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週末にCoCo Farmの収穫祭に行って来たよ。8時過ぎから飲み始めてお昼には既にベロンベロン。天気も良かったし、厚切り炭焼きベーコンも美味しかったし、未就学児と戯れたりして、めちゃ楽しい一日だった。 そういえば、今夜はボジョ・ニュボの解禁だね。でも外に飲みには行かないで、BARうちんちでCoCoから買ってきた実はカリフォルニア産ワインを飲んでいる。ガメイの味は想像できるし、この1か月の間に何度か飲むのは確実と思われるし、11月になってから明らかにワイン消費量が増えているし。そうは言っても、気になってはいるんだけどね、今年のコサールでゴザールの濁り具合とか。
2013年11月20日
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今夜、自分以外にGin & Bittersを頼む人を初めて見ました。タンカレーにアンゴスチュラビターズでした。白いジャケットにピンク系なシャツという、ふつうに街で見かけたら引いてしまうようないでたちでしたが、BARではちょっときどったオジサンという雰囲気で、かっこよかったです。思わず、話しかけてしまいました。ピンクジンと称してカクテルグラスに注ぐようなものは飲むに価しないという意見に共感しました。 絵は、Gin & Bittersでもなければ、スタンダードなアンゴスチュラでもなく、アンゴスチュラのオレンジビターにしてみます。こいつもなかなか優れものなので。 Gin & Bittersは、かっこいい飲み物かどうかわかりませんが、美しい飲み物だと思います。できれば氷は四角が似合います。
2013年11月11日
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ダックジャニエルかジャックダニエルかわかんなくなって、失敗してジャックダニエルなんて正しく注文してしまうことがありますよね。この間きいたところでは、とある紳士がかっこよくマラッカンッと注文したことがあるそうですよ。ステキです。 こういう言い間違いって、狙ってやると面白くない。でも、チャンスを見つけてラブガーリンとかグレンローゼスとか言ってみたいっ。
2013年11月08日
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「こけ」には苔類(たいるい)と蘚類(せんるい)があり、「コケ」というときには通常は蘚類を指すようです。苔類は平べったい奴らです。また、広い意味で「こけ」と呼ばれる中には地衣類もいて、これは苔でも蘚でもない菌類と緑藻類との共生からなる生き物だそうです。 ミズゴケは、蘚類。湿地に生えるコケで、このあいだ八ヶ岳であったホソバミズゴケもこの仲間だと思われます。雨池周辺の木道の下に密生していました。やわらかくモフモフしてて本当に緑の絨毯みたいでした。 こいつらは、乾燥重量の20倍も吸水できるそうです。やわらかさや吸水性を利用して、昔のネイティブアメリカンらは、ブーツの底に敷いたり、おむつや生理用品に利用したこともあったそうです。 実は、僕の日々の暮らしにも深く関わっているコケなのです。 今、これを書きながらチビチビなめているウィスキーは、アードベックとラフロイグとボウモアのブレンデッドです。 3つともスコットランドのアイラ島のウィスキーで、スモーキーあるいはピーティと呼ばれる燻香が特徴です。ピーティとはピート(泥炭)っぽいってことです。なんとミズゴケの堆積物がピートの主成分なのですっ!
2013年10月30日
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日本産ウイスキーの最大手は、いわずとしれたサントリー。ニッカとキリンが一部をシェアし、メルシャンや本坊酒造が隅を齧っている。そんな戦場で一旗あげようと秩父に蒸留所を造った肥土伊知郎(あくといちろう)さんは、モルト小僧たちにとっては真田信繁や前田利益に肩を並べるほどのヒーローだ。 潰れた羽生蒸留所の原酒を買いもどし、新たに様々な樽に詰め替えて、イチローズモルトの名前で僕らを楽しませてくれている。弱小であることにはかわりはないが、もはやモルト小僧界で彼の名を知らぬ者はいない。 先月、ついに3年熟成のシングルモルト「秩父 The First」が売り出された。初年に仕込まれた原酒の何%が放出されたのかわからないが、限定7400本だ。 数10種類のバーボン樽に入れた原酒をバッティングさせた加水なしの61度。舌舐めずりしながら注文した。 トクトクトクトク・・・。 色は3年とは思えないほど濃いコハク。こんなに濃いということは、使い古されて個性が消されたリフィルの樽ではなく、つい最近までバーボンを入れてたファーストフィルやさらにリチャー(もう一度樽内面を焼いて焦がすこと)したものをメインに使っているのだろう。 重みがあって甘みもあって、山椒の辛さ。バーボンそのものではないんだが、バーボンっぽ過ぎる。3年ものとしては旨いけれど、3年ものとしては旨いということでいいのだろうか。食道から違和感がバックドラフト。 なんてったって記念のファーストリリースだぜ。旨いまずいは別として、リフィルホグズヘッドとかリフィリフィバーボンとか、元の酒のニュアンスを強く感じさせない樽で仕込んだシンプルでピュアなウィスキーを発表して欲しかった。 これじゃあ、小学生のくせにギャルメイク。濃いお化粧は次のバリエーションでいいんじゃね? そんなふうに感じているのは、僕だけではないと思う、たぶん、きっと。 もしかしたら、今回の意外性は戦略のうちなのかもしれない。セカンドリリースやサードリリースでさらに驚きを演出するための布石。 あるいは、ロマンより評判、夢より売れ行き、同情するなら金をくれ、蒸留開始後3年というのは経営的に厳しい時期なのかもしれない。 まあ、何にしたってイチローズモルトの新作が出たら一杯飲まずにはいられないんだな。
2011年11月29日
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雨だし、新しい靴を買うために節約したいし、今夜は週末なのにスポーツバー・ウチンチでザッケロジャパンを見ながらロバートブラウン飲んでます。 改めてゆっくり飲んでみると、けっこういけますね。軽いウィスキーですが、グレンゴインに似た鉛筆削り的なタンニンや、グレンエルギンのような香ばしさ、それにグレインに由来するのかもしれませんが、ニューポットな香りがいいアクセントです。 さて、今日は何の話をしようかな。 んー、そうだ、のんびりと山小屋ラーメンの話でもしてみましょう。 山小屋では、お昼頃にラーメンだのカレーライスだの簡単なランチメニューを用意しているところが多いんです。山歩きではできるだけ荷を軽くしたいので、テント泊の場合には特にありがたいです。 7月の北アルプスでは、槍沢ロッジでテント泊の受付をしたついでに1000円のラーメンを食べました。 びっくりするほど汁が多くて、それも濃い色なものだから、沈んだ麺が見えないほどでした。槍沢沼ラーメンと命名しました。 ワカメ、ネギ、ホウレンソウは乾燥ものと思われます。かまぼことチャーシューも入っていて、けっこう具だくさん。予想していたより美味しかったです。 山では水が貴重なため、ラーメンの汁も残さずすするというのが正しい食べ方らしいのですが、僕は残してしまいました。槍沢ロッジでは玄関前の水道で好きなだけ無料のおいしい水が飲めるしね。 槍ケ岳アタックの直前には、槍ケ岳山荘でも1000円の槍ケ岳突撃ラーメ(これも勝手に命名)を食べました。 やはり汁が多めです。たっぷりなワカメとチャーシューと半身のゆで卵。このゆで卵はゴムみたいな感触でとても奇妙です。冷凍するとこうなるのでしょうか。 ひっきりなしにヘリがやってくるくせに、槍沢より具も味も劣っています。箸は割りばしじゃないけど、色のセンスもどうかしているし、水が貴重だとはいえ、たった一口のお茶に「良かったらお茶もどうぞ」と言うのがわざとらしい。人気に安住せず、もう少し味もサービスも向上させて欲しいですね。 次に、鹿島槍をあきらめたときに種池山荘で食べたラーメンは、800円でちょっとお得。 柔らかくナチュラルな味は、この3軒の中では一番美味しかったな。具の種類は少いけど、大きなバラ肉チャーシューが2枚入っていますよ。使い捨てじゃない地味色な箸、何も言わずに当たり前に付いてくるお茶、やってることは槍ケ岳山荘と同じだけど、ちょっとずつの差でも積み重なれば大きな差になっちゃうんです。 どんぶりの奥に海苔が2枚立っていることにちなみ、種池後立(ごりゅう)ラーメンと名付けました。 山では350mlの缶ビールが500円、ソフトドリンク系は300円くらい、飲食物の値段はおおよそ下界の2.5倍に設定されています。とすると、1000円のラーメンは下界では400円、800円なら320円。 そう考えると、幸楽苑や日高屋のラーメンが290円とか390円なのは、特に安いわけではなくて、適切な値段といえそうです。 今のところ、 1位 後立ラーメン 2位 沼ラーメン 3位 突撃ラーメン これからゾクゾクと登場するかもしれないラーメン選手達が、どこに食い込んでくるのか、秘かな山の楽しみのひとつです。
2011年09月02日
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数年前に実家へ行った時に、物置の中で眠っていた特級表示のウィスキーを7,8本もらってきました。大部分はとっくの昔に飲んでしまいましたが、キングスランドとグリーティングっていうサントリーの1980年代に売られたと思われるウィスキーがまだうちの酒棚に残ってます。 今年も帰省してきました。食事中にはビールを飲んでいたんですが、やはり食後にはウィスキーを飲みたいと思い、リビングの棚に置いてあった特級表示のオールドパーを一口飲んでみたら、中味は梅酒でした。 思わず苦笑。 ウィスキーだったら、二階の書斎に10本くらいあるぞ。え、まだ残ってたのか、めぼしいものはほぼ手に入れたはずだが、と不審に思いながら物色してみると、10本どころか20本くらい残ってました。 よく見ると、すべてが特級表示、昔もらったお中元やお歳暮です。 サントリーローヤル、リザーブ、角瓶、スーパーニッカにキングスランド、ロバートブラウン、おっバランタイン12年ゴールドシールもあるよ。まだこんなに残ってたんだね。 とりあえずリザーブを開けて一杯飲んでみました。キャップを開けたばかりなので、梅酒がはいっているはずはないのですが、フルーティな甘さがダイレクトに感じられ、なんだか梅酒的です。リザーブって、こんな味だっけ?なんて飲みやすいウィスキーなんだろう。 特級は43%以上、実際はほとんどがぴったり43%。なぜ、42でも44でもなくて43なのか。きっと輸入されるスコッチウィスキーの多くが43%だったんでしょうね。 おみやげを4本もらってきました。ローヤルとリザーブとロバートブラウンとバランタインです。 ロバートブラウンも開けてみました。リザーブよりもクリアで清々しい味です。夏にはぴったりかも。 「からかい」の煮ものももらいました。おふくろの味として、最初に思いつくのはこれかな。エイの乾物をもどして、醤油ベースで煮る料理です。 前にも紹介したことがありますが、水を数度とりかえてもどしたり、トゲトゲをガリガリ削り落としたり、沸騰させないように何時間もことこと煮たり、手のかかる料理です。かすかに残る臭みとぬめりとにこごり、それに独特な軟骨の歯ごたえが特徴。 1980代のジャパニーズブレンデッドより、もうちょっとピートのきいたウィスキーの方が合いそうです。
2011年08月18日
