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2021年03月12日
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作った文書などの電子ファイルにはハッシュという電子指紋のようなものがつく。フォルダー画面でファイルを右クリックすれば、プロパティ欄にある。こ れは、元のファイルを再現することはできない。かつ、元のファイルがわずかに変わった(日時でも)だけで全く変化する。偶然同じ指紋のファイルが存在するのだけど、その確率は、天文学的である。ということで、ハッシュをここの日付で公開しておけば、秘密を守りながら、自分がその時点でそのファイル内容をもっていた根拠になる。 ま、ファイルは、コピーして移すと別のハッシュになってしまうので、そうならないようなソフトなりを使う必要がある。自分でなくしてしまう危険はあるけどね。 もともと私がこの楽天日記を撰び、放置しつつも消さなかったのは、楽天日記には書き直した日付が残っているからだ。その点が他のブログは見当たらない。わざと隠したい人が多いのか?と思う。 似たことは、公証人、国連のWIPOのサービス、企業向けデータ預かりサービス、があるが、ここが一番簡単。ただし、楽天日記がつぶれるとか、みなさんが集中すると禁止になるとか、あり得ないではないかな?---------------------------------------------------------------------ハッシュリストのハッシュリスト==================================================Filename : 1 枕の草子 継続.pdfMD5 : 2de2bd90756b81f7a7b1ec9334c55fc0SHA1 : 2141e83501d8cfe9b32cc6ed1530c566c796f026Full Path : D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\1 枕の草子 継続.pdfModified Time : 2021/02/23 16:07:14Created Time : 2021/02/23 15:44:17File Size : 345,618==================================================Filename : 1 枕の草子 継続.txtMD5 : 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D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\5 枕草子 新 サブ.txtModified Time : 2021/02/23 15:11:10Created Time : 2021/02/23 14:40:04File Size : 54,794==================================================Filename : 6 枕草子 資料 サブ.pdfMD5 : d3dbea7922e2f1ad66c5a5296443b259SHA1 : b52020fc6371e62c045f7aa007a26be5ff70517fFull Path : D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\6 枕草子 資料 サブ.pdfModified Time : 2021/02/23 16:11:00Created Time : 2021/02/23 16:10:58File Size : 183,785==================================================Filename : 6 枕草子 資料 サブ.txtMD5 : fe7fd2cb5657dc83f04837be8f042231SHA1 : b94ebe733928776583683d883d21e6d7d29b859dFull Path : D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\6 枕草子 資料 サブ.txtModified Time : 2021/02/23 15:10:38Created Time : 2021/02/23 14:57:46File Size : 78,692==================================================Filename : 7 箔付けネタ.pdfMD5 : 7bb04ad064ccabba837a380b83d687a8SHA1 : 3ed8c5a52f88e490b5722dc2eec570b916510465Full Path : D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\7 箔付けネタ.pdfModified Time : 2021/02/23 16:12:22Created Time : 2021/02/23 16:11:36File Size : 185,268==================================================Filename : 7 箔付けネタ.txtMD5 : ff65ca05d66cfdbda2b2844d48445b05SHA1 : b105ef68555212abd46aec67d7718b6eef38b727Full Path : D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\7 箔付けネタ.txtModified Time : 2021/02/23 15:32:46Created Time : 2021/02/23 15:15:55File Size : 119,622==================================================Filename : 2021-2-23 外観 枕草子 (継続) 各章段メモ.pngSHA1 : b31196e4326ce7ba4b92b316a543bc67999343e3Full Path : D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\2021-2-23 外観 枕草子 (継続) 各章段メモ.pngModified Time : 2021/02/23 18:47:32File Size : 268,496==================================================Filename : 2021-2-23 外観 枕草子 (継続).pngSHA1 : 85fdfe367506b4b505351664f974f718f0c1210fFull Path : D:\枕草子 2021-2-22\2021-2-22 各フォルダ内の ハッシュリスト\2021-2-23 外観 枕草子 (継続).pngModified Time : 2021/02/23 18:40:08File Size : 734,600==================================================以上は、約1万のノート・資料ファイルを7つの群に分け、各群のファイルのハッシュリストをtxtにし、それらをpdf化、また統合したものが計15。ファイル群の外観2図が、pngの2ファイル。それらのさらにハッシュのリストである。リストファイルの名は大元のフォルダ名から取っている。2021年2月23日に作成。大元のファイルの存在と同一性をを間接的に証する。
2021年02月25日
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マグネシウムとレーザーを用いた再生可能エネルギーサイクル というのがあって、最近新聞で取り上げられたらしい。「石油、石炭もういらない!? マグネシウム・エネルギー社会 東工大教授が提言」http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2009051202000131.html ちょっと理解のずれた記事だが、、しかし有望なのかどうか・・ 発電効率、車への普及、ともにちょっと他の方式よりも良さそうだと思う。が、それ以上の強い利点がないな。(注意点。研究の進展があっての発表ではなく、新聞がかってに取材して発表しただけということ)----------------------------------------- この要点は、Mgを作り出す事じゃなく、MgOの再生効率が要点だろう。 太陽光 →レーザー変換 →高温による熱分解 (計算すると、全体熱量を2万度分とし、4千度分が高温。蒸発熱を5300度として、50%が分解エネルギーかな。) 現場に運んで→使用現場で電池式に発電。(金属酸化燃料電池)=充電時は効率100%。放電効率は・・ あるいは、現場に運んで→水素発生して動力化 ――ということで、レーザーの原理効率が100%に近ければ、原理的に極めて効率が高そうだ。 いったん水素化して動力にするのは、今の時点では内燃機関が小型で出力が高いと見たからだろう。 実際には2007年の論文ではレーザーの目標30% × Mgの再生効率50%が目標だったらしい。 2005年の三菱商事との提携では目標50%というが (×50%=25%)。 発電自体はライバルより少しましか。 おそらく、集光した他の光エネルギーを太陽熱発電に利用するのでは?と思う。 充電効率としては50%ではニッケル水素やリチウム電池よりも大きく悪い。むしろMg電池にすれば80%以上いきそうだ。 高温加熱の熱量を回生して100%をめざさないといけないと思う。(2005年のプロジェクトでは、プラズマ状態を利用したMHD発電とか、レーザー爆発エンジンとか、スポンサーができたついでのおもしろ実験を考えていたらしい。) 発電の場所としては、直射日光が長く連続してほしいので、MgOの再生に向いているのは日本なり東・南側の青天の多い地方。 それは、太陽光を収束して発電するのと同様。 この教授の発想の元の一つは、 金属酸化燃料電池 らしい。 充電はめんどうで普及しにくいから、金属粉をパック販売すればいいということらしい。 反応速度と重量との兼ね合わせで選んだんだろうけど。 奇妙なことは、MgOの電気分解法があることを語らずに、精錬法としての還元法をもとに従来の方法ではダメだといっていること。 だから、レーザーが必要なんだという。 いささかペテンだな。 レーザでなく、ふつうの太陽発電で電気分解してもいいだろうに。 ま、レーザーの効率が他の方式よりも高くなればいいけどね。 もう一つは、南国の太陽光発電の電力をパックにして日本に輸入したいということらしい。 東工大ってこの手の夢のある学者が多そうだ。シンラタービンとか。 この人も「マグネシウムとレーザーを用いた再生可能エネルギーサイクル」の中で、「さらなる夢」とかの小見出しを設けてるし。 で、シンラタービンの実験発表も、タービン効率はともかく、蒸発熱を使ってカルノーサイクルレベルの効率ができるというのが信じられなかったり。 (熱力学が自分にはわかってないのか?・・・) 昔、原子力夜間電力、南国の太陽発電 →NaOHの分解 →Na+水で水素 →燃料電池かエンジン、ということを考えた。Na、Ca、Mgはどうかとか。 (いろいろ実用的知識がなくて、その方に進もうとは踏ん切れなかったが) 今見ると、Mgの方が、針金や多孔質にできる分、出力調整がし易いと思う。 (ああ) Mg(OH)2が発生するが、NaOHほどひどいアルカリではないし、 Mg燃料電池はMgOが発生するのが再生しにくい云々などと言わずに、それは電気分解で再生することにして、さっさとMg燃料電池を開発すればいいのだが、この教授はレーザー核融合が長年の研究対象であり、第一次エネルギー源として太陽エネルギーを使うというのが、自分のやりたいことだったのだろう。 レーザー光を使って、千度以上の高温蒸気を作って発電するという、小型発電ユニットを作る方が早い気もするが。レーザーの価格次第ではね。---------追伸------現状、最善は------------ むしろ、現在では半分以上の集光された熱がレーザーに使われないんだし、不必要な光をシリコン油で吸収するという出願もこの人はしているらしい(特許公開の中にあった)。 その先をちゃんと読んでないが、その集光した余分な光を吸収した油を利用して、温水を加熱し、 最後にレーザーで爆発的間欠的に蒸発させ、蒸気をレーザーで1000度以上に加熱して発電 させたらどうかとも思うが、、、その方が効率が良くなったりして。
2009年05月23日
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(続き) 3 ウィキペディアの実態例の問題 C.解釈の間違い例 以下のように書く。・「理屈の根拠」→「間違い解釈」 ↑「どこが違うかの説明」 C1・評判のいい→肩書きで判断する。 ↑評判と肩書きは違う。また、項目と内容によって、「評判のいい」の選択肢が変化することが方針に書かれている。編集者の公正な判断に委ねられる。C2・真実でなく、発表されたもの→考証批判を無視したスピーカー(拡声器)編集をする。 ↑論証に等しい合理的論理は禁止でない。‘個人的’ 真実に興味がないというだけであり、根拠が共有できれば良し。スピーカーは禁止。 C3・議論で決める→編集者の数と妥協で決定する、 ↑根拠を共有した議論の上で、各人が中立の立場からの採決をすることが最後の手段。C4・議論で決める→ 根拠を出し合わず、同好の編集者同士で決定したことが記述の根拠だとして、否定の根拠を示さなければ記述を続けるのが正しいとする ↑ 民主主義で根拠がつくれるかのような無根拠。ウィキペディアは民主主義の実験ではない。C5・中立がルール → 中間的印象を決めたら、それに合わせて提出されている内容を知ることを無視するのが正しい ↑ 中間に合わせて内容を操作するならば、透明な中立ではない。 中立的観点は、「絶対的で交渉の余地のないもの」とされるが、それは 「客観的に確実な事実を消し去っていい」 ものではなく、客観的事実への必要な路だから、「絶対的交渉の余地のないもの」 とされるのだ。C6・ウィキペディアは真実に興味が無い、ルールに沿って書く→編集方針を個々に捉えて、条件の重なったものを書く。よって、具体的で表面的な態度を取るのが正しい。 ↑ ウィキペディアが興味がないのは、「個人的真実」であり、中立的観点は「客観的真実」に至るためと説明されている。 各条件は、バラバラに解釈した後で重ね合わせるものでなく、始めから一体のものとして理解してから編集するように求められている。 表面的な具体性が基準だというのは完全な誤解である。D.平均的中間的中立の立場について。 B3で書いたことをもう一度。D1.中間的中立は嘘だ。 中間=似而非、比喩であり、そんな知識を使おうとすると誰の役にも立たない。 ウィキ内規でいうなら、かってに平均として取り出した中間的な記述は、独自研究でいう、出典に無い記述の合成に当たる。 記述でなくても、中間的印象を作ろうとして、必要で確実な知識を消して編集するのは、これと同じで、中立違反。事典ではない。D2. 嘘も方便。ウィキペディアに絶対はない。 しかし、争いがひどく誰も使えない状況にあっては、中間も害がない。むしろ、人が未知を知っていくためには、争いを形の上でまとめたほうがいいので、中間的な前提解釈は、知る活動を進める上で有効に働く。非常時の基準外の方便として必要なことも多い。 基本的には、ウィキペディアの(私流に言う)透明な中立は、中立の方法でなく定義であり、つまり最原則の5本の柱の一つの中立の定義であり、また絶対ではある。 が、「すべては未完成」というのもウィキペディアの柱の一つで、非常時には中間的中立というごまかしもありうる。 ただ、ほとんどの事情は文を推敲することで解消する。中間中立とは非常の一時的な現象に過ぎない。(そのままになっていることの方が多いが) 要するに、初歩的には平均的見方は妥当な安定をもたらすが、事実の確認をその視野に合わせるのは、ただの嘘だ。D3. 認識は深さで違う。 統計などでの正規分布は、実は二山に別れていることがある。分布が二山に別れるときに平均値で代表されるかのように語るのは間違いだ。全く同様に、様々の立場の中で、誰の立場でもない平均中間の立場を発明してまとめるのは、似而非認識である。 しかし、合成されて一山にしか見えずかつ二山という指摘がないときには、分布を一山として平均値で語るのも当然である。 このように平均的中間の中立法においても読みの深さが第一であり、まして透明な中立においてはデータの読みの深さは中心である。 (物理的限界はある)D4. 手順を入れ替えると、思考と基準が歪められる。 公式基準は最後の判断に利用するものであり、基準の一部の形式に整えるために内容を読まずに切り捨てる手順は、思考と基準を歪める。 中立のために形式を重視し、データ(資料)の読みを割り切って排除する、という中立の方法を求める人もいる。 この場合、形式が体系的に正しく応用されている場合は少なく、またデータの内容が形式の方が間違っていると示唆する可能性もある。 その示唆があるにも関わらず、その考慮を拒否して編集するのは、読者に偽の認識を押しつけることであり、事典ではない。 E.別の基準からの間違い (E1~E3の書き方の方式は、Cと同じ。 )E1.議論自体を語る → 項目を「ある側が提起した問題を語る項目」と定義し、その側から見た形を中心に全体をまとめ、それへの批判や疑問を枝葉としてしか紹介しない。 ↑印象操作しつつ、中立でないという非難をごまかすための手法E2.百科事典はわかりやすく簡潔に。 → 簡潔さのために、一つにまとめた結論的表現にする、異論を小さく見せて否定されたかのように見せる、 ↑ 非中立なやり方。紙の百科事典ではないから、字数制限は根拠にならない。中立は、簡潔よりも決定的に上位の基準。E3.コミュニティによる議論の成立のための追放 → 元々根拠を細かく出し合わずに記述し、同好の編集者同士で決定したことを記述の根拠として、それへの批判者が否定を証明する根拠を示さなければ、元の記述を削除してはならないとしたり、・・・などの歪んだ編集をルールに則っていると主張し、そのやり方への反対者があせって強引な行動を一度でもしたら、追放する。 ↑ ただのペテン師である。ペテンの悪意が少ないとしても、そういう病理がはびこっている。 これには、ウィキペディアの管理者が絡んだりローカルルールをつくったりなどの印象的行動があったりと、混乱の流れがあるようだ。 E4.基準は機械的に扱うと劣化コピーとなり、基準に反する。 ある場合。【ある資料Lが掲載されている。これはそのままなら立場Mに有利である。逆の立場からの批判的考察Nがある。 しかし、この批判Nは資料Lによりつつも、ことごとく内容と矛盾しているという指摘が編集者Oによってなされる。 別の編集者Pは、資料Lとそれへの批判Nのみを掲載し、Oの記載を削除し(又は矮小化して実質有効な指摘がないかのような印象に仕上げ) て仕上げた。】 ――編集Pの理由――e1 この場合、編集者Oが「資料内容に矛盾する」という指摘をするが、編集者Pは「編集者は自分の意見を書かず、批判があることを書き、全体を中立のバランスでまとめるべき」 で、内容の疑いは考慮しない、と主張する。e2 また編集者Pは資料Lと考察Nとのバランスだとも考えている。(これがe1と矛盾することは、問わない)e3 編集者Pは、内容を知る必要を拒否するせいで、編集者Oの指摘の文が、Nの著者が掲載資格に欠ける正体不明的人物という指摘にもなっていることに気付こうとしない。e4 編集者Pは、中立さのためにある知識の掲載を制限することはありうる、と考える。 ――それが間違いな理由――e1'-1 Nの考察のみ掲載するのは、資料Lの内容の捏造に荷担したに等しい。意見の微妙な偏りどころではない。事典でも全くない。e1'-2 編集者Pは、「編集者は自分の意見を書くな」という基準を理由にしていたが、明白な論証は全く基準に反しない。e1'-3 原因の一つは、「議論そのものを書く」 という思考のせいだと思われるが、資料Lの解釈を、一方の側の考察Nにのみ依存させることは公正ではない。それでは、でたらめのいちゃもんを付けた方が有利になる。それを防ぐための考慮もしようとしない。(→e3)e2'-1 編集者Pはまた、資料Lと考察Nとのバランスを取ったとも考えているが、それは内容を自分の感覚で測っている行動であり、編集ルールから機械的に判断できるという主張とは矛盾する。 e2'-2 この編集者Pのいう中立とは、結果的な中間中立印象であり、根拠それ自体の語る姿を浮き上がらせるという透明な中立ではない。 中立印象操作に過ぎない。 政治的妥協が、知識の客観的説明を阻害する、というのは、事典として不正である。e3' Nの著者は正体不明的人物である。編集者Oが内容のひどさと一体にそれを指摘しているが、編集者Pは無視して切り捨てておいて、あとで指摘しなかったのが悪いと言い出す。 これは、基準(の個人的解釈)を機械的に使って、知るべき意見を知ろうとせずに切り捨てにだけ頭が行っていたせいだと考えられる。 こういう「思考の姿勢」という点でも、「基準の形式だけで、内容の脈絡を切り捨てていい」 という考えは危険である。そのような基準は、本来の基準の劣化コピーになる。(芭蕉の曰く 『古人の跡を求めず、古人の求めたる所を求めよ』 。そのようにしてまともに継承される。)e4' 「制限することがありうる」 ということと、「制限すべき場合かどうかを、内容無視で決められる」 とは別のことである。 ――防止のコツ―― これらがルールに反するという以前に、根拠内容の確認ができればすむことである。つまり、「ルールを用いて機械的に判断できる」という思いは、わりと広まっている思い上がりであり、「編集方針」のページの文には「ルール」という表現はない。E5.書いたことを既得権のように思いこむ。(E3、E4にも共通する) ある人の基準解釈で書いた記述が、別の人の基準解釈では間違いになる場合、編集者の数の違いがないなら、とりあえず、記述を残すべきだと思いこむ。 記述を含む文脈の変更や削除という選択を認めない。4 最後に ウィキペディアの議論ページに書かずにブログに書く最大の理由は、ウィキ内規とは別に、社会的良識の立場があることを忘れるべきでないからだ。 ウィキペディアの内規と私のいう良識とが一致しているからといって、ウィキペディアの内部の議論で済ませていいかのような印象を与えたくない。(そのことが、ウィキ内規を正確に運用するにも必要。なぜなら、ゲーデルの不完全証明で示されているように、基準は現実的に絶対ではない。明確化した基準だけで考えていくと、徐々に態度は教条的になり視野が狭くなり、解釈は本義から徐々に劣化コピー化して、ねじ曲がった偽物を見分けるのが、ひどく労力がかかるようになる。)
