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2010.02.26
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カテゴリ: びしびし本格推理
山口雅也の「垂里冴子シリーズ」の第3作を読んだ。

○ストーリー
垂里家の聡明で美しい長女・冴子には不思議な運命がある。お見合いをするたびに事件が起き,冴子は事件を見事に解決をするのだが,話は破談となってしまうのだ。今回もお見合いの話が舞い込んだのだが,その相手とは・・・?

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山口雅也にしては珍しいライト系ミステリーのシリーズだ。垂里家の心配性の両親,能天気な次女,浪人生の弟,という人々も面白く,このままずーっと続けてもらいたい。

ミステリーを含む読書好きの父と弟,酒飲みで遊び人の次女というキャラクターを配置していることで,ミステリー談義のみならず,そうしたモノへの皮肉までもさらりと述べていることも絶妙な設定だと思う。

山口雅也なので,ミステリー部分もしっかりと作り込まれている。けれども,こうした味わいの短編集なので,いつもの衒学趣味がいいアンバイに薄められている。

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「正」「続」の最初の2冊には短編が4編ずつ収録されていたが,今回は短編+中編といった変則的な構成で,物語が2編しか収められていないのが残念だ。



「正」が1996年,「続」が2000年の刊行なので,10年近く間隔が開いてしまったのだから,もっと短編が満載でもよかったのではないだろうか?

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各編について簡単に述べる。

「見合い相手は水も滴る○×△?」:水族館を舞台にした冴子の見合い相手は○×△だった!たまたまその日に開催されていたイベントで公開された秘宝が行方不明となり,犯人と目されていた男も死体で発見された。果たして犯行のトリックとは?・・・とうとう人間以外とお見合いをする冴子!?水族館を舞台にした事件というのは時代に合っていて面白い。ただしぎこちなく提示されている情報で,トリックは早々に分かってしまう。

「神は寝ている猿」:冴子の新しい見合い相手はアメリカから来た探偵だった。だがそのお見合いの最中に,彼の依頼人から緊急の連絡が入り,彼らは殺人事件の現場に駆けつけることとなる。残されたダイイングメッセージの暗号をめぐり,冴子たちにも危険が迫る。・・・「日本殺人事件」からトウキョー・サムがゲスト出演するということもあり,中編の長さになっている。事件そのものは安っぽい内容なので,暗号の興味に引っ張られて読み進んだ。せっかくこった作りの暗号の内容がこれとは・・・!








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Last updated  2010.02.28 13:51:48
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