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「写経」してみる。
原資料は、外務省ホームページ、WIKIPEDIA、讀賣新聞
などから集めてみた。
*** リビア ***
| 年月 |
略 史 |
|---|---|
| 古代 |
フェニキア人、カルタゴ、古代ローマ、東ローマ帝国の支配を受けた。 |
| 7世紀 |
アラブ人のウマイア朝に支配されイスラム教が広まる |
| 16世紀 |
オスマン帝国に併合される(オスマン・トリポタニア) |
| 1711年 |
土着化したトリポリ総督のトルコ系軍人がカラマンリー朝を樹立 |
| 19世紀初頭 |
同朝は米国と第一次バーバリ戦争を繰り広げ、英仏による干渉が始まり、オスマン帝国はリビアを再征服すると、1835年カラマンリー朝は滅亡 |
| 20世紀初頭 |
伊土戦争でイタリア王国がリビアを植民地化し、イタリア人が入植、サヌーシー教団のオマール・ムフタールやベルベル人による激しい抵抗が繰り広げられた。 |
| 1949年 |
国連決議でキレナイカ首長国(キレナイカ)、トリポリタニア、フェッザーンの3州の連邦制によるリビア連合王国として独立することが決まる。 |
| 1951年12月 |
リビア連合王国 (イドリース王国)として独立。キレナイカの首長であり、サヌーシー教団の指導者だったイドリース1世が国王に即位した。1963年に連邦制は廃止され、リビア王国が成立した。 |
| 1969年9月 |
9月1日革命、ナーセル主義者だったカダフィ大尉(当時)によるクーデター、国名を「 リビア・アラブ共和国 」に改称。 |
| 1977年3月 |
人民主権確立宣言(ジャマーヒリーヤ宣言)発表。イスラーム主義や社会主義、ナーセル主義、カダフィが著した『緑の書』に基づく国家の建設を目指し、対外的にはソビエト連邦に接近して援助を受けた。 1970年代から1990年代まで数々のテロを支援、アメリカやイギリスなどの欧米諸国と敵対した。1985年の西ヨーロッパでの一連のテロ事件により経済制裁を受け、1986年にはアメリカ軍によって空爆(リビア爆撃)されたが、その報復として1988年にパンナム機を爆破(パンアメリカン航空103便爆破事件)した。またチャド内戦に介入し、敗退した(トヨタ戦争)。 2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降はアメリカと協調路線をとる一方、成果を出せない親アラブ外交から親アフリカ外交へとシフトし、アフリカ連合内で主導権を握ろうとしていた。カダフィ政権時代には革命時に外国資本を抑えることによって確保した豊富な石油収入を国民に分配し、教育や医療など国民の生活水準はアフリカ屈指となった。 |
| 2011年 |
2月カダフィ政権に対する反政府デモがリビア全土で勃発。 |
| 2012年 |
7月カダフィ体制崩壊後初の全国規模の国政選挙となる,リビア制憲議会選挙を実施。 |
| 2013年 |
6月マガリエフ制憲議会議長の辞任に伴い,制憲議会の投票において,アブ・サハメイン氏を新議長に選出。 |
| 2014年 |
2月憲法起草委員会選挙を実施。国政選挙としては2012年7月以来,カダフィ体制崩壊後2回目。 |
| 2015年 |
2月政治的空白を突いたISILはエジプトから出稼ぎに来ていたコプト教徒21人を斬首12月国連主導により支持派のみでリビア政治合意に署名。 |
| 2016年 |
1月リビア政治合意に基づき, シラージュ国民統一政府首相
が,政治合意案及び 国民統一政府
の組閣案を代表議会国民統一政府の立法府に提出して承認を要請。政治合意案は条件付きで可決されたが,組閣案は否決。 |
| 2017年 |
9月サラーメ国連事務総長特別代表がロードマップを公表。これに基づき, 代表議会(東側勢力) 及び, 国家評議会(西側勢力) の対話が開始。 |
| 2019年 |
4月 ハフタル総司令官が率いる「リビア国軍」 がトリポリ奪取を目指し進攻。国民統一政府側と対立し,戦況は膠着状態。 |
| 2020年 |
7月20日 エジプト議会がリビアへの軍の派遣 を承認。シシ大統領が直接リビアに軍事介入できることになり、 エジプト(+ロシア) VS トルコ の直接衝突が懸念されている。 |
リビアの概要
| 項 目 |
摘 要 |
| 面積 |
176万平方キロメートル(日本の約4.6倍 |
| 首都 |
トリポリ (フェニキア人の植民都市「オエア」、「サブラタ」、レプティス)の3つの都市の総称に由来) 人口:668万人(2018年、世銀) 時差:JST-7時間 サマータイムなし |
| 民族 |
アラブ人 |
| 言語 |
アラビア語 |
| 宗教 |
イスラム教(スンニ派) |
| 政体 |
民主制(リビア暫定政府←ムスリム同胞団系勢力) |
| 政府 |
(1)ファーイズ・ムスタファ・アル=シラージュ国民統一政府首相 (2)モハンマド・アル=ターヘル・シヤーラ国民統一政府外務大臣 |
| 軍事対立
|
リビア暫定政府 エジプトではムスリム同胞団をエジプト軍部が政教分離を掲げて2013年に追放した経緯がある。 |
| 内政 |