2007年09月06日
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ウィキペディアの編集に介入したところ、編集方針が広く誤解されていると思うし、良識が十分でない。 ここで、整理しておこう。 目次 (文中のうす字は読み返しの見やすさのため)0 前提 ネット百科の存在条件。1 ネット百科というもののあり方 基本内容、A、B2 ウィキペディアの場合 5本の柱、基本方針、三つの編集方針3 ウィキペディアの実態の問題 C―間違い、D―中間的中立詳論、E―間違い24 最後に 0 前提=社会的良識。 あらゆる基準の最原則として、自らが表明したその社会的(読者への)責任が、存在の基本。 「読者に百科事典をうたっていること」 、「知り始めようとする読者に対する良心」 。 さらに具体的事情として、 ネット上の百科事典として事実上独占状態に成長した場合は、知への普遍的良心よりも内規のつごうを優先することは認められない。 細かい事情を考えても、フリー編集で通常のコストと内容責任を逃れている以上、貢献よりも害をなさないことが必要だ。1 ネット百科というもののあり方 基本内容。 百科事典とうたうことで、読者に何を約束したことになるか? 読者は素人であり、迷信を払って知(→真実)に向かおうとすることに応えることが、「百科全書(百科事典の元祖)」の目的である。 従って、事典の内容は、共有できる基礎的な知=客観的な「事実それ自体」 となる。 つまり、そこにあるものを、余分な埃や夾雑物を払った上で、あるがまま に事典に記述する。表現に絡んだ、人の思惑事情があれば、その事情も含めたあるがままを事典の記述内容とする。 以下、A、Bの系列に分けて考える。「A、真実と、現実上の知識や状況」、「B、人の認識方法」、について。A 事実・真実と現実状況 0状態。 真実とデータが客観的に明快。1状態。 確定なデータが多い。編集者間のデータ共有がいい。2状態。 データが中途半端。データ解釈が編集者間で互いにずれている。編集者は固定しない。3状態。 データがろくにない。主観的な編集者の争い。B アプローチ・認識方法 1 1状態。 →理想。真実への確定的な結論が出せる状態。ただ、推理は可能でも本当の真実は不可知、どこまで近いかも不可知。→どこで記述を止めるかが問題。1-1 仕上げ――表現の精度。――ゲーデルの不完全性定理 「どのような無矛盾の公理体系の中でも、真偽を判定できない命題が必ず発生しうる」 完全な基準があっても、実際には判断できない部分が発生しうる。 そんな場合は、基準の規定の枠を越えているので、基準以前の存在の前提・原理的出発点に戻って判断せねばならない。つまり、社会的良識・読者の知への貢献、という点に。 判断できない部分が発生するということは、その気がないと気付きにくい。つまり厳密には、編集作業(現場)は明確な基準で支配できる領域を超えた境界にあり、既成の基準に機械的に合わせたつもりで満足すると、原則に反して基準の本来の意味を変えてしまう危険があるということだ。 2 2状態。 →次善、現実。編集者は終わりなく入れ替わり、記述は永遠に未完成である。 そのため、編集方法は、確実性をつないだ脈絡を真実への路として、記事にする。一つの記述は次が書かれるための一里塚であり布石。だからまとめは二の次。結論や理解は読者が路を歩いてかってに決める。 言い方を変えると、 裁かない・中立の足場という裁きさえしない、透明な公平、公正。3 3状態。 →アプローチ不能。せめて知っていく活動を保つために、混乱を防ぐために、平均的中間などを利用した、中間的仮設中立を設定することも多い。 編集者自身にとっても、「透明な公平というものを、個々の項目ごとにつかむ」には、平均的中立を‘自分個人の始めの足場’とするのが有用だ。 ただ、それで書かれた記述は、知識としては似而非である。誰も利用できない程度にあいまいな見解であれば、害にならないだろう、程度の記述にする注意が必要。 4 優先度では、1状態>2状態>3状態。 3状態は本来避けるべきで、2状態は1状態に近づくプロセス。 2 ウィキペディア原則と基本方針 ウィキペディアの場合、最原則として5本の柱というのがある。【 1 百科事典、2 中立、3 フリー編集、4 紳士的で寛大な編集行動、5 すべてのルールは確定しきらず記事は完璧でなくていい。】 その次に、基本方針とより具体的なガイドラインがあり、基本方針として、【 1 中立的観点、2 独自研究の禁止を含む検証可能性の条件、3 著作権、4 百科事典、5 紳士的行動 】 となる。 この中で、基本方針の1と2は一体のものとされている。よって、記事編集の考察基準としては、 「原則として、百科事典、公平中立、フリー編集 > 中立のための基本概念として、「中立+検証可能性+独自研究の禁止」の一体的観念」 となる。「中立は、絶対的である」とされる。 つまり、‘ 百科事典という目的’で、‘フリー編集という現実環境’において、‘「中立+検証可能性+独自研究の禁止」という概念’を形成して方針としている。 この「」は別々の概念による掛け合わせでなく、始めから一体のものとして理解を求められる。 その上で、5本の柱の5=‘ルールは確定しきらない’ので、事典の記事を書きつつ、今の基準を応用しながら熟成させていくことが求められる。 誤解と悪用の元となるのが、この中立のための基本概念「~」であり、これを簡潔にまとめてみよう。中立のための基本概念 中立 中立的内容でなく、中立的観点である。対立者同士の合意を目指す。対立する意見には、根拠に合わせた比重をあてて、多論並記、無評価記述すること。 全体認識として、異なる立場のどれも人類の共有知識であり、かつ変化していくものだという立場を取っている。( ウィキペディアの文では、「客観的」 という言葉を「部外者が見て平均的位置の見方」 という意味で使ったりして、用語の混乱がある。ウィキペディアではそういう客観を中立的観点としていない。)( 各国語版は、その国語圏のための版ではなく、単なるその語による編集がなされているに過ぎず、国語圏ごとの偏りが正当化されるわけではない。)検証可能性 読者と他の編集者が検証を共有できるように、テーマについて評判的に信頼度のある、情報源を元に、出典を共有できるようにすること。 ( 詳しくは、‘事実確認と正確さについて定評のある、信用できる第三者情報源’、‘内容に応じて適切な情報源’である。 「定評」と信用は内容によって変化しうるので、機械的に特定の情報源が常に選択されるわけではない。)( 読者の読める言語の情報源を可能な限り示すべきだが、代用のない外国語資料を排除するという規則はない(英語版でも)。)独自研究の排除 以下を独自研究として排除――――。 他の素人編集者が容易に検証できない根拠。 評判のいい資料によらない論証。 既知の主張であっても、出典に直接は無い記述の合成。 定評によらない造語の使用。 人類にとって新しい知識や用語や定義を、編集者が加える。 つまり、共有根拠に新しい意味を発明発見して加えない、ということ。( 単に確認であるような論証は禁止されていない。 一次資料に主張的な意味を加えていないとわかる記事は問題ない。(「一次資料と二次資料」)) 以上の三つが、【中立のための基本概念として、「中立+検証可能性+独自研究の禁止」の一体的観念」 】 である。 要するに、私が書いてきた、「究極の客観的真実に至る過程である「透明な公正中立」」と同じだと言える。 元の原則が、それと並んで 百科事典、フリー編集、永遠に未完成路線、というのも、同じ前提だ。 (続く)
2007年09月06日
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いまさらな古い話だけど、結着終了ということで、最後に投稿しておこう。
2006年07月15日
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結論 7/21追加は 赤字部[最終評価]仮説と実態との程度評価問題のまとめ直し0 イラクの統計の信用度1 まず、戦争のせいで今までにない毒が撒かれた、としたら、それはどんなものが考えられるか2 ウランのせいだとしたら、その感染経路は何か3 感染経路が納得できないとしたら、自然にない現象が起きているというメカニズムが必要になる。4 その他の可能性 0 イラク全土でのガンなどの発生分布について、ネットでは具体的な詳しい資料が手に入らない。 数字の絶対値については疑問も残る。 他の病気増との比較でも、子供のガンが増えているのは不自然だと思う。 共通しているのは、白血病・リンパ=免疫ガン系、というのだけが認められるだろう。 これもまた、難病でなければぎりぎりまで医者にかからず治そうとするからかもしれないが。1 の「ふつうはない害毒物質」として、 a 油田破壊の煤。b 戦場の重金属など粉塵。c イラク国内紛争での化学兵器。 しかし湾岸戦争で破壊されたのはクウェート油田のはず。バグダッドは化学兵器には関係がない。 すべてに共通するのは粉塵ぐらいで、その中でウランは最も害がありそうなもの。2 の「十分な量のウランの放射能の感染経路」として、 a アメリカ軍の管理のでたらめさによる、ウラン弾への廃棄物の高比率混入。 b 戦場に近い限られた範囲の人間にだけあり得る。 c 吸入被爆が異常に大きいというデータがほんとうなら、2で説明がつく。 d 量は少ないが、複合作用。 abともに、アメリカの調査が不誠実だと思う。 cの確認が重要。 dの複合作用があやしいか。 3 の「今までになかったメカニズム」として a 肺に吸い込んだ後の、α線と微粒子の影響の未知のメカニズム。(私が出した仮説など) 肺ガン・リンパ腫が多いというのが放射線に似ているが、つまり幅広いということで、いろんな毒物・栄養不良な悪環境の相乗作用とも取れる。 微弱な放射線は、こういう相乗作用に関わりやすいそうだ。4 の候補として a 生活環境のせいで免疫が弱まっている。心理効果も含む。 経済制裁下期間で免疫の弱まることがあるとしたら、 経済制裁下でフセイン独裁は強まり、物資配分の不平等が起きていたらしく、栄養失調児が多かった。 心理的な免疫力にも影響しただろう。 じっさい、バグダッドの病院で、増えた白血病の多くが低所得者の子供だという。 ユーゴの場合は憎悪とそれによる不安なんかということになるかな。 総合的に言って、 もともとガンの少ない土地で、ウランでガンなどの障害が増えている可能性はかなりあるが、まずアメリカ兵士が最大の被害者のはず。アメリカ軍の調査もいい加減のようだが、追究側の調査も以後は進んでいないように思えるが、軍が名簿を隠して調査の邪魔をしているのだろうか?・・ 汚染塵が直接原因だとして イラクのガンの増え方が真実に近いとして さらに、食糧事情・状況不安などが免疫を下げているはず。 しかし、吸入被爆が報告通り(IPSHU研究報告にある)ならば、ウラン塵の害がそれ単独で重大な可能性が強くなる。 放置すれば、そのときの調査の中身さえあやふやになりかねない。 再調査以上にまず過去の調査内容の確認だろう。 [事柄の位置と価値] イラクの奇形・ガンの悲劇は誰のせいか? (化学兵器を除く) たぶん、食糧事情と、食料の配分をまともにやらなかっただろうフセイン政権と、考え無しに子供を増やすイラク人のせいなのは確実だ。 次に、戦争による各種の環境悪化が疑わしい。 とくにリンパ系のガンには、ウラン以外の各地域の共通点が、明確には見つからない。 (心理的悪化と、個々の地域の別々の原因も考えられるが) (吸入被爆の測定データがほんとうなら、長期に渡っているなら、それが主因だとも評価できる。がいろいろデータの確認が不十分・・) しかし、今後のために、治療のためにでなく未来の予防のために考えるべきはなんだろうか? (まず、人口抑制のできない悲劇を教訓にするべきだと思うが) ウラン弾の禁止は、戦争の場面では現実的かどうかわからない。 自国を守るためなら、実際は禁止できるはずがない。 (ウラン弾を外国領土で使うことを禁止しても、それだけ戦闘が人道的になるとは私は思ってない。) たぶん他国領内でも、禁止できるのは 使用管理の厳密さ としてだろう。 2、30年すれば、装甲の変更でウラン弾の優位はなくなっていかねない。 しかし、建物への爆弾の有利さにはなるだろう。 ウラン弾でなければより多くの爆弾が費やされるだろうし、それは周囲への粉塵を増やすだろう。 ウラン弾禁止という中核的な人々の意味は、アメリカの作戦方法に制約を掛けたいことが本音で、ウラン被害がわりとかんたんに予防できそうでも、やっぱり反対するだろう。 それは戦争反対だからなのかといえば、そういう労力の使い方をするのは、アメリカ―中国新二極対立が好みの人間ではないかと思う。 まあ、兵器開発-単独主義-世界的軍事行動、というアメリカが平和主義の理念感覚から嫌われるのは当然だと言えるが。 [対策] <ウラン弾について> 人家の近くでは使わない。 使った場所は控えて提出。 近くの住民にμ以下の粒子を防げるマスクを提供。雨が降るまでの数日でいい。 (その程度のマスクはふつうに通販にある。戦争の前に予告、爆撃の直後に空から撒く。ウランでなくても、ふつうの埃でも重金属混じりはよくないということで) ――というだけでも違うはずだ。 (長期に渡って粒子が多量に漂うと別だが・・・) 確証がなくともそれぐらいの取り決め・自主規則はできるだろうに。 <調査> 調査は二年前も難しかったが、現在も先が見えない。 新規の疫学調査は難しいだろうが、機器測定や今までに出たデータの確認調査だけならけっこうできることはあるんじゃないか。それで直接できるのは偽物をつぶすことぐらいにしても。 しかし、アメリカ兵士の健康調査をまともにやり直すのはできるはずだ。あるいはすでにできていなければおかしい。 それがなく、破片を身体に抱えた兵士などというペテンでごまかし続けているのがなんとも疑わしい。 測定値の問題 劣化ウランFAQ集 国際原子力機関(IAEA) の表では、 http://chronoflyer.ddo.jp/~trinary/plus/iaea/duqaa_ja.html 摂取経路 →<不溶性>なDU エアロゾルの吸引 1mSv の被曝線量に至らしめる摂取量 = 11mg 、160Bq となってるが、 私が計算した肺の被爆量は、 劣化ウラン1mgの場合、=6.34mSv/年 (α線の分) となって、 私の計算よりも 6.34×11 = ほぼ70倍 甘い。 ・・・・なぜこうなるのか、自分のを計算し直したがわからない。ウラン1mgの線量当量 = α線のエネルギー 4.2Mev×生物効果20×15本/秒・肺1kg ×86400秒×365日 =4.2×1.6×(10^+6-19)×20×15×86400×365 = 6.3576 ×ミリ シーベルト(mSv )。 厳密にはβ、γ線成分が省いてあるので、これ以上の値が正しいはず。 つまり書き換えると、 1mSv の被曝線量に至らしめる摂取量 = 1/6.36mg以下のはずなのだが ???? 7月21日追加 たぶん、体重全体(6、70kg)へのエアロゾル吸引なんだろうな。肺(1kg)に吸い込んだときには無視して。 ばかばかしい計算方法だ。 やっぱり 国際原子力機関(IAEA)ってアメリカのいいなりか?<イラクについて> まず、人口抑制しな! 子供を増やしといて、命を粗末にする生き方しか与えられない状況をつくるな。 栄養失調の原因は食糧自給率が低いから。 そのくせ輸出できる産業もなく石油に頼る経済。 (これを軍事に注ぎ込んだのがかつてのイラクだな) 農地は塩害が強く、河はもともと塩分が強い上に上流のトルコやシリアが使うのでますます使えなくなる。 こんな状況で人口を増やすな。 自前でろくにインフラをつくれない人材のなさは、子だくさんの教育費の枯渇のせいだろう。 まずは水不足だ。植林はできないのか。 たんなる援助よりも、上流の国に植林して(下流から植林できないのだとしたら)、その仕事に出稼ぎに行けるようにしたらいい、とか。いつかはやらにゃならんのだ。それがかつて栄えながら砂に埋もれさせて過ごしたメソポタミアの運命だ。援助があるうちにやれ! でなきゃ、愛国とは言えないし、聖人は許しても神は許さんぞ。 コーランの無能すぎる教条解釈はやめて出産制限しろ。 イラクとしての線引きはまとめ方はチグリス・ユーフラテスの民という以外には見つけようもない、と思うが。 しかし、過激派どもは石油の金をつかむしか生きる道を考えていないだろう。――――――――――――――――――――――――――――――放射線について日本アイソトープ協会http://www.jrias.or.jp/index.cfm/1,html免疫について非特異免疫 http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec16/ch183/ch183b.html 特異免疫http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec16/ch183/ch183c.htmlNK細胞 - 自然免疫の主役http://www.nco-clinic.jp/page17.shtml◆物質による発ガン過程http://www.irca-kansai.com/ganhokoku.html個人HP 劣化ウラン弾の話 http://www.geocities.jp/aobamil/kanchousitu/DU.html専門家第35回原子力安全研究総合発表会報告 パネルディスカッションhttp://www.iips.co.jp/rah/n&i/n&i_nsr2.htm公的機関財団法人放射線影響研究所http://www.rerf.or.jp/原子力図書館げんしろうhttp://mext-atm.jst.go.jp/atomica/index.html日本原燃http://www.jnfl.co.jp/radiant-env/index.html国際機関劣化ウランFAQ集 国際原子力機関(IAEA) http://chronoflyer.ddo.jp/~trinary/plus/iaea/duqaa_ja.html世界保健機構(WHO) 2003年 1月改訂 http://chronoflyer.ddo.jp/~trinary/plus/du/factsheet_ja.html国連環境計画(UNEP)2003年9月 http://chronoflyer.ddo.jp/~trinary/plus/unep/factsheet_ja.htmlアメリカ大使館劣化ウランに関する情報(2003年4月1日) http://www.myspy.us/cgi-bin/nph-paidmember.cgi/111010A/http/tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-j20030401d1.html劣化ウランに関するよく尋ねられる質問 (2003年10月) http://www.myspy.us/cgi-bin/nph-paidmember.cgi/111010A/http/tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-j20031006d1.html「欺まんの構造-サダム・フセインの情報工作とプロパガンダ」の「劣化ウランの脅威」へのリンク http://www.myspy.us/cgi-bin/nph-paidmember.cgi/111010A/http/tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-jp0285.html#劣化ウラン劣化ウランはどのように、なぜ使われるのか(2003年4月4日) http://www.myspy.us/cgi-bin/nph-paidmember.cgi/111010A/http/tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-j20030404d2.html
2006年07月15日
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兵士に生じた症状 一般人とは違って、兵士の被害はずっとあっていい。 ウラン弾の被害という話は、アメリカ兵の湾岸戦争症候群から始まっているはずだ。 アメリカ大使館では、湾岸戦争でウラン弾の破片を身体に入れたまま生活している33人の元兵士がいる。尿中でのウラン濃度が高めな以外は、ウランによるような症状はない、と。 しかし、これは当たり前なのだ。 人間の中に異物が入るなら、1mm程度のゼリー状の保護膜が生じる。 ウランの場合、α線が通過できるのは40μ、β線で1mm内、γ線で4~・・20mm(最大200keVだったとして)ぐらいかな。α線とβ線は膜で止まるのだ。 エネルギーの殆どはα線とβ線であり、しかもγ線は吸収密度が低く穏やか目に働く。 つまり、γ線の害は、活性酸素の害などと似たようなもの・程度だ。 骨髄細胞の近く、生殖器の近く、などなら影響があっていいが、破片がどの位置に来ているのが何人いるのかわからないのでは、データにならない。 こんなことは専門家があつまればわかっていいはずだから、アメリカはうさんくさい。 (私がこのウラン弾のことを引きずり始めたのは、このアメリカのぺてんな説明のせいなのだった) 湾岸戦争症候群は、数値的によくわからない。 アメリカ軍はあやふやな調査しかしていないらしい。 イギリス軍はちゃんとした調査をしているらしいが、その結果はウランの害を示していないらしい。 しかし、それならなぜアメリカ軍兵士の症状として問題が語られるようになったのか、理解できない。 旧ユーゴに派遣されたイタリア兵に白血病が2~4倍生じているという話もあるが、しかしもとが少なくて感染によって生じることもある病気なので、この程度で現地に有害物質が蔓延しているとも言えない。もっとも人口移動で白血病が生じるというのは、あまり証明されたことでもなかろう。少々近いデータが出たことがあったとしても。湾岸戦争症候群湾岸戦争症候群とは - はてなhttp://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%D1%B4%DF%C0%EF%C1%E8%BE%C9%B8%F5%B7%B2湾岸戦争症候群 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 湾岸戦争に従軍した兵士に集団的発生した白血病・癌・脱毛症・痛み・疲労感・記憶障害などの症状の総称 帰還兵のみでなく、出産異常や子供たちの先天性障害の多発が報告されている 湾岸戦争終結後、帰還した米兵約70万人のうちの5000人から8万人が、症状に差はあるものの、疲労感・痛み・記憶障害・倦怠感や関節痛などの症状を発症した。 また癌や白血病、子供の先天性障害が多発したとの説もあるが、根拠となる明確なデータが明らかにはなってない。 原因としてイラク軍が使用した化学薬品、神経ガス防御用に米軍兵士に強制投与された試薬ピリドステグミン、防虫剤DEET、油田炎上や大量の石油流出による大規模環境汚染、劣化ウラン、などがあげられている 原因としてイラクの生物・化学兵器や伝染病、殺虫剤、油田火災の黒煙などが挙げられていたものの、国防総省は、イラクによる生物・化学兵器の使用を否定していた。しかし、その後の国連による調査で、イラク南部の兵器庫にサリンが貯蔵されていたことが判明した為、1996年に米兵が被曝した可能性を認めた。 だが、神経ガスの防御用に強制投与された試薬や生物兵器用の予防接種、油田の火災や大量の石油流出による大規模環境汚染、米軍が戦車の砲弾や装甲材に大量使用した劣化ウランによる放射線被爆など、他にも様々な原因が挙げられた。 が、しかしこれらの暴露はどれも原因や病気に結び付けるには無理があり(たとえば神経ガス対策に投与された薬は臭化ピリドスチグミンという重症筋無力症の治療薬であり、この薬を投与された人で同様の症状が起こっているという報告はない。他の説も同じである)、 疫学調査は暴露集団において原因となる物質への明確な暴露も、これらの人々の間における死亡率の増加も見出していない。 また症状が上記のように、注意力低下や記憶障害、不眠、鬱、頭痛等の客観的に判断しにくいものが大半を占め研究を難しくしている。 雑誌LIFE1995(平成7)年11月号で紹介されるアメリカ下院の小委員会では、劣化ウランとの因果関係を検証する公聴会を開催 ( ガンの発症メカニズムはまだ不明。また各種の原因物質が何を起こし何を起こさないかということもまだほんとはわかっていない。) 減損ウラン ウラン弾に減損ウランが混じっているという疑い。http://chronoflyer.ddo.jp/~trinary/plus/iaea/duqaa_ja.html 劣化ウラン中の U-236 と Pu-239/240 の存在はUNEPの主導で2000年11月にコソボで行われた調査で収集された貫通体の分析によって確認された。貫通体に含まれる U-236 の放射能濃度は 60,000 Bq/kg のオーダーであり、プルトニウムの放射能濃度は 0.8 から 12.87 Bq/kg の範囲にまたがっていた。 U-236 と Pu-239/240 は、自然界にない原子炉放射性廃棄物である。 ウラン自体の放射能は、15,000Bq/kgなので、U-236によって四倍になっている。やたら高いといえるだろう。測定が正しければ、まったくアメリカの管理はでたらめだ。 しかし四倍では、1mgを吸引してもラドン泉の住民と同じ程度だということになる。その住民に特別の兆候は見られない。 もっとも、たまたまこの程度だったのかもしれない。 減損ウランの混入比率は、アメリカのある向上でときに40%に達したことがあるという番組があった。朝日の深夜だから疑わしいのだが、アメリカは劣化ウランと廃棄物の減損ウランを分ける思想がもともとないので、いいかげんなときにはどこまでも比率が高くなっても当たり前だ。 以下の資料の数字をそのまま信じるなら、いい加減も度が過ぎている。 ただ、表現の微妙なところをつっつくと、数字があやふやに思えてくる。原文がわからないのが限界。http://www.geocities.jp/aobamil/kanchousitu/DUsono3.html「実験動物や、亡くなった方の解剖の結果では、気管周囲のリンパ節から高濃度のアクチナイド(原子番号89-103の元素)が検出されました。直径0.5マイクロメートルのアクチナイドが発するアルファ線およびベータ線の量は自然放射線の10倍に達すると計算され、・・・よって、劣化ウランによる健康被害を正確に推定するには、リンパ節などからの内部被曝の影響を正確に計ることが必要と考えられます。」
2006年07月14日
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資料――実態との比較http://www10.plala.or.jp/shosuzki/edit/ippnw/controv.htm 95年の国連癌統計が発表されました.湾岸戦争後3~4年目のことです.これによれば,イラク南部における癌発生率は89年から94年にかけて7倍に増加したとされます.アメリカ国防省は「イランとの戦争でイラクが使ったマスタードガスのせいではないか」と反論しました. このことで,劣化ウラン大量使用地域にガンが多発していることが確認されます.ひとつは権威ある国際機関の公式発表ということであり,ひとつは米国も事実そのものは否定していない からです. 98年,バグダッドで,「劣化ウラン弾の被害」に関する報告会議が開かれています.報告によれば,被爆した兵士における発症率は,被爆していない兵士に対して,白血病で4.8倍,リンパ腫で5.6倍に達しています.また湾岸戦争後に産まれた子供達の間では,眼,耳,鼻,舌,性器などに変形,あるいは欠損といった先天障害が多発していることも報告されました. ところで95年~98年はイラクにとってもっとも厳しい年でした.サダム・フセインに対する国際的な制裁により物資は極度に不足し,幼児を中心に100万人以上のイラク人が死亡しました(ユニセフ発表).私の中東年表をご参照下さい.http://www.tokyo-np.co.jp/feature/iraq/s040112T1526001.shtmlイラク駐留デンマーク軍がイラク南部で発見した不審な液体が入った迫撃砲弾三十六発について、同軍は十日、予備検査の結果、びらん性ガスの成分を検出したと発表した。英米の専門家がさらに詳しい鑑定を急ぐ。ただ、駐留米軍のキミット准将は、一九八〇年代のイラン・イラク戦争当時の砲弾である可能性が高いとの見解を示した。http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html なおバグダッドでは、2002年3月にも、劣化ウランに関する国際会議が開かれた。そこでは児童ガン発生率が、湾岸戦争をはさんで1万人分の4人から11人に変化したこと、新生児の先天性異常が4倍になったことなどが報告されたという(CADU, website, News 10; Pandra Project, DU Info Bulletin No. 44)。http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html さらに爆発したエアロゾルを吸入した場合に起こりうると王立学士院が考えた劣化ウラン吸入量でのガン発生率の増加率は、王立学士院によれば、表11のようになる。 表11 爆発したエアロゾルを吸入した場合の仮説的な劣化ウラン量によるガン発生率の増加(Royal Society, 2001, p. 13) 中心的推定 250mg 最悪の場合 5,000mg 致死的ガンの危険性 全体的損害 致死的ガンの可能性 全体的損害肺 0.12% 0.11% 6.5% 6.1% ここで際立っているのは、劣化ウランが発揮する肺に対する放射性毒性である。表15 モスル市の四病院におけるガン発生件数の比較(Al-Jebouri, Table 3をもとに筆者が作成)[19] (おなじ傾向がある)表16 1995年から2000年のサラエボにおける各種ガンの増加(LLRC, “Cancer in Sarajevo”)病名\年 1995 1996 1997 1998 1999 2000合計 43 93 95 175 216 248 (サラエボ市の人口は4、50万人) これらのグラフを見ると、乳ガンとリンパ腫が、増加率においても、構成比率においても、バルカン紛争以後に高まっていることがわかる。・・・ 1998年会議の内容には・・・吸入、肉の摂取、牛乳の摂取、外部被曝のそれぞれで、バスラとズバールという町では87.4、0.25、0.20、0.13mSv、サフワンでは173.5、0.51、0.39、0.27mSvの放射線量が推定されるという。そして15歳以下の幼児・児童が、総量の70%を浴びたという・・・ 不必要な効果で敵を害する兵器は、禁止されているからである。したがって諸国は何の制限もなく劣化ウランを自由に軍事利用できるわけではなく、劣化ウランが「毒を施した兵器」ではないこと、そして「不必要な苦痛を与える兵器」ではないことを、証明しなければならないのである。、「付随的損害」が過度であるとは言えないような場合でも、なお攻撃決定者は、その劣化ウラン兵器を使用する攻撃の「付随的損害」を「最小限にするため」の「すべての実行可能な予防措置」をとる義務を負う。 現在でもユーゴスラビア連邦のモンテネグロでは、UNEPと協力しつつ、しかしNATOからの直接的ないかなる情報もなく、劣化ウラン除去作業が行われている(Simons)。また対人地雷禁止条約の成果を評価する際に問題となるのは、結局は米国、ロシア、中国などの最大の地雷生産・使用国が条約に加入しなかったことである(日本でも乳ガンは増えている。食生活が、援助の結果、あるいは家庭・地域の崩壊によって、先進国的になった結果ではないかとも想像する。)http://homepage2.nifty.com/mekkie/peace/iraq/nuclear/004.htmlサンフランシスコ・クロニクル紙 2003年1月13日ロバート・コリエウィザム医師やイラクの医療機関それに多くのアメリカ活動家たちが、1991年の湾岸戦争と1998年のバグダッドとその他の都市を襲ったミサイル攻撃の際使われた劣化ウランを含むアメリカ軍の兵器のせいだとしている。また、それらはボスニア、コソボ、セルビアでも小規模ながらも使用され、1991年湾岸戦争時のアメリカ軍復員兵50,000人から80,000人が冒された湾岸戦争症候群という原因不明の病気の原因であると主張している。(この数字は正しいのか?ウィキペディア(Wikipedia)では「米兵約70万人のうちの5000人から8万人が」とある) イラクの健康統計によれば、最近の健康障害増加はアメリカ軍に攻撃された地域、バグダッド、その南部港湾都市バスラ、北部都市のモスル、キルクークと一致している。(これをイラクのキャンペーンと無視するかどうかが立場の分かれ目だろうな) イラク政府によれば、イラク全土で1990年以来子どものガンは5倍、生殖器異常出産と白血病は3倍に増加している。イラク国民全員ではガンは38%増加になっている。http://www.janjan.jp/world/0409/0408318541/1.php?page=2&action=table はじめに、アサード医師は湾岸戦争当時の状況を話した。攻撃ミサイル800発のうち300発がバスラ地域に落とされた。それも人口が密集している地域に。病院も攻撃対象になった。それから「環境汚染」がはじまったと話す。その他にも、経済封鎖があったので食糧危機になり、水や電気などインフラの不足が加わった。収入減などが続いて生活の危機を抱えたまま今日に至っていると語った。 そして、今日のテーマ「劣化ウラン弾における健康被害」について話しはじめた。劣化ウラン弾のターゲットは都市部だった。放射能が撒き散らされ、風や雨で拡散しそれをイラク人が口にすると言う構図になった。 「劣化ウラン弾の環境汚染」はひどく 、放射濃度は空気が7倍、土は1000倍と、湾岸戦争から10年以上たった今も高い。この10年で成人のガン発生率が10倍に、死亡は19倍へ。家族みんなにガンが発症したケースが58家族。一人の人間に、二重三重の重複ガンが発生しているケースもある。このごろは、ガン発生が若年層へ移っていたり、原因不明の腎機能不全などの病気も起きている。 バスラでの成人ガン発生率を年代で比較すると、1980年が11人/10万人だったのが2002年には123人/10万人に、死亡は1981年34人に対し2002年は650人と大幅に増加している。ガンの50%が白血病で、心疾患は7倍になっている。バスラの人口は150万人、発生数は10年累積で7,8000人か。どっかのキャンペーンサイトにあったが、ある記者がある町の人から「三分の一が町を出て行って癌で死んだ」と聞いたとか。それが本当なら、すごいニュースとして有名になっていなければおかしい。裏付け調査をしていなければならない。たぶん、「町を出て行った人が三分の一、&出て行った人が癌で死んだと聞いた」 あたりだろう。http://www.nodu-hiroshima.org/document/siryou20.htm ジャワッド・アルアリ博士は、バスラ教育病院のガンの専門家ですが、1991年の戦争から変わった要素は放射能だけだと記録しています。彼の13人のスタッフは、病院の地区が爆撃されたときにいたが、いまやガン患者です。(重要なデータのわりにとってつけたような扱い。しかも煽りのメーリングリスト。表現の嘘くさい)http://www.jca.apc.org/DUCJ/DU-kekoku.html 2003年5月 バグダッド市内およびバグダッド南郊の街の何カ所かで、測定値3ミリシーベルト/時(mSv/h)から10ミリシーベルト/時が計測された。バックグランドが0.1ミリシーベルト/時であるとして、通常の30倍から100倍にあたる。これは、藤田祐幸慶応大学物理学教室助教授が、コソボやボスニアで測定した線量とほぼ同じレベルである。・・・・・・ 計測されたのは、米軍A-10攻撃機(U.S.Air Force A-10 attacker )による攻撃を受けたバグダッド市内にある官庁の建物内と、炎上したあとの、ある路上に放置されたままのイラク軍戦車だった車は、米軍ヘリコプターアパッチ(AH-64D Apache - Attack Helicopter)による攻撃を受けたものから最も高い数値が出た (計測値がうろ覚えのでたらめだと思われる。 劣化ウランの接触線量率は約 2 mSv 毎時というから、それを超える数値は考えられまい。あるとすれば大比率の放射性廃棄物が混ざっていて、破片が見るからに散らばっているぐらいだが、ねえ。 決定的な部分、『バックグランドが0.1‘ミリ’シーベルト/時』というとんでもない非常識の出典は、以下の勘違いだろう) (http://www.ureruzo.com/inspector.htm 『当社事務室のバックグランドを計測しました。インスペクターで0.11‘マイクロ’シーベルト/h』)http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~kameyama/JSAOKleaflet1.pdf 琉球大学理学部 矢ヶ崎克馬 バスラの癌性の患者。 「ウラン汚染地区」と測定データも示さず書いている比較表があるが、これではあてにならない。 この数字は、愛・蔵太氏が去年批判しているデータだ。今回私も、詳しく計算したが。 ウランの害の根拠としてウラン微粒子を上げているが、ウランの塊自体は問題でないかのように無視しつつも、ウランが何トンばら撒かれたとかを重大状況として書いている。もちろん桁違いにばら撒かれたなら問題なのだが、それでもそれは放射能被害ではないはずだ。 α線は吸収密度が高い、というだけでは、その細胞は死ぬだけだ、とか、どれぐらいの桁が実際に影響として届くのか、ということが抜けている。 2004/1のレベルではこんなものかな。 まあ、アメリカの砲撃で虐殺されたというべき沖縄県人なら(戦後移住者かも)、ありそうな感情だが。
2006年07月13日