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猛暑が続いてます。 お盆で空いた道路を走っていると、東の空に何層にも重なった笠雲とボコボコな積乱雲がアーベントグリューエンに燃えていました。桐生あたりでしょうか。 いつものようにLVへ行って、一杯目はフローズンダイキリ。 槍ケ岳風に盛ってくれたんだね。大切岳とでも名付けましょうか。子供のころに砂浜で作った砂上楼閣のように、あるいは4分の1に切ったスイカに掘ったトンネルのように、ストローで崩しながらすすりました。 すするにつれて、何億年を一気に早回しするように、どんどん崩壊していきます。これも時間の相対性。酔うほどに時間の経過が加速するのに似ています。 いつのまにか、小笠原諸島になり、沖ノ鳥島になり、最後は水も涸れて静かの海・・・カクテルの一生は星の一生のようでもあります。 マッカランのあと、店の前の黒板に書いてあった本日のお勧めの中から、若鮎のから揚げとベリーAをいただくことにしました。 ほろ苦さも甘さも酸味も、どれもがほどほどに抑制されて危ういバランスを保っています。くぅ~、わらながらナイスな選択ですね。想像していた以上に絶妙なマリアージュでした。 まだ絵に色が付けられていないのが残念です。色は想像してみてください。 まさに、日本の夏って感じでしたよ。線香花火を追加して描いてみましたが、風鈴だの蚊取り線香だの蝉だの蚊帳だの井戸水で冷やしているスイカだの薄いカルピスだのぺリぺリむける日焼けのあとだの、いろんな色彩や匂いや感触がよみがえってきます。 明日から夏休みで、山形の実家に行ってきます。終業式にぴったりな気分で飲めた、いい夏の夜でした。月がまぶしくて流れ星は見えそうにないけどね。
2011年08月15日
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湯の丸高原でソロキャンプしてきました。 午後1時ごろについてテントやタープを張りタープの下に食事会場の設定を完了したとたん、バケツをひっくり返したような雷雨にみまわれる。ゴロゴロと床下浸水に怯えながらタープの下でカニクリームパスタのランチをいただく。 ようやく小ぶりになってきたな、と思って外に出て我が家を撮影しようとした瞬間っ! 5mくらい先のキャンプ場と森の境界の空間がピシッと裂けて、異次元の閃光が走った。えっ、えっ、今のって雷っていうやつ?危うく異次元の人になるところだったよ。 晴れ間もでてきたので、3時ごろから池の平湿原に向かった。 湿原までは1時間、のんびり湿原の木道を歩き、帰ろうと思って下り始めたら、また雨がぽつぽつ降ってきた。管理事務所のおじさんが、 「ざーっと来るぞ、下まで乗ってくか?」 というので、ありがたく軽トラの助手席に乗せてもらった。これで30分短縮。車を降りてキャンプ場まで10分ほど歩く。駐車場に止めた車が見えてきた頃、突然バラバラバラと大粒の雨だ。 テントまでは30mほどだが、とりあえず車内に退避だ。走って乗り込むと、ドドドドーと2度目の雷雨。危なかったーっ、軽トラのおじさんに改めて感謝! 昼以上に凄まじい豪雨でとても外に出られない。勢いがなくなるまで車内でラジオでも聞いていよう。雷光がまたたくたび、バリバリ雑音がはいる。聖光学園のサヨナラシーンのころには雨も上がった。 独り焼き肉を堪能して、9時過ぎに就寝。 爆睡していたはずだったが、バタッバタッバタッバタッというテントを叩きつける激しい音に飛び起きた。夜中の12時、3度目の雷雨。ゴロゴロどころではないガラガラガガーンッが鳴り響く。怖くて眠れそうにない、なんて思っていたのだが、徐々に雨音が小さくなるにつれウトウトしていつのまにか眠っていた。 高原の爽やかな朝を迎えた。雲の間からところどころ青い空がのぞいている。 5時起床、ベーコンエッグとフリーズドライのきのこ雑炊という簡単な朝食を摂り、あとかたづけも済まして、6時半に烏帽子岳&湯の丸山に向かった。大菩薩峠を思い起こさせるおおらかな風景である。なかなかにステキだ。天気が良ければ北アルプスまで見通せるらしい。 3時間ほどのトレッキングを楽しみ、昼前に湯の丸キャンプ場をあとにした。 途中で、手作りチーズで有名なアトリエ・ド・フロマージュに立ち寄った。10種類くらいの各種チーズを試食できる。おっっ、うまっっ、と思わずつぶやくほど、どれもほんとにまいうっ。 お土産に3種類のチーズとチーズケーキを購入。チーズのモンブランは、文字通りの「白い山」だ。チーズ風味たっぷりで美味しかった~ぁ。
2011年08月07日
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先週の金曜日に福井からやってきたその道では人間国宝なみと思っている大先輩から、おみやげもらっちゃいました。福井の日本酒「白龍 てきてき」です。 冷蔵庫に入れてたので、最初は冷えた状態で。 辛口だけど甘い。始めの一口は、そんな矛盾してるけど単純な印象だったのですが、徐々に温度が戻ってくるにつれてほどけてきて、旨みが現れてきました。フルーツとしては桃に近いかな。確かにウィスキーならグレンリベット風です。 辛口というのはこってりしていないという意味なんでしょうか、とてもナチュラルです。吟醸酒という表記はありませんが、精米歩合60%ですので、たっぷり削られており、ほんのりとメロン風味も感じられます。ほどよく酸味もあります。 美味いですよ、この酒。触感も香りも味も柔らかくって、ほっこり炊かれたご飯みたいです。コシヒカリじゃなくてどちらかというとササニシキ。 ばか言ってんじゃねー、山田錦100%だ。 でも、山田錦のご飯は食べたことないからねー。 僕は実は日本酒にはさほど思い入れはないのですが、これはとっても好印象です。個性を売りにしているのではなくて、単純に美味しい酒を造ろうとして造った酒だと思います。 裏ラベルに、おすすめは常温か37-8℃のぬる燗って書いてあったけど、僕としては25-30℃くらいのヌルヌルをお勧めします。もしどこかで見かけたら飲んでみてくださいね。 ちなみに手前にあるおかずは、冬瓜です。冬瓜って夏の食べものなのになんで冬瓜なのかな。あなたの色に染まりますっぽいみずみずしさが魅力的で、夏野菜っていったらナスか枝豆か冬瓜だろうってくらいに大好きです。 かみさんの味付けはモツ煮風だったので七味があいました。もちろんこの酒との相性もばっちりです。っていうか、この酒は、つまみを選ばない酒だと思います。 こりゃ久々に好みの日本酒だななんてニヤニヤしながら飲んでいたら、かみさんが「どれどれ私も」といってグラスを出して注ぎ始め時は、待て待て~っっっ、と心の中で叫んでしまいました。そのテレパシーが通じたせいか、二口ほど飲んで「ふ~ん辛口だな、うまいけどまあまあ」な程度だったようでホッと胸をなでおろしました。かみさんとは、多くの分野で意見や好みが食い違っているので、こういう時にはとても助かります。 2.5合くらい飲んでしまったので、残りの1.5合は明日の夜のためにとっておきます。明日も楽しみだなー。
2011年07月27日
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一泊で神戸に行ってきました。 本来ならば、うらんかんろさんに連絡すべきですが、神戸に着くのは夜だし、朝は早くからセミナーの講義なんてプレッシャーな仕事があるし、体力的にも精神的にもとてもBAR巡りは無理だなあ、と思って今回は断念。ごめんなさい。 ポートピアホテルに着いて、風呂入ってビール飲んで寝ようかと思って冷蔵庫のビールの値段を見たら650円。 ええ~っ、山より高い。 それならやっぱりBARで飲む方がいいなと思って2階のバー・レスタカードに行きました。 ひとつあけた隣の男性二人もどうやらセミナーに参加する同業者です。奥のボックス席で騒いでいる団体も同業者らしい。あ~あ。同業者に知人・友人が少ないので、知らんぷりしてスティンガーを頼みます。 スティンガーはブランデーにミントを加えたカクテルです。いつものLVに比べると、ブランデーがおとなしくてミントが爽やかで軽やか。これも美味しい。一杯飲む不思議と元気が出てきます。 そのあと懐かしいグレンゴイン。僕がシングルモルトに目覚めたころ、確か二本目か三本目に買ったのがグレンゴインでした。ちなみに最初に買ったのはグレンモーレンジです。 文房具好きな僕にとって、グレンゴインの鉛筆削り香がとても印象的だったのを覚えています。おぅ、やっぱり鉛筆削り。それに蜂蜜とかオレンジピールのケーキ。 グレンゴインを飲んでいると、隣の二人の知り合いらしいおっさんが間に割り込んできました。どこで飲んできたのかすっかり酔っ払ってベロンベロン。ジントニックなんて頼んだはいいけど、全く手をつけずに寝てしまいました。 黙ってそのまま寝てればまだいいものの、時々むくっと起きては回らない口でチンコがどうのと連発します。よほどチンコに思い入れがあるようです。 これが同業者と思うととても悲しいです。明日は、仕事関係の講義よりも、どのように酒と向き合うかというテーマで話をした方がずっとためになりそう。 それと同時にとても恥ずかしい。たぶん僕も昔は似たようなものだったと思うので。みなさまは、明日の講義では二日酔いでグーグー寝ててくださいね~。 久しぶりのウーガダールを飲んだあと、そういえば神戸は勝海舟の海軍操練所があったことを思い出して、奥のテーブル席へビール運んだり水割り作ったり忙しそうなバーテンダーをなんとか捕まえて、プリマス・ジンを注文しました。 神戸に来たからには何か神戸らしいものを飲みたいと思っていたので、これは我ながらいい思いつきです。 アンゴスチュラ・ビターズが好きだった友人を偲んで、アンゴスチュラをリンスしてもらいました。そういえばレモンハートの常連のメガネさんも何巻目だったかでプリマスを飲んでましたよね。確かイギリスに行ってた時、よく一緒にプリマスを飲んでいた同室の男に何か盗まれて、何年もたってから手紙だか小包だかが届く話じゃなかったっけ。メガネさんとまっちゃんのように、長く一緒に飲みたかったなあ・・・。 さあて、まだまだ盛り上がっている恥ずかしい同業者達を残して、会計してもらいましょう。店の人は、回りがうるさくて気を悪くしなかったか気にしておられましたが、僕自信としてはとてもいい飲み方ができたので大満足です。 部屋に戻りあっという間に爆睡。こんな熟睡は久しぶりってくらい眠れたおかげで、今朝は6時に目がさめ、せっかくだからと埠頭まで散歩に行きました。朝はまだ海風が気持ちよく、神戸の街の先には六甲の峰々も見えてます。次回こそは、海軍操練所跡に行き、六甲山に登り、夜の神戸の街も歩きまわりたいな。
2011年07月24日
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昨夜は、年に一度の浴衣を着てかみさんと一緒に熊谷うちわ祭りに行ってきた。 ベビーカステラ、かき氷、ドネルケバブに富士宮焼きそば、もちろんお好み焼きやたこ焼き・・・屋台を眺めながら山小屋値段のビール片手にだらだら歩く。 途中で、娘のグループにも遭遇。去年は、部活で足を骨折して、買ったばかりの浴衣が着れなかったからね。2年分楽しんでるみたい。 帰る途中にいつものLVに寄って、この季節限定のスイカマティーニを飲みむ。また1年経ったんだな。友人が死んだのはちょうどこのお祭りの直前。もう3年になるから、強い感情の津波は来なくなったけれども、フライングカーペットとかジェットコースターとかで感じるのに近い内臓の違和感はよみがえる。 かみさんは、桃のフローズンカクテルなんぞ飲んで、酒の味が全然しなくて美味しいなんて言っていた。酒の味の全くしない酒が美味しいはずはないんだが。
2011年07月22日
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今日も4時起き、朝日がきれい。 昨夜は雲に覆われていた大天井も朝にはすっきり晴れ渡っていました。山頂まではごろごろの岩場を登って10分です。雲海から登る御来光を眺め、振り返るとピンクに燃える穂高、槍の上にはまんまるのお月さま。うーん、ステキっ! 日が徐々に高くなるにつれて、朝と夜との境界ラインが下がっていきます。影は今いるこの大天井の影です。 今日は最終日。燕岳を経由して、中房温泉に降りて、風呂に入って帰る予定です。 大天井から降りて大天井ヒュッテからの道との交差点で、みたことのある人が立ってました。あれっ、京・晴夫妻じゃありませんか。昨日別れる時に、明日も会えるといいね、なんて冗談のつもりで言ってたのが、ほんとに早朝から会えちゃうなんて楽しい偶然だね。この日も、燕山荘でほんとのお別れをするまで、越したり越されたり、一緒に歩いたりできて楽しかったですよ。 途中の大下りの頭という景色の良いところで、休憩がてらに絵を描きました。槍ヶ岳とそれに続く東鎌尾根、大天井、さらに今日降りてきたここまでの尾根道。すべてが見渡せます。 ああ、名残惜しいなあ。山を歩いていると、苦しくてもう来なくていいやなんて思うこともあるけれど、いざ降りる段になると、降りたくなくなります。 北アルプスは、今まで登ってきた低山とは景色がまるで違っていました。山は高く谷は深く空は広い。雪渓がいたるところに残っていかにもアルプス的な雰囲気を盛り上げています。 「北アルプスは、八ヶ岳や富士山ともまるで違う、一度来たら止められない」誰かが言ってました。僕は八ヶ岳も富士山もまだ出会ったことはありませんが、「北アルプス、君に決めたっ」ってくらいに惚れました。 燕山荘にたどりつくとビックリ。5-60人くらい小屋の前で休んだり、話したり、おやつを食べたりしています。すでにテントが10張以上張られています。燕岳を見上げれば、ぞくぞくと人が登って降りてきます。さらにひっきりなしに燕山荘に向かってグループ登山者が登って来ます。合戦小屋も大混雑で、種が飛ぶほどスイカが売れてました。 混雑時の山小屋では一畳に二人寝ることもあるって聞いてたけど、今夜はそんな感じになるのでしょうか。おぞましい光景ですね。そんな混雑も台風の心配もなく過ごせてナイスなタイミングだったなあ。 右手の傷もずいぶん癒えて、左手のプロトレック周辺は皮がむけてきました。
