PR
Calendar
Keyword Search
Comments
Freepage List
Category
★
ブレグジット(=Brexit)という
EU(=European Union)からの
元・大英帝国(=the British Empire)の離脱が
現実味を帯びている。
本日が、英国民の「離脱VS残留」を問う国民投票日だ。
< 予想 >
*********************************
・ プリディクトワイズ ・・・Reuter配信
残留 =77% VS 離脱=23%
・ ベットフェア ・・・ Reuter配信
残留 =79% VS 離脱=21%
・ 予想オッズ ・・・ラドブロークス
6月17日
残留=1.5 VS 離脱=2.6
6月22日
残留 =1.3 VS 離脱=4.0
・ YouGov 世論調査・・・Reuter配信
6月16-17日→17-19日→最新
残留 =44%→42%→51% VS 離脱 =43%→44%→49%
(16日に残留派の英女性議員殺害事件が発生)
・ ComRes の電話調査・・・デイリーメール紙&ITV
残留 48% VS 離脱 42%
*********************************

元・大英帝国は「 太陽の沈まない帝国
(= the Empire on which the sun never sets )」であり、
植民地時代の最後を飾った誇り高い国である。
その国から、自由を求めて新大陸に渡った清教徒達が
米大陸を新世界に見立てて独立し、米国を建設した。
元・大英帝国は植民地を多く失ったが、今でもエリザベス女王を
君主に戴いた国々が多く、現・イギリスには階級制度が色濃く残っている。
王政から議会制に移行しているが、英王室や女王の役割は大きい。
職業にも階級的な色彩が強く残っていると感じられる。
★
そのような保守的な国であるが、移民問題は自身が植民地国家であり、
自由・平等を標榜する手前から、移民を非難するのはタブーとされてきた。
★
しかし、移民問題が国内の閉鎖的な階級制度の下層階級にある
人々の生活を賃金面・雇用面などで圧迫を与えるようになると、
移民問題が次第にあからさまに取り上げられるようになる。
特に、「ローマに入ってはローマ人に従え
(= When in Rome do as the Romans do )」でなく、
イスラム教徒達が自らの習慣を英国で押し通そうとするにいたり、
生活、政治面でも摩擦が際立つようになった。
労働階級問題にとどまらず、日頃の地元住民の生活の安全さえ
脅かされる事態が生じている。
つまり、固定化していた階級社会が移民問題で掻き回されて、
英国社会の底辺の労働者階級が混乱している。
異文化に馴染もうとしないイスラム教徒
などとの社会全体の軋轢が昂じている。
///////////////////////////////
2011年の国勢調査では、イスラム教徒は、英国人口の4.8%、
ただし就学年齢層では8.1%を占める。
イスラム教徒は年齢別人口構成では、15歳未満が33%、
15歳以上~65歳が63%、65歳以上が4%である。
イスラム教徒は10年間でほぼ倍増しており、その46%が地方自治体の
貧困率下位10%にあたる地域に居住している。
イスラム教徒は刑務所の受刑者の13%を占め、
公営住宅の28%を使用している。
270万人のイスラム教徒を人種的にみるとアジア系が68%、黒人系10%、
アラブ系7%、その他15%と見られる。
///////////////////////////////
移民・難民問題は、
1. EUのイスラム教徒達の無節操な受け入れ策,
2. EU内の出稼ぎ東欧移民の自由な行き来、などへの
英国民の苛立ちを高まらせて、
「ブレグジット」にもっともらしい口実を与えている。
特に、若者よりも高齢者になるほど「ブレグジット」を主張するのは、
過去の威光を高齢者が懐かしがることと、
社会的な混乱が社会の底辺に及んでいることを物語る。
///
ややこしいのは、社会制度や異宗教問題の他に
EUという制度で不利益を被っている産業分野(漁業・農業・石炭・鉄鋼)
などが分離を主張していることである。
分離派の主張は、EUへの多くの出資に不満のある大都市部分であり、
EUからの配分を受ける地方部分では残留を望むことである。
EU自体の現体制にも矛盾があり、構造的な改善が要請されている。
///
★
英国紳士にも忍耐の限度があることを示しているのではないだろうか。
英国の文化・伝統などを理解できない、また、馴染もうとしない人物までも
移住を認めてきた、表面上は寛容な国民性が裏目に出たのであろう。
英国の文化・伝統と共存できる国民性は、日本のような八百万の神を
信ずる国民性だと適応可能であるが、キリスト教という一神教と
イスラム教という一神教では相容れないことは目に見えている。
★
英国には、EUに残留してヨーロッパ大陸を牽引して貰いたいが、
EU自体が移民・難民問題を解決して、移民行動自体を起こさせないような
中東を構築すべきである。
★
まもなく、英国での投票が始まるが、存続にせよ、離脱にせよ、
移民問題の根源である中東の混乱を収束させることが
同じようなEU内部の結束を維持するための必要十分条件となるモノと
思われる。
ブレグジットというよりも、中東の混乱などを、
難民・移民問題、人道的救済問題などとして捉えようとする世界的な潮流が
EUや英国などを混乱させている。
中東をイスラム国家が結束して安定させることが世界で最も必要であり、
EUと英国が啀み合うことでは何も解決できない。
すでに、イタリアのロ-マでは、EUの方向に疑問を呈する女性市長が
現れている。
ギリシャでもそうだからEUによる
「構成国家の財政均衡やイスラム移民問題」は
バランス感覚や人道的感性だけでは片付かない。
このような、政治的混乱を起こすのは、
中東のイスラム教圏の国々からの難民だけでなく、
ポーランド、ルーマニア、ブルガリア等の
欧州経済地域(EEA=European Economic Area)域内の
出稼ぎ労働者の移民問題である。
これはGDP押し上げ効果や、納税面では一定の良い効果を
揚げているが、社会保障給付・所得補助・医療制度や失業問題などでは
経済問題を起こしている。
★
情報不足だが、呆け頭の「問題の所在」である。
★
追記情報1・・・

< 英国の移民純増数推移:日本経済新聞 >
★
・ Reuterによる英国移民統計 ・・ EU-8とその他EUに東欧諸国
その他にイスラム諸国が含まれよう

★
・・・イギリスでのイスラム過激派テロ事件など・・・
1.2005.7.7 ロンドン同時(自爆)多発テロ・・・実行犯は移民の子供達
2.ISの「聖戦ジョン」はクエート生まれ、ロンドンっ子・・・米英有志連合の空爆で
2015.11月死亡
3.2014年9月・・ロンドンっ子の「2代目聖戦ジョン」がパリ経由でシリアへ
4.シリア内戦の5年前から英国籍の800人ほどのイスラム過激派がシリアへ、
うち400人が帰国しているという
5.2015.11.13に、海のすぐ向こうのパリで同時多発テロが発生、
英国に住むイスラム教徒女性への英会話力の教育投資33億円相当
(22%が全くまたはほとんど話せない)
★
米国の狙い目はウクライナの鉱物資源か? Feb 26, 2025
ロシアのウクライナ侵攻をウクライナ側か… Feb 25, 2025
英国2024年10月CPI Nov 20, 2024