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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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讀賣新聞 朝刊

 時代の証言者 石 弘光

​ ・・・ 税制一路 ・・・​

​​​​​​​​ ​ (その6/30)​ ケインズ派牙城で研究










<参考資料:主にWIKIPEDIAから>




​・ミシガン州​


 <ミシガン州の位置:WIKIPEDIA、以下同じ>




​アナーバーの位置​







​・ ミシガン大学 (=University of Michigan;U-M)


Angel Hall



 1817年にミシガン準州(現ミシガン州)デトロイトに創立された、
 米国で最も歴史のある名門公立大学である。
 1837年、同校のキャンパスは現在の アナーバー に移設された。
​ ミシガン大学消費者信頼感指数は、米国の主要な経済指標のひとつになっている。
 さらに、米国の医療、コンピュータ科学・工学の分野における発展にも
 多大な貢献を続けている。
 宇宙飛行士も輩出しており、ジェミニ4号(1965年打ち上げ)と
 アポロ15号(1971年打ち上げ)は、クルーのすべてが ミシガン大学 または
 同大学院で学位を取得した飛行士であった。


​<ミシガン大学のノーベル賞受賞学者>​

 スタンリー・コーエン -
  ノーベル 生理学・医学賞 。アメリカ合衆国の生物学者。​​​​​​​
​ マーシャル・ニーレンバーグ -
  ノーベル 生理学・医学賞 。アメリカ合衆国の遺伝子・生物学者。​
​ トーマス・ハックル・ウェーラー -
  ノーベル 生理学・医学賞 。ウイルス学者。ポリオウイルスの試験管内での培養法を考案。​
​​ ジェローム・カール -
  ノーベル 化学賞 。ミシガン大学で博士号を取得。
 リチャード・スモーリー -
  ノーベル 化学賞 。天文学者・化学者。レーザー分光学の分野における先駆者。​​
​ サミュエル・ティン -
  ノーベル 物理学賞 。ジェイプサイ中間子を発見。​
​​​​​​​​​​​​​​​ H・デイビッド・ポリツァー -
  ノーベル 物理学賞 。アメリカ合衆国の理論物理学者。


<著名なミシガン大学の 経済 財政学など教授

​リチャード・エイベル・マスグレイブ​ (Richard Abel Musgrave)
 1910.12.14~2007.1.15

 プロイセン王国の現ヘッセン州生まれ。
 1933年ハイデルベルク大学卒、1937年ハーバード大学でPh.D.取得。
 FRB勤務後、 1948年ミシガン大学教授 、1958年ジョンズ・ホプキンズ大学教授、
 1962~65年プリンストン大学教授、1965年ハーバード大学教授
 彼の財政理論は、1930年代にハーバード大学で学んだ古典的財政論を基盤とする
 ケインズ主義的な考えと、厚生経済学の理論に基づいたものである。
 財政政策の目標として所得の適正な分配、経済の安定、資源の効率的配分の3つ
(言い換えると、配分・分配・安定の3つ)を挙げ、20世紀後半から21世紀初頭に
 かけてアメリカの正統派の財政学者として活動した。


ケネス・エワート・ボールディング (Kenneth Ewart Boulding)​
 1910.1.18~1993.3.18

 英リバプール生まれ、オックスフォード大学卒。シカゴ大学、ハーバード大学など
 で研究。 1949~1967年ミシガン大学で教鞭 。~1977年コロラド大教授。
 1963~64年ICU招聘教授。
 生物学者のベルタランフィに呼応して贈与経済学や組織論さらには紛争解決論など、
 一般システム理論の社会システム理論への理論的拡張に貢献した。
 経済学のみならず教育・詩作・システム科学など多彩な才能を発揮し
 学際的な研究活動を行った。
 特にチャールズ・ダーウィンの進化論を経済学分析に取り入れた進化経済学の樹立で有名。
 また、バックミンスター・フラーが提唱した概念「宇宙船地球号」を経済学に導入した。
​ また彼はクエーカー教徒でもあり、今日でいう平和学に大きな関心を寄せていた。
 妻は平和研究者、平和運動家のエリース・ボールディング。