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資料――実態との比較日本のガンの発生率'96 http://homepage2.nifty.com/urajijou/gan01.htmイラクの人口ピラミッド'95 http://www2m.biglobe.ne.jp/~funatsu/pyramid3/iraq.htmイラクと日本の癌患者 比較計算表 http://www.jim-net.net/DATA/JIM-NET_press_release.pdf5.イラク小児がんの発症と医療(1)イラク 白血病の増加と病院の治療状況の報告 1) バグダッド・セントラル教育病院 a.白血病の発症 1980 年~1989 年 277 人 1994 年~1998 年 400 人(戦争中のデータなし) 悪性腫瘍科のベッド数は 36 床で足りない。 b.白血病の発症に地域差がみられる。 c.小児白血病は 91 年前に較べると、急性リンパ性白血病が増加している。 4 才が発症のピークである。d. 急性リンパ性白血病の保護者の 85%は低所得者層である。 e. 急性リンパ性白血病の増加は環境因子が反映しているかもしれない。 将来的な調査となろう。2) バグダッド・子ども福祉教育病院 a.白血病の発症 2000 年~2002 年 404 人http://www.nies.go.jp/escience/denjiha/p2/p2.html 超低周波との関連で問題になっているのは、15歳までの小児の急性リンパ性白血病(ALL)です。欧米における白血病発症率は0~15歳未満では10万人あたり年間4例。日本でもほぼ同様なレベルにあると推定されます。(バグダッドの人口は5~600万だそうだ。白血病の数字を四病院で四倍として、90年代の五年で1600人、2000年代の三年で1600人。後者は単純には10万人に30人/年の比率となる。 しかし、疑問がある。 セントラル教育病院の数字が90年代だけで、以後がない。あまり増えていないのを隠してないか?と言う疑問。 小児白血病は現代では治りやすい病気となっているのに、イラクは取り残されているのでその援助次第で大きく助かるから、宣伝が必要だったのでは?とも想像可能。 また、バグダッド内だけの発病かわからない。 援助にからんでよく調べるとバグダッド以外からも白血病が見つかりやすくなり、ウラン弾ということで関心の高まりもあってますます広い範囲から集まるようになったかもしれない。 仮に、 バグダッドにやってくる地域を600万に周辺100万=700万人(イラクの人口は'00年頃に2200万ぐらいか)中、人口ピラミッドからの比率で15歳以下が、315万。 四病院の内の二病院には白血病対応がなく二病院に回されると仮定、 2000~2002の間に、(404/3)×2×(1/315万)=0.855/万人 つまり10万人中8.5人/年。 スタッフが一病院に集中してそこですべて受け持っているとしたら、 10万人中4.3人/年。 これらは、小児癌全体でなく白血病に限る。 資料の後の方のイラク南部のバスラ教育病院の'97データからの計算では3.5人だ。)http://www.ncc.go.jp/jp/statistics/1997/tables/t07_j.html 日本の統計では、15歳までのリンパ腫発病は、男女平均10万人に45人(歳平均3人)になる。http://www.kepco.co.jp/emf-k/q_and_a/qa_zoka.htm 日本の小児白血病は、近年の死亡率二割程度で10万人に1.5人→発症率5~8人程度と推測。 スウェーデンでは、214万人中発症数50人前後→10万人に1.5人→2.4人。 つまり、イラクは明らかに高いのだが、もともと国別の違いは大きいかもしれない。 バスラの小児悪性リンパ腫の発症率は日本の1/3だったりする。悪性リンパ腫と合わせると、'97でバスラ150万人中、小児70万に32人→10万人5.3人。確実に日本よりちょっと低い。医者じゃないのに言うけど、病気の分け方も違うかもしれない?。 ただ、ウラン弾などが問題ならば、爆撃にさらされた地区との対照が重要で、こういう広い範囲の数字には意味がないのだが。http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200506110000/ 生後早くからほかの子どもたちと接触し、一般的な感染症にかかる機会がある子どもは、代表的な小児癌のひとつである急性リンパ性白血病にかかるリスクが大幅に低い――こんな研究結果が明らかになった。 英癌研究所のClare Gilham氏らの研究で、種々の感染症に暴露する頻度と、小児の急性リンパ性白血病(ALL)の関係を調べ、生後早い時期から、集団保育などの機会がある子どもは、ALLのリスクが半減することを明らかにし、British Medical Journal誌2005年6月4日号に報告した。http://www.jiia.or.jp/report/us_iraq/koord_sier.html総人口2050万人(95年)世界地図を作ろう――イラクhttp://homepage1.nifty.com/ptolemy/nations/asia/iraq.htm人口 2607万4906人(2005/7推計) 人口増加率 2.7%(2005推計) 平均寿命 68.7歳(2005推計) (?!?!?)http://www.doblog.com/weblog/myblog/18838/2535216#2535216人口1000人当たりの出生率が35.1人・・、出産可能な女性(15-49)一人当たりの子ども数は4.77(1990 年は6.15)(4人生まれて1人なくなり、全体で2.7%増える。 計算では7年で1.2倍、14年で1.4倍、28年で二倍)外務省のODA資料イラク5歳未満児死亡率(出生1000件あたり) 86 (1990) 5歳未満栄養失調割合 12% (1990)一方、反ウラン弾派のユニセフ資料1980年代を通じて低下し、1984年から89年までは・・・1994~99年には・・・・5歳未満の幼児死亡率も 56人から131人へと増加―――― 湾岸戦争直前の1990年には下がっていって56人だったのか、86人という上昇傾向をすでに見せていたのか、どっちなんだ?http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/iraq_shiva.htm この経済制裁は・・。もともと、イラクは食料自給率が30%程と低かったのに・・ 食料危機は‘96~97年代頃が最も深刻だったようで・・「母親が栄養失調だから、未熟児の子どもがすごく多い。そのうち7割か8割が生まれてすぐ死んでしまいます・・・ 2001年のイラク政府の発表では、‘90年以来、160万人の一般市民が食料や医薬品の不足のために亡くなった、とされています・・ 「イラクは現在、戦争前の6000倍というハイパーインフレにあります。そうした中で、限定輸入された食品は非常に高く、人々が十分な栄養を摂取するのは容易ではありません。栄養失調は未だ深刻なのです」(ジョルマクリー教授)。(2003/1の記事)(このサイトの出典のはっきりしない数字は信用できないが) 児童死亡率 『13%の子供が5歳までに死亡します。』( KASAI-CHAPPUIS ) →答↓http://j1.people.com.cn/2003/03/11/jp20030311_26904.html イラクは5歳以下の児童の死亡率が最も高い国の一つで、8人中1人が5歳まで生きられない計算となる。現在、100万人近くの児童が栄養失調を訴えている。 「人民網日本語版」2003年3月11日 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/kuni/05_databook/pdfs/04-04.pdf5歳未満栄養失調割合 12% (1990)幼児死亡率の削減 乳児死亡率(出生1000件あたり) 63 (1990)5歳未満児死亡率(出生1000件あたり) 86 (1990)妊産婦の健康改善 妊産婦死亡率(出生10万件あたり) 250 (1988) http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/sp/163_1/index.html 幼児死亡率(1000人当たり)南アジア 99 サハラ以南 159 http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/du_human_effect.htm1999年にユニセフは、全人口の約85%を対象とした調査の結果として、乳幼児死亡率の顕著な増加を明らかにしました。1000人当たりの乳児死亡率(1歳未満)は、1980年代を通じて低下し、1984年から89年までは47人でしたが、1994~99年には108人へと増加、5歳未満の幼児死亡率も56人から131人へと増加しました図5歳未満の死亡の推移http://www.southwave.co.jp/swave/8_cover/2001/cover0115.htm外表奇形を中心とした先天異常の発生率は約1.0%で・・・増加傾向が認められ・・・先天異常の真の増加を示すものかは定かでない。http://humpty.nih.go.jp/kiban2/ronbun/saitou04.htm 脂溶性ビタミンのうち、ビタミンAは過剰症が出やすく、特に妊娠初期に過剰摂取すると奇形児の発生率が高まることが知られており注意が必要である。他の脂溶性ビタミンもすべてに過剰症が報告されており、許容上限摂取量内での摂取が必要である。一般に、水溶性のビタミンは多く摂取しても過剰の害がないと考えられているが、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸には過剰症が報告されているので注意しなければいけない。・・・妊娠を予定している女性では、葉酸を400μg/日摂取すべきであり、・・・ http://www.nucoop.jp/me-dia/0406/unicef.html 2003年2月調査団に参加── 白血病が増加の一途をたどっているとのことですが。 私の行ったバスラは医療設備が悪いんですね。そのため白血病だけでなく、がん治療に不可欠な放射線治療が全くできないんです。化学物質、抗がん剤のいくつかは、大量破壊兵器に使われかねないということでだめ(輸入禁止)と。医療器械がだめになってしまっていて、新しいのが入ってこないので使えない状態に。そういう状態で白血病になるということは、医師が言うには、「死の病」です。今日本で治療中のアッバース君も、白血病と診断を下されたときに、もう死にますよと言われた。たしかに白血病の中でも白血病まがいのものもあるんです。そういうような類のもの、白血病の中でも日本でも九十何パーセント治るというものが、かろうじて治る――延命といったほうが近いかもれないけれども。
2006年07月13日
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補足 注目資料 かなり、次の資料が注目される。1 IPSHU研究報告 広島大平和科学研究センター 研究報告No.29http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html 1998年会議の内容には・・・吸入、肉の摂取、牛乳の摂取、外部被曝のそれぞれで、バスラとズバールという町では87.4、0.25、0.20、0.13mSv、サフワンでは173.5、0.51、0.39、0.27mSvの放射線量が推定されるという。そして15歳以下の幼児・児童が、総量の70%を浴びたという。 吸入被爆で、87.4mSv 173.5mSvというのは、バイスタンダー効果を加えると重大な統計的な患者数増大になる。 確かなら、決定的なことにつながりそうだと思う。 これがほんとなのか、測定時日、測定方法、測定器の原理、厳密な数字の意味、など詳細に確認する必要がある。 実際、外部被爆以上の吸入被爆値というのがありうるのか? という疑問も強い。どうやって測定したのやら。 体外被曝のα線は衣服で止められるから、α線効果が大きいということか? この値にバイスタンダー効果は算入されているか? 近くにラドン泉はないのか?2 さらに、疑問なのは、バグダッドの病院からの報告だ。(資料参照)1 白血病の発症には地域差が見られる、という。 その地域差が何を示しているのか、はっきりしないのだろうが、くわしく調べると何かわかるかな。2 増えている白血病は、急性リンパ性白血病である。これは外部侵入物によって、リンパがやられていることを暗示しそうではある。3 『急性リンパ性白血病の保護者の 85%は低所得者層である』 低所得者とウランは関係あるか? 地域と関係があるのか? たとえば、「南部の農地の塩害が進んで、人々がバグダッドに流入して、この人達の子供に都会人の因子が感染した」、とか。3 もうひとつ、中国の例だ。『室内環境センターの宋広生・主任は「高温の夏は、ホルムアルデヒドの濃度が他の季節より20-30%高い。・・ 中国では白血病の患者は毎年4万人増えているが、そのうち半数は子供で、2-7歳児が多い。北京市児童病院で白血病にかかった子供のうち、90%近くが家を改修したばかりだったというデータもある。・・(サーチナ・中国情報局)』 中国の例では、後進国の人間が新しい刺激物にいかに敏感かを示しているのでは? 戦争の後、それまでの古物の代わりに安物の家具類が増えると、刺激物質も増えるだろうと思う。 そして、低所得者には体力がない。 援助物資にはビタミンが足りなくないか。少なくとも、栄養バランスのいいものは、市場で高く売られることにまわされるのではなかろうか。4 この掲示板にあったのだが、 (その中の→(2004年05月15日 14時18分26秒) )http://plaza.rakuten.co.jp/shumisen/diary/200405150000/ 湾岸戦争終結の後、3ヶ月して訪れた人の話。 戦車の残骸を通りかかって車を降りてみたとき、空気にいやな臭いを感じたそうだ。 それはもちろん放射能そのものではなく別の有害物質の粒子(臭いとは微粒子なのだ)を感じたのだろうが、雨にさらされつつもそれだけの物質が残って粒子を撒き散らしている、それが戦場だというわけだ。 ウランでなくてもいろんな物質がありそうだ。 そんな物質があればハウスシック症候群のような病気の元になるだろう。 そして、ウラン弾は特に細かい微粒子になる――粉になって燃える重金属――ので最も有力なのだ。 燃料の燃えかすなんかはどうかなと思うが。
2006年07月13日
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実態との比較。 →各議論への判断評価 ウランの使用量、問題な量 地中のウラン弾自体が猛毒になるには溶け出してからだが、アルカリ土壌なら別として、ウランは水を分解する。『銀白色の金属で反応性が強く,粉末状のものは空気中で自然発火し,水を分解する。』 この辺、どの程度なのかがよくわからない。 ウランは自然界中・海水中にもあるわけで、現在の汚染が検出されているわけでなし、地下池に貯まらなければ将来的な問題もなさそうに思えるが。 ウラン微粒子が危険かどうかは、まあ書いてきたことになるが。 イラクの生活現状と各種の統計の現状 ガン・奇形の統計 吸入被爆データ人口http://www2m.biglobe.ne.jp/~funatsu/pyramid3/iraq.htmまず、イラクの人口ピラミッド。(自分はこれが基本で結論だったりする) あまりにも、老人が少なく、幼児が多い。各世代ごとに並んで大きく減っているor増えている。 原因の一つは、人口爆発。 ここ10年でも総人口が3割増えている。( イラクの幼児死亡率(5歳になる前の死亡数)は、湾岸戦争前で1/20らしい。しかしその世代の十年前の世代との人数差は1/5、→5年で1/10である。つまり、前の世代は1/20死亡で減少し、後の世代は+1/20余分に誕生し、差が5年で1/10なのだ。 人口ピラミッドの傾きの半分が病気・事故で半分が子だくさんのせいだ。 そして、湾岸戦争直後1991~1995生まれの子は、5歳上の世代より20%多い。出産時比較で15%多かったことになる。軍の縮小でベビーブームになったのだろう。 でなくても、・・↓) 『人口1000人当たりの出生率が35.1人・・出産可能な女性(15-49)一人当たりの子ども数は4.77(1990 年は6.15)』 イスラムの教義には家族計画を禁じると取れるものがあるらしい。(コーランの誤読に違いないと思う) しかし、イランもサウジも今は人口抑制は教えに反しないとしている。イラクにはそういう指導者がいなかった。 おかげで、子供が増えすぎる。貧しくなり家族の死亡率は高いはず。子供も大事されにくい。湾岸戦争前からイラクは食料自給率が30%ほどと低かったのに、経済制裁で不景気。 食料危機は‘96~97年代頃が最も深刻だったようで、この時期の乳幼児死亡率が増えているという統計になっている。 『国連によると、原油食糧交換計画の下で、イラクの1日の食糧配給量は、1996年の1日当たり約1200キロカロリーから、2002年8月には1日当たり2200キロカロリー以上に増加した(注11)。』http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-jp0285.html#劣化ウラン (2003年)『 「イラクは現在、戦争前の6000倍というハイパーインフレにあります。そうした中で、限定輸入された食品は非常に高く、人々が十分な栄養を摂取するのは容易ではありません。栄養失調は未だ深刻なのです」(ジョルマクリー教授)』 そうとう配給は不均衡らしい。とくに南部は耕作地が塩害でやられスンニ派に抑え込まれ、なので。 あらゆる病気が増えて当然の現状だ。 こんな状況で窮乏した者にとっては、「少しの毒は身体にいい」なんてことはなく、「少しの毒が相乗効果を起こす」ことになりそうだ。 食料援助に頼る状況では、ガン予防・対活性酸素にいい野菜類は減っているだろう。 とくに、イラク南部のシーア派地区は。イラクの症例統計 信頼性 児童のガンが以前は4/10万人・年。湾岸戦争を挟んで11人に上昇。http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html この数字が嘘でないならデータの精度を信用した方がいいだろう。 (イラク全体なのかバグダッドだけなのか疑問だが) ガンは低年齢では稀な老人病であり、日本でも児童のガンは4/10万人・年だ。 他の国でも似た数字なら、信用できそうだ。 ただ、統計にもいろいろあり、南端のバスラでのガン統計はもともとの数字がバグダッドより低い。 また資料のバグダッドの病院は病院ごとのデータしか発表していないので、医者の言うことは病院のデータだけの話かとも思える。 それに比較対象が80年代を通してのデータなので、その頃の一般医の小児白血病という診断能力はどれぐらいか。 サラエボでも1995以後の癌が急に増えている。増えた結果が、次の発症率の比較方法で日本並みである。 つまり、ユーゴ紛争以降人々が病院に行けるようになって数字が回復しているのではないか、とも疑える―― いや調査結果はそれらしい。(最終末尾資料の「劣化ウラン弾の話」) イラク南部で毒ガスが使われたり埋められていたということとの照合はどうなっているのか。 発症率 ガンは世代ごとに発生率が違う。 人口ピラミッドがイラクに近いかと思われる過去の日本では、今よりも'70頃は1/2以下、'30~'50頃は1/3以下である。(死亡統計を使ったので、発症率ではもっと差が出るはず) 人口ピラミッドに今の日本の発生率を掛けてみた。すると、現日本では癌になる発症は0.447%だが、1995のイラクでは0.115%、即ち、発症率が日本の1/4のときに実質同じ水準だとなる。(資料ページ参照) 0.115%とは115人/10万人であり、1988の10倍に増えたというバスラのデータの2001年データにほぼ同じ。 バスラの1988からの数字を信用するなら、昔と違って今や日本に似てきたな、ということだな。 食料を援助に頼り、しかもそれも配分が不十分な状態では、正常な・伝統的な食材料が使えなくなっているんではないだろうか。ガンの種類 児童のガンの中でも複合ガンが増えているという。 ガンの潜伏期が20年というりくつでは原因がまるで説明つかないのが、子供の複合ガンと家族全員のガン。ガンの種に原因を求めるのでなく、免疫に原因を求めるべきだろうが。 (比較できる数字がなさそうで、データの信用に疑問もある。イラク南部の現象なら別の化学兵器の可能性もある。) なにかの異常な兆候ではあるだろう。ただそれまでの現地が健康的すぎたとも想像できて、正常の基準も難しい。 南部は脳腫瘍、北部は肺ガン、ユーゴ紛争のサラエボでは乳ガン、と違いもあるが、共通しているのは、白血病・リンパ腫だ。つまり免疫ガン系である。 これらは、農薬散布やディーゼル排気、感染でも起きるようだが、バグダッドを含めイラク全土の傾向として説明するものが、ウラン以外に読めなかった。 小児白血病は国別で変化が大きそうだ。 また、世界的に増えてきているようだし、環境ホルモンなどで影響されやすいかも。つまり援助食料が先進国並みに病気を増やしているかも知れない。 また、感染が原因で発症することが多いと考えられている病気でもある。不景気による出稼ぎ、旧ユーゴでは民族分裂の人の移動などが原因している統計が出ているそうだ。バグダッドはもともと大都会なのだが、軍隊から帰った兵士が増えると、子供に感染が生じる のはあるかも知れない。 その兵士が、いわゆるウラン被爆者では白血病・リンパ腫が5,6倍になっているそうだが。 重要な指摘だが、フセイン政権の軍の発表なので信憑性が・・・崩壊以後の裏付け調査が必要だ。 ウラン弾と癌の関係を示すためには、狭い地域別などの精密な調査比較が重要だ。それは政治的中立性に信頼がないとできない。妊婦の栄養 イラクの妊産婦死亡率は、湾岸戦争前は、戦前の日本・欧米と同水準。 食糧事情が悪化すれば、 簡単に新生児への数字に影響するだろう。 奇形児 日本の奇形は近年急に増え続け、1.7%前後になっている。(2~3%という人がいるが、これは先天性疾患との混同だ) 原因は親の栄養バランスの崩れらしいとかいうが、検査機器の向上・早産のせいともいわれる。 (ビタミン不足、サプリメントによるビタミン過剰摂取、ミネラル不足、出産年齢の上昇) それ以前は、0.7~1%だった。 イラクの奇形が2~3%というのは嘘ではないだろうから、明らかに大きい。 産婆が奇形の多さに怖がるようになっているというのも本当かもしれない。 が、日本での栄養バランス崩れでも増えるのだし、原因がウラン弾の放射能のせいというより、きわめて多くの候補の一つだろうという印象。 奇形発生の地域別の数字が問題。統計の地域差 ウラン弾が使われた地域は、イラクの中でガンが増えている地域に合っているそうだが、どれだけ精密なあるいはおおざっぱな地域割りなのかわからない。ただ、爆撃の激しかった南部に、変化がより多いらしいが。 油田破壊はクウェートだし、フセイン政権が化学兵器を使ったのは北部でもイラン国境地域だ。それらが原因とは考えにくい。 ただ、北部のモスルの場合は、クルド族が多く中央政府側なので設備もよさそうなので、化学兵器でやられた地域からここ、モスルの病院にやってくるのではなかろうか? ・・微妙な疑問はあるが、それらの疑問はあまり有力そうに思えない。 バスラのデータが同じ都市の内部比較で、「ウラン弾の爆撃を受けた周辺住民にガンが増えている」、としたら、反論解釈は難しい。 ただ、その地域差では、ウランでなくても爆撃による粉塵などの「環境悪化」がある、生活程度の違いがあるかもしれない、ということにもなるが。 また、同じ都市の場合、軍事拠点の近くに住む人々はよそよりも貧しくないか? 地価の高い賑やかな所、高級住宅街に軍事施設はつくらないだろう? 旧ユーゴではウラン弾の影響は否定されているらしい。 (資料―― 劣化ウラン弾の話 その9http://www.geocities.jp/aobamil/kanchousitu/DU.html) ここで考慮に加えるのが、「米兵の湾岸戦争症候群」 である。 すると、「ウラン微粒子は重要な原因要素の一つ」に思える。 (ただ、複合要因も入れないと単独では難しいだろう。) 小結論 つまりは、一般住民については、データの信用力も不足だが、今までのいろんな反論もなってない。 ただ、旧ユーゴの調査では統計的な調査結果として、ウランの影響がなかったらしいのだが。疑問の余地があるのだろうか? イラクでは生活環境悪化だけが確かで劇的。 ウラン原因説の唯一確実な根拠と思われるのが、次の補足資料1の吸入被爆測定値だが、・・めったに資料に現れないのはなぜだ。 資料→次頁:補足 注目資料 「資料――実態との比較」(前半) 「資料――実態との比較」(後半)
2006年07月13日
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仮説モデル(ウランの場合) ――α線の複合作用 マクロファージの酸溶解 単なるウランの化学毒性は考えない。 それは、自然界に存在するものであり、濃度の問題であり、測定できることだからだ。 微粒子が肺に影響するとしても、それは肺の病気であり、時間差を置いて一部が骨髄に吸収されて免疫の阻害に回ったとしても、・・・・あまりに少なすぎるのと、いったん溶けてしまったら他の害になる化学物質の中の一つであり、ウランにだけ特別なことはない。すべての中の一つとして、程度問題になる。 放射線によって未知の現象が起きているかどうかが、重要だ。 以下は私的仮説 です1 ウラン微粒子が入った周辺 α線のバイスタンダー効果によって同じ箇所で2、30の染色体異常細胞ができる。 NK細胞が攻撃してくるが、一つのNK細胞が認識するのは多くはない。認識し残された染色体異常細胞は、周囲が攻撃されているのを見てより慎重に擬態する。 通常の活性酸素や水溶性の毒物によって軌跡によってならば、それほど密集することがない。ために、ウラン微粒子は自然にない現象だと考えられる。 これは、他の発ガン性物質の塵微粒子がやってきたときにも同じだが。2の前 免疫システムの情報のあいまいさ ある種の異物に対する攻撃システムが形成されるには、どんなプロセスがあるのだろう。 たぶん、胸腺では常にマクロファージが異物信号を出していて、ある程度継続的で共通の特徴が集まったと胸腺が認めたときにそれを攻撃するシステムを組み、攻撃し続けているのにマクロファージからの報告で変化のない情報があれば、それを別の種の異物だと再認識して、そのようにして異物を学習していくのだろうと思う。 なので、小さな報告信号が大きくなっていく途中は、免疫力が弱まっていなくても微妙な部分で、見逃しやすい。ことに、病気経験の少ない未成年などでは。 (成人すると、経験のある異物に対しても未経験なような複雑な対応をするのは無意味で煩わしいはず。 だから、成人すると胸腺が小さく退縮するのだろう。)2 ウラン微粒子がマクロファージに食べられてから マクロファージは、異物を酸によって殺す。 ところが、二酸化ウランなどは、酸によって溶解しウラニルイオンとなって害を発生する。 (ここが一般自然界と違う。石油系煤塵公害にもたぶん共通する。煤塵では、タールだが) ウラニルイオンは、DNAと強く結びつきやすい。(染め物に応用) 内部でそんなものができたら、マクロファージはおかしくなるはず。 マクロファージ自体のガン化(→リンパ性白血病??)、あるいは 胸腺でヘルパーT細胞とやり取りするさいの異常伝達、 胸腺で異物のかけらを外に出そうとするさいに、濃厚なウラニルイオンが流れ出し、その胸腺(免疫情報のセンター)の一領域のいろんな反応を狂わせ、最終的に免疫情報の微妙な狂いが残る。 胸腺という免疫機構の学校でそれをすると情報伝達やリンパ自身の染色体異常が起きる。 もともと骨髄で作られたリンパは胸腺で90%だか99%だかが、胸腺内で自己の免疫力で死んでしまうシステムになっている。 リンパ細胞の一生の中で、胸腺がチェックを常にしているのか初めのときだけなのか、それはともかく、胸腺以外でのリンパチェックはたぶんないから厳しいのではないだろうか? いずれにしろ、免疫システム自体がやられる・ごまかされることがガンの確率を一気に上げる。3 胸腺でのα崩壊 また、2μm角の二酸化ウラン微粒子は77万秒=9日に1回のα崩壊を起こす。 これがそのマクロファージのDNAを書き換えるにはあまりに近すぎて素通りするだろう。 これだけゆっくりだと、通常自然にとけ込んでる放射性分子が均等にα線を発するのと同じになり、また通常の活性酸素によるものと同じであり、量的に言って無視できる。 ただ、2の仮説のタイミングにちょうど合うようにその場所でα線が発するということで、相乗しやすくはなる。4 それ以後 以後は、溶解したイオンとして限りなく小さく薄く広がっていき、自然に身体にあるウランと似たような形になる。濃度の違いは多少あったりしてもそれは測定可能だ。 または、マクロファージの中にあり続け、腎臓から排出。 あるいは、マクロファージ自身がガンの親細胞となる。4-1 血液に溶けたウランは殆どが腎臓で排出されるが、一部は骨髄に吸収される。 腎臓から排出される比率が一日67%とか一週間90%とかいうので、骨髄には血中に溶けた内の2~3%(かな?)が蓄積されそうだ。全体量によってはかなりではなかろうか。 これらは、自然に血中にあるものと比べて、どの程度なのかはわからない。 γ線で測定しようにも、1MeVのγ線は水中で10cm程度、骨があれば検出できないだろう。 そして、ウラン微粒子によるウランは、進化の中に組み込まれるはずもない。 現状はまったくわからない。 しかし、現状は、骨髄性の病気(骨髄性白血病など)の増大は報告されてないようだ。 ―――――――――――――――――――――――――― 以上は定性的な仮説。 全体に 放射能とガンの関係は、 自然放射能の平均の100倍を急に受けると癌がわずかに増え始める。 そのレベルを一年受けても統計に変化がなさそうだ(十分の程度のデータとも言えないが)。 そのレベルから癌が統計上数倍に増える程度のレベルになると、――直接ばたばたと死んでしまう。 これらは、原爆の急激な放射線を受けたときの話。 癌になるシステムというのは、それとは違う。 癌免疫の項でやったように、 免疫活性が落ちるとガンを発見しようとすることも弱まる。 ガン細胞にしても弱まってるときには刺激でかんたんに退治されてくれるけど、元気だと抵抗力をもって死ななくなる。 NK細胞は、ガンに引きつけられるのでなく始めはたまたま出くわすだけなのだから、いくら全体でガンより多くても、出会ったNK細胞の活性が大切なのだと思う。 広く言えば、ガンが生じる以前の免疫体力がガンになるしきい値を変える。 ガンが生じる事件は、免疫が弱まった事件が原因だ、と考えることもできよう。 ガンが発見できるはずの時に活性が弱って見逃すと、ガンがそのうちに顔を変えて見つけにくくなる。 それらの間に大きくなったガンは、NK細胞をごまかす力をつけやすくなっている、と。 リンパ関係以外の癌について、原爆の資料からの年数予想で、「ウランのせいだというならイラクのは早すぎる」、というのは無意味なことだ。 それだと、あるゆる癌で、「発病したのは免疫が弱ったことがあるのとは関係がない」と言うようなものだから。 しかし確かに、ウラン微粒子が免疫センターを壊していなければ、「リンパと肺以外の多くの癌が発生するのをウランではまとめて説明できない」 となるだろう。 その場合は、別のガン原因が有力になってくる。相乗としても主因はウランとは別の方だと。
2006年07月12日
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ガンと体のシステム ガン化 ―― プロセスと各段階の掛け合わせ方程式 遺伝子損傷(欠失ではなく)点変異である ガンは点変異の方が大きい 弱い放射線は環境物質との相乗作用がある 免疫モデル―― 先天免疫×後天的に覚えるシステム。 要点は胸腺。 例はエイズ。進化の知恵。日常体を形作る約60兆個の細胞 のうち約500億個が白血球を含む免疫細胞。日々、10億個(1x109個)のリンパ球(免疫以外を含む)が入れ替わっていく。その他、老廃細胞や雑菌などを免疫は日々処理している。先天免疫 多くの免疫細胞は骨髄で作られるが、腸の粘膜、肝臓でも作られる。 一般的に説明されるルートとして、マクロファージを始めとする白血球が骨髄でつくられる。 マクロファージは先天的に異物を認識して、なんでも食べて、内部で酸を出して異物を殺し、自分も死ぬと腎臓から排出される。後天免疫 骨髄で多くの免疫細胞は作られるが、そのとき備わっている異物認識――先天免疫は、何百万?もだかの膨大な種類の「異物各々のパターン」を認識するので、これに合わないものが生じる。 ウランを抱え込んでα線で失調したマクロファージなどもこれに入りうるだろう。 それはともかく、先天免疫だけでは世代ごとに変化する外界に対応できないので、後天的に免疫を学習するシステムがある。 胸腺でその情報を受け取って、白血球などの免疫細胞は全身に散っていくわけだが、マクロファージは再び胸腺に戻ってきて、異物のかけらに顔を出させ、その異物情報をヘルパーT細胞に伝えて、これがキラーT細胞に情報を伝えて、異物を攻撃する。 こういう情報システムは、異物ごとに機能を形成し、たとえば結核菌などでは、対結核システムが初めて形成されるにしろ、ヘルパーT細胞に記憶が残っているにしろ、システムが機能し始めるには時間がかかる。 (このシステムは情報伝達で成り立っているので、α線の影響で情報が狂いやすいだろうと思う。) エイズ(HIV)ウイルスは、マクロファージに食べられることでその中に居座り、数年潜伏してヘルパーT細胞に移動して、ヘルパーT細胞群を乗っ取る。 ウイルスにやられたヘルパーT細胞が増えるせいで、ちゃんと免疫の働きをするヘルパーT細胞が減って免疫が弱くなり、あらゆる病気にかかりやすくなる。 これが、エイズだ。 胸腺は、成人すると小さくなっていき、60歳では1/10になる。( つまり、病気を憶える必要は年を取ると減っていくからだろう。 同時に、胸腺は学習器官な分ナーバスだから不必要に活発だとバグを起こすとか、体力と知識がついているのにむだに胸腺で学習期間を過ごすな、ということなのか、いや知らないんだけど。) ガン細胞への攻撃が始まるのは、ガン細胞が特徴的な一部分(抗原)を覗かせてるとか振る舞いが変わるとかしてからで、それまでガンは気づかれずに大きくなっていく。早く気づかれて免疫で消滅させられるガンが殆どだが、たまに、気づかれた頃には免疫で勝てるかどうかわからないぐらいになっていることがあって、これが病気としての癌となる。 肺 毎日、6000個のガンが発生している。肺には70億から350億個ものマクロファージが存在する。 入り込んだ雑菌・微粒子はマクロファージに食べられて片付けられる。粉塵 2.5μという数字がよく出るが、これは粒子が血管内に入り込んでしまう数字。 このためディーゼルの排気が問題にされている。 しかし、それはマクロファージが片付けることになっているし、どういう経路で粉塵が障害を発生させるのかはわかっていない。 ウラン微粒子の放射能 肺胞の 総数は、両方の肺で約6~8億個です。 総表面積は90~60m^2(Mの2乗) 肺の重さは男性で1kg。肺胞の厚み、表面からの平均深さは、16μmになる。(これよりも深い部分は、空気で空) これくらい浅いと、α線(浸透距離40μm)がすべてに届く。 α線による被爆を集中的に受けるのは、肺からの吸入被爆だが、一般に自然の場合ほとんどがラドン気体により、世界の平均1.2mSv /年 である。 室内での世界的な平均ラドン濃度は 39Bq/m. 3. であると推測されウラン238粒子 たとえば仮に、 1mgのウラン塵を吸い込むとする。 1mgのウランは二酸化ウラン粒子で、0.45mm立方角の分の体積になる。 1mgの劣化ウランは、毎秒15本のα線を出す。 肺中空気を5リットルとすると、300Bq/m^3に相当する。 チェコ の室内ラドンは平均濃度140 Bq m-3だから、チェコの濃度の平均より高いところ並みだろう?。(室内というのは室内汚染なのかも知れないし、室内には半日しかいないかもしれないが。)(ラドン鉱山では、(労働時間中に?)、250Bq/m^3まではホルミシス効果があるというデータがある。(肺ガン率が低下) http://www.bekkoame.ne.jp/ha/y-kato/job/ronbun/robun.2.files/fig.5.JPG) ウラン238のα粒子/本 =>1.34×10^-8mSv/kg 劣化ウラン1mgの場合、 15本/秒・肺1kg→=130万本/日、→=6.34mSv/年 しかし、ラドン泉のある所の住民(たぶん従業員)は、125mSv/年(×(実質時間1/5?)=25mSv/年?) 受けているが、健康影響は見られなかったという。 (これは、吸引被爆だけの数字ではなく、もっと被爆効果の薄い外部被爆も含めているだろうが、それにしても、1/5としても、ウラン1mgの4倍に相当する。) ウラン1mgは、→6.34mSv/年 バイスタンダー効果を加えて、6.34×30=190mSv/年。 臓器による効果比を掛けると、×3=570mSv/年。 放射線の健康影響が始まるのが、急性被爆で200mSv/年と言われるのでラドン泉では、慢性とはいえ、住民に影響が出始めていいはずだが、出ていないと言われている。調査量は少ないが。 それは、――急性と慢性の違いか、調査人数の違いか、もともと生物効果比20が慎重にも余分に高いせいか、バイスタンダー効果の影響が×30より低いのか、肺は雑菌との戦いの場所なので免疫のおかげで×3はじつはもっと低い、労働時間と24時間の差なのか―― なんにしろ、1mgのウラン吸引のα線は世界的にいってよくあることの範囲と思われる。 その上で、 量の問題として、 「1mgのウラン238=二酸化ウラン粒子で、0.45mm立方角の分の体積 前後の量」 を、何かの間違い以外で日常的に吸い込んで蓄積したということが考えられるレベルだろうか?どの程度が考えられるか? 減損ウランの可能性は重大になってくる。 減損ウランの可能性→「実態との比較」のなかの「減損ウラン」参照。(→目次) あるいは質の問題として、 ウラン微粒子の どこが自然界と違う のだろうか? 癌免疫 代謝と掛け合わせ方程式 ガン細胞は、毎日3~6,000生まれているという。 それ以上に、遙に多くの何十億の老廃細胞が処理されている。 NK細胞で全身に1億。重量割りで肺に160万個。(あるいは、全身に10億、50億とかよくわからんが。) ガン細胞が一桁増えてもガン細胞には勝ち目はない。 すると、ガンになるかどうかは、どのレベルの時にガンと認知されるかだと考えられる。 他の病気のでもかなりそうなのでは? とはいえ、煤塵問題にせよ、感染症にせよ、放射線による癌にせよ、かなりのていど「量」が問題になるわけだが、それはたぶん、大量の放射線を浴びたときは、癌以外にも免疫力全体を弱めるからではないだろうか。 免疫が弱まると、NK 細胞の活性度も弱まる。つまり、認識力も弱まるはず。それで見逃すガンが増える、と。 また、身体全体の免疫細胞が遠くから駆けつけられるわけがない。近くのリンパを泳ぐものだけがやってくるだろう。病気の時に免疫細胞を量産しても、有効には届かないだろう。だから密度あたりの免疫細胞が必要な面もあるだろう。 そういうことをまとめると方程式で書くと 癌確率=(見つけにくさ係数)×(癌細胞密度/免疫細胞密度) 免疫の力に余裕があるときは、見つけにくさが要点だ。 免疫が弱まっているとき、ある程度病気を認識する段階になったか、急性被爆・急性感染の場合に密度が重要になってくる、と。 まあ、この式は理解の仕方だが。 癌の種だけが撒かれたという状態では、重要なのは、偶然生じる「見つけにくさ」だろう。 加えて、免疫力が落ちていると密度が減って、量的に不利になる。 すると、免疫機構に知らせに行く余裕がなくなる・・ で、ガン免疫を詳しく調べると、今年出てきた解説がhttp://www.nco-clinic.jp/page17.shtmlガン免疫システム ガン細胞に先に働きかけるのは先天免疫(自然免疫)のNK(ナチュラルキラー)細胞。 NK細胞はガンを嗅ぎつける力はなくたまたま遭遇する。また一つ一つがすべてのガンを見分けるわけではなく、対応には種が分かれる。 (ちんぴらと巡査みたいだ) ガン細胞はこれをごまかそうとする。ごまかし方も一つではなく、そうしてごまかし続けられるとNK細胞もぼけてくるのか 癌患者ではNK細胞の活性が弱まっているそうだ。 (まるで暴力団に成長したヤクザと警官の癒着である) しかし、弱ってきた状態の癌は逆にNK細胞の刺激でかんたんにやられていくそうである。 (組長が弱気になったときの手下がかんたんに罪を認めてしまうようなもの) まともなら、NK 細胞が免疫機構をせっついて、ガン攻撃のT細胞が通常の100倍の効果で作り出される。 (警察でいえば○○集団撲滅作戦である) T細胞は、対象のガンの位置を嗅ぎつけてガンに近寄ってガンを退治に集まる。 しかし、ガン細胞は常にその顔を変えてごまかそうとする。 (組のバッジを変える) そして、再びNK細胞が見つけるように巡回する。 ガン細胞が癌の塊になるには年月がかかる。巡査の顔色をうかがっていた慎重なちんぴらが、大組織の親分に成長するには年月がかかる。 というように、なかなか人間ドラマくさいものらしい (^ _ ^ やっぱりね)。 人の身体は、進化のなかで多くの生き物を吸収してきたのだからそれらが今も体内で息づいているのだろう。 (また、NK細胞も完全に先天的な識別能力をもっているわけではないらしい。教育や養育が必要のようである。 医学も変化している、というよりは生き物のシステム自体が進化の途上にあって、たまたま今の形をしているというべきだろう。 http://www.kenbijin.com/zyouhou/natural-killer.html )
2006年07月11日
