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2011.06.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
観てきました~~。(ネタバレ注意!)



今朝、ブラックスワンのことをぼけ~っと考えていたら、不意に、箱根駅伝を連想。

往路の峠道で、意識もうろう、へろへろになって走っているランナーと映画の主人公ニナがかぶります。

これ以上競技を続けると、まじヤバいかも。ダメージ受けるかも。あとあとまで引きずるかも。選手として長く続けることができなくなるかも。
そういうシテュエーションのさなかにいる人は、やりとげたい気持ちが強くて、(ここで競技から降りるか、最後まで続行するか)、ということをその場で決めるのに、自分の体の声を聞きとりにくくなっているのかもな~~、などと。


........................................


(ブラックスワンを踊るために、母のいい子ちゃんで来た優等生的自分の固い殻を破って、大人のアヤシいフェロモンを身にまとった女性として生まれ変わりたい。自分がプリマとして立つ舞台の開幕に間に合うように。)

主人公のニナは、そういう思いに突き動かされて、必死にもがいているように感じます。

ニナとその母親との関係性は、ニナがすっかり大人になってからも、ほとんど変化しないままで来てしまっているように見えます。常に母親に強い関心を向けられ、手取り足取り世話をされ、毎晩かわいらしく整えられた自分の部屋で、たくさんのぬいぐるみに囲まれて眠りにつく。その環境は、たとえ意識されていなくても、彼女にとっては非常に窮屈なものになってきている様子が感じられます。



そんな彼女の心に、ちょうど一石を投じるように、監督から、ある課題が与えられます。
白鳥の湖のプリマとして、奔放で激しいブラックスワンの役柄を踊りこなせるような女性性を自分に獲得すること。
しかも、その課題は、バレエの開幕までの期限付きです。
そして、その課題が、彼女を危険な心の旅へと誘い出して行きます。


もっと深いところへ。もっと早く。もっともっと深く。もっともっと早く。



‥‥性急すぎる。

人の本質は、すぐには変われません。
いくら変わりたいと願っても、変化は、もっと、ゆっくりゆっくり、年単位で訪れるものだと、私は思うのです。


彼女が、大急ぎで掘り当てたもうひとりの自分は、まだ、硬くて、未分化で、あそびがない。ゆとりがない。その分、とてもデーモニッシュな存在です。

それは、そっくりそのまま、ライバルであるひとりの生身の女性に投影されて、ニナは、日常生活の中で、しばしばその女性の幻影を観るようになります。その幻影は、現実のライバル以上に、魅力的で、デーモニッシュで、攻撃的で、今までの古い自分を根底から脅かす存在になります。


ニナの心は、二つの要素に分裂して、お互いがお互いを攻撃し、敵対視している状況に。


その疲労のピークで、待ったなしにバレエの幕が上がる。



...........というわけで、今朝不意に、私は、箱根駅伝のランナーを連想したのでした。



でもまあ、ここまで進んできたら、自分では止められないだろうなぁ。
最後までやりきりたくなるだろうな~~。


自分のブラックスワンを踊りきったニナ。


まわりを固めないままの、突貫工事の井戸掘り。
ニナは、ブラックスワン、すご~く踊りたかったのだなぁ。
でも、どうやって現実世界に戻って来るの?
帰り道がみつからないのでは??

舞台で完全燃焼。うつくしいけれど、人生はそのあとも続くわけだし~~。

こころの白鳥的な部分を、あんなに急激に邪険にすると、やはり、こころは、とても悲しく、さびしく、感じるでしょう。ニナはその悲しさをじゅうぶん感じながら、時間をかけて、黒鳥の住む場所を徐々にゆずっていけるとよかったな~。白鳥と黒鳥と、両方がニナなんだから。


ともあれ、バレエ、とっても美しかったです。

観る側も、完全燃焼でした~~!!

(この映画、ホラーじゃないと思いました~~。ホラー映画苦手な私が観てもこわくなかったから。)















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Last updated  2011.06.01 18:03:15
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