きっとどこかの物語

2007.06.26
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「それでもいい」と笑っていた
あの頃の無垢なぼくにもどりたい

いつからだろう人の羨望の目が
ほしくてたまらなくなったのは
いつだっただろう誰かの心が
ほしくて泣き崩れたのは

高慢になっていくぼくだけど
どうか笑って見ていてと

取り返しのつかないことになっていた

「純粋なんて言葉は
ぼくに似合わなくて良い」
いつからかそんなことを口にしはじめた
そのときにはもうすでに
誰もぼくを愛してなどいなかった

ひとり ぽつんと
部屋にいた
明かりをつけるのさえ
わずらわしく感じた
このまま


ある日きゅうに光がほしくなった
唐突だった
でもぼくの現在地は暗闇
誰かの優しさを欲したときには
誰がどこにいるのかわからなくて






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Last updated  2007.06.26 20:27:47


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