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2010.12.06
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貫井徳郎の〈症候群シリーズ〉の第2作を読んだ。

○ストーリー
元警察官で托鉢僧となっている武藤は,友人の子どもの誘拐事件の身代金受渡し役に選ばれる。だが武藤の知らないところで,巧妙な手口で構成された”小口”児童誘拐が頻発していた。武藤も属する警視庁の特別捜査班は,天才犯罪者と対決をする。

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前作「失踪症候群」では,不機嫌そうな男として描写されていた武藤が,主人公として扱われる。

環敬吾の率いる特別捜査官のメンバーは,全員元警察官で,通常はフツーの生活を送っている。だがひとたび環から指示があれば,”裏の警察”として犯罪者を追う。

武藤もかつて警察官だったが,自分が過去に起こした事件を悔いて托鉢僧修行をしている。第1作では,協調性の無い無愛想な男とという印象だったが,この作品では,彼の内面までも踏み込み,意外と面倒見のよい所も描写して,一気に魅力的な人物になっている。

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前作の不満点として,問題となっている事件と,捜査班が処理している事件のズレがある,という点があった。被害者たちも,自業自得な面もあり,助けられても喜ばないし,というスッキリしない部分があった。



かなりベタな展開もあるのだが,たぶん真っ直ぐな性格の武藤にも助けられ,前作よりはるかに面白い作品に仕上がっている。

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ラストで事件の真犯人の”ジーニアス”を追い詰める展開は,独特のイジワルさがあって,だいぶ驚いてしまった。けれどもこうした”しゃあしゃあとした容疑者”って確かに現実にいたりするので,ちょっと胸がすく思いもした。

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ただし武藤たちが進める捜査については,どうしてもうまく行き過ぎるという印象が強い。もう少しチームの人数が多いとか,必要に応じてサポートする技術班がいる,とかでないと,説得力が薄いな。

肉体派・倉持なんて,いつも必要なところに突然現れている。都合良過ぎだろう。ま,面白いからいいけど。









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Last updated  2010.12.06 22:17:17
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