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放射線強度と生物効果比 α、β、γ、中性子の相互の最終的な生物効果比は、強度比(の関数)×吸収密度比(の関数)×いわゆる生物学的効果比×臓器による比率=最終的に生物の部分組織を病気にさせる単純効果比。 生物学的効果比とは、細胞に放射線を当てた実験で、染色体の形の異常を表すものなので、実際には簡単に他の数値と組み合わせられない。 実際上の数値 1 ウラン弾の放射線はガンマ線で測定され、自然ウランをもとに安全基準ができているだろう。 (ウラン弾の放射線とは、ウラン内部から出てくるものが大部分のはずであり、それはγ線である。α、βは内部で自己吸収される。) そのように測定されるウラン塊のγ線と、体内に入ったウラン微粒子のアルファ線とを比較して、どれだけの補正が必要か? 放出エネルギー比較でたぶん×4倍。 (全エネルギーでは、たぶん7(γ:1+β:2+α:4)倍だが、ベータは無視) さらに、吸収エネルギーに対して×吸収密度で100倍。 以上で、400倍/密度(微視的領域)。 しかし、微視的領域をちょっと拡大すれば、密度は減り、つまり免疫が働いて異常細胞は片づけられる。 実用的な意味で効果比を変更する理由にはならない。 ただ、密度が高いとどういう性質のことが起きるかは話が別。実際上の数値 2 →バイスタンダー効果 目次 ウランと放射線とガン
2006年07月10日
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資料――自然状態の値 自然放射能のデータhttp://www.chuden.co.jp/torikumi/study/library/news/pdf/list074/N07407.pdf(愛知のガンマ線自然放射能の測定からして、50nGy/h≒0.44msv すでに一般人許容値の半分)http://www.jnfl.co.jp/radiant-env/index.html自然放射線により私たちが1年間に受ける線量2.4ミリシーベルト(世界平均)http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/004/shiryo/006/04100701/004.htm図から見ると、地上での中性子強度は4μsv/h=0.35msv/年http://www.google.com/intl/ja/help/features.html#cached「原子力のすべて」編集委員会・事務局 この本でも人の身体の中には何時も7,000ベクレル以上の放射能があるとか、 体内の放射性核種からの内部被ばくは、平均0.81ミリシーベルト/年(原子力安全研究協会「生活環境放射線」)ですから、体内放射性能が10倍になったとして、8.1ミリシーベルト/年になります。一般人の場合、内部被ばくの大部分は、ラドンの吸入と食品からのカリウム40とウラン及びトリウム系列の経口摂取によります(原子力安全研究協会「生活環境放射線」)。環境汚染等による一時的な過剰摂取によって体内に取り込まれた場合は、その核種の体内代謝に依存しますが、急性の全身被ばくで0.2シーベルト(200ミリシーベルト)以下ですと臨床症状は出ないとされています(ICRP60) (過去の原爆の統計から)http://www.nirs.go.jp/news/press/2004/06_30_2.shtml 自然放射線の地域差を把握する研究に努めている。・・・中性子成分についてはICRP Publ.60の放射線荷重係数を用いている。 我が国の宇宙線線量の平均は35nSv h-1である。 1) 世界の屋内ラドン濃度の平均は40Bq m-3で、国毎の平均では10Bq m-3程度からチェコの140 Bq m-3と大きな開きが見られ、一般に北欧が高い値を示している。 日本は21 Bq m-3と世界の平均の半分程度である。 ラドンによる被ばく線量を考えると日本の平均値は0.59mSv y-1であり、世界の平均1.2mSv y-1と比べても低い。世界のラドンの線量変動幅は0.2から10mSv y-1とUNSCEARの報告によれば推定されている 2) 宇宙線線量は我が国の地磁気緯度が低いことから、世界の平均52nSv h-1に比べて、我が国の平均は35mSv h-1であり、低いことが分かる。 宇宙線からの線量には緯度効果があり、北極と赤道では海面上で30%程度の違いが生じる。高度による差異は更に大きく、富士山山頂では地上の5倍程度に高い線量を受けることとなる。 年間の線量として表記すると世界の宇宙線の線量は平均で0.38mSv y-1で、高い地域では1.0mSv y-1と推定されている。 一方、我が国の値は平均で0.26mSv y-1で、一番高い群馬県の草津市でも0.43mSv y-1と推定される。http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/pict/09/09010502/02.gif世界平均の中性子成分 0.1msv吸入被爆 U Rn Tr 1.26msv(0.2~10)(Rnの屋内濃度による)食品被爆 カリウム40 0.17msv ウラン系列0.12msv(0.2~0.8)(屋外空気中で通常0.1~10Bq/m**3)http://www.geocities.jp/aobamil/kanchousitu/DUsono4.html「1993-94年にかけ、クウェート大学のキャンパスで大気中のウラン濃度が測定された。1993年夏にはウラン濃度が1立方メートルあたり0.3ナノグラム程度であったが、冬には0.1ナノグラムにまで低下した。観察期間を通じての平均ウラン含有量は1立方メートルあたり0.25ナノグラムで、世界の他の都市と同じくらいであった。また、ウラン235と238の比は0.0055-0.007で、ほぼ天然ウランと同じであった。同時期に固形降下物中のウラン濃度も測定され、降下物1gあたり1-1.79マイクログラムと土壌とほぼ同じ値であった。こちらもウラン235と238の比は0.006-0.007で、天然ウランと同じだった。」「以上より、クウェートに住んでいる人の吸入による被曝量は年に0.05ベクレルで、IRCPの勧告で規定されている許容量の0.2%以下となる。」 (1立方メートルあたり0.25ナノグラム なら、3.7×10^-3Bq。0.05ベクレルなのは累積を考えているのだろう。)http://www.atomnavi.jp/uketsuke/qa02_22_030157.htmlのキャッシュ成人男子(体重約60kg)の場合、体内にはカリウム-40が約4,000ベクレル存在しています。その他の放射性核種では、炭素-14が約2,500ベクレル、ルビジウム-87が約500ベクレル、鉛-210・ポロニウム-210が合わせて約20ベクレルが人体中に存在しています。なお、カリウム(カリウム-40も)は年齢とともに少なくなり、また、女性は男性より少ないのが普通です。体内に摂取される天然の放射性核種のほとんどは食品摂取によるものですが、このほかに呼吸により気管、気管支及び肺が被ばくする天然の放射性核種として気体のラドン(大地や建材に含まれるラジウムが崩壊して生じる放射性核種)があります。生きていくためには、食物を食べたり呼吸をしたりしなければなりません。これらを通じ天然の放射性核種が体内に入り込み、これによる日本人の平均的な体内被ばく量(年間実効線量)は、0.81mSv/年になります。http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/09010107_1.html体重60kgの成人男子の体内にはK-40が約4000Bq存在している。このK-40は年齢とともに少なくなり、通常は女性は男性より少ない。その他の放射性核種ではC-14が多く、ついでルビジウム-87(Rb-87)、ポロニウム-210(Po-210)、鉛-210(Pb-210)の順である( 表3 )。http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/09010102_1.html1.原始放射性核種 地球を起源とする原始放射性核種には、放射性系列を構成しないものと構成するものとがある。前者には、K-40(半減期12.7億年)やRb-87(半減期475億年)の他100億年以上の長い半減期を有する約10程度の核種がある。 従来は被ばく源としてはK-40とRb-87を考慮に入れれば十分であったが、ICRP60(1990年勧告)において自然放射線源による被ばくも考慮することになり、他の核種についても検討が行われている( 表1 参照)。 後者には、Th-232(半減期140億年)を親とするトリウム系列核種、U-238(半減期45億年)を親とするウラン系列核種、U-235(半減期7億年)を親とするアクチニウム系列核種がある。これらの質量数はそれぞれ4n、4n+2、4n+3(nは整数)で表わされる。4n+1で表わされる系列はNp-237(半減期214万年)を親とするネプツニウム系列であるが、半減期が十分に長くないため、現在では天然に存在しない。以下に、被ばく上大半の寄与を占めるK-40、Rb-87、ウラン系列およびトリウム系列核種について述べる。1.1 カリウム-40(K-40;半減期12.7億年) ウラン系列核種、トリウム系列核種と並び、自然放射線による被ばく源として最も重要な核種の1つであり、全カリウム中の0.0117%存在する。地殻中含有量は地質等により変動があるが、通常は土壌1kg当り100~700Bq程度である。また、カリウムは人体中に必須元素として存在し、成人男子では体重1kg当り2g含まれる。これをK-40の量に換算すると約60Bq/kgに相当する。1.2 ルビジウム-87(Rb-87;半減期475億年) K-40、ウラン系列核種およびトリウム核種系列に比べると被ばくへの寄与は小さいが、放射性系列を構成しない核種としてはK-40に次いで重要な核種である。人間環境中でのルビジウムの挙動には不明な点が多いが、人体中Rb-87濃度は約8.5Bq/kgである。1.3 ウラン系列核種 ウラン系列は、ウラン-238(U-238;半減期45億年)を親とし15の主要核種から成る。この壊変系列を 図2 に示す。 U-238は土壌1kg中に10~50(平均25)Bq程度含まれ、通常の自然放射能地域における年間食品摂取量は約5Bqと推定されている。 この系列核種の中には、ラジウム-226(Ra-226;半減期1600年)や、希ガスであるラドン-222(Rn-222;半減期3.8日)が含まれている。Rn-222は散逸によって土壌等から空気中へ移行し、その濃度は屋外空気中で通常0.1~10Bq/m**3である。 一方、屋内では家屋の建材や構造によって大きな幅があり、スウェーデンの調査では約900Bq/m**3という例もあったが、通常は5~25Bq/m**3程度である。このRn-222を吸入することによる年間実効線量は世界平均で約1100μSvで、自然放射線による最も大きな被ばく源である。1.4 トリウム系列核種 トリウム系列は、トリウム-232(Th-232;半減期140億年)を親とし12の主要核種から成る。この壊変系列を 図3 に示す。 Th-232は、土壌1kg中に7~50(平均25)Bq程度含まれる。この系列の中には、希ガスであるラドン-220(Rn-220;半減期55秒-トロンとも呼ばれる)が含まれ、ウラン系列中のRn-222と同様、重要な吸入被ばく源となる。Rn-220による年間実効線量は、世界平均で約220μSvと推定されている。2.宇宙線起源核種(宇宙線生成核種) 宇宙線起源核種には多くの種類のものがあるが、線量寄与分は僅かである。ここでは、その中で比較的線量寄与の大きなトリチウム(H-3)、ベリリウム-7(Be-7)、炭素-14(C-14)、ナトリウム-22(Na-22)について簡単に述べる。 宇宙線起源核種はこの他に、ベリリウム-10(Be-10;半減期150万年)、ケイ素-32(Si-32;半減期172年)、リン-32(P-32;半減期14.3日)、リン-33(P-33;半減期25日)、硫黄-35(S-35;半減期87.5日)、塩素-36(Cl-36;半減期30万年)などがある。2.1 トリチウム(H-3;半減期12.3年) トリチウムは、宇宙線中性子と大気との破砕反応N-14(n,H-3)C-12などで生じ、大気や海水中に含まれる。H-3の99%(1.3E+18Bq)はHTOの形をとる。核実験が行われる以前の時期に測定された地表水の放射能濃度は、大陸上で200~900Bq/m**3、海水中で100Bq/m**3であった。2.2 ベリリウム-7(Be-7;半減期53日) Be-7は、宇宙線と大気中の酸素や窒素との反応によって生じ、温帯では地表水中に3000Bq/m**3、雨水中に700Bq/m**3程度含まれている。2.3 炭素-14(C-14;半減期5730年) C-14は、高層大気中で低速の宇宙線によるN-14(n,p)C-14反応によって生じ、大気中、海水中、有機物中に含まれる。2.4 ナトリウム-22(Na-22;半減期2.6年) Na-22は、宇宙線と大気中アルゴンとの反応により生じ、雨水や海水中に含まれる。http://www.kitaeru.jp/text.php?no=18●カリウム ・・腎臓における老廃物の排泄を促す。 筋肉細胞に60%があり、ほかに骨、脳、肝臓、心臓、腎臓などに多い。 http://www3.tokai-sc.jaea.go.jp/nutec/CTZBK/ETKB/C42.htm(α線強度は、ラドン222が5.5Mev、ポロニウム7.7Mev) α線の飛跡は太くてまっすぐであり、散乱された様子はほとんどない。その長さは、数cm程度である。また、飛跡が終わる数mm前で飛跡の太さが一番大きくなっている。 U238壊変の力・数データ ・ウラン238 uranium238 238U。半減期は4.468×109年(約45億年)、α壊変する。そのエネルギーは約4.1MeV。γ線放射のエネルギーは非常に低く0.046MeV。 同位体存在度は99.275%。天然に存在するウラン系列の最初の核種。速中性子で核分裂を起こし、熱中性子では核分裂を起こさない。また、自発核分裂し、半減期は6.5×1015年。 1gあたりの放射能は12.4kBq。 文字数制限のため、下のコメントに続きます。
2006年07月09日
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放射線医学 一般知識 ホルミシス 原爆、チェルノブイリ 自然状態 一般知識 いままでの一般的知識はだいたい以下のことからなっている。1 強力な放射線が急に当たった場合2 放射線の強い地域・現場での病気のデータ3 実験的研究では、ネズミ実験と、リンパ球・紫露草 への放射で染色体が変化した形を調べることがされている。 放射線の生物学的効果比については、臓器によって耐性に違いがあり、(放射線荷重係数) 細胞分裂の周期が短い細胞ほど、放射線の影響を受けやすい(骨髄にある造血細胞、腸の内壁などがこれに当たる)。逆に細胞分裂が起こりにくい骨、筋肉、神経細胞は放射線の影響を受けにくい。 できつつある胎児の脳細胞なども弱いとされている。 後述するが、組織荷重係数:生殖腺は0.20、肺や胃は0.12、肝臓は0.05、皮膚は0.01など。 一般知識としては、「被曝(ひばく)Wikipedia」が体系的によくできていてお勧め。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D 一般に、人間には回復力があり、一定以下の損傷ならふつうの病気と同様、とりあえずは完全に回復することが多い。(回復が永続的で年を取っても大丈夫、とは限らないが) そのため、少しづつの慢性的な被爆が累積しても急性の被爆に比べて発症にいたる被爆値が高い。ホルミシス また、少量のγ線は体にいいとか、γ線を当てた後の細胞群ではα線への耐性が少し出ているとか、動物実験では病原菌への抵抗力が増したとか、いう現象がある。 ラドンガスはα線源だが、ラドン泉は民間療法として知られている。 これらは、新陳代謝が活発化したとか、細胞の未知の慣れと考えられている。 良薬口に苦し、「微量の毒は一面薬にもなる」 、というのもこういう原理。つまり、窓際族な古い細胞を破壊するので、新しい細胞が生産されるようになるわけ。ちょっとひっぱたいて活を入れるわけである。 ただし免疫体力など全体が弱れば単なるダメージでは。 原爆の被爆研究から 急性の全身被ばくで 100%急性致死量は7Sv 50%致死量は約5Sv 胎児の場合は,原爆放射線1.4Sv の急性被ばくで,重度精神遅滞症が70%の高頻度で発生した。 それも含めて、統計データに影響が現れるのは、0.2Sv=200mSv以上からとされている(ICRP60)。 (原爆の場合は、ほとんど、ガンマ線と中性子によるはず。) 児童への影響は、大人よりも遙に高い。年を取って現れるガンについてもそれが強く現れている。(資料の表から) 骨髄性白血病は数年後からかなり高い感受性で現れ、10年すれば減っていく。 ガンへの影響が現れるのは、20年以上経ってからとされる。資料――原爆の被爆研究から 固形がん死亡率の過剰相対リスクhttp://mext-atm.jst.go.jp/atomica/pict/09/09020312/04.gif放射線生物効果の年齢依存 http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/09020218_1.html☆注目:各種の症状―→ 原爆放射線による人体への影響http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/09020310_1.html☆晩発性の身体的影響 http://atmsearch.tokyo.jst.go.jp/pasrch/servlet/PASearch原爆との差は、自然ガンに対して、数~十数%程度の比。http://www.rerf.or.jp/nihongo/radefx/late/cancrisk.htm原爆被爆者における癌リスク小児への放射線影響http://atmsearch.tokyo.jst.go.jp/pasrch/servlet/PASearchhttp://www.taishitsu.or.jp/r-bio/index.html放射線は生命にどう働くかhttp://www.taishitsu.or.jp/r-bio/r-bio8a.html 『毛の場合に見たように、放射線の影響は放射線を受けた直後には何もなく、何日か経ってから突然大きな変化が見られるのが特徴です。これが放射線を全身に受けたような時にも起こります。 それぞれの幹細胞の増殖が止まって細胞の補給が絶えても、残っている機能細胞が何とか役目を果たしている間は症状が出ないで、機能細胞が全くなくなってしまった時に急に症状が悪化するわけです。この事は項を改めて詳しく説明することにします。 』図3 放射線による急性症状http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/pict/09/09040406/04.gifhttp://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~wajima/sub030117kondo.htm,「放射線の急件被ばくの場合,50%致死量は約5Gyで、3Gy以下なら急性死亡の危険はない」という経験法則が正しいことを証明した。 3Gy以下の放射線被ばくなら,成人の場合,たとえ一時的に身体の被ばく部位に障害が起こってもほとんどは正常に治る。しかし,胎児の場合は,原爆放射線1.4Gyの急性被ばくで,重度精神遅滞症が70%の高頻度で発生した。ただし,この精神遅滞症も,0.2Gy以下の被ばく線量では,被ばくしない場合に発生する頻度まで低下し,放射線の危険はなくなった。 (この資料を書いた年寄り学者は外部被爆しか考えていない。5%以上死亡のレベルでも『ほとんどは正常に直る』と書くなど、主張はあてにならないが数字は引用する) チェルノブイリ チェルノブイリで得られた教訓は、 ヨウ素131の食物連鎖による甲状腺ガン。 他にも、ガン性の病気が増えているという話があるのだが、これは田舎と都会の差に近いか、より少ない増え方でしかない。(二年前の考察なので、資料は埋もれた) 生活の変化、などの原因の方が有望だと思う。 自然状態の値 放射線の影響 空気中のウラン粒子 ウラン粒子の放射量Q 我々は、自然状態でどの部分をどんな形でどれだけ被爆しているのか?A 殆どはガンマ線の形で全身にまんべんなく受けている。 ウラン粒子もあるが、これによる吸入被爆はIRCPの許容量の0.2%以下らしい。 α線による被爆を集中的に受けるのは、肺からの吸入被爆だが、一般に自然の場合ほとんどがラドンにより、世界の平均1.2mSv /年 である。自然状態でどれだけの放射線があるか、ウラン塵がどれだけあるか。 許容量実際には、障害が統計に表れ始めるのは、200mSv/年から。原子力施設の基準として、一般住民1msv/年自然放射線により私たちが1年間に受ける線量2.4ミリシーベルト(世界平均)外部空中被爆 愛知のガンマ線自然放射能の測定からして、50nGy/h≒0.44msv/年 後述資料図から見ると、地上での中性子強度は4μsv/h=0.35msv/年人の身体の中には何時も7,000ベクレル以上の放射能があるとか、 1) 世界の屋内ラドン濃度の平均は40Bq m-3で、・・ チェコの140 Bq m-3・・ ラドンによる被ばく線量を考えると・・世界の平均1.2mSv y-1・・世界のラドンの線量変動幅は0.2から10mSv y-1と・・推定されている (ラドンはα線を出す気体である)世界平均の中性子成分 0.1msv吸入被爆 U Rn Tr 1.26msv(0.2~10)(Rnの屋内濃度による)食品被爆 カリウム40 0.17msv ウラン系列0.12msv(0.2~0.8)(屋外空気中で通常0.1~10Bq/m**3)成人男子(体重約60kg)の場合、体内にはカリウム-40が約4,000ベクレル存在しています。・・炭素-14が約2,500ベクレル、ルビジウム-87が約500ベクレル、鉛-210・ポロニウム-210が合わせて約20ベクレル・・(α崩壊をするのは、鉛210から生じるポロニウム210とラドンのみ。他はすべてβ崩壊)(ポロニウム 10bq/60kg×7.7Mev×(1/3.1×10^-14 ×3.1×10^7 msv)=1.26×10^-1msv) クウェートに住んでいる人の吸入による被曝量は年平均0.05ベクレル/m^3で、IRCPの勧告で規定されている許容量の0.2%以下となる(資料→ 次頁> 「資料――自然状態の値」 )