(1)1969年のクーデター以来,42年間にわたったカダフィ政権が2011年に崩壊。 (2)2012年7月に,1952年の王政下以来初めて国政選挙が全体として大きな混乱なく実施された。制憲議会は定員200人。8月8日に国民暫定評議会(NTC)から制憲議会に権限移譲。 (3)2014年6月には代表議会選挙が実施され,制憲議会から権限委譲されるはずであったものの,委譲されなかったことで,両議会の政府が並立する事態が生じ,統一政府の樹立に向けて国連が仲介支援を開始。 (4)累次にわたる政治対話の結果,2015年12月にリビア政治合意が実現。 (5)その後, 国民統一政府の上級閣僚から成るシラージュ国民統一政府首相 を議長とする首脳評議会が,2016年1月に代表議会に対して政治合意案及び組閣案を提出したものの,組閣案は否決され,正式な樹立に至らず。同年3月に首脳評議会がチュニジアから首都トリポリに拠点を移すことに成功したが,両議会の政府は存続し続けているため,3つの政治勢力が国内に並立する事態となった。同年8月にも首脳評議会は修正組閣案を代表議会に対して再提出したが,否決された。 (6)2017年以降,UAEや仏の仲介による会談を契機とし,政治勢力間の対話が実現。その後,国連を中心とするイニシアティブにより政治対話等が進展していたが,2019年4月, ハフタル「リビア国軍(LNA)」総司令官 が突如トリポリへ向けて進軍を指示し,トリポリ近郊で 国民統一政府傘下の部隊 との間で武力衝突が発生。戦況は膠着状態となっている。 |
| 経済状況 |
(1)リビアはアフリカ第1位(世界第9位)の原油埋蔵量(約483億バレル)を誇る資源大国であるが,2011年の内戦の影響により,内戦前には一時期300万BD(バレル/日)あった原油生産量は,2017年には約40万BDと最盛期の約1/8に落ち込んでいる。 (2)2019年4月に始まったトリポリ南部を中心とする軍事衝突により,トリポリを中心に頻繁に停電や断水が発生している模様であり,経済活動や市民生活にも大きな影響を与えている。 |
| 主要産業 | 石油関連産業 |
| GDP:億ドル |
483.2億ドル(2018年、世銀) |
| 一人当たりGNIドル |
6,330 ドル(2018年、世銀) |
| 実質GDP成長率 |
7.8%(2018年、世銀) |
| 物価上昇率 |
24.3%(2018年、IMF) |
| 失業率 |
17.29%(2018年)(世銀) |
| 貿易収支(国際収支) A-B |
70.2億ドル(2017年、CIA The World Factbook) |
| 貿易額:輸出A |
183.8億ドル(2017年) |
| 同 :輸入B |
113.6億ドル(2017年) |
| 貿易品目:輸出 |
原油、石油精製製品、天然ガス、化学製品等 |
| 同 :輸入 |
機械、食料品、輸送機器 |
| 貿易相手国:輸出 |
イタリア、スペイン、フランス、エジプト、ドイツ、中国 |
| 同 :輸入 |
中国、トルコ、イタリア、韓国、スペイン |
| 通貨 |
リビア・ディナール(LD) |
| 為替レート |
1米ドル=1.41LD(2019年平均:リビア中央銀行) |
| <対日貿易収支> |
▲20.28憶円 |
| 対日輸出 |
15.09億円(2018年,財務省貿易統計) |
| 内訳 |
魚介類 |
| 対日輸入 |
35.37億円(2018年,財務省貿易統計) |
| 内訳 |
原動機(車両用) |
| <世界遺産列挙> |
|
| レプティス・マグナの考古学遺跡 |
首都の東130kmのアル・クム市にある、古代ローマ時代の傑出した都市遺跡。トリポニタニアの三都のひとつ。チュニジアに同名の町があり「偉大な=マローマ皇帝">グナ」が付加された。アフリカ初のローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの凱旋門などがある。当時は、カルタゴ、アレキサンドリアに次ぐアフリカ第3の大都市であった。 |
| サブラータの考古学遺跡 |
サブラタ は、古代トリポリタニアの三都市のうち、最西端に位置した都市。現在のリビアの北西端ザウィア市に位置する。サブラタ港の建造は古く、おそらく紀元前500年頃にフェニキア人の交易拠点として建造されたものである。そこは、アフリカの後背地の産品を扱う沿岸部のアウトレットとしての役割が与えられていた。 |
| キュレネの考古学遺跡 |
古代ギリシャ都市で、この地方にあった5つのギリシャ都市の中で最大・最重要を誇った。現在のリビア東部のことを「キレナイカ」(Cyrenaica) と呼ぶのは、キュレネに因むものである。キュレネ草創期における主要な地元産の輸出品目は、薬草の一種であるシルフィウム (silphium) であり、それが絶滅するまでは多くのコインにも描かれていた。大地震で廃墟となり、砂に埋もれ18世紀に再発見された。 |
| タドラルト・アカクスの岩石芸術遺跡群 |
サハラの一部にあたるリビア西部の砂漠地帯。アルジェリア国境に近く、ガット (Ghat) の町にも近い。「タドラルト」は現地の言葉で「山」を意味する。この地域の特色は先史時代の岩絵が多数現存している |
| ガダーミスの旧市街 |
アルジェリアやチュニジアの国境にも近い、トリポリの約600km南西に位置するリビアのオアシス都市。オアシスには、7000人ものトゥアレグが住む。町の中でも、古くからある壁に囲まれた区域である。 |







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