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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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May 22, 2019
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​​

​​​​ 以下は、
「厚生経済学と社会的選択理論」 を学ぶ
賢明なる諸兄への何らかのsuggestionになればと
敢えて転記した。 ​​​
 日頃難しい話ばかりの鈴村 興太郎先生が
判り易い講話をお書きになっているからである。
より詳しいお話は、下記をご覧ください。

  ***

​ミネルヴァ書房「厚生と権利の狭間」 ​​
鈴村 興太郎著
第1~3章




  ***




公正取引委員会発行・月刊誌

「公正取引」 5月号

   ​ ​​ <随想>


​「積読の効⽤」​

 鈴村 興太郎

⼀橋⼤学名誉教授
 早稲⽥⼤学名誉教授
 ⽇本学⼠院会員

​​​

++++++++++++++++


故郷の陶磁器の街(常滑市)を離れて
私が名古屋で下宿生活を開始したのは、

1959 年秋のことだった。

 愛知県、三重県の伊勢湾沿岸に
激甚被害をもたらした
伊勢湾台風が、
高校への通学路まで徹底的に破壊して、
名鉄電車に替わってバス
とボートを
乗り継いで 5 時間以上を費やさねば、
自宅から高校に辿り着けなく
なった
ためだった。
 その後の 2 年半に渡って、
高校と下宿の往復運動を続けた

私のささやかな楽しみは、
父が丸善の書籍部に預託した予算内で
数冊の書物を
購入して、
孤独な週末にじっくり読み耽ることだった。

 父は、私が学習参考書を
購入する便宜を
図ったつもりだったはずだが、
丸善の書棚を心ゆくまで漁って

心の琴線に触れる書物と遭遇する楽しみを
知った経験が、私と書物との終生の
縁の起点
となったのである。

 進学した社会科学系の一橋大学では、
経済学の専攻分野の書物も熟読したが、

折に触れて好奇心を喚起されたテーマに
深入りして書籍の収集と濫読を重ねる

日々も大いに楽しんだ。

 その一例として、
ドイツ語の読本を指導された植田敏郞
教授は、
ゲーテの『ファウスト』をテキストに選んで、
初学者の我々をギリギリ
絞り上げられた。

 歯が立たないままで降参してたまるか
という思いで、まんまと
教授の術中に嵌った私は、
その勢いでゲーテの他の作品を読むのみならず、
神田
の古書店街でゲーテ研究の専門書を漁る
ところまで行った。

 その際に収集した
専門書の一冊は、
茅野蕭々の『ギョエテ研究』
(第一書房、昭和 10 年)だった。

 この大著は、
京都大学経済研究所に招聘されて母校を離れた際、
収拾がつかない
大量の蔵書の処理に苦慮して、
他の多数の蔵書と共に、結局は手放した。

 様々な
方向に手を伸ばして書籍を収集した挙句に、
転勤や長期出張をきっかけに泣く
泣く処分するのが、
蔵書を巡る私の性懲りもない行動様式と
なったのである。

 母校を巣立って移籍した京都大学では、
古都の町並みと、自然、歴史の魅力を
満喫しつつ、
神田の古書店街とは肌合いが異なる
京都の古書店巡りを楽しんだ。



 ケンブリッジ、オックスフォード、
ハーヴァードなど、英米の大学で研究と
講義
に勤しむ機会を得た際も、
大学街の新刊書店や古書店での選書を楽しんだ。

 一期
一会の機会を逸しては・・・
という思いで購入意欲を解き放ったため、
いったん
整理されて縮小した我が蔵書は、
再び増殖の一途を辿ることになった。

 研究者としての歩みを開始してから
50 年に手が届きそうになって、
昨年半ば
から終活活動を開始した私の最大の難問は、
数度の整理の大鉈をかいくぐった
蔵書に、
所を得た保管場所を発見することだった。

 厚生経済学と社会的選択理論
を専攻する
私の研究軌跡に寄り添った蔵書は、
幸いにも一橋大学経済研究所に
寄贈して、
仮称《規範的経済学・鈴村文庫》として
保管・活用していただくこと
になった。

 厚生経済学と社会的選択理論の基本文献が
その中核に位置すること
は当然ながら、
規範的経済学という研究分野は、
社会哲学、政治哲学、道徳哲学、
数理科学、
政策科学、政治科学、数学、統計学など、
広い裾野を持つ分野である
だけに、
寄贈する私の蔵書にもこれらの裾野に位置する
多数の書籍が含まれて
いる。

 現在までに
2,500 冊の蔵書を送り終えて、
結構な重労働に耐えた自分に、

小休止のゆとりを与えているのが現状である。

 いまも手元に残る
雑多な分野の蔵書を眺めつつ、
これらの書籍を入手した際
に我が心を波立てた
興奮が蘇ってくることを感じている。

 積読状態に置かれて
きた不遇な書籍でさえ、
かつて覚えた興奮を現在に蘇生させるのみならず、
過ぎ
去った歳月に持ち主が蓄積してきた
経験との相乗効果で、
今後の新鮮な構想の
契機となる
可能性があることまで期待されて、
長年の積読にも
それなりに効用
があると言いたくなってくる。

 我ながら癒しがたい読書中毒症であるようだ。
​​​



******************


from  Mr.Tsunami ​​クール

​前略 公正取引委員会発行・月刊誌「公正取引」を、

虎ノ門の「政府刊行物センター」にて手にしました。

 鈴村先生の巻頭エッセイ 「積読の効用」

掲載されていましたので、

念の為、ここもと添付送信します。​
​​​​ 文中にある伊勢湾に上陸した ​伊勢湾台風​ は、

1959年(昭和34年)秋、伊勢湾に上陸して

日本列島を縦断、関東方面にも

甚大な被害を与えました。

 我が家周辺でも道路が膝上まで冠水するほどで、

あたり一面に溢れた雨水を近傍の  荒川放水路(*) 

に放出し終えるのに数日を要しました。

 小生は通学するどころではありませんでしたが、

その頃、鈴村 興太郎先生も下宿生活を

強いられておられたとは、災難でしたネ!。

 遅蒔きながらお見舞い申し上げます。 

(*)昨日のブログ寄稿文に掲載





* 文字の見えにくい方は後記 *



☆​

​​ ​<めいてい君の追加>​ ​​ ​​​
​​
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  元に戻すには、「CTRL」+「0(数字)」

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2.「公正取引」



  https://www.koutori-kyokai.or.jp/
  description/monthly.html

☆​​


​​​​​​





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Last updated  Apr 30, 2020 05:05:24 PM
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