、できると思われるような体裁をつくっているような気がする。
しょせん自分が一番下だ、と思っていればいいわけで、そのほうが上にいける
可能性は高いのだ。
 努力、努力、しかし、たいそうに考えなくてもいい。ただ日々トレーニングすれ
ばいいだけ。次の開花が訪れるまで。

○努力の成果である開花を支えるのは枝、その枝は幹が支え、その幹を支え
るのは根っこですが、目にはみえません。努力とはことさらアピールすることで
はないけれど、それがなければ花が咲かないものです。


■どんな仕事にも面白さや楽しさを見出すことはできるはずである。正直言う
と、誰しも最初から好きな仕事というものはないのではと思う。

○食べ物の好みに「食わず嫌い」というのがあります。仕事にも当然向き不向
きはあるでしょうが、少なくともそれがわかるのは精一杯やってからではないで
しょうか。

 「下足番を命じられたら日本一の下足番になってみろ。そうすれば誰も君を
下足番にはしておかない」とは阪急・東宝グループ創業者小林一三の言葉です。


■私は本当の意味で、作業は仕事じゃないと考えている。一番大事な仕事は
考えることではないだろうか。そういう観点からすると、ランチタイムや、少しの
空いた時間に行く階下の書店、飛行機や列車の移動中、五時以降が仕事か
もしれない。

○私はやらされ感のある作業の「仕事」と、プロアクティブな仕事を区別する
意味で「志事」という漢字を充てています。


■新しい企業価値の創造ができなければ社長の意味がない。それは会社を
興したときからの指向で、「企業は生成発展しなければならない」という信念
があるからだ。安定は後退だと思っている。新しい価値を生み出し、従業員
の成長の機会を増やし、顧客に新たな喜びを提供し、結果として売上げや
利益が上がる。これがすなわち企業の成長である。変化し続けるものである。

○同じように自治体の首長も地域の経営者として地域の内発的発展を図る
ことができなければ首長としての存在価値がないともいえるのではないでしょ
うか。


■イメージとは、実現するかどうかという範囲で考えるものではない。やりたい
こと、実現したいことである。これはどんな仕事であろうと必要である。ましてや
チームや組織のトップに立つ人なら、そのイメージの大きさが組織の成長を決
定づける。

○ビッグピクチャーを描き、それを達成するため日々、スモール・ウィンを社員
と成し遂げていくのがトップの役割です。


◆センスの良し悪しの判断は人によってまちまちだと思う。個人の趣味、嗜好
が出るのは大いに結構なことだと思うが、いわゆるはずしているというのは困
りものだ。
 センスを外すというのはある意味、マナー違反ではないかと思う。蕎麦は音
をたててもよいが、スープはダメである。ましてや食事中のゲップは何をかい
わんやだ。それと同じで、いわゆる、TPOをわきまえられないのと同じである。

○テクニックを教えることはできてもセンスは教えることができません。自ら
文献で勉強したり、実際の場面で時には痛い目にあって学習する以外にない
のです。


■私のアイデアの生み方はこうだ。気になるテーマがあればまず、頭の中に
引き出しをつくる。最初は引き出しだけである。中身は空っぽ。でも引き出しが
あるとそのテーマに沿った情報がどんどん貯まり出す。どんどん貯まって、溢
れんばかりになると、スーッと自動的に引き出しが開く。もちろん資金的な背景
も必要であるが、「じゃあ、始めようか」ということになる。

○私は原稿を書くときはまず自分の持っている引き出しで、そのテーマに沿う
ものを全部集めます。そしてその中で使えそうなものを絞り、組み合わせてい
くようにします。最後に推敲して完成です。
 よっていろんなテーマに関して引き出しを多くもっていることが大事で、それが
ないと引き出し集めからスタートしなければなりません。


■いつも思うが、モノとモノとして売るだけではつまらない。あくまでモノは媒介の
立場であって、主は人である。そのモノを使うことによって新たな価値を生み出す
ことこそが我々の価値だと思う。

○情報もマスコミ等から得たオープン情報だけでは、知っているという必要条件の
レベルです。そこに「そのことに対して自分はどう思うか」という付加価値をつけて
こそ、受け取った相手にとって価値ある情報となり、十分条件が満たされるのです。


■「いい話があります」と言って金融機関の人が金融商品を売り込みにくる。その
手のたいがいはこちらにとってではなく、相手にとっていい話である。こちらの損得
は将来の経済環境によって変動するが、彼らの手数料は確実に入るからである。
 損したからと文句を言うと、「投資は自己責任ですから」と言って、いかにも関係
ないようなそぶりだ。

 そんなふうに何気なく納得しているような事実でも、よく考えてみると嘘ばかりで
ある。しかし、そういう嘘にいちいち腹を立てていてはこちらの身がもたない。大事
なのは何が正しいのか、何が真実なのかを判断できる力を身につけることによっ
て、嘘をかわせるようにすることだ。

○職場や家庭に見ず知らずの相手から、マンションや投資などへの設け話の電話
がかかってくることがあります。そういう電話は第一声を聞いただけでわかりますが、
一応「ご用件は?」と尋ねると長々と説明は始めるので、「その手のお話は結構で
す」と電話を切ることにしています。

 それで大抵は済むのですが、悪質な相手は電話を切ったことに対して怒りの電話
をかけてきたり、何回も嫌がらせの電話をかけてくるのでやっかいです。

 私がその手の話を一切信用しないのは、そんな美味しい話があるのなら、なぜそ
れを自分でするか、自分の親しい人に回さず、見ず知らずの相手に回すかというこ
とです。ありえない選択です。
 しかし、この手の勧誘電話が一向になくならないところを見ると、ある一定の割合
でヒットし、成果を上げていてビジネスとして成り立っているのでしょうか。


■どれだけ仕事ができようが、実績を上げようが、人から好かれないことには始まら
ないのだ。

○結局、条件が同じであれば最後に判断するのは好悪の感情になるのかもしれま
せん。多くの人に「いい加減な奴だけど愛嬌があって憎めないからな。助けてやる
か」と思ってもらったら本望ですね。


■どんなにスキルを磨こうが、頭がよかろうが悪かろうが、人に好かれることがマネ
ジメントのもっとも重要なことである。

○人は入り口は論理で判断しますが、最終は好悪の感情で動くものです。嫌いな人
のためには動きたくなく、あの人のためならという気持ちで動くのです。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: