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(1) May 15, 2019
カテゴリ： 政治・経済(国内統計etc.)
☆
昨年度（2018年度）の 本邦国際収支（経常収支）
が 財務省から発表されたが、
黒字幅は僅かに減少したとはいえ、
19兆４千億円余と依然高水準にある。
内訳をみると( 用語の説明は後記＊ )・・・
貿易収支 は、東日本大震災時の2011年度から
2014年度までの赤字期間を終えて黒字に
転化している。
しかし、最近は、輸出が2007年度の
81兆２千億円余 には及ばないが
80兆３千億円余と頑張っているものの、
輸入が最近の原油高から2013～2014年度の
80~82兆円 レベルに近い 79兆6千億円余に迫って
いるため、
貿易収支の 黒字幅は 7千億円余に縮小している。
赤字部門の サービス収支 は、
1996年度の ▲6兆8千億円余から赤字幅が大幅に減り
2017年度 ▲4,567億円、2018年度 ▲6,378億円
にまで減少してきた。
我が国の柱である 第一次所得収支 は1996年度では
6兆５千億円だが、右肩上がりで伸びて２０１４年度
には２０兆円のレベルに到達し、その後ほぼその
水準にある。
第二次所得収支 は赤字部門で１９９６年度の
１０兆円余の 赤字が
昨年度は １７兆円余の赤字となっている。
今後については、米中貿易摩擦の過熱や、
石油価格の上昇（米国・イランなどの対立激化）
などから 貿易収支の悪化が予想され
予断を許さない状況にある。
・財務省による国際収支状況
＜財務省公表資料から纏めたもの＞
☆
＜参考資料＞
貿易統計に関する説明は
４月１９日付のブログをご覧ください。
＜財務省：貿易統計＞
☆
☆
昨年度（2018年度）の 本邦国際収支（経常収支）
が 財務省から発表されたが、
黒字幅は僅かに減少したとはいえ、
19兆４千億円余と依然高水準にある。
内訳をみると( 用語の説明は後記＊ )・・・
貿易収支 は、東日本大震災時の2011年度から
2014年度までの赤字期間を終えて黒字に
転化している。
しかし、最近は、輸出が2007年度の
81兆２千億円余 には及ばないが
80兆３千億円余と頑張っているものの、
輸入が最近の原油高から2013～2014年度の
80~82兆円 レベルに近い 79兆6千億円余に迫って
いるため、
貿易収支の 黒字幅は 7千億円余に縮小している。
赤字部門の サービス収支 は、
1996年度の ▲6兆8千億円余から赤字幅が大幅に減り
2017年度 ▲4,567億円、2018年度 ▲6,378億円
にまで減少してきた。
我が国の柱である 第一次所得収支 は1996年度では
6兆５千億円だが、右肩上がりで伸びて２０１４年度
には２０兆円のレベルに到達し、その後ほぼその
水準にある。
第二次所得収支 は赤字部門で１９９６年度の
１０兆円余の 赤字が
昨年度は １７兆円余の赤字となっている。
今後については、米中貿易摩擦の過熱や、
石油価格の上昇（米国・イランなどの対立激化）
などから 貿易収支の悪化が予想され
予断を許さない状況にある。
・財務省による国際収支状況
＜財務省公表資料から纏めたもの＞
☆
＜参考資料＞
貿易統計に関する説明は
４月１９日付のブログをご覧ください。
＜財務省：貿易統計＞
☆
＜参考＝用語の説明＊：財務省資料から＞
経常収支
貿易・サービス収支、第一次所得収支、
第二次所得収支の合計。
金融収支に計上される取引以外の、
居住者・非居住者間で債権・債務の移動を
伴う全ての取引の収支状況を示す。
貿易・サービス収支
貿易収支及びサービス収支の合計。
実体取引に伴う収支状況を示す。
貿易収支
財貨（物）の輸出入の収支を示す。
国内居住者と外国人（非居住者）との間の
モノ （財貨）の取引（輸出入）を計上する。
モノ （財貨）の取引（輸出入）を計上する。
サービス収支
サービス取引の収支を示す。
（サービス収支の主な項目）
輸送：国際貨物、旅客運賃の受取・支払
旅行：訪日外国人旅行者・日本人海外旅行者
の宿泊費、 飲食費等の受取・支払
の宿泊費、 飲食費等の受取・支払
金融：証券売買等に係る手数料等の受取・支払
知的財産権等使用料：特許権、著作権等の使用
料の 受取・支払
料の 受取・支払
第一次所得収支
対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の
収支状況を示す。
（第一次所得収支の主な項目）
直接投資収益：親会社と子会社との間の配当
金・利子等の 受取・支払
金・利子等の 受取・支払
証券投資収益：株式配当金及び債券利子の
受取・支払
受取・支払
その他投資収益：貸付・借入、預金等に係る
利子の受取・支払
第二次所得収支
居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の
提供に係る 収支状況を示す。
提供に係る 収支状況を示す。
官民の無償資金協力、寄付、贈与の受払等を計上
する。
する。
収（＋）支（▲）、受（＋）払（▲）
☆
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