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2005.12.23
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”館シリーズ”の綾辻行人が,初めてシリーズ以外で発表した作品だ。これも”ささやきシリーズ”として,同じジャンルの作品が発表されるようになり,綾辻のホラー趣味が表れるようになる。

○ストーリー
厳格で全寮制の女子高に冴子が転入して早々,生徒が1人焼死する。それから次々とクラスメートが襲われるようになるのだった。はたしてこれは焼死した少女の呪いなのか?それとも時々記憶が途切れる冴子自身の行動なのか?名門女子高に隠された魔女裁判の謎が明らかになる時,すべての恐怖の扉が開く。

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80年代のホラー映画のような作品だ。『サスペリア』と『赤い影』が最初に思い浮かぶ。名門女子高が舞台ということで,道具立てはいわゆるゴシックホラー風だ。展開も殺戮のシーンも,いつかどこかで見たような,そんな感じを受ける。

ほとんどの登場人物は,若い女性なんだけど,厳格な校則のせいで,みんなどこかウッセキしている。主人公も本当に元気がない。全体的には暗い場面に,血しぶきで「緋色」のイメージが繰り返し重ねられる。

作品の枠組みとしては,映画的なのはねらい通りなんだと思う。そこにどれだけ新しい要素を盛り込むかが手腕の見せ所だ。で,この作品では,主人公の失われた記憶,自分自身が犯人ではないかという不安感,副主人公の過去の事件の再調査などでそれが試みられている。

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現代推理小説で似た作品を探せば,折原一の「沈黙の教室」があげられる。僕自身は「沈黙の教室」もあまり好きではなかったが,ミステリーとしては「緋色の囁き」よりはるかに上だろう。



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この作品は,いろんなポイントをあえて外しているのかも知れない。おかげで賛否両論の”最後の2行”を含めて,強烈な読後感を残すことは確実だろう。






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Last updated  2005.12.23 20:07:11
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