    ////////////////////////////////////////

 <全く余談であるが、めいてい君は大学2年生の時、
  BouldingのEconomic Analysis , (Harper & Brothers, 1941).​
  を原書で学んだことを記憶している。
  Paul A.SamuelsonのFoundations of Economic Analysis ,1947
     と共に数式や図解のイメージがあり判りやすかった。>

    ////////////////////////////////////////

ジョン・クレイトン・キャンベル (John Creighton Campbell )
  1941~
  コロンビア大学日本語科卒、コロンビア大学大学院でPh.Dの学位取得。
  ミシガン大学政治学部教授、慶應義塾大学客員教授を経て、
  現在は ミシガン大学名誉教授
  専門は比較政治、日本政治、公共政策。

デイヴィッド・シンガー (Joel David Singer)
 1925.12.7~2009.12.28
  ニューヨーク生まれ。デューク大学卒業後、ニューヨーク大学で博士号を取得。
  1964年から ミシガン大学政治学部 で教鞭をとり、現在、同大学名誉教授。
​​​​​​​​​​​​​​  国際関係論における「第2の論争」で行動科学主義アプローチの立場から論争
  に加わり、計量分析に基づく紛争研究を行った。
  1964年に「戦争の相関関係プロジェクト the Correlates of War Project 」を
  立ち上げ、紛争研究のデータベース構築に尽力した。

ジョージ・ツェベリス (George Tsebelis)
https://sites.lsa.umich.edu/tsebelis/cv-2/
  で「Tsebelis CV」をクリックすれば学歴、著作物など閲覧できます
  1952年生まれ~
  ギリシャ国立工科大学、パリ政治学院、ピエール・マリー・キューリー大学で学んだ後、
  セントルイス・ワシントン大学で博士号(政治学)を取得した。
  ワシントン大学、スタンフォード大学、デューク大学、カリフォルニア大学
  ロサンゼルス校を経て、 2007年からミシガン大学政治学部教授
  比較政治学、ゲーム理論が専門。2002年の著書『拒否権プレイヤー』で展開した
  拒否権プレイヤー理論で知られる。

ハロルド・デムゼッツ (Harold Demsetz)
  1930.5.31~
  ノースウエスタン大学でPhD取得
1958年から1960年にかけてミシガン大学 、1960年から1963年にかけて
  カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) で教鞭を執り、1963年から1971年まで
  シカゴ大学の経営大学院で教えた。1971年、UCLAの経済学部に戻り、1978年から
  1980年にかけてはその長を務めた。1986年から1995年まで、経営の経済学の
  寄付講座である the Arthur Andersen UCLA Alumni Chair in Business Economics
  の座を占めた。デムゼッツはまた、海軍分析センター(英語版)やフーヴァー研究所
  の客員も務めた。

ロバート・パットナム ( Robert David Putnam)
  1940.1.9~
  ニューヨーク州ロチェスターで生まれ、オハイオ州で育つ。
  スワースモア大学およびオックスフォード大学で学び、
  1970年、イェール大学より博士号取得。 ミシガン大学教授を経て
  1979年からハーバード大学で教鞭をとる。2001年から2002年にかけて
  アメリカ政治学会会長を務めた。
  アメリカにおける共同体の衰退を論じた Bowling Alone. は大きな反響を巻き起こした。
  ソーシャル・キャピタルの概念の提唱者でもある。