2011年07月22日
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今日は槍ヶ岳の東鎌尾根を歩いて大天井岳(おてんしょうだけ)に行きます。スタートとゴールの標高差はさほどないので、比較的のんびりした尾根歩きかと思っていましたが、さにあらず。アップダウンの激しいコースで大変でした。 15kgのザックを背負っての梯子や鎖は、バランスをくずすと後ろにひっくり返りそうになって怖いです。スリルが面白いなんていう人もいますが、僕は不得意。 しばらく進んで振り向くと、今まで歩いてきた東鎌尾根とそれに続く槍ヶ岳。そして進行方向の尾根沿いに大天井。さらには尾根は常念岳や蝶ヶ岳へと続いている。山にいる実感をかみしめます。うれしいのかうれしくないのか、よくわからない。ただ、山にいるんだなーって。 この日は、昨夜ヒュッテ大槍で一緒になった若夫婦と同じ道を越したり越されたりしながらの山歩きでした。心の中ではずーっと京一郎・晴美夫妻と呼んでました。ちょっと雰囲気が似てるんですよ。すれ違うたびにあいさつしたり、少しおしゃべりしたり。同行者がいるのは心強いですね。 14時までキャンプ地の大天荘に着いて、ランチタイムメニューのナン&カレーを食べるのが目標でしたが、どうも間に合いそうにありません。直射日光がぎらぎら、暑くて暑くてばてばてです。しかたなく少し手前の大天井ヒュッテで休憩。300円のアイスクリームがうまかったこと。 アイスを食べ終わって絵を描いていると、京・晴夫妻が追いついてきました。彼らは、今日はここに泊るのだそうです。熱中症に気をつけてがんばってね、なんて声をかけられて、山頂に向かってぜーぜー登りました。 大天荘に着いてまずは500円のビール。5,6種類くらいから選べるのがうれしいね。それじゃあ、久しぶりにキリンラガーをいただきましょう。 テント場は、平らでペグも打てて、快適でした。この夜は10張くらい張られていました。水は200円/1リットル。貴重な水です。トイレはここでも同じぼっとんで、紙は落とさず屑かごへ、手洗い水はなし。夕方になると雲にすっぽり覆われてしまい、夕焼けどころか360度真っ白、山頂へは明朝登ることにしましょう。
2011年07月20日
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連日の4時起床。でも早寝だし爆睡しているから睡眠不足感はありません。窓から外を眺めれば、明けかかっている空は深い青紫。フリース羽織って外に飛び出しました。 寒さに首をすくめて貧乏ゆすりしながら、雲海の水平線が輝きを増すのを眺めます。 モルゲンロート(朝焼けのバラ)。穂高の峰々がサーモンピンクに染まります。特に、白いはずの雪渓がピンクに染まっているので、全景がピンク化しているのが明らかです。刻々と色は変化し、影と光のラインが移動していきます。美しいという言葉は陳腐だけど、でもやっぱり美しい。 太陽は、今日登る予定の大天井岳(おてんしょうだけ)の上から登ってきます。大天井に向って続く東鎌尾根のルートがくっきりと見渡せます。これから大天井に行くんだっけ、そうなんですよ。じゃあ、明日の朝は雲海から登るご来光が見えるね。ですね~、楽しみだなあ。 槍とその北鎌尾根が朝日を浴びて凛と立つ姿はなんて気高いのだろう。 憧れのアーベングリューエンとモルゲンロートの両方に出会えてホントに良かった。 これを見たら死んでもいいような気がするし、逆に何度も飽きるまでみたいからなかなか死ねないとも思いました。そんな気持ちと関係なく数時間後に滑落して死んじゃうかもしれないのにね。17日はトモダチの命日だし。帰ってから彼にみやげ話をできないのがちょっと残念に思いました。 それじゃあ、また、いつかどこかで会えたらいいよね。朝食を終えると、ポツリポツリそれぞれのルートへ出発です。
2011年07月19日
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ヒュッテ大槍に泊まっていたのは10人ほど。僕を含め半分は単独者でした。 知らないもの同士なので会話もはずまぬ静かな夕食です。みんなそれぞれを尊重しましょう的な距離感を保ったままの食事。食事には一杯の軽い白ワインが供されていましたが、ワイン一杯程度じゃ打ち解けられやしない。 左隣の男性は部屋でも隣の布団。なんだかぶっきらぼうだし、部屋では道具を散らかしっぱなしだったし、ちょっと苦手なタイプだなあ。 食後には、みんな夕焼け(アーベングリューエン)を見に外に出ました。 僕は、まだ日没には時間がありそうなので、独りでもう一杯飲むことにします。数種類のシングルモルトウィスキーが飲めるらしいというのも、実はこのヒュッテ大槍を選んだ理由のひとつだからね。 ボウモアをいただきます。チェイサーが付いて一杯600円です。なに、このリーズナブルな値段。いつものBARで飲むより安いし。ボウモアはゲール語で「大いなる岩」という意味です。ボウモアを飲んで槍ケ岳登頂を祝えるなんて、なんてステキなんでしょう。 そろそろ日没が近いので、僕も外に出てみました。 南東の方角に見える常念岳の頭上には、積雲とピンクの笠雲がかかっていました。雲の下では雷光がピカピカしています。その右肩には14番目の月。 わーっ、ステキだあ。ここ数十年で一番にステキな夕焼けかも。 明日行く大天井はどれなんでしょうかね。それは北東のあのピーク。ここからそれに続く尾根が東鎌尾根。えー、あんな遠くまで歩けるんだろうか。遠くに見えても歩いて行くと行けちゃうのが不思議。あの北に続くナイフリッジが北鎌尾根ですか。北鎌って、あの加藤文太郎が死んだところですよね。そうだね、北鎌の反対面で遭難したらしい。 きれいだねー、ステキですねー、すごい景色だね。 西では穂高のピークが夕陽を浴びて燃えています。あの輝いているは北穂?その先に見える階段は前穂の1峰、2峰、3峰、4峰、5峰。奥穂はどれですか、北穂の後ろに隠れてるみたい。 私は月明かりに光る槍を撮りたかったんですよ。ああ、それもステキですねー。月夜だから星が少ないのは残念。あ、あれは北斗七星?ということはあれが北極星。まさにコンパスのように北を示している。 なにもかもがステキ。 圧倒的な光景にみんなの波長が自然にシンクロして、無意識のうちにファミリア~になってました。 小屋に戻ってきて、さっきの静かな夕食とはうってかわって和やか気分。持ってきた自作絵はがきをみんなにもらってもらい、グレンリベットを一杯おごってもらいました。別な方からは持参のハーパーも少々ごちそうになりました。ぶっきらぼうで苦手と思っていたお隣の彼も、実は同郷だということがわかってすっかりお友達。 テントで独りもいいけど、たまには山小屋ってのもいいもんだなあ。 今回の記事ではステキを連発してしまいました。実際の夕焼けの時には今日の何倍もステキを連呼してたような気がします。9時消灯。
2011年07月19日
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槍ケ岳山荘で1000円のラーメンを食べて、いよいよ槍のてっぺんを目指します。ここへ来るまでは、僕はピークハンターではないのだから、登頂しなくたって別にかまわないなんて思っていましたが、目の前にあれば登らずにはいられません。そりゃ当り前ですよね。 はしごの下で、白いチューリップハットのおばさまが座って休んでいました。旦那さんが登っていて、彼女は怖いのと疲れたのと、必ず無事に帰ってくるように子供たちと約束したからという理由で登頂を断念したのだそうです。でも、あなたは若いんだからがんばって登ってね、と励まされました。たいして年も違わない気がするんだけど。 どの岩をつかみ、どこに足をかけたらいいのか迷います。山荘には頻繁にヘリが荷物を運んできます。そのたびに風がキャップを飛ばしそうになります。ドキドキ、ドキドキ。鉄の杭をつかんで登るところが一番怖かったー。もう、ガストン・レビュファな気分。 怖いものみたさで下を見ると、うわーっ、ありえねー、これってマジすかマジすか? 最後のはしごを登ると、唐突に青い空しかなくなり、ヤッホーッ!! 来たーっ、ヤッター、槍ケ岳バンザーイッ!! 思わず叫ぶと、先に登っていた人がお疲れ様~と声をかけてくれました。僕も次に登って来た黄色のおじさんに、おめでとう~~っと祝福。 山頂から見渡す景色はもう筆舌に尽くしがたいものです。今まで登って来た雪渓、アルペン踊りがホントに踊れそうな小槍、加藤文太郎が最期を迎えた北鎌尾根、穂高へ続く尾根はヤリとホタカでヤッホー尾根か、そして明日歩くはずの東鎌尾根。 意外でしたが、下りは登りよりも恐怖感はありませんでした。槍ケ岳山荘にもどって一服し、ヒュッテ大槍までの30分は、ヨーッホヨーッホレヒホーッとハイジの歌を口ずさみながら時々振り返って槍の姿にうっとりしながら、愉快に下りました。
2011年07月18日
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槍沢のキャンプ地で岩に座って朝ごはんを食べていると、下からぽつりぽつりと人が登ってきます。おはようございまーす、なんて挨拶しながら、だんだん僕も早く登りだしたい気分になってきました。まだ朝露で多少濡れているテントをたたんで、6:50分ころに槍ケ岳に向かって出発しました。 今日は、槍沢を北西に向かってどんどんのぼり、宿泊予定のヒュッテ大槍によってザックを降ろし、軽装で槍アタックの計画という計画です。 しばらく進むと、東鎌尾根の左端に、尖った岩が見えてきました。あれ?もしかしたらあれが槍ケ岳山頂ではないだろうか・・・。休憩していた人に聞いてみたら、違うよ、槍はあんなにちっこくない、だそうです。残念。 途中の雪渓は、気温が高いのでアイゼンがなくてもザクザク歩けます。そのつもりでアイゼンなんて持ってきてないし。雪渓はやや涼しいのですが、紫外線はすさまじそうです。サングラスなしの人がたくさんいるのが驚きです。1,2時間おきに日焼け止めクリームも欠かせません。 さっき、あれが槍かどうか聞いた人と、越したり越されたりしながらの登りです。振りかえると左に赤沢山、左に横尾尾根、その間に挟まれた槍沢雪渓。ステキな光景に何度も何度も振り返りながら登りました。 9:00に天狗原分岐。再び山道を歩きます。途中の沢でジャブジャブ顔を洗って、ついでにすくった水を頭にもかけます。あー気持ちいい~っ。あっと言う間に乾いちゃうけどね。 雪渓をトラバースして見上げると、あ、あ、あー、あれこそ槍だっ!始めてみるけど、間違いないよ。ちょうど、さっき聞いた人が追い付いてきたので、あれは本物ですよねー、と確認したところ、はははと笑いながら、うん、本物だよって。 やったー、槍見たー。 彼を含めてほとんどの人は雪渓を直進していきます。僕は北側のお花畑のつづら折り。道は良くないけれど、気持ちが高揚しているから全然へっちゃらです。 ヒュッテ大槍に着いてザックを降ろし、サブザックに水とスケッチブックなどの小物だけ入れて、意気揚々と槍を目差しました。 このルートはいわゆる東鎌尾根の最終パートです。岩だらけのルートを慎重に歩きます。そしてときどき立ち止まっては槍の鋭い穂先を見上げます。ほんとに槍が目の前にあるんだなあ。パブデ感激!!