2006年07月09日
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ウラン放射線―― 強さと単位 放射線の強さ 放射線の強さについての考え方 α、β、γの違いによって飛距離・吸収密度・吸収されたときの物体への影響が違う。全身を通過しまんべんなく吸収されたり、皮膚程度止まりだったり、きわめて表面どまりで強い力だったり、さまざま。 また、どの種類の核が崩壊したかによって放射線の種類もその強さも違う。 受ける側も、影響を受けやすい臓器・細胞に違いがある。 影響が少なければいいのかといえば、少ないから細胞が死んで片付けられずにガン化する危険が生じるとも言える。 この微妙さは理解しておく必要がある。 各種単位Bq ベクレル=毎秒どれだけの核崩壊が起きるか。=放射能の強さGy グレイ=吸収されたエネルギーの単位重量当たりの累計単位。=吸収線量生物効果比=γ線と比較して、α、β線などが生物に与える影響の大きさ比率。Sv シーベルト=生物効果比 × グレイ。=線量当量最終的には、放射線荷重係数=全身に対する臓器による比率が考慮される(べき)。各単位表 (10^+a=10のa乗)エネルギー桁比 単位 γ線 α線単位(×10~-2 J /kg)――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――1000 ――――――― 1グレイ(Gy) 200―――――――――――――― 200mSV/年 10 1レム(rem)―――――――――――― 200mSV/年 1 1mGy 1mSV/年(一般基準) 0.05 ―――――― 0.05mGy―――――――――――――― 1mSV/年(一般基準) ↓:↑の比は1:7.4×10^+7倍6.72×10^-10―――――4.2MeV ――――――――――――――ウラン238のα粒子/本 =>1.34×10^-8mSV/kg 50keV――――ウラン238のγ線/本1.6×10^-16 = 1eV ウラン238のα粒子/本 が、毎秒1本/秒放出され、それが1kgの体に吸収されたら、年間で0.42mSV/年になる。 ウラン238から生じたPaなどの物質――これのγ線は767KeVとか1MeV(ウラン238からのベータ線、γ線のエネルギーは、50KeV≒10(-7乗)erg ぐらい。 ウラン235からのαγ線は、200KeV≒3×10(-7乗)erg Co-60は1.17MeVおよび1.33MeVのエネルギーを持つγ線を放出する。 広くは、 放射性核種から放出されるα線エネルギーは、3MeV~8MeV程度 代表的な放射性核種から放出されるβ線の最大エネルギー範囲は、10keVから5MeVである。 放射性核種が放出する主なγ線のエネルギー範囲は、5keVから4MeV程度 ) ウラン弾の放射線 劣化ウラン弾と放射能 ウラン238の放射能はエネルギーの殆どがα(4.2Mev)線である。ただし、透過力が殆どないのでウラン固体の中で止まる。 劣化ウランは人間が精錬したため、直後はウラン以外の放射能物質をほとんど含まない。 しかしその後、元素が壊変して新しいより活発な放射性物質ができる。天然ウランに近づく。 数ヶ月すると、一定のレベルで放射能の活発さは高止まり気味で安定し(放射平衡)、中でもさらにβγ線エネルギー比率が強まる。 新しいより活発な放射性物質からのベータ線二種はエネルギーレベルが高いので、合わせてウラン238のα線に匹敵し、劣化ウランの放射エネルギーを倍加する。 単純放射線数では3倍ほどになるらしい。 ただし、ベータ線も又ウラン固体が多いはず。 γ線類では、767KeVとか1MeV等の強力なものが増えてきて、元々少ないγ線エネルギーは桁上がりに増える。 最終的に、『DU 貫通体による接触線量率[6]は約 2 mSv 毎時』http://chronoflyer.ddo.jp/~trinary/plus/iaea/duqaa_ej.html#q12 だそうで、これはβ線が殆どだそうで、一年の内100時間さわり続けると、その近づけたあたりの皮膚に腫瘍ができる確率が上がり出す。慢性の皮膚については補正して、200時間、が妥当だろう。実際には半ミリのアルミ板、1mの空気で防げる。劣化ウランと減損ウラン 天然から取られたウランは、ほとんどがウラン238でウラン235は0.7%程度。 これを濃縮してウラン235の比率を3~4%に高める。 その結果、ウラン235が1/3の0.2%台になった残渣が劣化ウラン。 濃縮して原子炉燃料に使ったあげく、ウラン235が減ってしまったものが、回収ウラン、減損ウランと言われる。 「Depleted Uranium」=使い切ったウラン=劣化した、減損した、ウラン、、、というように、英語では同じ。 日本では、使い分けていたのが、結局アメリカにならって同じに統一したらしい。 さらに、回収ウランは劣化ウランよりもウラン235の濃度が高いので、再び濃縮に回されて劣化ウランと呼ばれたり、いや劣化ウランと混ざっているということか、実態上区別せずに管理していそうだ。 さらにこんな定義もある。http://chronoflyer.ddo.jp/~trinary/plus/iaea/duqaa_ja.html『米国原子力規制委員会(NRC: Nuclear Regulatory Commission)による劣化ウランの公式な定義では、その U-235 の 重量パーセントによる割合が 0.711% 以下のウランのことを言う。』 つまり、一度濃縮機にかければ(途中に取り出しても)、あとは放射性廃棄物でもなんでも、燃料として使うか捨てるかの二種類であり、その区別は濃度だけ、が定義になっているようだ。 廃棄物を区別するという発想そのものがないらしい。 アメリカでは実際に、ウラン弾の製造に高放射能の減損ウランも高い比率で混合溶融されたという話がある。(深夜朝日テレビでだか、ある工場では材料の50%が減損ウランだった時期があるらしいとか) ただし、どのていどの放射能になっているかは、また別のことなのだが。 というのも、 回収ウランには、原子炉の中性子のために、自然界にない激しい放射能を持つ元素、自然界にない中性子を発するもの、等が含まれている。いわゆる放射性廃棄物。 これらのほとんどはひどく不安定なので、何ヶ月もすれば多くが消える。 また、そのγ(ガンマ)放射線は、ウランよりも強い質のエネルギーであり、γ線と比べてα+β線の比率は、純粋の劣化ウランよりも少ないはず。 なので、(中性子を放出するような新元素がすぐに消えるなら)、 γ(ガンマ)放射線は外から検出しやすいため、エネルギーを測定しつつ管理すれば、劣化ウランと混同して使っても、予想外の放射能があることにはならないはずだが・・・そんな管理をしていそうな考えがなさそうな。兵器としてのウラン弾 劣化ウランはウラン弾の芯に使われる。 イギリスでだか比較実験すると、タングステン弾使用よりも貫通力が20%アップしたという。 これに原子炉廃棄物である減損ウランが使われ、それをアメリカが隠しているという話もあるが、その実際の放射毒性は保管時間が長くなるほど減って行くので、一般的にはなんともいえない。 標的に当たると、高温の摩擦熱のために表面粉・本体が燃焼し、標的戦車内部を焼く。 その灰が細かい粒子となる。少なくとも10%以上がそのように微粒子化するという計算がある。 (たぶん、弾の大きさ・標的によっても変わる) 粒子径はほとんどが10μ以下、2.5μ以下にもなる。 2.5という数字は、粒子のまま血管の中に入り込むという意味である。補足: 廃棄物では、自然ウランの100倍。(資料紛失)α線、ベータ線の飛距離表http://www.senzoku.showa-u.ac.jp/dent/radiol/Prometheus/HyperRadiol/General/GP_Fig_13-9.gifhttp://www.senzoku.showa-u.ac.jp/dent/radiol/Prometheus/HyperRadiol/General/GP_Fig_13-10.gif 資料ウラン238、ガンマ、βのエネルギーの値は、4MeV、50KeV、50KeVhttp://uranglass.gooside.com/goldenlight/yomoyama.htmアルファ崩壊、ベータ崩壊は、いずれもガンマ線を出すのですが、そのエネルギーは50KeVhttp://www.kz.tsukuba.ac.jp/~abe/ohp-nuclear/nu-03.pdf[PDF] 中性子と原子核の反応ファイルタイプ: PDF/Adobe Acrobat - HTMLバージョン天然ウランの約99.3%を占める. 238. Uも約1MeV以上のエネルギーの中性. 子が入射した ときには、核分裂反応を起こす。 ... β-壊変して安定な核へと移行する. その際β線として 約3.5%、それに伴うγ線として約. 3.5%のエネルギーを放出する。橋本政雄他『教養の物理学』広川書店 13 放射線 矢野隆昭 著 http://www.senzoku.showa-u.ac.jp/dent/radiol/Prometheus/HyperRadiol/General/General_Physics.html β線の物質中での飛距離は同じエネルギーのα線に比べて平均100倍ほども大きい. γ線は物質中でたいへん長い飛距離をもつ.例えば水中では 1 MeV のγ線は 10 cm 以上飛ぶことができる.人の皮膚などは簡単に通過する.γ線を遮蔽するにはコンクリートや鉛の障壁が必要である. 中性子線は電荷を持たず,電離作用は問接である.したがって中性子は電子とあまり相互作用をしない.だから中性子線は物質中で長い飛距離を持つ.1 MeV の中性子線は水中をほぼ 1 m も走ることができる.エネルギーと透過距離http://laboratory.sub.jp/phy/33.htmlγ線 0.05~2.9MeV 4~450mm 劣化ウラン弾はそんなに悪か?http://members.jcom.home.ne.jp/3720652101/uranium.htm このサイトは基本的にただの無知。概念としてまるきりわかってない。
2006年07月08日
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ウランと放射能とガン 再開 二年前に手をつけて別の事情で放っておいた劣化ウラン弾についてのことを、やっとまとめ直す。 だいたい去年あたりから、もう書くまでもなくなってたようだけど、見ていて満足しない。 まあ結論は自分ももともと同じなのでいいんだけど。 これは単に自分のやりかけを仕上げるだけの自己満足に過ぎないのだが、どうも・・・仮説の構想と創作の気分なのかな・・・仕上げて出さないと片付かない、と。いや、すっきりしない見苦しい形にしかならないけど。 二年前は全く安心しておまかせしようと思わせてくれるサイトというのはなかった気がするが、去年からあるようだ。結論はでない、というのが結論だったが。 しかし今回見直すたび、自分のものにもずいぶんと微妙な数字間違いがあって、二年前に出さなかったのは虫の知らせかなどと冷や汗ものだった。 あの頃は、日本語訳されてないものが多かったけど、今回は入手できたものもあってかなり霧が減った。 二年前はちょうど日本に実験施設ができる予定だったのだが、その目的は原子炉被爆中心であまりウラン微粒子は考えられてないみたいだ、と思っていたのだが、現在見るとそうでもなかった気がする。 けっこう学者達は研究を進めていたようで、うわさだけだったバイスタンダー効果が結構扱われている。 今回、医学関係のわかりやすい資料が検索で手に入りやすくなってた。おかげで二年前は自分の仮説だった免疫システムがほぼ現代医学常識になっていることがわかった。 今回の最大の収穫は、人口ピラミッドだろう。 イラクの問題はイラク人の日常と価値観にあるのだ。 --------------------------------- 以前の最後のページから書き加えで再開。
2006年07月06日
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あるところで――このブログのつながりのつながりの所で、評論家の垂れ流すペテンが気づかずに紹介されていた。 最後に嘘を暴いて終わりにしておこう。 1 >官だから税が取れないという、国民の見えない負担 郵便事業については 固定資産税などの税収がない、なんてのは、儲けが多い企業に言う事。 計算として、そんなの払って赤字になったら民間だったら事業縮小です。 そして給料からの所得税が減り、郵便が不便になります。 ほんとは、 その数字は、貯金・簡保などの金融サービスのことが中心だろうに、銀行・証券は自分のつごうでごまかした表現をしている。 貯金がもし正しく儲けていれば、その税分は貯金の利子が高いことにつながります。(または政府が安く借りられる) 郵便貯金は預け入れの上限が1000万。ほとんどが500万以下。利用者は低貯蓄者階層とされています。 そこから一兆円もの税を取ろうとしたら、現在の個人からの所得税は10兆円程度ですから、税率の再配分といっしょに考えねばなりません。 これをごまかして発表する銀行・証券業界の、国民へのペテンな態度がわかりますね。 「エコノミストの眼 」というサイトが生命保険業界の主張を、客観ぶってしている。 →リンク先 そして、いまや生命保険業界はだいたい外資のもとにあるらしい。 アメリカが進める日本改造 →リンク先 『今年二月に来日したアメリカの生命保険協会のキーティング会長も「米国の生保業界にとっても最も重要な通商問題だ」と述べて日米両国の保険摩擦という事実を隠していません。』 『 日本の生保会社は九社ほど破綻に追い込まれましたが、そのほとんどが今外資の傘下に組み込まれています。』 総論注意 ただ、「郵貯・簡保が正しく儲けているか」 という疑問はあって、 これについては、 「公社のほうが外国に金を流さない形で監視・調整できる」 とか、「財政投融資のことは現在郵政公社のせいではなくなっている。むしろ、特別会計を放置して安心することに導きそうな民営化騒ぎだ。」 とか、 「りくつは何でもとにかく政府のやることは信用できない」 とか、「地位のある連中は私腹を肥やしてぶら下がっているそうだ」 とか、 (私腹については、どのみち国庫援助は民間会社でも行われる以上、使い込みの形が変わるだけという予想もあり) ――いろいろあるでしょうがね。 そして、資金を流す量は、利子の調整・その規則だけでもいろいろできる。 又一方、「政府保証付きの長期定期」というものが契約切れになるまでは、安全な貸しつけ先で運用しないといけない。。(とんだ資金の集め方をしたもんだ) そのため、郵貯に優先的に国債をわりふる責任もあるので、一見変化が遅い分もある。 そういったことをすりかえて利用する専門家が多すぎるな。 2 >財政投融資について →リンク先『1953年 「財政投融資計画」の作成が始まる。ここから従来の総予算均衡主義が放棄(※1)され、あるだけ使い続ける今の体質がここに始まる。 』 このあといきなり1995年に跳び、『1995年・・・ 過去からここまでに合計417兆円が特殊法人の事業などにつぎ込まれた。 』『2001年 4月1日、財投改革が‘始まる’。 』 とある。 並べ方がいかさま氏のやり方みたいだ。訂正しよう。「日本の経済成長のために国債が発行され、頼まれて銀行が引き受けた。 成長が達成され、必要がなくなったときには、銀行の経営の中に国債は基本として入り込んでいた。 政府は銀行への義理として国債発行を続けた。ここからが、異常体質の始まりだ。 バブル後の不景気対策として、とくに小渕政権で国債が増えた。(とくに空っぽの頭で無駄使いしたのが、地方である) 小渕政権末期、財投制度改革が決まり、2001年 4月1日から‘施行’。 直後小泉政権発足。 この年、緊縮予算し、中国シフト、9・11が重なって税収は落ち、国債がむしろ増えた。(累進税率の解消も原因かも) 」 ――というのが正しいプロセス。 微妙なすりかえで誤解させたがっている。 3 特別会計について 以下を参照のこと。 →リンク先 要するに、 特別会計は今はなんとか赤字にはなっていないようだ。 しかし、ほんとは将来完全に借金は返せないだろう。 (それでも、給料からくる税収はある。) 先の見込みを重視してあまりに叩き売り的に騒ぐとほんとに安売りさせられる。 (人件費削減で、税収も下がる。) あまり騒ぐと長銀のように、叩かれた時価で解体されそうだと、思う。 もちろん「根本的改善」 と「透明化」 は急ぐべきだが。 追加して言うと、 中小企業への政府からの貸し出し制度も特別会計には含まれている。 ほんとに「日本が国であること」 「国民が生きていること」 を守るための必要な赤字もあるんだ。 ただ、自助努力とセットになっているので、貸付になっているけど。 その他に、――隠れた大きい部分は地方に援助した分かも。 4 長銀について ↓実際はこうだったらしい。 つまり、政府&民社党の脳みそは 「アメリカ基準」 を持ち出されると、真偽抜きにいいなりになってしまうのだ。 数字としても、筋としても、国民被害としても、一方的に被害を受けたとしか見えない。 (「広角鏡」の‘経済’評論家 杉田暁という人は、馬鹿か勝ち馬に乗ることで商売しようという人らしい)住友信託銀行と日本長期信用銀行の合併について(内閣総理大臣の談話) →リンク先『金融監督庁長官談話 住友信託銀行と日本長期信用銀行の合併について 平成10年8月21日3. 合わせて、長銀は、本年9月期に、合併を前提とした不良債権の抜本的な処理を行うことにより、一時的に過少資本となることから、 1) 市場の信認を回復するため、資本増強を行う必要があることから、金融機能安定化緊急措置法に基づく資本注入を申請する予定である、 2) これに伴い、長銀の経営責任を明確化するため、同行の増沢会長、大野木頭取は可及的速やかに退任するなど所要の措置を講じる予定である、 』↓会話の崩壊が不況を生んだ。 →リンク先『金融自由化 橋本首相は、ユーロが誕生し、円の強力なライバルができる不安から、金融を解放し、競争をさせることにする。 銀行の経営悪化。資産デフレの段階に入る。 システム不安、信用不安の連鎖が続く。』 長銀の破綻は根本的というより、日本発の世界恐慌を起こさせないという緊急の理由で、政府は潰すことにした。長銀全体として、どこまで不良資産だらけだったのか疑わしい。『 国の資本注入・国有化が話されるが、 資本注入は、野党(民社党)が銀行と経営者を犯罪者扱いして、反対、 国有化は、長銀の買い手が見つからず、ハゲタカ銀行に売却して失敗といわれた。』↓ →リンク先『同行に投入された公的資金は、債務超過の穴埋めなど、これまでに何と約八兆円にのぼります。』『 新生銀は、・・・強引に不良債権処理を進めました。その結果、“貸し渋り”“貸しはがし”が横行し、貸出金も激減しました。 2000年3月と2003年3月を比べると、総貸出金は7兆7038億円から3兆6127億円に激減。 そのうち中小企業等(個人を含む)への貸し出しも2兆7738億円から1兆8041億円になっています。 売却に際して国(預金保険機構)とリップルが締結した契約書には「(少なくとも三年間)特段の事情がない限り、貸出関連資産を売却せず、急激な回収を行わず、且つ借換え、季節資金等当該債務者の適切な資金需要に応ずることとする」 と記載されています。新生銀のやり方はこれにさえ反するものです。』 こんな使い方に従ったのは小泉政権も含むはず。↓ビジネスフロントライン →リンク先『合併見送りで独自路線を 高橋さんは社長就任直後、当時破綻寸前の日本長期信用銀行との合併を政府にもちかけられます。投資銀行業務といった新たな業務への進出を狙い、検討に入ります。 しかし、長銀の抱える不良債権の問題で折り合わず結局見送り。これをきっかけに信託業務をより強化する道を選びました。高橋: 投資銀行的な道は諦めた、放棄した。 』 長銀――長期投資信用銀行――という存在の「価値」を日本人が叩き売りした結果、日本の成長の芽が摘まれた、ということだ。 5 >郵便局は名寄せをしていない。 デマです。 プロの経済評論家が間違えるなら、半分は嘘吐きゆえだろう。郵便貯金の口座数等について →リンク先 『名寄せについて 郵便貯金の預入限度額は、郵便貯金法によりお一人さま1,000万円までとなっています。 郵便貯金は、全国どこの郵便局でも貯金をすることができますので、通常貯金、定額貯金、定期貯金など、全国の郵便局でお預けいただいたすべての郵便貯金を対象として、コンピュータによる名寄せを行っています。 この名寄せによって、限度額を超えているお客さまがいらっしゃった場合は、郵便局の社員がお客さま宅を訪問し、限度額を超えていることをお知らせした上、限度額以内となるよう払戻しを要請しています。 なお、払戻しの要請に応じていただけないお客さまにつきましては、順次、預入限度額以内となるよう郵便貯金の一部を払い戻して国債を購入しています。 』 むしろ、限度額のない銀行の方が今まで深刻だった。 それがペイオフ解禁であわてて進んだ。探偵コラム-興信所の裏事情、犯罪手口解説。 →リンク先『、普通預金、定期預金など複数口座を合算して管理する名寄せを「既に完了した」と答えたのは56行(50%)のみ。53行が「3月末までに完了する」と4月に向けて急ピッチで作業を進めており、・・ 日経新聞 2005年3月22日』 これを見れば、「公社」の方が「民営」よりクリアーな面があるという当然のことがわかる。--------------------------- 改革するかどうかという図式でなく、ペテンさの支配が気になる。どっちもどっちだが。
