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日光にはキラキラとしたダイヤが見つかる川のような名前の「大谷川(だいやがわ)」が流れていた。この川は利根川水系の鬼怒川の支流であり、奥日光の湯の湖から湯滝、竜頭の滝、戦場ヶ原を経て中禅寺湖、さらに華厳の滝を経て日光に入る。
この川は「おおや」や「おおたに」とは読まない。
いっぽう、大谷石は「おおやいし」、大谷観音は「おおやかんのん」と読み、観音様は大谷石を彫刻した宗教物体である。
以上は、今市市出身の愉快な同僚から教わったが、「いまいち」判りづらい説明であった。
(蛇足だが、広島市観音は「かんおん」と読む。)
大谷石とは、栃木県宇都宮市大谷町付近一帯から採掘される、流紋岩質角礫凝灰岩の総称である。
大谷石の採掘場は、「大谷石資料館」のあるTOKYO DOME と同じ大きな空間が有名で、多目的な貯蔵庫・展示場・コンサートホール・地下教会などに使用されている。
しかし、採掘場はここだけではなく、採掘のための坑道や採掘現場は市内の地下に網の目のように張り巡らされている。
一部は産業廃棄物処分場として利用され、産廃からメタンガスが発生し爆発事故が起こり、また、放置されている所では突然の住宅地を飲み込む大規模崩落事故が発生して住民を不安にさせてきた。
他方で、最近の報道では福島原発爆発による放射性セシウムが、東北は言うまでもなく、この宇都宮市を含む関東地区にも広範に放出されたという。
6月現在で9都県が処分について、「埋め立て場所が見つからず、引き取る業者もいない」ために、施設内に保管している「下水処理場の汚泥や焼却灰」は1万7千トンに上っている。
このうち、濃度が低い自治体の場合は、セメント業者が引き取ったり、埋め立て処理をしている。
政府の方針は次の通りという。
埋立地周辺の住民の被ばく線量を年10マイクロシーベルト以下に抑えるために、 1キロあたり8千ベクレル以下のものは、跡地を居住などに使用しないことを前提に、防水対策を講じれば埋め立て処分できる。
国土交通省は「(各自治体で)埋め立てのできる処分場を探す努力をしてもらうしかない」と 話している、と報道にある。
小生が思うには、栃木県の場合に限って言うと、その費用の補填を東電補償や政府交付金に求める手続きはあとのこととして、まず、上記の「採石場の跡地などの埋め立て」と、上記の「下水処理場の汚泥や焼却灰の処理」を結びつけて計画を策定し始めたらいかがかとおもう。
採石場跡地に強靱なコンクリート構造の収納庫を建設して、地下の崩落を完全に防ぐ。
他方で、汚泥や焼却灰から、放射性セシウムの濃厚な部分を抽出して固形ペレットとして、しみださないように加工して、さらに運搬可能な形状に焼き固める。
放射性セシウムの濃厚でない部分も固形ペレット化して、上記のコンクリートの原材料素材として利用する。
全国に、非鉄金属、金属などの廃鉱はいくらでもある。
この廃鉱の処理も遅々として進んでいない。
この廃鉱の埋め立てと、今回の放射能処理を一帯として考えたら一石二鳥ではないかと、小生の呆け頭は考える。
一時処理か、中間処理か、最終処理かの考えは、どこで終わるかで決まるのであり、まだ処理もしないうちに「一時」「中間」「最終」で揉めるのは、「処理」事態を「言葉上の問題として、県は真剣に考えていない」ことと同じことにならないか、心配である。
JORKER を誰も引かず、他人に回すことだけを考えているのでは、何も進まない。
県内のことは、まず県内でやってみようという決意が知事にも欲しい。
そのあとで、他県のことも考えてあげる余裕が生まれるのではないか。
国が何もしてくれないと言ったり、国は失礼なことを言うと、話をはぐらかしては話が前に進まないとおもう。前首相のときには、廃棄物に関する専門家が折角選ばれて仙台まで行った。言葉の悪さだけを問題視し、専門知識や人脈を利用できずに、終わったのは、もったいなかった。
「国民みんなが笑って暮らせる世の中」の「国民」は、「県民」でもあり、市民・町民・村民でもあるのだから。
当たり前の話かも知れないが、この呆け頭には「いまいち」要求を相手に呑ませる「姿勢」が判りにくい。産総研などが協力すれば、いま利用可能な技術的方法は検索できるような、「ワンストップ」体制があるはずである。「どぜう」内閣がこのような意思疎通上の癌を抜本的に撤去し、「泥臭くても、地道に」すすめてくれることを願うばかりである。
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