2011年07月18日
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火曜日、新宿発の夜行バスで上高地に向かいました。 バスは4列シート。お隣の人は大男だったので足が長くてこっちのテリトリーにはみだしてきます。シートは倒そうと思えばフラット近くまで倒れるのですが、後ろの人に気兼ねしてしまい、あまり深くは倒せません。結局ほとんど眠れませんでした。3列シートのバスとは大違いです。 上高地に着いたのは5時半。空の下半分はまだ霧がかかっていましたが、上半分はきれいな青空です。バスターミナル二階の食堂で朝定食を食べて、6:50に梓川の清流の音を聞きながら歩きだしました。 半袖だとやや寒いくらいの爽やかさで、気分も高揚していましたから、睡眠不足も荷物の重さも全く気になりませんでした。 連休前なので、歩いている人もまばらです。 上高地も初めてなので、河童橋から見る山々の姿、梓川の透明感、そしてまっ青な空、なにもかもがステキで独りでニヤニヤしながら歩きました。 嘉門次小屋を通り過ぎ、8:33に明神橋を渡ります。のんびり歩いているので、予定より遅れ気味です。明神を過ぎたすぐあとに、サルとすれ違いました。やあ、おはようっ、と声をかけたけれど、彼は返事もせずに通り過ぎて行きました。 徳沢では、ちょうどペースが同じくらいの年上男性2人と少しお話しました。このあたりには何度も来ているベテランのようで、今回は涸沢ヒュッテに泊まり北穂へ登る計画だとか。僕は北アルプスは初めてなんですよっていったら、北アルプスはいいよー、ぜひ楽しんでってねっと言われました。はい、もちろん、ばっちり楽しんでます。 横尾では、橋をバックにシャッターを押してあげました。ここで彼らとはお別れです。じゃあ、がんばってね、と元気に手を振って橋を渡って行きました。僕はいつも独りなので、仲のよさそうな二人がちょっとだけうらやましい気もしました。 僕は北上を続けます。横尾を過ぎると急に人が少なくなって、槍沢ロッジまでは2人に越され、1人を越しただけ。表情を様々に変える梓川に沿って、なだらかな山道を黙々と登っていきます。坂はさほど急ではないのですが、日が高くなるにつれて気温も上昇し、汗がじわじわ湧いてきます。 12:48、槍沢ロッジ到着。テント泊の受付をします。さわやかなバイトのお嬢さん。ほっと気持ちもなごみました。 受付ついでにここでお昼ご飯にしました。ラーメン一杯1000円です。器の縁までなみなみと濃いスープが満たされ、沈んだ麺がほとんど見えません。どこかの沼でもイメージして作られたのではないかと思うほどです。食べてみると、意外に美味しかった。ちなみに槍ケ岳山荘で食べたラーメンも汁が多量だったので、それが山のラーメンの標準なのかもしれません。 水も無料なのでがぶがぶ飲みました。ここから30分ほど上のキャンプ地でも水は豊富らしいので、ここで補給はしません。 梓川に沿ってどんどん登り、ババ平キャンプ地に到着したのが14:57、30分と言われたけど、1時間もかかってしまいました。ふぅ、暑い暑い。 テントは僕を含めて3つだけ。水は梓川からひいたものらしく、ホースからジャバジャバ流れています。んーっ、冷たくておいしいっ。 ブヨはいるにはいるけど、雲取山の億分の1だし、性格も雲取のような凶暴さやしつこくさはなくてずっとお上品。とてもいいキャンプ地です。 トイレは木の電話ボックスみたいな箱が一つ建っていました。 ここは東西両面を高い崖にはさまれているため、日が落ちるのは早く、日が出るのは遅く、残念ながら夕焼け(アーベングリューエン)は味わえませんでした。しかし、これから向かう梓川の上流、槍ケ岳の東鎌尾根を遠くに眺めることができます。明日はあのあたりに行くのだなあ、遠いけれど現実感のある距離です。 月夜なので、星空は望めません。簡単な夕食を済ませ、8時過ぎに就寝。睡眠不足だったせいか、テントでは珍しくぐっすり眠れました。
2011年07月18日
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北アルプスで過ごした3泊4日の夏休み。ここ10年で最もステキな夏休みを過ごせました。 左手。 あまり激しく日焼けしたくないから2時間おきくらいの頻度で日焼け止めクリームを塗っていたのですが、相棒プロトレックのバンド付近は塗り残したらしく、見事なグラデーションになってしまいました。 右手。 もう残り1時間という小学生の遠足なみのなだらかな下りで、山のお兄さん気分でハアハア登ってくる人達に挨拶しながら歩いていた時にずるっと滑って転倒。さほど激しい転倒ではなかったのですが、手をついたところに木か岩か人工物か何か鋭いものがあったらしく、グサッと切ってしまいました。 3cmくらいの長さなんですが、けっこう深くて、血がドロドロ止まらなくてあせりました。こりゃ縫わないと止まらないかも。 手ぬぐいを裂いて左手と歯を駆使してぎりぎりしばり止血。 登って来た山ガールが、大丈夫ですかぁカットバンあげましょうか? ありがとうございます。でも大丈夫、僕もカットバン持ってきたんでー(カットバンじゃ役に立たんし)。 ふもとの中房(なかぶさ)温泉立ち寄り湯に着いてほどいてみると、手ぬぐいは血だらけでしたが、なんとか血は止まっていました。 温泉の受付のお兄ちゃんに、近くに診療所とかないですかねー、って聞いてみたけど、穂高の町にいかないとないそうです。 しかたないから、処置します。 痛みに呻きながらトイレの水道で洗い、ギザギザでビロビロな皮膚の一部を裁縫セットのハサミで切り取っていると、受付のお兄ちゃんが、何か手伝いましょうかって。いい人です。 そのあと、救急セットの中の密着ハイドロコロイドパッドを貼って処置完了。これで水に濡れても大丈夫なので、温泉入ってガシガシ頭を洗いました。 24時間たっても感染の兆候は全くなく、明らかに傷は治癒に向かっています。転んだのは油断や早く風呂に入りたいという焦りが原因だったかと反省しています。逆に適切な処置ができたことに自信を深めてもいます。 山登りには何が必要で何が不必要なのか、登ることで学べることがたくさんあります。 実は、今回のルートで最もきつかったのは、夜に熊谷駅に帰ってきてザック背負ったまま直行したLewisのライブのボーカルの女性の太股のまぶしいことまぶしいこと、Lewisの転げ落ちそうな急な階段、帰宅の信号待ちでズシリと食い込むザックの重さでした。たかが10分程度の家がなんて遥か遠いのか。 寝静まった我が家、そーっとドアを開けたとたんに潤がダダダとやってきんました。顔をペロペロ。おかえりーっ、ただいまーっっ。 次回の報告は、旅の一日目に戻ります。一日目はこんな行程です。
2011年07月17日
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金曜の夜は職場の暑気払いでした。生ビールを2杯とワインを4杯ほど飲んで、お開きとなり、ほろ酔い加減でとぼとぼと独りでLewisに行きました。久しぶりです。 カリラを飲みながら珍しく饒舌に山の話などして、七夕の短冊書いてきました。 昨日はいつもよりゆっくり起きて、ベルクへ行って、さとうのご飯やレトルト食品などを買い、炎天下に歩いてウエルシアへ行って虫よけスプレーや救急セットの補充などを買い、昼過ぎからは羽生のイオンに行ってモンベル商品を眺め、向かいのスポーツオーソリティで半袖と長袖のシャツを買いました。来週の北アルプス準備もばっちりです。 酒屋に行ったらCaleraのピノが置いてありました。3000円ちょっと。うーん欲しい、でもどうする??悩みに悩んだ末に、カレラじゃなくてカリラでもなくてラフロイグの10年を買っちゃいました。 今、さっそく飲んでます、へへへ。 牡蠣食えば 殻が鳴るなり ラフロイグ パブデ・ピカソ 一枚目は数年まえにLewisで描いたカリラ18年。下手くそだから没にしてた絵なんだけど、こんなときに使えるとは。 二枚目は最近飲んだカレラのシャルドネ。キリキリシャルドネとまろやかシャルドネのいいところを絶妙にバランスした旨みなシャルドネだったよ。 今日も朝からいい天気で、昨日に続いて熱中症警報が発令されそうですね。
2011年07月10日
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海江田もやめちゃうらしいね。みんなそれなりにがんばっているんだろうけど、今はすさんだ世の中なので、よくがんばってるな、この調子でガンバレッ、なんて言ってくれる人は誰もいないのだ。そうしたら、みんな嫌になっちゃて投げ出したくなるよね。 そういう世の中で育った子供たちは、そんな批判ばかりするおとなになっちゃう気がする。 暴力で育った子は暴力で解決することを覚える。優しさの中で育った子は人に優しくすることを覚える。そうじゃなかったっけ?この批判の連鎖をどう断ち切るかが最大の課題なんじゃないかと思う。 全く意味もなく森ハイ。飲め飲めって言われるともういいって気がするし、お前はもう飲んじゃダメっていわれるともう一杯飲みたくなる。それも同じ??いや、これは何か違うだろ。 まずい酒を飲むともう帰ろうって気になる。旨い酒を飲んだら、財布は寂しくても、もう一杯飲もうって思う。これは間違いなく同じ。
2011年07月08日
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山歩きに夢中だと言うと、最近はお酒の方はやめたの?と聞かれることがあって驚かされる。そう聞く人は、酒・タバコ→不健康、山歩き→健康、という概念があって、健康と不健康は水と油なのかもしれない。 酒、やめるわけないじゃん。 トレッキングは土日であって、もともと土日は外で飲まない。外で飲むのはほとんど平日だ。だから、平日の酒ライフはほとんど変化ない。 テント泊だって必ず酒持参。 酒の絵も実は描き続けているんだが、さすがに色をつける時間が足りなくて、白黒のままのが増えてきた。その中で色を付けたものを一枚。 なんでこれを選んだかというと、トレッキングと酒は、あいいれないものではなくって、相補的というかひきたて合うというか、それはもう岩牡蠣とラフロイグのような関係だと思うからだ。 ラフロイグやボウモアは、岩牡蠣の旨さをひきたてる。いや、むしろ岩牡蠣がスモーキーなウィスキーをより美味しくするつまみと言える。 ワインとチーズだってそうだ。ワインだけ、チーズだけでも美味しいけれど、一緒だとさらに旨い。 ワインもチーズもウィスキーも牡蠣も、体にいいとか悪いとかなんて関係なく、旨いから口に入れるのだ。 トレッキングのあと自然の中で飲むワイン、テントの中で飲むウィスキー、帰ってから山では決して飲めないギムレットやサイドカーなどに舌鼓を打つこと、ロックの氷をカラカラ揺らしながら来週の山に思いを馳せること、切っても切れない楽しみだね。 んー、確かに絵の方は腕がなまっているかもしれない。間抜けな構図だし牡蠣の絵は間違いなく去年より下手だな。
2011年07月07日