ポール・リチャード・ハルモス ( Paul Richard Halmos)
  1916.3.3~2006.10.2
  数理論理学、確率論、統計学、作用素論、エルゴード理論、関数解析学
 (特にヒルベルト空間論)に基礎的な貢献をした。 彼はまた数学を見事に伝えること
  のできる数学者(great mathematical expositor)として広く認められている。
  ハルモスはシラキュース大学、シカゴ大学(1946–60)、 ミシガン大学(〜1961–67)
  カリフォルニア大学サンタバーバラ校 (1976–78)、ハワイ大学システム、
  インディアナ大学で数学を教えた。 1985年インディアナ大学から引退の後は死去まで
  所属はサンタクララ大学の数学科にあった。
​​​​
アナトール・ラパポート (Anatol Rapoport)
  1911.5.22~2007.1.20
  ロシア生まれの、ユダヤ系アメリカ人の数理心理学者。
  一般システム理論や数理生物学、ゲーム理論が専門。
  1947年から1954年までシカゴ大学で教えた後、
1955年から1970年までミシガン大学の数理生物学教授 を務めた。
  1970年、ベトナム戦争に反対を表明して、カナダに移り、
  トロント大学の数学および心理学教授に就任し、1979年まで教鞭をとった。

オスカル・リシャルト・ランゲ ( Oskar Ryszard Lange)
  1904.7.27~1965.10.2
  ポーランドの経済学者、外交官。
  ミーゼス、ハイエクらと経済計算論争を行ったことで有名。
  社会主義の立場から中央当局(政府)が主要資源(ヒト・カネ・モノ)の分配を
  一定の試行錯誤のもとで積極的に行うことでの経済効率性向上の可能性を述べ、
  これに基づいて総合的な経済モデルを提示した。
  このランゲ・モデルによって市場社会主義の道が初めて切り拓かれることに
  なったのである。価格決定において「試行錯誤」を用いる手法
 (ランゲによるもともとの技術的な考え)の観点からはアバ・ラーナーの貢献により
 「ランゲ・ラーナー・モデル」としても知られ、またフレッド・テイラーの貢献に
 「ランゲ・ラーナー・テイラー・モデル」とも呼ばれることがある。
  社会主義者だがマルクス派の労働価値説に異を唱えたランゲは、
  新古典派の一般均衡の概念による価格理論を支持した。
 (事実この均衡の「数学的存在」は後にケネス・アローとジェラール・ドブリューに
  よって完全に証明された)。マルクス経済学と近代経済学を1936年の
  On the Economic Theory of Socialism でうまく融合させて、自由市場の
  価格決定メカニズムを応用した中央計画は、自由市場経済を単に拡大する市場原理主義
  よりも高度な経済効率性(一般均衡条件への近似)を実現できると論じた。
ミシガン大学教授は1936年~ 、シカゴ大学教授は1938年、WWII時にはポーランド
​​  亡命政府で活動。駐米大使、ワルシャワ大学教授などを務める。

エベレット・ロジャーズ(Everett M. Rogers)
  1931.3.6~2004.10.21
  コミュニケーション学者、社会学者。イノベーター理論の提唱者。
  米国ニューメキシコ大学(University of New Mexico)
  コミュニケーション・ジャーナリズム学科名誉特別教授
  アイオワ州立大学で1957年PhD取得。
ミシガン大学教授は1973~75年.
 ​​
​​​​​​​​​​



・イリノイ州





​・シカゴ市​






・シカゴ大学 (=University of Chicago​ ​​




​​​​​​​​​​​​

ノーベル賞受賞者を89名輩出しており世界で最も評価が高い大学の一つである。

​   <シカゴ大学ノーベル経済学賞受賞者>


フリードリヒ・ハイエク (1974年ノーベル経済学賞受賞者)
  1899.5.8~1992.3.23

  オーストリア・ウィーン生まれの経済学者、哲学者。
  オーストリア学派の代表的学者の一人であり、経済学、政治哲学、法哲学、
  さらに心理学にまで渡る多岐な業績を残した。
  20世紀を代表する自由主義の思想家。ノーベル経済学賞の受賞者。

