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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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Jan 14, 2017
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カテゴリ: 北米地区
米国の大地が、都会の夜景以外に真夜中でも明るく光っていることが

衛星写真で報道されたのは2013年2月頃であったろうか。


 <宇宙からのNASA画像:シェールガス採掘現場の光>




  <New York Times のシェール油田:Bakken Formation(モンタナ州、ノースダコタ州)>








   <Bakken油田場所:WIKIPEDIA>


2012年3月期には、総合商社、特に海外資源権益を有す



 当時の住友商事、丸紅は資源権益保有は低かったために、

新しい資源であるシェールガスへの投資を進めて、巻き返しを

図っていた。

 住友商事は2012年にテキサス州パーミアンのタイトオイル*事業へ

投資したが、原油高の環境での高値の投資となった。

 (*孔隙率、浸透率が共に低い(タイトな)頁岩層や砂岩層から生産される
   中・軽質油で、2009年ごろから米国でガス価格が下がり比べて
   原油価格が高値であったことから投資が活発化し、
   水平坑井掘削や水圧破砕といったシェールガスの開発技術を応用する
   ことで増産が進んだ。・・・WIKIPEDIA)

 そのシェールガス事業が、世界の景気後退にともなう原油のだぶつきで、



住友商事、丸紅は2015年3月期に

それぞれ▲2,400億円、▲1,700億円の赤字を計上した。

 住友商事は、関連権益の大半を売却する方向となった。

 もともと資源開発に力点を置く、三井物産は米国イーグルフォード

(*テキサス南部)に3千億円超、三菱商事もカナダで2010年から



短期的観点から投機的動機で動く證券筋からは

その損失の大きさには疑問も出されていた。

 (*インドのリライアンス・インダストリーズはガス田開発の売却を検討して

   いる。既得権益を持つ米国中小企業でも優良鉱区を抑えているものの、

   原油安が経営を直撃して経営破綻のケースもあるという。)

/////////////////////////////////////////////////////

 しかし、 資源戦略では長期的視野に立ち

三菱商事は西豪州ウンガニ油田での陸上油田商業生産を決定、三井物産と三菱商事は

豪州ブラウズの沖合LNG開発調査に参画し、2020年以降浮体式LNG技術導入で

生産開始予定だ。

 三菱商事、伊藤忠商事は原油価格下落の中でも、前者は畜産、

ファンド事業が、後者は発電事業(IPP/独立系)、米国自動車販売、

情報関連事業などが奏功して助けた。

 伊藤忠商事は、米国でのシェールオイル・天然ガス事業では、

累積では1千億円超の減損を出したが、2015年6月に、出資の

25%をわずか1ドルで売却し撤退し、今後は、アジア戦略

(タイの財閥、中国の国有企業との提携)に軸足を置く。

から撤退した。



 資源開発の雄である三井物産はガスを使った化学事業に活路を見出し、

 米マーセラス、イーグルフォードへの参画を継続し、

 三菱商事は南米トリニダード・トバコで、それぞれ

メタノール生産(合成樹脂等向け)を行い、総合力で生き残ろうとしている。

 景気回復が見込まれる米国を見据えて、

シェールガス等を化学事業、発電事業などに使用することを、

三菱商事、丸紅、双日なども検討に入っている。

 世界ではロイヤルダッチ・シェルが英のブリティッシュ・ガスを

約8.4兆円で買収し、米シェ-ル事業から撤退し、強みのLNG事業に

軸足を移す意図がある。



 こんな中で、米国産のシェールガス由来のLNGを約7万トン

積載したタンカーが12月7日にルイジアナ州LNG基地を出航し、

日本(新潟県上越市)の中部電力上越火力発電所に2016.12.6に

入港した。

 東日本大震災以降は、原子力発電が停止し、

代わって火力発電が増大し、使用されるLNGも急増した。

 2015年度の発電の割合は、LNG 44.0%、石炭 31.6%、

水力 9.6%、石油等 9.0%、新エネルギー等 4.7%、

原子力 1.1%(電気事業連合会調べ)である。

 日本のLNGの輸入量は2015年度で 8,400万トン

(金額では 4兆5478億円)と、

世界の1/3を占めるが、金額での地域別分布は、

豪州 23%、マレーシア 19%、カタール 16%、ロシア 8%、

インドネシア 8%、UAE 6%、その他 20%となっている。



 この米国からのシェールガス由来のLNGは、

1.中東などから輸入されるLNGが石油先物価格と連動するのに対して、

 全く異なる動きであること、

2.輸入先が中東に限定されて中東戦争などに供給が左右されがちである

などとの懸念がないことにもメリットがある。



 シェールガス埋蔵量


 <シェールガス埋蔵量:WIKIPEDIA>





 (その2/2)に続く。






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Last updated  Jan 14, 2017 06:38:02 PM
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