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始めての夜行バスに揺られて、山形県鶴岡市のそばにある羽黒山に行ってきました。 夜行バスは全然眠れないかもしれないと思っていたんですが、3,4時間は眠れました。十分な成果です。慣れればもっと寝れるなっていう自信が湧きました。 羽黒山はとても良かったですよ~。 樹齢300年から500年という巨大な杉並木の石段を1時間ほど登る道。その途中の森に、まわりの木々と同じようにボソッと国宝の五重塔が建っています。石段も杉並木も五重塔も人工物ではありますが、プレデターなみに森と一体化しているんです。すーっと落ちつく気分とステキさにドキドキする気分が渾然一体となって、つい手を合わせてしまうような宗教的気分になってしまいます。 羽黒山は、神仏習合の典型的な山です。 山岳信仰と仏教と神道が三位一体に混じり合っています。五重塔といえば仏教建築ですが、ここでは羽黒山神社の末社であり、その中に祭られているのはなんと大国主命なんです。 山頂の神社は正統派な茅葺&朱塗り。境内には他にも多くの神さまが祭られています。羽黒山の開祖である人間離れした風貌の蜂子皇子(はちこのおうじ)のお墓もあります。 実は山頂までバスで来ることもできます。でも、バスで来たひとは羽黒山のホントの魅力を知ることができないでしょう。もったいないことです。 下山は、旧参道を歩いてみました。 ほとんど歩くひとはおらず、雨のせいでぬかるんでいて、ちょっとおどろおどろしい不気味な道でした。バス路線と並行した道とは到底思えません。 その途中には吹越神社があり、その隣に峰中堂というお堂があります。これは山伏修行に来た人が泊まる合宿所のようなものだそうです。 秋の峰入りという行事の時には、全国からたくさんの人が山伏修行に訪れます。一週間の合宿で、一日の睡眠時間は3時間、食事は一日二食、睡眠不足と空腹にふらふらになりながら山を歩き滝に打たれ煙にいぶされます。当然ギブアップしたり下手したら死んじゃう人だっているかもしれませんよね。現代社会の中で、そんな危ない行事が平然と行われていることが驚きです。 その荒行をやりとげられたならば、どんな悪人も汚れをすっかり落として誠の人間となり、母の胎内から再び生まれ変われるそうですよ。いわゆるイニシエーションってやつですね。 生き延びられたら生まれ変われるし、生き延びられなくても死んで生まれ変われるかもしれないから、どっちにしても再生可能というわけです。 近頃の自分はよごれてるなあと自覚しているあなた、試しに修行してみてはいかがでしょうか。
2011年06月27日
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中学の娘が、トモダチの誕生会へ行く途中に待ち合わせのために6時ごろニットーのゲーセンにいたら補導されたそうです。中学生は中学生だけでゲーセンに行ってはいけないのだそうです。とくに6時過ぎには。へーっ、そうだったんだ。過保護な社会にありがとうございます。 実は僕も誕生日。 いつものBARでしょっちゅう一緒になるSant-Emilion氏が同じ誕生日で、今夜は合同誕生会をやってもらいました。みなさま、ありがとうございます。 アイスケーキに合う酒はなんだろうと物色して、ラフロイグを選んだところ、7ー8年ぶりにラフロイグの衝撃にノックアウトされました。 ミント風味の甘いアイスを一口食べたあとにラフロイグを口に放り込むと、ラフロイグの中のミントや甘さがすっかり消えてしまって、あの独特な臭さが激しく強調されます。うまいかまずいかというレベルを越えたインパクトでした。はっきり言えばまずい、それが逆にステキな夜。 誕生日早々に、こんな発見ができて良かったなあ。この年になると、変化の少ない暮らしの中で、いいもわるいも予想外に出会うことが何よりの楽しみです。
2011年06月23日
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今日は有給だったので山に行きました。日光白根山です。 冬になるとよく尾瀬岩鞍スキー場にでかけます。ゴンドラで山頂に登ってミルキーウェイを滑り降りてくるとき、丸沼スキー場の上にぽっかり乗っかっているパキケファロサウルスのような白根山が見えます。あいつに登ってみたいなあと思っていたのでした。 いっぺん登れば、また冬にスキー場で眺める楽しみが増えるし。 北側の菅沼登山口からまずは弥陀ヶ池を目指します。あいにく降ったり止んだりの雨で、今回も遠望はまったくありません。すぐ後ろから、旦那さんが65-70くらいで奥さんが5才くらい若そうな夫婦が登ってきました。 奥さんの方が元気にガシガシ登り、旦那さんはあとからついてきます。見れば旦那さんは上はレインウエアなんだけど下は防水じゃないし、さらになんとスニーカーみたいのを履いてます。 山をあなどり過ぎなんじゃないの? あるいはわざと苛酷な山登りをさせて旦那をくたばらせようという保険金めあての作戦か。かかわらないようにどんどん登ろう。でも結局、弥陀ヶ池まで数10mくらいしか引き離せませんでした。老人こそ侮れないね。 弥陀ヶ池はすっかり霧の中でした。 白根山は全く見えません。ここから山頂までは1時間ほどなのですが、この状況で登っても楽しくなさそうだなと思い、山頂には行かずにロープウェイ山頂駅を目指すことにしました。山頂に行くより時間がかかる急な降り道は、まだ雪が残っていて滑ったりはまったりで体力を消耗しました。 途中で寄った血の池地獄。 鉄分が沈殿して赤茶色になるのだそうです。案内板には、「女性が一生のうちに流す血がたまったものともいわれる」なんてすごい解説が書かれています。 パブデさん、楽しんでますか~? うーん・・・微妙。 山頂駅で山菜そばを食べ、近くの神社に今日の無事をお祈りしたところ、雨がザザッと強まりました。これって返事?イエスなの?それともノー? 急な登りで心臓ばくばくさせながら歩いていると徐々に雲が流れ出し、日がさしてきました。弥陀ヶ池にたどりつくと、なんと真っ青な青空ですっ! パキケファロサウルスの頭もくっきり。弥陀ヶ池に逆さ白根も浮かんでます。楽しいっ。やっぱり来てよかったなあ。ついでに五色沼まで足をのばしてみよう。苦労して歩いたご褒美だ。 天気が良いと木々の合間から見える山々の様子もステキで、けっこうばててたのにウキウキした気分で下ってこれました。やっぱり山歩きは青空がいいよねー。
2011年06月14日
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金曜日に休みを取って、甲武信ヶ岳に行ってきました。今回の目的は、 1.雨の中歩いて雨の中テントを張って撤収する。 2.15kgのザックを背負って6時間は、これまで最長の歩行時間。 3.奥秩父主脈縦走ラインを数回に分けて踏破する第一段階。 でした。1は達成できたことはできたのですが、実はたいした雨ではなかったので達成度は50%くらいでしょうか。2に関しては、かなりきつかったけど、なんとかクリアです。 3に関しては全くだめでした。甲武信小屋から雁坂峠へと縦走したいと思っていたのですが、翌日からさらに天気が悪くなるという予報だったので、翌朝に同じルートを戻ってしまい、縦走ラインに線を刻むことはできませんでした。 天気はひとつの言い訳で、実は小屋から漏れる談笑や明かりにちょっと人恋しくなってしまったというのも理由のひとつです。ふがいなし。山小屋に行ったら、やはり小屋泊がいいみたいです。 山頂直前の風景 甲武信小屋 帰りの雪道 甲武信ヶ岳の山頂は2475m、360度の展望が魅力のはず。今回は360度まっ白まっ白まっ白・・・。覚悟はしてたけど残念です。天気が良くて展望も開けていたらもっとがんばれたかなあ。どうかなあ。 7月に富士山に登ろうと思っていました。しかし、もっと行きたい山がどんどん増えています。足は2本しかないし、困りました。 富士山の小屋はあまり快適ではなさそうです。北アルプスとか八ヶ岳、尾瀬などの小屋はもっと素敵そう。テントでは不便は当然だしむしろそれが楽しさだと思えるのですが、どうせ小屋に泊まるなら快適にロマンティックに過ごしたいんですよね。
2011年05月29日
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G.W.後半に、花見ヶ原キャンプ場に泊まって翌日は赤城山に登るつもりだったが、翌朝は雨の中のテント撤収作業となってしまったために赤城山登山を断念して帰ってきた。 欲求不満な気分だったので、それを解消したいという言い訳で夜はBARに行った。 グラスワインのピノを飲む。カリフォルニアのカレラってやつ。 いつものLVSJではグラス1000円で出していたグラスワインだが、かなり美味しいぞ。ブルゴーニュのピノよりコストパフォーマンスが高いかも。 ブルゴーニュのピノは繊細で香りが素晴らしいのに飲むと薄いと感じることある。でもそのじれったさがたまらない。オーストラリアのピノは華々しい果実味が印象的だが、時にはちょっとわざとらしいような気がする。 このカレラは、その中間かな。 微妙さと果実味がほどほどに調和していて、甘すぎない小ぶりな苺のかわいらしさを感じる。好印象。 同じピノでも色々なバリエーションがあるんだなって改めて感じた。 シャルドネだって、がっつり濃厚で2杯続けて飲みにくいものもあれば、シャブリのような姿勢正しいスッキリ辛口もある。リースリングだってドイツワインに代表される甘口もあれば、キリキリ冷やしたい強烈な酸味を特徴とするものもある。ボルドーの赤だって歯茎がきしきしするものもあれば何てシルキーなんだっていう感触の違いがある。 山も、そう・・・。 同じ山であっても、季節や時刻、お天気、自分自身の体調、もっていくランチ、前日の睡眠時間、経験、そういった様々な条件の違いによってずいぶん印象が違うんだろうね、まだ同じ山に何度も登ってはいないけど。 だから同じ山に何度も登りたい。もちろん違う山にも登りたい。 今まで飲んだことのないワインを体験したい。しばらくしてから同じワインの同じビンテージや違うビンテージを飲みたい。 100の山があれば100の楽しみがある、という名言がある。同じように100の酒があれば100の楽しみがある。いや、100の山や酒があれば10000の楽しみがあるんじゃないかな。 そんなわけで、今週末はどこにしようかな。
2011年05月11日
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イチローズモルトの最近のラベルは版画チックでステキです。カードシリーズというアイデアも良いし、これまでのラベルも個性的で楽しいよね。ハートやダイヤが多かったけれど、久しぶりにスペードが出たので飲んでみました。 驚くほど赤黒く、紹興酒の中にザラメを入れた味がします。もはやウィスキーの範疇を逸脱しています。すでにジョーカーの味わい。 どこまでいっちゃうんだろ、イチローズモルトは。わくわくっどきどきっ。
2011年05月10日
