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2010.07.20
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
間違いなく2010年の年内には終了しないであろう島田荘司の大河小説「Classical Fantasy Within」の第七話を読んだ。

○ストーリー
王都・サラディーンを救うために,はるかイスラエルを目指す,王室守備隊の騎士たちは,砂漠の高い塔に登る。そこでついに謎解きに気付いた彼らは,紅海を越えるために新しいチカラを手に入れる。だがそれでも彼らの前に試練は待ち受けていた。

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第二部もいよいよ完結だ。各巻の厚みもどんどんと増しており,島田荘司の筆がのっていて,予定の枚数では収まらない状況が想像できる。

予定の枚数と予定の時期で内容の薄い作品を刊行をすることと,不定期となっても密な内容を提供することの間で選ぶならば間違いなく後者だけど,それだったらこのBox文庫の大河ノベルのフォーマットを使わなくてもいいとも思う。

少年ジャンプの勝ち抜きトーナメント方式に,物語の枠組みを決めてしまって,それを埋めていく方式で成功したのが西尾維新の「刀語(カタナガタリ)」だ。それにより,西尾維新は品質と企画を(ギリギリ)守ることの出来る作家であることを証明した。

島田荘司のように大御所になってしまうと,証明すべきモノがもう無いので,ある意味,ルール無用で3年目も後半に突入だ。物語後半になると,読者の心配は,「完結できるのかな?」から,「予定の12巻でも終わらないんじゃないの?」へと移行していくことが,今からでも予測できる。

いつまでたっても我々をドキドキさせてくれる作家だ。(意味違うけど)



第二部最終巻に至り,ようやくこれまで主人公ショーンに与えられていた謎が解かれる。パズル1個を解くのに,街を1個使うってのは豪快だと感心していたが,せっかくの謎が解かれても,スッキリと話が進展しない。

また馬に変わる二輪の移動機械,”雷の機械”を手に入れて,もう目的地のイスラエルまで楽勝と思うと,まだまだトラブルが立ちふさがる。

ただこの期に及んで,空飛ぶ化物とか,現地人に捕らわれるとか,第二部で語られてきたことのダイジェストのような展開をされても,どこか腑に落ちない。3巻の予定を4巻にしたのは,同じことを繰り返すためだったのだろうか?

何か間違っているような印象を受ける。

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ピンチが連続して訪れるため,最後まで緊張の連続ではあるが,最終目標地点の描写がわずかラスト10ページでは,さすがの島田荘司でも語り尽くせない。

ショーンたちの首都サラディーンは救済されたのか?女神による再生とはなんだったのか?死んだはずのサミラはどうなったのか?

繰り返しが多かったためか,ずっと冒険の目的であったハズの内容が語られないまま,第二部の幕は閉じられてしまった。

これはちょっとツライ。でもきっと島田荘司なら,最後の最後で全ての疑問を解き明かしてくれるに違いない。それが12巻なのか,18巻までかかるのかは分らないけど。









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Last updated  2010.07.20 23:12:43
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