2003年11月05日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 バブルのとき。

 NHK視聴者が強引につぶした。
 自民は、逃げて不況を放置した。
 土地神話の破壊から不良債権の発生。
 資産は高い帳簿価格のまま、時間をかけて低成長でずれを埋めようとしていく。
 それでも、GDP成長率は今よりも高い。


 金融自由化
 橋本首相は、ユーロが誕生し、円の強力なライバルができる不安から、金融を解放し、競争をさせることにする。
 銀行の経営悪化。資産デフレの段階に入る。
 システム不安、信用不安の連鎖が続く。

 資本注入は、野党が銀行と経営者を犯罪者扱いして、反対、
 国有化は、長銀の買い手が見つからず、ハゲタカ銀行に売却して失敗といわれた。

 経営者を犯罪者扱いする アメリカ手本 (実は嘘)のやり方が、資本注入を邪魔した。
 買い手が見つからなかったのは、バブルのせいでリスクを取って金を貸す能力がなくなったからというのも一応本当だろうが、10年も経ってはいない。
 不良債権があとで生じたら、経営者のせいにされるというのが、理由にあるとしか考えられない。
 それは政府が受け持つと言っても、信用されない。犯罪者扱いされたくない。外国人なら平気だった。

 日本人同士が喧嘩して、信用し合わない状態。

 これにアメリカ標準という生半可な知識が加わった。
 ヘッジファンド・金融技術というアメリカの派手な新発想(未成熟)イメージ。外国人投資家の市場介入。空売り操作による相場変動で、日本への疑いを持たせられる。

 日本全体の信用は何を頼れるのか? 考えにくい状態。


 2001 中国シフト 。土地神話は完全に終わる。企業は自分から時価会計を取り入れる。

 2002の秋から の竹中プラン が激論。
 まともに対話しようと交渉し続けた竹中氏の努力は問題を終わらせたと思うが、もともとこの人はアメリカ基準を称揚してばかりいた人だろう。

 ただそれだけが、焦点だったかのようだった。

 りそな銀行でやっと、資本注入ができた。
 りそなは表裏のルール変更のしわ寄せで合併タイミングが逆効果となり、破綻と救済のいい展示見本となって宣伝効果があった。

 ルールができたので資本注入ができたらしいが、ルールの形など後回しでもいいはずだ。常識があれば、その場ごとに形が変わっても大差ないと認められる。
 バブル以来のヒステリーと、アメリカ基準の強引さが常識ある対話を妨げていただけだと思う。
 マスコミもヒステリーに乗りやすいが。


 金融不安はかなり和らいだと、多くの大企業経営者が見ているらしい。
 彼等の予想する今年と来年度のGDP成長率は1.5~2%。
 金融自由化以前の変動をならして見ると、似たようなものだ。

 だったら、 改革と言うイデオロギーめいた言い方 によって、何が進んだかというと、この数年間化かされただけのようだ。
 しかも、財政赤字ははるかに膨らんだのだ。

 強力な掛け声で紛糾しながらやらなくても、ゆっくりそうにやっても 忘れっぽくないオープンさ があれば、みんなの自然な常識が働いて先に進むのではないだろうか。

 人が自然に先に進む者ではないなら、競争はただ不自然なだけになってしまう。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年11月06日 03時02分31秒
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

如月の弥生

如月の弥生

コメント新着

如月の弥@ Re:著作・ノートの記録証拠。ハッシュの公開。(02/25) 先日、再実験したら、コピーしてもファイ…
如月の弥 @ 空気電池の再処理 空気電池からでてくるMgOは、Mg(OH)2と違…
如月の弥 @ 空気電池 こんなのを見た。 <small> <a href="htt…
如月の弥 @ さらに・・・マグネシウムと水素  水酸化マグネシウムは、中性には難溶だ…
如月の弥 @ 燃料電池  そう言えば、金属燃料電池というのは、…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: