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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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Jul 10, 2013
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カテゴリ: アジア州





[中国のシャドーバンク=影子銀行]



シャドーバンクの定義は、

投資銀行(証券会社)や

ヘッジファンド、

証券化のための特殊運用会社等、

通常の銀行でない金融形態の総称である。



この定義を見ると、「影子銀行」は

通常の預金者の預金を一定の預金準備率を

守りながら、安全と思われる資金需要者に

貸付して利子を徴する

形態の普通銀行と異なる。



一般国民の預金ではなくて、

金儲けを企む富裕層の資金を集めて

リスク・テイキングで比較的高利の融資を

行う形態であろう。



中国では、

95%の中小企業が

カネを借りたことがないと言うが、

広義のマネーサプライ(2012年)で見ると、

GDPの1.9倍のカネがだぶついている。

米国、ユーロ圏では0.9倍、日本でも1.5倍で、

また、中小企業の資金調達には寄与しないから、

この資金供給の行方が、各種金融資産、不動産、

基礎資源等であり、バブル経済化に向かったことになる。



日本のように、貸付を行うのが普通銀行であれば、

中央銀行が短資供給、短資金利の操作で、

或る程度はコントロール可能であるが、

中国では、国家の生産活動発展の

ための資金供給を優先する余り

あらゆる金融機能を解放し、

大量の資金が

「生産能力過剰で

低効率な産業」や「不動産業」

(や国有企業や地方政府)などに流れている。

他方で、規模が小さい企業群や、「技術集約型産業」、

「イノベーション型ハイテク産業」が必要資金を

得られない構造的な金融問題を抱えている。



「中国証券監督管理委員会」は

「非標準的なクレジット資産」

が理財資産に占める割合を

35%に規制するなどの通達を出した。

これによって、シャドーバンキングの

融資は縮小が予想されている。



中国信託業協会によると、

信託財産は2012年に55%増加、

7兆5千億元(1兆2100億ドル)であり、

他方で、銀行からの委託資産は

1兆6100億元と5倍強に増加した。

観測では、信託財産の50~80%が

シャドーバンキングに

関係している。

☆ ☆ ☆

「シャドーバンキングでは、

信託会社と証券会社は、

銀行が組成したものの

自己資本比率規制などとの絡みで

バランスシートに置いておくことの

できない融資について、

受け皿としての役割を果たす。

こうしたローンが理財商品

の裏付けとなる。

借り手がデフォルトした場合には通常、

信託会社ではなく、理財商品の投資家が

リスクを負うという仕組みだ。」

という中国系のアナリストの説明がある。



理財商品は

日本の「債務担保証券」、(「抵当証券」、)

などに似た金融商品の雰囲気がある

(素人の小生の感覚に過ぎないが)。

☆ ☆ ☆

S&Pによると

中国のシャドーバンキング

融資残高は2012年末

3兆7000億ドルであり、

オンバランスのローンの34%、

GDPの44%の大きさである、という。



理財商品の償還期限は、

信金中金の調べ(2012年)では、





1ヶ月内 5.0%,

1~3ヶ月 60.2%、

3~6ヶ月 21.9%、

6ヶ月~1年 10.0%、

1~2年 1.0%、

2年以上 0.3%、

その他 1.7%,





と非常に短期である。



このような短期資金が

地方政府のシャドーバンキング

借り入れ(正式の起債でなく)として

賄われているのでは

高利回り(10から20%)と合わせて、

ミスマッチの感がある。



また、報道では、現在の

シャドーバンキングで

問題となっているのが、

不動産や、国有企業や

地方政府についての理財商品であり、

この分野の資金の流れも大切であるが、

中国のこれからの金融には多くの中小企業、

特にハイテク・ベンチャー企業への資金の

流れが円滑に向かうことを重視しなければ

ならないのではなかろうか。

★ ★

日本の中小企業分野への

資金供給では、中小企業専門民間銀行、

隙間を埋める政府系金融機関などの存在が

欠かせない役割を果たしている。

中国にはこれも参考となるだろう。



小生の集めたデータはわずかであり、

WEB新聞や「経済レポート」などに

拠っているが、正確ではない。

もともと、データが漠然としている。



表:社会融資規模の推移(フローベース単位:兆元)および


項目

 2011年

 2012年

1.社会融資規模(A)

 12.8

15.8


2.人民元貸出(B)

7.5

8.2

正規の銀行貸し出し

3.A-B

5.4

 7.6

銀行外の融資

4.委託貸付

1.3

1.3

銀行から委託分

5.信託貸付

0.2

1.3


6.社債

1.4

2.3


7.その他

2.5

2.7

管理資産規模合計

9.8

            14.6 狭義シャドーバンキング

<対GDP比>

<22%> 

<29%> 


1.銀行理財商品規模

5.0

7.1

 

<前年比増減率>

<100%>

       <42%>

2.信託業管理資産

4.8

7.5


<前年比増減率>

<58%>

<55%>


シャドーバンキング高

推計→

27.9

対GDP比52.8%


 脚注:中国人民銀行、信金中金資料など






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Last updated  Jul 10, 2013 09:17:21 PM
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