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Oct 4, 2021

UK(英国)の実質GDP２０２１年Q2の改訂値は前期比＋5.5%～それでもコロナ前の２０１９年Q4に比較して▲3.3%低い水準だ。

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カテゴリ：ヨーロッパ州

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　UKの経済は～コロナ禍前より未だに立ち直っていない。

https://www.ons.gov.uk/economy/grossdomesticproductgdp/bulletins/
　　　　quarterlynationalaccounts/apriltojune2021

”Office for National Statistics”

Release date: 30 September 2021

１．２０２１年Q2（４~６月期）の実質GDPの改定値は、

2019年Q4の水準=100　からは「▲3.3%」減少

　　　（１）１次速報値「95.6」

（２）２次改定値「96.7」

２．UKのGDPと構成項目などの推移（実質、名目）

２０２１年Q2　の「前期比伸び率％」 

　　　　　実質GDP 実質家計消費　実質粗資本形成　　名目GDP

　　　　＋5.5% +7.2% +0.8% +3.1%

３．UKと他のG7加盟国間の

コロナ禍前2019年Q4と2021年Q2の比較

　　　国際比較
　　＜「２０２１年Q2 / ２０１９年Q4」伸び率＞
UK　　　　　　 USA
名目比較 +1.7%　　　　+4.8%
実質比較 ▲3.3%　　　　+0.8%

４．サービス部門　実質GDP

2021年Q2は

コロナ禍前の 2019年Q4の　

　　　　水準と比較すると ▲2.2%

　　　「２０２１年Q2/2019年Q4」の比較では

　　　「健康社会活動（＝＋11.9%）」、

「卸小売り(=+5.7%)」、

　　　「公共行政・防衛（＝+2.7%）」、

　　　　逆に、大きく落ち込んだのは

　　　「その他サービス（＝▲22.5%）」、

　　　「宿泊・飲食サービス（＝▲22.1%）」　

「芸術・エンタメ（＝▲20.9%）」などであった。

　　　　 2021年Q2の前期比％～

　　 １次速報値＋5.7%

　　　２次改定値　　＋6.5%

５．生産部門 2021年Q2はコロナ禍前の

　　　　　　　2019年Q4水準の▲2.8%

「２０２１年Q2/2019年Q4」の比較では

　「鉱業・露天掘り（＝▲29.2%）」、「製造業（＝▲2.0%）、

　は落ち込み、「上下水道(＝+4.4%」、

　「電気・ガス・蒸気・エアコン（＝+1.9%）」はプラス。

2021年Q2の前期比%～

１次速報値 + 0.5%

　　２次改定値　　+1.0%

６．建設　２０２１年Q2では前期比＋3.8%の増加。

インフラ、新設、修理・維持共に増加したが、

　　前期の低調な進捗の影響と、

　　後半の２ケ月は建設資材の調達難で弱含みとなった。

７．支出項目　 2021年Q2はコロナ禍前の

　　　　　　　2019年Q4＝100の水準と比較すると

　　　　家計部門 ▲ 6.3%
　　　　一般政府 + 7.9%
　　　　粗資本形成 ▲ 4.5%
　　　　輸出 ▲20.7%
　　　　輸入 ▲14.0%

（１）家計消費・・・前期比%

２０２１年Q1 と２０２１年Q2

　　　　で伸びたものは、「レストラン・ホテル（＝+2.7%）」、

　　　　「輸送（＝+2.5%）」、「雑貨（＝+0.9%）」、

　　　　「衣類・履物（＝0.7%）」、

「家庭商品サービス（＝0.6%）」などであり、

　　　　下落したものは「食料・飲料（＝▲0.6%）」、

　　　　「純旅行（＝▲0.2%）」など。

（２）粗資本形成・・・コロナ前２０１９年Q4＝１００

　　　　　　　　との比較

　２０１９年Q4＝１００とすると、２０２１年Q2の２次速報値では

「87.2」と一次速報値の「84.7」から上昇したものの、まだまだ水準は低い。

（３）「対外貿易収支」/「GDP」・・・推移

　　名目GDPに対する「対外貿易収支」％をみると、

２０１９Q1の▲4.2%～Q2の▲1.5%~Q3の▲0.3%から

　コロナ禍前の２０１９Q4には「2.2％」にまで上昇していたのが、

２０２１Q1には「+0.1%」、Q2には「＋3.6%」、Q3には「▲0.3%」、

Q4には「▲2.3%」、２０２１Q1は「▲0.7%」、Q2は「＋0.1%」と

大きく変動している。

　この影響は、EUからのBREXITの終焉、コロナ禍などに拠っている。