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土曜日に両神山へ行きました。今までは天気のいい日を選んで山に行っていたのですが、これからのことを考えると、そろそろ雨中行軍にも慣れるべき段階ではないかと思ったのです。 天気が良ければ登山口(標高670m)から両神山の山頂を仰ぎ見ることができるのですが、この日はすっかり雲の中に隠れています。雨といっても小雨でして、心配したほどというか期待したほど道も悪くありませんでした。 登山口から二時間半ほどで、清滝小屋に到着。標高1350mくらいです。 外側はたいして濡れていないのに、むしろ汗で下着がぐっしょり濡れました。ゴアテックスといえども、やはり蒸れます。 清滝小屋は、以前は山荘としてお金を取って宿泊者を泊めていただけあって、立派な丸ログです。現在は避難小屋として開放されています。 高校のワンゲル部や一般の山歩きグループが団体で利用することもあるらしいです。この日は、たまたま他の利用者はいなかったので、広い小屋を独り占め。パンツ脱いで走り回っても平気です。 電気はありません。水場とトイレは外にあります。小屋内は火器厳禁とのことなので、外の屋根付き休憩場を食事会場としました。前回の城峯公園キャンプ場と同じで、独り焼き肉&レトルトカレーです。 遠くにチラチラと街(村?)の明かりが見えました。 夜になって雨が強くなってきました。 外ではテント泊の青年がひとり。どこにも上手はいるもんだね。 3時ごろにふと目が覚めました。雨の音が消えています。外に出てみたら、すっかり晴れ渡った夜空。西の空に半月が浮かんでいたせいで、星のかずはさほど多くはありませんでした。 もうひと眠りしよう。 4時半に起きて、軽い朝食をとり、5時過ぎに山頂へ出発しました。荷物は小屋に置いたままです(下の写真は、山頂から降りてきてから撮影したものです)。 テントはすでに撤収されていました。登っている途中で、でっかいザックを背負った彼に追い付きました。彼は時々写真を撮ったりしながらゆっくり歩いているようだったので、あいさつして追い越させていただきます。 僕のように同じルートを降りるつもりなら重いザックを背負って行く必要はないので、彼は別ルートを降りるつもりなのでしょう。 かっこいいなあ。いつかは彼のような山歩きをしてみたいです。 6時半、朝日を浴びながら山頂(1723m)に立ちました。
2011年04月26日
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今夜は職場の歓送迎会でした。楽しく飲んで、いろいろしゃべって、本来なら二次会、三次会へと凸乳じゃなくて突入してもよかったんですが、独りでBARにちょこっと寄って帰ってきました。 なぜならば・・・ 明日、山に行こうと思ってるからです。 今までは天気のいい日を選んで山に登ってきたのですが、そろそろ雨の山を体験する段階にいたったのではないかな、と思って。雨のぬかるみ、枝からしたたる雨滴、不吉な風、濃い霧、寒さと汚れ、そんなんもステキな風景であろうと思って。 明日の計画は、 10:00 家を出発 12:00 日向大谷の登山口から両神山へ向かう 15:00 ゆっくり登って清滝避難小屋に着く そのまま小屋に泊まる 小屋泊だとテントを持っていかずに済む びしょぬれで無理そうなら途中で引き返すかも 05:00 小屋で起床 06:00 山頂に向かって出発 08:00 山頂 10:00 登山口 12:00 帰宅 人生は冒険の連続だ。その中のほんの小さな冒険。 ダンブルドア先生が、死は人生最大の冒険である、という名言を残しました。始めにそれを読んだときは、わかりにくいと思ったのですが、最近はちょっとわかってきた気がします。 死ぬってことは、たぶん今まで経験したことのない変化で、それは生まれてくるっていう体験と裏表の激しい変化であり、そんな激しい変化を体験したことがないから怖いんじゃないのかな。 死んだら考えることができなくなることは怖いけれども、物質となることで時間の流れが何千倍のオーダーになるってことなのかな、それって凄いな。 ゴールデンウィークにはどこの山に行こうかまだ決めてませんが、行きたい山は山ほどあってわくわくします。ちなみに、ようやくヤマレコに登録しました。
2011年04月22日
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先週に実家へ行ってきたあと、うちへ帰る前にBARに寄りました。まあ、予定通りな行動です。カクテルなどなど飲んだあとに、今夜は早目に帰るべきであろうと思いながら、最後の一杯として飲んだのがジェイムソン。 ふつーなアイリッシュウィスキーです。 アイリッシュはWhiskyじゃなくてWhiskeyって書くんだよね。バーボンもそれを引き継いでeがはいります。 アイリッシュウィスキーは、マイルドでソフトでぼんやりしているというか、あまり個性的ではありません。とてもナチュラルな味わいです。飲めば昔話をしたくなると言っていたのはBARレモンハートのマスターだったかな。 子供のころのいい思いでと悪い思いでの比率は、4:6くらいかな。いい方がちょっと少ない気がします。 楽しかった思い出は話せるけど、つらい思い出は今でもあまり話したくない。 たくさんのことを忘れてきたけれど、ウィスキーを舐めていると忘れていたことを思い出したりするので、ちょっとしんみりします。確かに、アイリッシュウィスキーってそんな酒です。
2011年04月18日
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ちょっと用事があって、山形の実家へ行ってきました。 昨秋に広島へ行ったとき、途中の岡山まで寝台特急のサンライズ出雲号を利用ました。確かその時の体験記をここにも書いたと思います。今回は二度目の寝台体験です。 寝台特急あけぼの、上野発の夜行列車♪ 僕は大宮から乗りました。広いAシングルデラックス、狭い個室のBソロ、カーテンで仕切られたB、仕切りもないゴロッとシートというクラス分けがあります。僕はやはり個室でのんびりしたいので、Bソロを選択。 寝台特急はどれも人気が高く、週末にはなかなか予約がとれないようです。しかし、週前半には比較的空いているそうで、今回はすんなり予約できました。 あけぼの号のBソロは、サンライズ出雲よりもさらに狭く、時計や目覚ましなどの設備もついていません。喫煙室なのですが、換気はあまり良くなく、吸っている間に目が痛くなります。 一階の部屋の隅には、二階へ昇る階段のでっぱりがあります。ベッドの横には、脱いだ靴を横におけるくらいのスペースがあるだけなので、大きな荷物は置けません。天井も低いので、かがんでいないと頭をぶつけます。部屋というよりも寝そべることができる席といった方がいいかもしれません。 でもソロテントに比べれば断然快適で、全く不満はありません。 大宮で乗車してしばらくすると、車掌さんが切符のチェックにやってきました。 「余目駅は朝早いので着く前に声をおかけしましょうか?」 へえー、そんなサービスもあるんですね。そりゃとてもありがたい。プロトレックのアラームをセットしてはいたのですが、起こしてもらえるなら安心です。 寝台特急の魅力は、何といっても静まりかえった夜の街の光景を眺め、誰もいないけれど明かりはついた駅が流れていくのを見送りながら、ほどよい孤独感を味わえることです。 天気が良ければ星空も見えるかもしれません。 星がなくても、ちらほらついた街の明かりが星のようにも見えるし、暗いとどっちを向いて走っているのかも、うとうとすれば上下さえも判然とせず、銀河鉄道999に乗ってるような気分になれます。 カタンカタン、カタンカタン、カタンカタン、カタンカタン・・・ ああ僕は今まさに旅をしているのだなあ。そんな旅の実感は新幹線ではとても味わえません。 缶ビール一本と大宮駅のエキュートで買ったワインの250ml瓶を空け、たぶん11時半ごろにいつのまにか眠っていました。 4時35分にプロトレックのアラームが鳴り、目を覚ましました。まもなく車掌さんのノック。電車は25分ほど遅れているそうです。 重いまぶたを持ち上げて藍色の空が徐々に質量を拡散させていく様子を眺めていると、朝が来るのが嬉しいような夜が去るのが寂しいような切ない揺れを感じます。 揺れ、夢? ただカタンカタンと揺れているだけ。危ない危ない。乗り過ごさないようにっ!洗面所に行ってざぶざぶ顔を洗いました。 余目駅に降り立ち、ブルーがブルーに見えなくなるまで見送ろう。 陸羽西線の5番線ホームに移動。新庄行きの始発にはまだ50分もあります。テルモスのお湯でカップスープを作りました。しばらくしてようやく朝日が昇ると、中から外からほんのり暖かさが増しました。
2011年04月13日
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先週は高3になった長男の誕生日だったので、お寿司をとってケーキも食べました。いつものケーキ屋では、箱が足りないからなのか丸いバースデーケーキの製造をお休みしているのだそうで、それぞれお好みショートケーキを選びました。 山男子の僕はもちろんモンブランです。 自粛はしないけれど、こうして旨いものが食べられることに感謝します。 昨夜は久しぶりにJazz Bar Lewisのライブに行ってきました。2週間前に訪れた時には、ミュージシャンたちが来られるか、来ても帰れるかが不明だということで、中止になっていました。こうして、いつものように生ジャズが聴けるとなんだかほっとします。 今日の午後には潤を連れてお花見してきました。熊谷さくら祭りは中止と聞いていたのですが、屋台の売上の一部が義援金に回されるということになったせいか、いつも通り屋台もたくさん出ていました。テキヤの人たちも生活かかってますからねー。 様々なイベントが中止になり、新聞やニュースを見ればネガティブな内容ばかり。お花見くらいはやりたいよなってみんな思ってたんでしょう。例年以上ににぎわっていました。 僕はタレのねぎまとビール。潤には塩もタレもなしの鳥モモのを一本。 桜は遠目に見ると満開のようでしたが、近くによってみるとまだ咲いていないつぼみも残っており、実は8分咲きくらい。もう一週間は楽しめそうです。 本来ならば、金土日は横浜の学会に行くはずだったのですが、これも中止です。ネット時代なので、WEB開催という名のインターネット上でのスライド閲覧へ変更になりました。 夏のうちわ祭りや花火大会も中止のうわさです。うちわ屋や花火屋は食っていけるのでしょうか。規模は小さくなっても、なんとか開催して欲しいなあ。イってQのスイカ祭りを見ながら書いてます。
2011年04月10日
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さて、キャンプの続きです。 城峯公園キャンプ場はとても快適でした。晩秋に咲く冬桜で有名です。管理もよく行き届いておりゴミひとつ落ちていません。バンガロー主体でテントサイトは3か所のみです。 テントサイトからは、翌日に登る予定の城峯山がよく見えます。右側の電波塔が建っている方のピークです。テントわきでは、山つつじのつぼみが赤く膨らんでいました。 夕方、歩いて15分の町営旅館「冬桜の宿・神泉」へ日帰り入浴しに行きました。木をふんだんに使った素敵なつくりで、お風呂もガラガラに空いており、のんびり疲れをいやすことができました。入浴料520円です。 帰宅すると、もう管理人さんは帰っており、広い公園内にたった一人です。 地面で食事するのはいやなので、レストハウス前の屋根付きバーベキュー場を食事会場に選びました。椅子やテーブルがあるし、灯りもつくし、水場には洗剤やたわしもあっていたれりつくせり。なんとレストハウス横のトイレにはウォッシュレットまでついていました。 この日の夕食は、一人焼肉と残した肉を追加してレトルトカレーです。さとうのご飯は奮発して魚沼産コシヒカリ。 夜中に強くなった風がごうごう鳴りだしましたが、テントサイトは土手の南側斜面にあって北側がさえぎられているために強い風は降りてきませんでした。 鼻づまりのせいでちょっと寝苦しかったです。 早朝5時半に目覚めると、テント内の室温は約5℃でした。外気温は1-2℃と思われます。正月に0℃のベランダで練習しているので、この程度の寒さはへっちゃらです。 朝食はラーメンに茹で卵を追加。鶏五目飯のパックを温めて昼用のおにぎりにしたのですが、これは失敗でした。パックのご飯は暖かいうちに食べるのならいいけど、再び冷えるとまずいです。次回からは別のランチを考えよう。 オートキャンプは昨年の秋にすでに4,5回体験していますので、テント生活は慣れたものです。さあて、てきぱき撤収して山へGO!