受賞理由:貨幣理論および経済変動理論に関する先駆的業績と、
     経済現象・社会現象・組織現象の相互依存関係に関する鋭い分析を称えて


​​  ミルトン・フリードマン (1976年ノーベル経済学賞受賞者)
  1912.7.31~2006.11.16

  マネタリズムを主唱して、裁量的なケインズ的総需要管理政策を批判した。
  戦後、貨幣数量説を蘇らせマネタリストを旗揚げ、裁量的総需要管理政策
  に反対しルールに基づいた政策を主張した。
  大恐慌はこれまでの通説(市場の失敗)ではなく、不適切な金融引き締め
  という裁量的政策の失敗が原因だと主張した。
  提案・支持したアイデアとして、「負の所得税」、「教育バウチャー
  (親に直接クーポンを与える)」、「郵政民営化・道路公団民営化」
  日本政府への「金融緩和政策の適用」を提唱。
  「減税と歳出削減を通じて小さな政府として、日銀は通貨供給量を増加する
  ことが景気拡大に欠かせない。米国の大恐慌時で失敗したケインズ主義的手法
  は誤り。」とみる。
  実績:価格理論, マネタリズム, 応用マクロ経済学, 変動相場制,
   ヴォランティア・ミリタリー, 恒常所得仮説, フリードマン・テスト

受賞理由:消費分析・金融史・金融理論の分野における業績と、
       安定化政策の複雑性の実証を称えて

​​
​  ジョージ・スティグラー (1982年ノーベル経済学賞受賞者)
  1911.1.17~1991.12.1

  産業組織論において、20世紀前半の主流派であったハーバード学派に対抗して、
  市場構造の集中度の高さが必ずしも市場の非効率性につながらないことなどを示した。
  また従来は価格と経済という現象にのみ適用されていた新古典派経済学を
  ゲーリー・ベッカーとともに拡張し、あらゆる行動は合理的に選択されている
  という点を示したことでも有名である。​
  また本来は消費者保護のためであったはずの規制が、
  いつの間にか生産者保護のための規制に転換してしまうという現象
 (規制の虜)のメカニズムを明らかにした。
  スティグラーはこの見地から、規制よりも市場構造に重点を置いた
  政策を支持する主張を行った。
  影響を受けた人物:ジェイコブ・ヴァイナー(国際貿易理論、経済思想史)
           ヘンリー・サイモンズ (経済学、金融論)
​           ミルトン・フリードマン

  受賞理由: 産業構造や市場の役割・規制の原因と影響についての
                    独創的な研究を称えて
​​​

​  ゲーリー・ベッカー (1992年ノーベル経済学賞受賞者)
  1930.12.2~2014.5.3

  従来、金銭や経済問題だけを分析してきた経済学の適用範囲を、
  極めて広範かつ多様な人間行動・社会問題に拡張し、
  それに基づく多くの政策提言を導き、現実の政策に大きな影響を
  与えてきたことで知られる。
  ​差別の経済学」(1957年、博士論文)
  「 人的資本 」(1964年)
  「時間配分の理論」(1965年)
  「罪と罰:経済学的接近」(1968年)
  『家族行動の経済学的アプローチ』(1976年)  
  『家族の経済学』(1981年)
  影響を受けた人物: ミルトン・フリードマン

受賞理由:非市場における行動を含めた広範にわたる人の行動と
   相互作用のミクロ経済学分析の応用を称えて


​​  ロバート・フォーゲル (1993年ノーベル経済学賞受賞者)
  1926.7.1~2013.6.11

  数量経済史(Cliometrics)と呼ばれる経済史の過去の出来事に、
  経済理論や数量分析を使って解析する手法で有名。
  ダグラス・セシル・ノース(1920年11月5日 - 2015年11月23日、
  アメリカ合衆国の経済学者。新制度派経済学を代表する人物)とともに、
  1993年にノーベル経済学賞を受賞した。

受賞理由:経済史に経済理論や数量分析を導入


​ 
ロジャー・マイヤーソン (2007年ノーベル経済学賞受賞者)
  1951.3.29~

影響を受けた人物: ハーバード大で博士号取得時はノーベル経済学賞受賞者の ​​
​                           ケネス・ジョゼフ・アロー

  メカニズムデザインの理論的基礎、特に最適オークションの基礎研究を
  確立した業績により、レオニード・ハーヴィッツ、エリック・マスキン
  とともに2007年のノーベル経済学賞を受賞した。​

