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中華人民共和国の大規模なデータを扱うには
小生の脳幹梗塞の呆け頭では荷が重い。
JETROの「中国」の説明を見ていくと、中国の「主要国・
地域別輸出入(通関ベース)」で日本との輸出入をみる。
2010年日中貿易(括弧内は前年数字)
<中国側から見て日本に対しては>
中国海関統計
(2009年鑑&2010年12月号)
輸出額 1,211億ドル( 979億ドル)
輸入額 1,767億ドル(1,309億ドル)
貿易額 2,978億ドル(2,288億ドル)
貿易収支 ▼556億ドル( ▼330億ドル)
同増減額 ▼226億ドル
他方で、レポート後段の「日本の対中国主要品目別輸出入」
は、財務省「貿易統計(通関ベース)」から作成とある。
<日本側から見て中国に対しては>
財務省「貿易統計」
輸出額 1,491億ドル(1,096億ドル)
輸入 1,528億ドル(1,225億ドル)
これによると
貿易額 3,019億ドル(2,321億ドル)
貿易収支 ▼37億ドル (▼129億ドル)
と両者とも赤字である。
説明文にも、「日本の貿易赤字は37億ドルであるが
赤字幅は94年の89億ドル以来16年ぶりに100
億ドルを下回った。
日本の貿易額に占める中国のシェアは20.7%と
過去最高を更新した。」、とある。
日本→中国の輸出で、中国統計と日本の税関統計の不一致は、
日本側で見て-276億ドル(前年-213億ドル)で、
中国→日本の輸出で、中国統計と日本の税関統計の不一致は、
日本側で見て+317億ドル(前年+246億ドル)である。
(呆け頭の中: 日本税関で輸出したら2.1ヶ月ぐらいで、中国の
税関を通過し、中国税関で輸出したら日本の税関を2.8ヶ月ぐら
いで通過し、数字として計上されるのではあるまいか。
兎に角、中国の税関を出た輸出額が日本の税関に入っては
慢性的に大きくなり、他方で、日本の税関を出た輸出額が中国に
入っては慢性的に大きくなるのである。
これは、理論的にもあり得ない話である。
自分が何か間違っているのではないか!)
やっと気がついた!
呆け頭では、気がつくのが遅い。
輸出はFOBであり、輸入はCIFである。
つまり、CIFは「 運賃・保険料などが加わる 」のである。
日本から中国向けでは、CIFが約 16% 加わり、中国から
日本に向けてはCIFが約 20% 加わる話であった。
御免なさい、 である。
もっと大事な中国の欧州債務への関与、イラン石油制裁への
関与などを調べる前に呆け頭が手間取ってしまった。
あまり、連続してパソコンに向かうと、脳幹梗塞は頭が動かな
くなる。
すこし休み休みが必要であったことを後悔している。
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