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Jun 11, 2017

Successive ”Own Goals” by British Prime Ministers under "the hung Parliament "?　英国総選挙で保守党は得票を伸ばすものの、労働党の躍進で議席を失い、DUPとの連携で過半数326をやっと確保

カテゴリ：ヨーロッパ州

★

　英国では、前首相が「EU離脱の国民投票（＝BREXIT）」を「残留派が多数と判断」し

　たため、前首相の予想に反して「EU離脱」が成立し、前首相は責任を取って

　辞任した。

　今回の総選挙の前倒しは、国民投票で決定した「BREXIT」を英国主導で進める

　Hard　BREXIT　政策に対して、

　メイ首相への全権委任を企図したものであったが、議席面では13議席を失い、

　保守党一党では50.9％から48.9％と過半数を下回った。

　労働党は、議席を大幅に伸ばしたものの、代わって、議席数は35.7％から40.3％に

　このために、保守党は民主統一党（DUP)の1.5％を獲ることで切り抜けようとしている。

　メイ首相は、臆面もなく首相の座を繋ぎ止めようとし、主要閣僚も変えようとしない

　姿勢である。

　もともと前首相が国民投票で失敗し、その後処理を意に反して行うこととなっている

　現首相が、明らかに、目論見を崩れさせている。

　矛盾を収めようとして、政党の思惑とは逆方向に誤って傾きかけた船を、

　傾きの方向に押そうとする現首相である。

　船には復元力というものがあり、BREXITを誤った判断であったという

　保守党で、労働党などにもう一度誤ったのか、正しかったのかを

　問い直す時期が必要ではないだろうか。

　二人の首相の、先走って英国という巨船の復元力を見誤ることを

　何よりも、英国王たるエリザベス女王が二人の首相の過ちを国民に代わって、

　叱るべきではないだろうか。

★

　呆け頭の戯言である。

★

今回2017.6.8(WIKIPEDIA,BBC News)

党名	前回議席数	前回得票数	前回得票率	今回議席数	今回得票数	今回得票率
保守党	331	11,334,920	36.9	318	13,667,213	42.4
労働党	232	9,347,326	30.4	262	12,874,985	40.0
S国民党SNP	56	1,454,436	4.7	35	977,569	3.0
自由民主党	8	2,415,888	7.9	12	2,371,772	7.4
民主統一党DUP ＜北ｱｲﾙﾗﾝﾄﾞ＞	8	184,260	0.6	10	292,316	0.9
ｼﾝ･ﾌｪｲﾝ党＜北ｱｲﾙﾗﾝﾄﾞ＞	4	176,232	0.6	7	238,915	0.7
ﾌﾟﾗｲﾄﾞ・ｶﾑﾘ（ｳｴｰﾙｽﾞ党）	3	181,694	0.6	4	164,466	0.5
社会民主労働党＜北ｱｲﾙﾗﾝﾄﾞ＞	3	99,809	0.3	0	95,419	0.3
ｱﾙｽﾀｰ統一党＜北ｱｲﾙﾗﾝﾄﾞ＞	2	114,935	0.4	0	83,280	0.3
英国独立党UKIP＜EU離脱派＞	1	3,881,129	12.6	0	593,852	1.8
緑の党	1	1,157,613	3.8	1	525,371	1.6
同盟党＜北ｱｲﾙﾗﾝﾄﾞ＞	0	61,556	0.2	0	64,553	0.2
諸派政党	0	123,586	0.3	0	60,532
無所属	1	164,826	0.5	1	186,675	0.6
有効票	30,691,680	32,196,918
無効票・白票
投票総数	650	100％	650	100%
有権者	46,420,413	投票率66.1％	46,843,896	投票率68.7％

　　＜BBC News,WIKIPEDIA＞

★

地域ごとの獲得議席

・ イングランド　　533

保守党　297

　労働党　227

　自由民主党　8

　緑の党　　　1

・ スコットランド　　59

　ｽｺｯﾄﾗﾝﾄﾞ民族党　　35

保守党　　　　　　13

　労働党　　　　　　 7

　自由民主党　　　　　4

・ ウエールズ　　40

　労働党　　　28

保守党　　　8

　プライド・カムリ　4

　自由民主党　　　0

・ 北アイルランド　　18

民主統一党DUP　　10　・・・（EU離脱支持）

　シン・フェイン党　　7

　アルスター統一党　　0

　社会民主労働党　　0

　その他　　　1

★

：：蛇足：：Weblio　から

”Hung parliament " means a parliament in which no single political party

has an outright majority.

：：ハング・パーラメント：：WIKIPEDIAから

　イギリス

　イギリスでは1800年代頃より二大政党制が続いているが、
第二次世界大戦後ではハング・パーラメント状態は2回発生した。
1回目は1974年で労働党の小数与党政権が発足したが不安定な政権運営が続き、
8ヶ月後の解散・総選挙で労働党の単独過半数政権となった。
2回目は2010年で、保守党と自由民主党による戦後初の連立政権が発足した。
2015年イギリス総選挙で保守党が単独過半数を回復した。
しかし、2017年イギリス総選挙では、保守党が第1党を維持しながらも
過半数割れとなり、3回目のハング・パーラメントとなった。

慣習に基づいて任命する。
総選挙で単独過半数をとった政党がある場合は
その党首が指名される慣習が定まっているが、
ハング・パーラメントにおいては誰が首相に指名されるべきかは明確でない。

★

BBC News から