2011年04月06日
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徒歩キャンプ一日目は三波石峡から神流湖(下久保ダム)周辺を歩き、宿泊地である城峯公園キャンプ場まで歩きました。もちろんザックを背負ったまま、歩行時間は3時間半です。 三波石峡(さんばせききょう)は国指定の天然記念物にもなっている美しい渓谷で、エメラルドグリーンの川に巨岩がゴロゴロ転がっています。 ロッククライミングならぬロックウォーキング。童心に戻り、岩を渡るという単純な遊びに興じました。 実はこの峡谷、下久保ダムができた当時には水が枯れて無残な荒れ川になってしまいました。昔の清流を戻そうと、改めて恒常的に川に水を流すための大規模な工事や整備を行い、現在はなんとか復活しつつあるのだそうです。 岩場のあとはダムの壁沿いに急な登りが続きます。 下久保ダムは首都圏の水利用のために建設された大規模ダムです。300戸以上が水没したのだそうです。首都圏の大人口を支えるために田舎の小人口に犠牲を甘受してもらう。八ツ場ダムも原発も同じような課題を背負っているのですね。 そんな歴史の重さを考えたら、僕のザックの重さなど屁のようなものだな。気温は20℃近くまで上昇しているので、シャツ一枚でも汗がたらたら流れ落ちます。 今もし地震が起きてダムが決壊したら、ザックを置いて必死で走ることになるんだろうな。駆け下りる方が楽だけれど、ほんとに助かろうと思ったら駆け登るべきではないだろうか。うーん、無理だあ。息を切らしながら津波から逃げる気持ちをちらっと想像しました。 ダムの上に着くと風が抜けて気持ちいいね。ダム湖の広~い風景と遠くの山々、に癒されます。 一息ついてからダム沿いの道をのんびり歩いていると、西神山森林公園というカラフルな案内板が立っていました。 その地図に描いてある自然遊歩道を降りれば、ボート乗り場にたどりつけるようです。ダムのボート場・・・上下するダムの水位にどのように対応しているのでしょうか。気になります。こりゃ、行くっきゃないよね。 実はこの遊歩道なるもの、何年も人が足を踏み入れたことがないらしく、激しく荒廃していました。棘のある藪、倒木が道を阻み、丸太の小橋は朽ちて落とし穴の様。道標だけはしっかり残っているのですが、障害を回避するために逆に道を外れなければなりません。 やっとボート場にたどりつくと、すりむいた腕がひりひり、それにかゆーいっ! 見るとひっかき傷のまわりに発疹が浮き出ています。こんな時のためにステロイド軟膏も持ってきてますよ、もちろん。 ダムのボート乗り場は、浮いた桟橋にボートがつながれているだけのこじんまりした施設で、固定された建物はありませんでした。なるほどね、これなら水位の変化に対応できます。ボートに乗ってる人はいませんが、3,4人が桟橋に座って釣り糸を垂れていました。のどかな光景をながめながらおにぎりをほおばり、舗装道を上ってキャンプ場に向かいました。 岩渡り→急な登り→藪踏破、ただ歩くと言ってもかなりワイルドな遊び。疲れたけれど、楽しかったよ。歩くことはシンプルな冒険です。自虐的な快楽でもあります。
2011年04月05日
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今回の旅では、マイカーを使わずに行き帰りはすべて公共交通機関を利用するというのが、いくつかの挑戦の中のひとつの挑戦でありました。 熊谷駅から高崎線で本庄駅まで行き、神泉(かみいずみ)総合支所前行きのバスに乗りました。バスは1時間に1本くらいの頻度で、30分待ちです。普段は、30分も電車を待つなんてとてもできませんが、こんな状況だと30分くらいは平気です。これも時間の相対性でしょうか。 着いたバスの左やや前の席に座って発車を待っていると、二十歳前後の女性が乗り込んで右前の席に座りました。 膝までくらいのスカートをはいていたのですが、座った瞬間にスカートがまくりあがってしまい、クリスマスの鳥モモ並みに太腿があらわに。パンツまで見えてます。 貴重な映像だったので、高崎線足シリーズよりバス腿シリーズを描きたい衝動にかられました。 彼女は座ってすぐに携帯でトモダチと話しており、その間チラチラと艶めかしい光景を堪能させていただきました。しかし、この光景を次に乗ってくるかもしれない人には見せたくないというわがままな気持ちがこみあげてきて、携帯の会話が終わったところで、 「スカートめくれちゃってますよぅ」 と教えてあげました。 「あっ、ありがとうございます」 と恥じらいながら浮かべた笑顔がとてもかわいかったです。 さいさきよし。 途中で乗ってきたおじいさんは、停留所2つですぐに降りました。バスは市街地を離れて、里の風景へと移り変わっていきます。彼女は30分ほどして降りて、僕は終点までさらに15分ほど揺られていました。 終点の神泉総合支所前に着いて、目的地までの町営バスの時刻表を確認してみたら、4/1にダイア改正になったらしく、乗るつもりだった10:53分発が亡くなってました。次のバスは11:53発です。 まいったなー、もう歩くしかないか・・・と思ってザックを担ぎなおし歩き始めた時、なんと町営バスがやってきた。 急にダイア改正になったら町民はとまどうであろう、という配慮でしょうか。助かりました。 乗り込むと、運転席のすぐ後ろに役場の係らしき人が乗っており、時刻表の再作成のために時計と停留所の票を見比べて運転手とあーだこーだ言ってました。田舎のバスです。 三波石峡という渓谷を歩きたいので、その前の「今里」で降りたいと言ったところ、それなら次の三波石入口の方がいいよ、料金は同じだから、と親切に教えてもらい、その停留所で降りました。 降りてみると、そこにはバス停の標識は見当たりません。地元の人だけが知っている停留所なのでしょうか。 田舎のバスには、田舎の流儀があるのです。 翌日、山に登って降りた先は西門平(にしかどだいら)というバス停です。13:09分発に乗ろうと思っていたのに、急いでやっとたどりついたときには13:12。間に合わなかった~、と思いながら改めて時刻表を見てみると、13:09は平日の時刻であり、土日休日は14:09が最も近い時刻でした。 ラッキーなのかアンラッキーなのか微妙。 屋根も椅子もある停留所だったので、ザックを降ろしてテルモスのお湯でお茶を入れ、非常食の井筒屋の抹茶羊羹を食べながらバスを待ちました。バスを待つ1時間弱、その道を通ったのはおばあちゃんが1人と汚れたシルビアが1台だけでした。 バスを降りた皆野駅。 往復1本ずつの蒸気機関車パレオ・エククプレスに会えました。撮り鉄じゃなくても、武甲山と蒸気機関車が一緒に見える光景にはシャッターを切らずにいられません。
2011年04月04日
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城峯公園キャンプ場に行ってきました。 ザックを背負って神川町の三波石峡を歩き、キャンプ場でテントを張り、翌日に撤収して城峯山に登り、日野沢コースで皆野に降りるという一泊二日の旅です。 初めてのバックパッカー挑戦は、多少の反省点やアクシデントもありましたが、それさえも次回への礎だと思えるほど楽しかったです。 今日は4時ごろになんとか帰宅しました。2割ほどの余力があったので、すぐにテントやグラウンドシートの汚れを拭きとって傷をチェックし、シュラフは洗って干しました。 今日は睡眠不足なので、早目に寝ます。次回から数回にテーマを分けて感じたことを報告したいと思います。
2011年04月03日
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お天気の日曜日には何してる? は~い、もちろん山で~す。 なんだか、山ガールとの合コンの会話みたいですが、そういうわけで今日も山歩きしてきました。スタートは東上線の東武竹沢駅から金勝山(きんしょうさん)264m、そのあと官の倉山(かんのくらやま)344m、ゴールは小川町の一力食堂です。この食堂はネットでもお勧めしてるブロガーが多いようなのです。 金勝山は、「山と高原地図」でも欄外になっているほどなので、よほど人気(にんき)がないのでしょうか。登り降りで全く人に会いませんでした。30分ほどで登れる低い山ですが、低い山には低い山なりの落ちついた良さがあります。低い割に展望もいいしね。 すぐそばに「小川げんきプラザ」っていう野外活動施設があって、土日はプラネタリウムも上映するらしいのですが、人気(ひとけ)がありませんでした。 ここからは、こんな風景が見えます。 奥の山並みの右よりにある平な山が数週間前に登った堂平山、その右隣が笠山(別名おっぱい山)です。 手前の山並みの左側、枯れ木に重なっているのが、このあと登る官の倉山です。左から石尊山(せきそんさん)と官の倉山、二つ合わせて官の倉山と呼ぶこともあるそうです。 途中に、三光神社というのがありました。 普段から、途中で神社をみかけたら参拝する習慣なので、もちろん今回も寄って行きました。境内には、例によって潤と似た「こまいぬさん あ」と「こまいぬさん うん」が居ます。 そして、立派な立派な大杉がそびえたっていました。 高い先っぽからは、いまも花粉をまき散らしているのでしょうか。うーむ、これはある種のご神体。この時期には杉は憎いけれども、この見事なソリ具合を目の当たりにして拝まずにいられないのは僕だけでしょうか。いいえ、誰でも。 さらに進むと天王池という沼がありました。河童が泳ぐなと脅しているポスターが貼ってあります。インパクトありますね、この河童。 官の倉山に着くと、三人家族がベンチでおにぎり食べてました。ピークから少し下ったところでお昼にしている4人グループもいました。そのあと、ガヤガヤと声が聞こえてきたと思ったら、50-60代と思われる10人くらいのグループが到着して急に騒々しくなりました。静かに山波を眺めたいとか、登頂の快感をかみしめたいとか、そんな気持ちにはおかまいなしです。風の音までかき消してしまい、雰囲気ぶち壊し。 個人それぞれは悪人でもバカでもないのでしょうが、団体になるとまわりの人への配慮が薄れてしまう。BARでもそう、病院の廊下でもそう、ラグビー場のジョギングコースでもそう。 集団というのは、それだけで威圧的であり一種の暴力だろうと思います。 早々にピークを後にしました。小川町の一力食堂に向かいます。ランチタイム営業に間に合わないといけないので、ときどき駆け足で下りました。 一力食堂は、天ぷらやカツやフライなどの揚げ物メインのフツーな定食屋さんですが、天丼650円で海老のつく上天丼750円とリーズナブル、僕はさらに奮発して海老が2匹の海老天丼を食べました。サクッサクでダシのほどよく効いた優しめのタレ。評判通り美味しかったですよ。 熊谷駅に戻ってきたら、階段下で街頭募金集団が声を張り上げてました。それも子供たち。隣の子よりデシベルでは負けないぞって感じで大声あげて募金をねだってます。頭がガンガンするほどです。 でも、街頭の募金箱に入れる気はないよ。怪しいもの。 このご時世、街頭じゃなくても募金する手段はたくさんあり、僕だってちょびっと募金してますし、これからもちょびりちょびりと募金していこーかなーと思ってます。しかし、ここで募金集団が両脇に並んでいる中を無視して通りすぎるのはちょっと落ち着かない気持ちになってしまう。 この間は、ちゃらそうな学生風な若者が募金を叫んでましたよ。怪しすぎて、ほとんどの人は無視してたと思います。じゃ、子供だったら怪しくないのか、それも変。 はっきり言ってうるさいし、なぜ一緒に居る大人が、もう少し声を低くするよう注意しないのか理解不能です。集団になると鈍感になるんです。これも一種の暴力じゃないかと思います。大声張り上げる集団募金運動はやめて欲しいです。
2011年03月27日
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昨日は、友人の送別会で鮨屋に行きました。ホヤを食べてみました。これまでの人生で、食べるチャンスは何度もあったのですが、手を出す勇気はなかったのです。 このホヤはけっこういけるよ、と友人達が言うので、それではと挑戦してみたところ・・・ あー、やっぱダメでした。 ホヤ好きな人には申し訳ありませんが、海の味じゃなくて膿の味がします。 口の中の匂いがなかなか消えないせい、というわけではありませんが、日本酒飲みすぎました。久しぶりにかなりベロベロになっちゃいました。そんなわけで潤の夜の散歩もかみさんにお願いしてしまいました。 ところで、去年の今頃は何を飲んでたんだろうな、なんて前の絵を見ていたら、こんなの飲んでました。おまかせでピンクのショートカクテルっていうお題で作ってもらったものです。イチゴ&桃味の甘めなカクテルで、その名は「セクシー・モンロー」。 バーテンダーに、 「ご注文は?」 と聞かれたときに、 「セクシー・モンロー、お願いします」 なんて、ぜってー言えねえ。セックスオンザビーチだのキスミークイックだのより言えねー。 それはそうと、今日は車の点検の予定でした。車屋に行く途中で今日こそガソリン入れるぞーっと気合を入れて向かったのですが、近くのスタンドは平常とちっとも変わらぬ雰囲気で、並びもせず、すいっと入ってすいっと入れられたので、なんだか拍子抜けでした。 熊谷のガソリン危機は去ったようです。地震前よりリッター20円も高いけど。東北はまだ大変らしい。実家の灯油は足りてるんでしょうか・・・。 最近、排気音がちょっと変かな、と思っていたところ、案の定マフラーに亀裂が入っていて交換した方が良いと。どこで作ってるのか知らないけれど、こういう状況なのでいつ部品が届くか不明だそうです。亀裂のまま運転していても、当分の間は最悪の事態にはならない見込みらしいので気長に待ちます。 でも、こういう状況っていうのはわかるけど、当分の間っていつまで?最悪の事態って何?原発ほどの危機ではないのだろうと信じたい。 情報が不十分だと隠すなと批判し、情報をさらけ出すと不安を煽るなと批判される。重いは見えないけれど、重い槍は見える・・・柴田勝家どのは無念じゃったの。 んー、ちょっと酔っ払ってきたみたい。さて、そろそろ潤と夜の散歩に参ろうかのぅ。
2011年03月26日
