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北スペイン:ポルトガル へ
地味なお国柄ながら、緑豊かで、とても穏やかでした
2015:6:1~8
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( その4 )
★
6月3日 :
ポルト (230km)
サンチャゴ デ コンポステーラ (230km)
ポルト
サンチャゴ デ コンポステーラ の
カテドラル(大聖堂) は 、
エルサレム 、 バチカン と並ぶ、
キリスト教の3大巡礼地の1つ 。
キリスト教12聖人の一人である
「 ヤコブ 」は、イスラエルで斬首後、
石の舟に乗せられ海に流された。
814年この地の羊飼いが、
天使、星に導かれて「 聖ヤコブの墓 」
なるものを発見。
カテドラル(大聖堂)は、1075年建築開始、
1211年に完成している。
キリスト教徒の中では、昔から聖遺物
の崇拝があり、かの地への巡礼記録は、951年が最古と言う。
現在では、フランスからピレネー山脈経由した1000km、
スペインを横断する800km等、4街道がある。
一日平均20kmから30kmの徒歩としても、
相当の巡礼日程である。
これらの簡略行程は、徒歩100km、自転車200km以上が
有資格者と認定される。
巡礼事務所で、巡礼手帳を購入、
途中スタンプを貰いながら、4km手前の「歓喜の丘」を経て、
大聖堂「 栄光の門 」が終着点。巡礼証明書の交付を受ける。
これが、「 贖宥状 (しょくゆうじょう)」即ち、罪の許し、免罪符となる。
昨年は24万人の巡礼者だったと言う。
交付所には、
ただ歩くと言う単調な歩みの中、
何を思い、何を祈り、、
その道を歩いたのだろうか?
安寧、、、贖罪、、、祈り、、、感謝、、
そしてその果てに、何かを?
、、、今までと違う神を、、、
感じたのだろうか?
ふと、、、罪多き我れ故を思い、
添乗員に「 贖宥状 」が入手出来ないかを打診したが、、、
一瞥もされず無視された。

大聖堂は、天井が壮大に高く広く深く、荘厳、厳粛。
椅子に座り、
カトリックの信者である知人から頼まれた、
「聖ヤコブへの伝言」
を口ずさむ。
その後、ぶらりと、正面主祭壇の裏側に回れば極く狭い階段あり。
10数段、登れば、なんと聖人像の真裏。
主祭壇投光用の 残光 が、強烈に私に襲った。
「あれっ、、、」そして、ふと、、我に戻ったのは、下り階段の途中。
一瞬、、意識が飛んだようだ。なんか、、、不思議な気持ちがした、、、。
知人への土産、巡礼者のシンボルである「 帆立貝 」を購入した。
巡礼者グッズは、杖、腰にぶら下げる、瓢箪(水筒の代替)と
帆立貝である。
帆立貝の由来は、
(1)生命の根源は「海」。 その象徴。ボッティチェリの「 ヴィーナス誕生 」
(2)巡礼途中の食器代用、お布施皿。
(3)海を漂流した聖ヤコブの石棺に、帆立貝がびっしり付着。
聖ヤコブと同行の証 。との話である。


(ポルトガルの風土:風景)
基本的に、西側は 大西洋 、東側はスペイン国境の山々に挟まれた 丘陵地帯 。
地中海性で温暖な気候。緑豊かな土地柄で、 農耕 、 オリーブ や 葡萄 栽培の好立地。
旧都心部の建物や住居は、狭い路地に林立する石造り建物、、
年代は何時頃?と質問すれば、多分16世紀頃でしょう、、、とそっけない答え。
周辺部にはマンション仕様が多いが、郊外は結構に広い庭を持つ一戸建て。
条例で屋根の色が、 オレンジ に規制され、また、公園とか教会等歴史的建物が
随所にあるために、近目、遠目で見ても、美しい自然、居住や街並み空間を
保持している。
観光客に見える人々の生活振りも、何となくゆったりしている。
決して豊かさや最先端文化文明等の派手さや興奮性はなく、、街を歩いても、
穏やかな気持ちでぶらぶら出来る。特に、古い建築物の保存や広告等への
規制を懸けており、自販機やコンビニ等も無く、静かな佇まいの街並みを
形成している。また治安も、国そのもの自体が豊かでないこともあり
他国からの不法侵入者が少ないとの事であり、そんなに頻繁、
凶悪ではないらしい。ただ、コソ泥、スリ、置き引きは頻繁だという。
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(その5) に続く
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