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小生はアフガニスタンというと、東西文化の交流点のバーミヤンが
思い起こされる。

自宅からさほど遠くないところに、「バーミヤンのお店」がある。
なぜ、「桃源郷のような桃のマーク」が「バーミヤン」に
あるのか不思議であるが・・・
「桃源郷・・」よりも惚け老人には、五月人形の「ももたろう」
を思い出すと言った方が合っているかも・・・
アフガニスタン料理店でなく中華料理店なので、
不老不死「仙果」の桃が ロゴマークに選ばれたらしい。
日本画で有名な平山郁夫画伯がバーミヤン石仏の破壊で涙したことも思い出す。
ソ連時代の1979年~1989年、ソ連軍は当地の山岳気候(昼間暑く、夜冷える)、
水不足、慣習、 伝統、宗教などを理解できずに異次元空間での戦いに疲れ、
1991年の ソ連崩壊 に繋がっていく。
その後の、内戦が1989年~2001年まで続く。
「 アフガニスタン・イスラム首長国 」VS「反タリバンの 北部同盟 」の抗争である。
米国とは2001年9月11日の米国同時多発テロの
報復から米国がタリバン政権にビン・ラディン引き渡しを要求、タリバン政権が拒否し
米国側と北部同盟がタリバン政権を攻撃し、同年12月22日に同政権を消滅させて
暫定政権を樹立したが、2004年10月にアフガニスタン・イスラム共和国が発足した後も
タリバンはテロ攻撃を強めた。2011年5月2日にはビン・ラディンが米特殊部隊にパキスタンで
殺害されて同氏を巡る戦いにピリオドが打たれた。
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このように、ソ連軍侵攻、内戦、米国軍侵攻で国土が荒れ果てて、
干ばつも手伝って、自然や国民生活も悲惨な状況に陥っている。
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TVの画像を見ても、岩だらけの山々ばかりで森林地帯が少ないように見える。
バーミヤンの石仏破壊をみても、 異宗教的な意味合いよりも、資源採掘 という
利益目的だけが優先している様に見える。
鉄砲水、大規模地滑りなどの自然災害が起きて、大変な人的被害を
出しているのは、単に自然による災害と言う意味や、
地球温暖化などでは説明が付かない部分
自然を痛めつけたために、自然からの竹篦返し
が圧倒的に高いのではないか、と思う。
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山岳地帯はタリバンなどの隠れ場所であったために空爆が続き、
ただでさえ、木立がないところが岩場だらけになっており、
保水力を失い、砂漠化がますます進行 しているのではなかろうか。
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30年にわたる軍事紛争、難民移動などで、国土は荒廃して、干ばつも加わり
1979年対比で30%の森林が消滅し、 森林面積は国土の2%以下 となっている。
多くの 子供達は栄養不足で、成長が止まっている という。
樹木なども水や、栄養が欠けて育たない のではないのか。
男性優位の宗教的環境から、女性の社会進出は難しく、
医療品不足等から出産時の母子ともの死亡率 が異常に高くなっている。
このままでは、国の将来を担うはずの子供達が育たない危険が大きい。
先進国は、アフガニスタンの復興について、食料、医薬品などの経済的支援に
加えて、資源開発よりも、水や農・林業といった自然環境回復を重視した
国土利用方法をまずは講じ、難民が安心して住める住環境を構築する必要があろう。

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アフガニスタンの侵攻には、
1.同国の 潜在的鉱物資源(1兆ドル規模) 、
2. 隣国トルクメニスタンにある天然ガス を海に通じるパキスタンまで
パイプラインで輸送する、
3.自国で有り余った兵器を消費させる 軍需産業の思惑 などあると言われる。
米国も、タリバン勢力の復活で元のカオス状態にならぬために、
撤退(公式には2014年末)を躊躇するから泥沼化したのであろう。
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