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地震直後には飲むのをためらっていたカクテル、その名もEarthquake(アースクエイク)。10日も過ぎればそろそろ許してもらえるかなあと思って注文しました。 ジンとウィスキーとペルノ、以上。 40度くらいあるので、飲めばグラグラするってネーミング。いかにも不健康なドライな味わいですが、実は嫌いじゃない。なんてったって僕の誕生カクテルだから。 アルコール燃料は十分確保できているんだけれど、車の方はまだ腹ペコ状態のまま。週末にはなんとか給油したいなあ。
2011年03月24日
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BARに行ったら誕生日のトモダチが来たので、なにかお祝いをしたいと思ったんだけど、逆にシャンパンをごちそうになってしまって、酔っ払っちまった頭で考えた挙句、絵を描いてきました。 将来、有名になって高値がつけばいいんだけれど。 スポーツ選手が、プレーでみんなを元気づけるのが僕のできることですって言うのと同じ?それより金出せよっ、ですかね。すいません。 両親がついに山形の実家に帰りました。まだけっこう雪が積もってたらしいです。心配は心配なんだけど、子供が心配するより親は大人なんだろうから大丈夫だと思う。灯油の備蓄はあるらしいので、ま、なんとかなるでしょう。 来週はどこの山に行こうかな・・・。
2011年03月22日
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昨日は天気が良かったので、陣見山に行ってきました。寄居の次の波久礼駅で降りて、かんぽの宿の横から登って虎ヶ岡城跡→大槻峠→陣見山→榎峠→樋口駅まで、休憩入れて4時間半ほど。 陣見山自体はテレ玉の電波塔が建ってるだけで展望のない山ですが、その登り下りの山道にはアップダウンや広葉樹林と杉林の入れ替わりなどの変化が多く、山歩きそのものを楽しめ、その途中にたまたま陣見山というピークがあっただけ、という渋目のコースでした。 低山でたいしたことない山だろうと予想していたのですが、山頂の手前は急登につぐ急登で、アキレス腱がピンピンに張っちゃってつらかったです。 樋口駅では、節電ダイアのせいで電車が来るまで30分以上待ちました。まだ来ない、まだ来ない。閑だから、ホームのベンチに座って、紅茶と井筒屋のミニ抹茶羊羹でおやつしました。おじいちゃんぽい感じです。 今日は朝一番にベルクへ行って、納豆を買いました。久しぶりに食べた納豆は格別に旨かったね。 そのあと、一日中雨だったので、家の中で過ごしました。 山ノートに昨日の山行記録をまとめたり、潤と昼寝したり、ロープワークの練習したり、休日にじっとしていられないパブデには珍しく、ごろごろしてました。 明日からは、また仕事が始まります。停電との戦いも再開しますね。ガソリンが足りないので今週もバス通です。
2011年03月21日
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今夜はお月様が地球に大接近するスーパームーン。引力のせいで天変地異が起こるって言ってた予言者もいたけれど、その前に起こってしまったので、いまさらな感じになっている。 いちおう、最初の一杯はブルームーン。 今日の午前中は、なけなしのガソリンを使ってラグビー場に行き、6キロ強走ったが、帰りの道ではガソリンスタンドの長蛇の列を目撃して、こんなことでガソリン使っちゃだめだめよっって反省した。 ラグビー場のジョギングコースは、いままで経験してことないくらいに不気味に人が少なかった。 ガソリン不足のせい? 放射能のせい? 来週のさくらマラソンが中止になったせい? 放射能といえば、放水シーンはかっこよかったよね。 いろんなくるまが~あるんだな~ どんどん でてこい はたらくくる~ま~♪ って感じで、はたらくくるまの面目躍如だったね。東京消防庁がんばれ、東電も自衛隊もがんばれって、どの程度の効果があるのかわかんないけれど、わかんないのにリスクを冒してはたらくくるまにちょっと勇気づけられた気がした。 僕も若いころには放射能リスクを冒すことをやってたことがある。 舌癌の患者さんにラジウム針を刺すだの、甲状腺癌の放射性ヨード治療だの。今じゃ、おばけなんてぃないさ、おばけなんてうそさ♪くらいにちょっと怖いけれど、あの頃は患者さんがもっとも被曝しているわけだから、それに比べりゃたいしたことないって思って平気で身をさらしてた。 年間で20-40mSv(ミリシーベルト)を浴びてたと思うけれど、全く気にしていなかった。最近じゃ、月に0.1-0.2mSvくらいだけどさ。 放射線を心配しながら酒飲んだりタバコ吸ったりするのはばかげてると思う。微量な放射線はむしろ体にいい、なんて言ってる人もいるくらいだ。ホメオパシー理論はちょっとうさんくさい感じもしないではないが・・・。 放射性ヨードによる甲状腺癌予防のための安定ヨード投与は、40才以上の人には行われません、あしからず。 40歳以上の人は、ラフロイグとかアードベックとか飲んでろっ。そう言われても被災地では手にはいらないんだろうけど。酒の飲めない暮らしって、とてもつらそうだなあ。そんな状況で生き延びる自信は全くないよ。酒は心のガソリンだから、さ。 心のガソリンはあるけど、車のガソリンがそろそろやばい状況・・・。ビールでよけりゃ、車に飲ましてやりてー。
2011年03月19日
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遊ぼって言うと ワンワンっと言い 食べるって言うと ガウッと言い 待てって言うと うううぅと言い(よだれダラダラ) よしって言うと ・・・無言(ガツガツ) 腹いっぱいになって眠くなっておやすみって言うと ごごご~って言う 犬でしょうか いいえパグだよぅ
2011年03月17日
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金曜日は、山の中で地震に会いました。その30分前にはちょうど岩場に登っていたので、もしかしたら九死に一生だったのかもしれませんが、危機意識の乏しいパブデは、予定していたキャンプができなくて残念だなあ、なんて思ってました。 そのあとキャンプ場の管理人さんのうちでテレビを見せてもらって、それどころでないことがわかって怖くなりました。 秩父は停電で大渋滞になってましたが、普段はギスギスした道路もみんな積極的に譲り合いになっており、車同士の会話はもちろんないけれども、仲間意識のテレパシー的な雰囲気が交差点に漂っておりました。 危機意識の薄いパブデは、土曜日にもBARに飲みにいったのですが、飲んでる途中に職場から「飲まずに待機してろ」という自宅待機待命令の電話が来て、すでに飲んでると言うわけにもいかず、わかりましたあっと言って、グラスに酒を残したまま家に帰りました。 ガソリンの備蓄が乏しいので、今日はバスで通勤しました。ガソリンスタンド前が渋滞になってました。 ガソリンの供給が怪しいせいで、明日からのバス時間は休日スケジュールだそうです。 原発の放射能に関しては、熊谷に住んでるパブデはあまり心配していません。いよいよというときは一蓮托生ってことで済まそうと思ってます。 ちなみに被ばくの際の甲状腺ブロック(ヨードカリ丸だのルゴール液だのを飲む)は40才以上は対象になりません。若い人々が優先です。 今朝は、改めてワカメのみそ汁の旨さをかみしめました。 さっき、BARでラフロイグを飲みました。こんな状況で飲むと改めて旨いなあと思いました。 病院は、停電になるとCTだのMRIだのの検査はできなくなるので、計画停電という名の予想不能停電にどきどきしながらの診療でした。明日くる患者さんの予約を何時にすればいいのかわからないので、明日の午前中に連絡しますので待機しててくださいなんていいながらの診療でした。今日は停電にならなくて助かりました。 不安なままに病院にきてくれた方々、ほんとにお疲れ様でした。くるのも大変だった人や、仙台に親戚がいて連絡がつかないという人もいましたが、外に出て色々と話をしたいという気持ちで来る方もも多いみたいでした。地震の話で終始して、診察するのを忘れてしまった患者さんもいます。 とりあえず仕事を終えて、やり残した明日の準備がなかったかという落ち着きなさを抱えてバスに乗りました。バス停から家までの間にちょうどいつものBAR LVSJがあるので、当然のことながら寄ってきました。ろうそくのエコ営業です。 両親は今うちに来ているので大丈夫ですが、誰もいない山形の実家はどんな状態になっているのか、両親はいつ山形に帰れるのか、冷蔵庫だの食器棚はどうなっているのかわかりません。 仙台にいる友人は車の中で生活しているらしいです。 気仙沼に住んでる恩師はどうしているのでしょうか。生きてるのかどうかもわかりません。 そうは言いながら、その日その日を暮らすことは最近アウトドア派のパブデにとっては望むところだっていう気分もあります。被災している人には申し訳ないとも思いますが・・・。いろんな気持ちが交錯します。 潤が一番お気楽で妬ましいです。そんなお気楽な潤がいることで癒されてもいます。
2011年03月14日
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(ラブ注入のリズムで) ついに山歩き用のザックを買いました。 これまで徐々に買いそろえてきた道具類の最後がザックです。なぜならば、テント一泊の装備を並べて、これを詰め込むには何リットルのザックが必要なのかを見極めたかったからです。 ネットでは、テント泊には最低50リットル以上の容量が必要だと書いてる人が多いのですが、何度もアウトドアショップに足を運び、自分の装備と見比べて、45でも十分いけんじゃねーか?という結論に達し、買ったザックはモンベルのチャチャパック45です。 水1リットルを含めて装備を詰めたところ、食糧を詰める余裕のあることを確認しました。 よっしゃっと、さっそくテストにでかけます。 腕で持つ11kgはずしりと重いけれど、ザックでは腰、背中、肩に重量が分散されて、荷物が重いという感覚は意外にも乏しいです。体全体が重くなったような感じ。 かみさんが、近くのラグビー場へウォーキングに行くと言うので、嫌がるのをなだめつつ一緒に付いて行きました。 4.5kmを約1時間で歩きましたが、思ったより平気です。 平地では良くわかんないなあと思い、昼から寄居の鐘撞堂山330m(かねつきどうやま)~円良田湖(つぶらだこ)ハイキングに行きました。 写真の池は円良田湖ですが、山は鐘撞堂山ではありません。鐘撞堂山はこの山の奥に隠れているので、この小さな山は鐘撞堂隠山(かねつきどうかくしやま)と名付けよう。 小学生の遠足によく使われるコースです。天気も穏やかだったので約2時間ののんびりした山歩きを楽しめました。 波久礼(はぐれ)駅で乗った電車は、秩父から帰るハイカーたちで満員でした。乗客の半分以上が山歩きスタイルという異様な光景でした。ほんとに流行ってたんだね。 トレーニングなので40分、ザックを背負ったままで立ってました。疲れたけれども、余力あり。来週あたりさっそくキャンプに行こうかな。 ただひとつ問題が・・・先週の山歩きの後半でも今日の後半でも、鼻水が止まらず、目がかゆく、くちびるが乾燥してピリピリ痛くなる・・・こ、こ、これって、例のあれ?
2011年03月06日
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土曜日に山歩きをしたときのこと。 大霧山から定峰峠、そのあと白石峠を通って堂平山にたどりつく直前に、堂平山とほぼ同じ標高(867m)の剣が峰というピークがありました。 写真の右の階段を5分くらい登って行けば、でっかい電波塔のある剣が峰のピークをハントすることができるけど、これを登る意義はあるのかな、目の前にあるピークにそっぽを向いて通り過ぎる左の道を行こうかな、どっちにしようか迷いました。 どっちを選択するかは、今後の山歩き人生を占うもののように思われました。 ピークハンターとして生きる道、ピークにこだわらないヤマアルキストの道。さあ、自分はどっちの道を歩むのか。 結局、さほど興味のないピークに登らない道を選択しました。 しばらく歩いて振りかえると、同じように電波塔が建ってました。重大な選択のように思えたことがどうでもよかったように思われました。登りたいと思えば登ればいい、登らなくていいと思えば登らなくていい。 たいていの人生の分岐点は、そんなもんなんだろうな、と思いました。重大な選択も、実はたいしたことのない選択であって、真剣に考えるほどのことじゃない。 人生の中には様々な分岐点があるけれども、どの分岐点も戻って歩き直すことはできない。選んだ道をただ歩けばいい。そんな風に思ったら、また歩くのが楽しくなりました。ひとりで山を歩くって、ほんとに楽しいです。
2011年02月28日
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バランタイン&ウォーター。 この絵では、そうは見えないかもしれませんが、水割りの氷の模様がまるで国土地理院の地図に引かれた等高線のようだな、なんて思いました。 それは単なる印象ではなくて、氷表面にある微小な標高差だったのかもしれません。
2011年02月23日
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ギムレットと注文したつもりだったのに、スノースタイルにするものだから、いったい何が行われるのだろうかとドキドキしていたら、空耳アワーだったみたい。 雪国・・・音が似てなくもない?? バーテンダーは、ちょうど苗場に行って来たばかりだそうで。水分を吸った砂糖の結晶が、グラスのオーバーハングをつたって流れ落ちる様子は、まさに雪解けを連想させます。見事なカクテルだな・・・と改めて感心しました。 この一杯は会計には載らなかったようです。 今日は春らしい穏やかな日和でした。春が近づいてくると、キングスバレーも飲みたくなりますよね。雪国のチェリーと同じように、近づいてくるグリーンがリアルに想像されるせいでしょうか。
2011年02月23日
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