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小生は、勤務で栃木県宇都宮市の単身社宅に住んだことがある。
東北新幹線による、留守宅への金曜帰宅、月曜出勤が多かったが、
たまには、裏街道を自家用車で4~5時間かけて往復したこともある。
途中で、広大な渡瀬遊水地(池)のススキの間を抜けていった。
川の中は澄み切って、大きな鯉が泳いでいるのが見えた。
小生は釣り好きだから、すぐ釣りたくなったが、
なぜ、広大な遊水池があるのかを
辿れば釣り意欲は失せるのであった。

<渡良瀬遊水地:Webから>
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奥日光にもよくドライブに出かけたが、
日光から足尾銅山に向かい、
閉山となった銅山跡を見学したこともあった。


< 足尾銅山:Webから >
足尾銅山は日本の産業発展を支える重要な役割を果たしたが、
他方で、産廃ガスは山の木を枯らせ、下流の渡良瀬川へ鉱毒を流した。
鉱毒処理のために下流の谷中村は移転(→北海道)を余儀なくされて、
広大な渡良瀬川遊水地(谷中湖)ができたのであった。
人造湖の実体は、鉱毒を沈殿させて無害化することを目的としている。
日本初の公害問題、足尾銅山の鉱毒事件を取り上げた
政治家・田中正造氏が有名である。
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この10日に米国コロラド州の州知事が非常事態を宣言した。
米国コロラド州環境保護局EPAの職員が、
ゴールドキング鉱山の
廃鉱に溜まっていた汚染水を
誤って近くのアニマス川に排水したという。
汚染水は、隣のニューメキシコ州で、サンファン川にも合流している。
なんと、その量が1万1千立方メートル超で、
川の流れは黄色、オレンジ色である。
ヒ素、鉄、鉛、亜鉛、銅などの鉱毒を含んでいると思われ、
取水は制限され、水質を調査中である。

<NNNニュースによる鉱毒流出事故報道から>
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このような汚染水が坑道に溜まっていたこと自体が不思議である。
廃鉱となって処理を怠っていたのであろうか。
いずれは地下水とともに流れ出すものではなかっただろうか。
閉山による廃鉱処理を義務づけてはいなかったのであろうか。
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EPAは、汚水くみ出し作業を予定していたが、
職員が 重機の取り扱いを誤ったために
汚水が川に流出したという。
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話は変わるが・・・
土佐の産業公害(紙パルプ)摘発者
兼事業家の故・山崎圭氏がこぼしていた。
金融機関は国の機関であれ、民間機関であれ、
儲ける企業にばかり金を貸し、
社会貢献や企業を育てることよりも、
担保を取ることに躍起となる。
金融機関は自己利益中心的であり、
企業は自分の利益しか考えない。
自分は、自然との共存を考慮しながら、工作機械を創り、
かつ、自然の再生のために海洋資源の育成を図っている。
企業家でありながら、自然を大切にしていかないと人類社会は
長続きしない、というような考え方のようだった。
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もしかすると、米国の金属鉱山は資源枯渇化に伴い閉山されて、
後始末はしないで解散でもしたのかもしれない。
資源のあるうちは儲けるだけ儲けて、資源が枯渇化するや、
事業閉鎖し、社会の迷惑は社会に任したのだろうか。
「儲けのみ」よりも、社会や、自然環境との調和を優先して考える
企業家であって貰いたいものである。
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米国は、欧州からの移住民が建国し、先住民を居留地区に
囲い込んだ国でもある。
ゴールドラッシュで儲けるだけ儲けた跡は、廃鉱にしたかもしれない。
先住民達は移住民の金属鉱山採掘には関与できなかった。
今回の汚染水露出には一般住民だけでなく、
先住民も生存を脅かされている。
新聞紙上では、鉱山管理の政府職員が汚染水の扱いを誤った、
との解釈であるが、むしろ、移住者や企業家の社会的責任が問われる
問題ではないだろうか。
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呆けは、「西部劇」の見過ぎかもしれない。
そういえば、山崎圭氏はジョン・ウェインの大フアンであり、
小生は彼の「公害問題」よりも、
「 駅馬車 の話」が好きであった。

< 駅馬車:Webより >
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