​​   受賞理由:メカニズムデザイン理論の基礎を確立した功績を称えて

​​

<シカゴ大学 その他分野の 主な ノーベル賞受賞者>

 ソール・ベロー  (ノーベル文学賞受賞者)
 ジョン・クッツェー(ノーベル文学賞受賞者)
 T・S・エリオット  (ノーベル文学賞受賞者)
 エンリコ・フェルミ(ノーベル物理学賞受賞者。マンハッタン計画に参加)
 ロバート・ミリカン(ノーベル物理学賞受賞者)
 南部陽一郎 -         (ノーベル物理学賞受賞者。シカゴ大学名誉教授)
 小柴昌俊 -            (ノーベル物理学賞受賞者)

​​


​ニューディール政策(New Deal)​

ニューディール政策は新規まき直し政策とも呼ばれる。
単にニューディールと呼ばれることもある。
それまでアメリカの歴代政権が取ってきた、市場への政府の介入も
経済政策も限定的にとどめる古典的な自由主義的経済政策から、
政府が市場経済に積極的に関与する政策へと転換したものであり、
第二次世界大戦後の資本主義国の経済政策に大きな影響を与えた。
世界で初めてジョン・メイナード・ケインズの理論を取り入れたと言われる。

(時局匡救事業)と多くの部分で同じである。

第一次ニューディール政策1933年~

 グラス・スティーガル法(連邦預金保険公社の設立と銀証分離)
 緊急銀行救済法
 TVA(テネシー川流域開発公社)などの公共事業
 CCC(民間資源保存局)による大規模雇用
 NIRA(全国産業復興法)による労働時間の短縮や超越論的賃金の確保
 AAA(農業調整法)による生産量の調整
 ワグナー法「全国労働関係法」による労働者の権利拡大

第二次ニューディール政策1935年~

 失業者への手当給付・生活保護から失業者の雇用へという転換
 WPA(公共事業促進局)を設立し、失業者の大量雇用と公共施設建設
 や公共事業を全米に広げた。
 対外的には保護貿易から自由貿易に転じ、大統領権限による関税率の
 変更や外国と互恵通商協定を結ぶ権限が議会で承認された。


<結果>

1. 経済は1933年を底とし、1934年以降は回復したが、
  NIRA、AAAが公正競争の阻害で最高裁から違憲判決を受けた。
2. これらの積極財政によりインフレ傾向、政府債務が増大した。
  そのために財政金融政策の引き締めを行った結果1937~38年に
  失業率の一時的な再上昇をみた。
3. 第二次世界大戦に参戦したことで、米国史上最大の軍事支出が
  増大し、米国経済は恐慌から完全に立ち直り拡大を見せた。

<検証>

ニューディール政策が財政発動でケインズ的な乗数加速度効果を運んだのか、
<ケインズ理論の妥当性>
それによるインフレを抑えようとした財政金融政策が上手く働かず、失業を
生んだのか<ケインズ理論の無効性>
が判らぬままに、
第二次世界大戦と言う特需経済に突入している。

色々の見方があり、フリードマンは「1929-1933年と1933-1941年の期間は
別に考えるべきである。大恐慌ではなく大収縮を終わらせたのは、銀行休日、
金本位制からの離脱、金・銀の購入計画などの一連の金融政策であったのは
間違いない。大恐慌を終わらせたのは、第二次世界大戦と軍事支出である」
と指摘している。




<蛇足>

呆けの小生は、剣道・柔道でどちらが勝っているかが不明の時には、
勝敗を決しないように見守るべきであろう、と思う。

学説で歴史が語られるのでなく、歴史が学説を造るのであり、
ケインズでもフリードマンでも自説から歴史を造りえないのだ。

彼らの理論は素晴らしい考えではあるが、決して歴史を安全に
導くとは限らないから、あらゆる面で検討を行う必要があるようにおもう。
鈴村興太郎博士のように、規範的な経済学として、政策を実装・実践しながら、
検討を続けるしかないのではなかろうか。
最善(の青い鳥)を常に求めても難しい。
次善の道を辿ることで、最善に近い場所を探すのが人間である。

いつも脱線して申し訳ない。









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Last updated  Apr 29, 2020 04:36:05 PM
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