2005年09月14日
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現在政府には、新進の経済学者たちが集まって、最新の理論や技術を実際の経済政策に当てはめながら探そうとしている部所があるらしい。 ここでの不安は、いつまで現政権がもつのかわからないということだったそうだ。 今回の自民大勝で、その不安はなくなった。 (残る不安は、アメリカニズム信奉者たちが彼らの意見を塞いだりずらしたりすることだが、――彼等の生産性と論理力がそれを越えることを期待しよう。) 日本発の経済の熟成技術が世界を変える日を――いい意味で――期待しよう。
2005年09月11日
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テーマ 今まで郵貯・国債によってできた公共事業が、将来どれだけの金を郵貯・国債に返してくれるか?1 日本が今の産業構造・サービスレベルのまま、ただ少子化だけが進む。 →なんとなく時代遅れの設備事業がなんとなく続く。利子は‘それなりの’赤字になって帰って来る。2 日本が大変革に合い、事業の多くが時代遅れとなる。 →日本が再生変身をとげて、余分な金も払えるように、負担感のない税収を上げていれば、古い巨大赤字の分は新しい税収でカバーできる。3 日本が停滞したまま、外国のサービス・事業体が入りこんでくる。 →投資した分は巨大赤字となり、日本の税収はダウン、借金付けの国。4 公共事業が官の制約を超えて自由に活動して儲かる体質に変わる。 →ばら色ですな。 ただ儲け話に群がる虫にはひどい害虫もいるので・・ ところで、現在の特殊法人などの事業体などをまとめた特別会計というのは、平成13、15年度決算では、それぞれ6兆、28兆の黒字を出しているそうだ。それ以後はまだ数字は出ていないらしい。 (9月1日の日記のリンク 『 「財政法第46条に基づく国民への財政報告」 資料1 資料2 資料3 』 を参照 ) いちおう、あわてる方が危険かな????------ 追加 面白い(!)数字があった ユグドラシル 『貸付けの焦げ付き目減り分を考慮すると実に1200兆円(国の債務は2004末で751兆円、年々30数兆円の借り増し、地方の債務は205兆円、国の財投機関への貸し付け焦げ付き分は200兆円と推計、) 国債の金利が5パーセントになった場合、地方の分を除くとして、国の有利子債務800兆円に対する支払い金利は40兆円となり、元金返済分を加えると国債費だけで年間税収額44兆円を上回ることになる』 数字の根拠は風評みたいなものだろうから、そのまま信じると一桁上かも知れない。 つまり、 時代遅れだという批判を流して時価を下げ急いで売りに出せば売り叩くしかない。 株主価値としては、一桁ぐらい簡単に下がるだろう。 しかし、リストラせずに人を雇い続けるだけで、所得税は確実に入ってくる。 それが必要な事業ならそれでもいい面はある。 何十年先まで必要なものはないと思うが。 株主経済と国民経済は分けないとね。
2005年09月09日
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(3部に分けて掲載。 3/3) 追加は ●印各々議論の実際としては、・・・誠意だな急ぐ理由 (2007/4までに) 急いで民営化しないと、赤字だか資産超過になったら会社にできないので、時間がないから急ぐらしい。 四分社化して混ざりながらやっていくシステム構築の時間が必要なので急ぐらしい。 システム開発の予算を取る形式の都合みたいだな、くだらない。展望 展望について、自分の見た範囲では「貯金は海外投資に向かう」と正直に認めた議員を知らない。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 政府の言う『民営化すれば税金が取れる』 なんてのは、嘘と自覚して言っているのはわかる。 ●印 郵政事業の人件費が税金だとか(嘘)、国家公務員の給与が50億兆とか(本当は1/10以下)、嘘の数字がたれ流し。 やり方が汚いな。 三年後の見直しについては、公社への復帰というのはないという答弁が衆院通過し、参院の終わり頃新聞で出てきたし。 その前から、 なぜ竹中大臣は郵政事業に外資規制をかけさせずに通そうとし、反対派を増やしたのか? ネットで引用されていたニュース (現在消されているようだ) →『NTTや航空会社(完全民営)などの株式は、国益の観点から外資の保有割合が制限されているが、最終的に完全な民営化を目指す貯金銀行などに規制をかければ、海外からの反発が予想されると判断。民営化最大の狙いである市場原理を徹底するためにも、海外からの出資を規制しないことにした。 ・・党内には・・、反発は必至。・・大きな争点となりそうだ。 』('05/1共同通信 ) 民営化最大の狙いは、株の活性化を最上の価値にするものだったのかい。株好きが。 そして、 8月4日の日経 衆議院を通過して参議院に回っている間の記事だが、なぜ始めからこう言わなかったのかと思うと、ペテンか独裁のようだ。 『「竹中郵政担当相「民営化会社、公社復帰は見直し対象外」 竹中平蔵郵政民営化担当相は4日の参院郵政民営化特別委員会で、民営化会社発足後3年ごとに見直しをする民営化委員会について「民営化を推進するための機関である推進本部の下に置かれる」と述べ、公社への復帰など民営化を後退させる見直しは検討対象外との考えを示した。竹中氏は、民営化会社の経営自由度と民間との競争条件などのバランスを取るために、有識者の意見を聞く必要があるとの認識を示した。 (21:01) 』 竹中氏は、2007/4月に間に合わせたいので急いで通したいと言っていたみたいだが、 反発必至と知ってて外資保有制限を付けず、 衆議院を通って参議院だから大丈夫と思った頃に、三年後の見直しは推進のための組織によって行う、と賛同紙に洩らし、 ―――日本人の日本人による政治を無視している。 アメリカの陰謀の手先と言われるのも当然だ。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ そして 国会ライブラリとそこから跳んで、 7/28議事録資料などを見ると、 参議院ではけっこう深いレベルの意見が出されたようだ。 7月の議事録は消されたので、 検索のキャッシュで見るしかない。 http://cc.msnscache.com/cache.aspx?q=2153607456878〈=ja-JP&FORM=CVRE 第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第10号平成十七年七月二十九日(金曜日) (他にも7月分を見たければ、「第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第」で検索するとキャッシュが出ます。) ●印 とくに、、 第12号 平成十七年八月二日の議事録では、アメリカから毎年出ている要望書のやりとりが日本に不公平なもので、それを忠実に守った郵政改革だ、という疑いが表明されている。 これを首相・竹中大臣は「読んだことがない」という。・・参考に聞かされてさえいないというのだろうか? 二人とも代表的な親アメリカで構造改革を言いながら。・・要望書の形で見ていないだけか? 首相が民営化を持論にしたのはこの要望の始まりよりいくぶん早いらしいが。 この要望書のいろんな内容があらゆる法律改定となってできている。 首相も知らずに、官僚がかってに頭越しに、アメリカに追従しているのだろうか? 会話からしてこの話は衆議院では出ていなかったようだ。参議院での否決理由は、いろんな「議論負け」だと思われる。 なぜできる妥協をせず、外国のいいなりに忠実で、それを語り合うのに半年待てないのか、ということが説得力を持っただろう。 (賛成、反対、推進、慎重、各派 本心はいろいろだろうが) 最終、誰が結果的により正しいかは決まらないのだが、大事なのは‘まともな’議論だ。それが逆戻りしない改革(改良)だと私は思ってるので。補足: 参考 2チャンネル ウィキペディア 似た意見のブログ 「よく分かる郵政民営化論Blog版」 ●の追加の引用資料は、「banf737の日記」で教えてもらった。
2005年08月29日
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(3部に分けて掲載。 2/3) 郵政民営化すること自体の展望1 郵便局窓口が総合サービスへと発展するかは、まあ今ならばできそうだと思う。 いろんな手法がひどく速く変化している昨今なら。 ’90年代にやったら手法はないわ、意欲はないわ、で失敗していたんでは。2 郵便貯金がどうなるかだが、 問題は、借金財政と投資マネーがどう変わるかだ。 現状、 郵便貯金の利子は公債の利子からくる。 政府はこれをいずれ減らしたい。 (郵便局が公債を買ってくれるので安心して公債を発行している面もある。この借りる者と貸す者の癒着が問題のひとつだったわけだが、・・それは制度とは別だろう) 郵便局の政府保証がなくなれば、有利な利子を求めて貯金は動き出すだろう、と予想される(ようだ)。 (けど、ほとんどの預金が500万以下なんだけどね) そうなったら、直接的に考えられる影響は三つ。2-1 国債・公債の利子を上げないと公債が売れなくなり、借金の利子が増える。 (利子が増える以上に大きく減らしたいのが政府の予定だ) (金を使わないうちはそれでもいいが、金が必要なときは公債を外国に買ってもらう比率が増える。利子が高くなったり、相場を通じて事業がゆさぶられることが増えるだろう。 優先順位の高い話ではないが。)2-2 貯金が民間の投資に回って、貸し剥がしで困っている人が助かる・・・かな? (保証を求める貯金者が満足する安全な借り手なんて、小企業ではないだろう。 健全な企業は金を借りなくなっている。 直接にはどっかの金融機間・ファンドに回ることだろうが、 銀行も国債に頼っている現在、国内に有効な使い道があるだろうか。)2-3 海外の投資ファンドに流れ、ファンドマネーが世界を支配・管理するのに使われる。 (’90年代のビッグバンの直後に郵便貯金が流れ出していたら、当時の失敗はより大きく、世界はより惨憺たるものになっていただろう。 今は技術や規制も進み安定しているのか?といえば、ゲームカンに頼ることも多いようだ。) 結局はそうなるだろう。(今でも貯金から海外に投資しているし) なので、ファンド産業で儲けているアメリカは、大口の客(カモ?)の登場を期待して待っている。 いずれにせよ、たんす預金をしないなら、 金を国内で借金しあって抱え込まずに、世界への生かし方を考えるべきなのだが、 郵便貯金を追い出されるとか誘い出されるみたいな気分でそれをすると、カモにされたり、 支配に利用されたりが気になる。 早過ぎなければいいのだろうが。 日本が避けていても、いずれ世界の金融支配に中国もやってくるだろう。 いつまでも避けるべきではない道だが、せわしなくあわてると、世界を巻き込む破局的大損をしかねない。 十年内という余裕期間があるが・・ね。2-4 民営化された貯金会社の株は儲かるか? 当てになりそうにない。 株が下がったら誰が買うだろうか? 外国のファンドが買ったとき、さらに株が下がっても円が上がれば損にはならないから外国有利か・・。 仮説で、貯金会社の株を買って、リストラさせて、儲けを配当にまわさせる手はありうる。 外国に金が回る分だけ日本の損。 しかし、それは経営上の自業自得で、貯金を預けなければいいだけのこと。 あるいは、5、6兆円で貯金会社の株が70~100%買えるとか。 そして100兆円の日本国債を売って一時利益で配当をがっぽり出して、後の赤字は政府保証で押しつける・・・なんて露骨な犯罪が・・りくつは可能としても・・。 ・・・という議論がまともに聞こえてこないな。 賛成か反対かという幼稚な争いにすべてを巻き込ませず、工夫と技巧と熟成の道に進むことが、日本の民間の見せている成果なのに、それを無視した民営化論の虚しさは、「正しい道さえ悪いものに変えて」しまいかねない。 イラクでのアメリカのばかな占領ぶりが、戦争の意味さえだめにしかねなかったように。 議論した上でなら、「3年後の見直し」で一応了解できた議員もいたはずだ。 参議院での否決とは、そういう評価がされた結果と見るべきだろうに。 >『今、このチャンスを逃したら日本は小さな政府に舵を切る事は永遠に出来ないかもしれない。』 いいや、 認識が古いと思う。すでにみなが舵を切っている。 段階は順を追ってくるのじゃない。 古い段階も新しい次の段階も同時にある。 「小さな政府」というものの本質や戦略がずれ違ってしまうことを警戒すべきだ。 手順はいつも変化しうる。磨いて確立したものでない限り。 「構造改革」の実体が、アメリカが細かく要求してくる要望書に合わせるという 「アメリカングローバリゼーション」 あるいは 「アメリカによる裁量行政」 でしかないなら、議論も不要かも知れんがね。 他に・・ 民営化法案で急いで業態を変えろとせっつき、四社に分割すれば、・・見直しをしても戻らないだろう。 そして、郵便貯金の赤字転落は近いともいう。 業態の発展に進むか、縮小して人員削減に進むか、どっちかだな。 四社案自体は、性善説の見方では悪くない。 この案が経営側から出てきたもので、バブルやデリバティブ以前の‘80年代なら成功していたのかも。 (同じ案でも出し方によって逆になったりするが・・・ 赤字赤字と責められる環境では、分割は非効率の元になる可能性もあるが・・) →次へ
2005年08月29日
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追加は↓の方の ●印 (3部に分けて掲載。 1/3) 進歩とはなんだろうか 複雑化するというか、自由化して多様になっていくのが未来だというか、そういう方向なのは明白だ。 行政や政治というのは、そのインフラに相当する。結節点、幹。 政という字は、正(正確)に鞭と書くらしい。ヨーロッパでも王権の基本は裁判するものだと。鎌倉幕府もそうだ。 正しい(正確な)政府とは何だろう。 たとえば、1 結論が正しく過ちを犯さない。細かく指図をする。 →(いわゆる裁量行政)2 もう少し自由化して、正しい基準を示す。 →(基準行政)3 基準の元になるのは、技術(技巧)水準。 →(民間が作ったものを認定する)4 その元は、基本技術。技術標準。 →(確立した学と自由な技術・工夫の間をつなぐ)5 その元は、基礎学問。 →(評価しづらく、金にならない) 社会のインフラとしてこの先必要なのは、4 だろう。学とその可能性の先を予想して、新しい骨格を作り、作りなおし、原理を知りつつシステムを変更し続けていくこと。 その仕事をする者たちは、官僚的な玄人ではなく学者・技術者的な玄人が必要になる。 つまり質が変化し、ある面では精鋭化する。分野の交代も起きやすくなって、人材の官⇔民 交流・入れ替えが起きるのが自然だ。 それを受け止める政治も、‘考える姿勢’のある人材が必要だ。 ‘旧来の分配を考える’人材という意味は薄いが、‘分配にあやかるために中央に忠実な’人材の必要はさらに薄い。 郵政民営化の議論 今回の選挙の争点、郵政民営化(法案?)の意味は、‘小さな政府’のはずだが、賛成した議員には逆に‘中央集権への寄りかかり’が目立つ。かき集められた新人は、「郵政民営化のために」と言うだけの空っぽに見える。 (一部素質だけはある人もいるようだが、内容議論が聞こえない) どうせ、民営化支持の流れはもう消えない。 すでに、郵便貯金が官僚の結託によって赤字投資に使われる構造は終わっている。 これから大事なのは、道を違えないこと。進んだつもりの退化にはまらないこと。 不充分な法案への忠誠を大事にすることよりも、まともな議論ができること。 今回の問題の郵政民営化法案を考えてみよう。 「三年ごとの見直し」がついているのはいいことのようだが・・・ 実際は、「見直す時間はない」(野田聖子)、「見直しは民営推進機間の元で行う」(竹中平蔵)だそうだ。 けなし合いの揚げ足取りに付き合ってもしようがないので、自分で考える。 その前に、予算改革の本丸は、 郵政という象徴が大事だというなら、数字を出すことはもっと大事だ。 一般予算80兆の5倍 約400兆にもなるといわれる特別会計の中の数字を明らかにすることだ。 計算方法の不統一など後回しで、何種か出せばいいことだ。 それが始まりだったはずなのに、構造改革という名で、ずれ違っていっている。 300兆以上の予算を使っている組織が、効率を上げればことは簡単だ。(十数兆の利益があるともいう) 個々にやっているつもり?としても、数字も出さないことを信用して他を信じないというのも矛盾だ。 そもそも日本の設計が国民に見えないじゃないか。 簡単に調べると 特別会計は、 平成13、15年度決算では、それぞれ6兆、28兆の黒字、 平成16、17年度予算では、それぞれ前年より+18兆、+24兆以上の支出増大になっている。 ペテンじゃないのか・・? 本丸を忘れさせておいて、他をいじりたがっているみたいのは、第一に、アメリカンスタンダードとアメリカの年次要求に従うことしか考えてないとか?● 追加↓ あるいは これらの数字は、 「決算で黒字は出ているが、特別会計へ貸し出された金が政府に戻ってくるのは、返済期限が来てからで、まだ先のこと」 なのか? だとしたら、特別会計での総合的な借金返済計画を計算して発表し、『不良債権化している』 なんて噂を流すだけなのをやめさせるべきだ。 「税収40兆に対して特別会計での‘隠れ借金’300兆以上」 じゃなくて、 「税収40兆に対して特別会計への‘又貸し事業=投資’300兆以上」 だろうが。 借金だ、借金だと騒いで、長銀のように騒いで、叩き売りしてしまうのじゃないかと気になってくる。 ライブドアの堀江氏がもっと大きな改革が控えているというのが、優良特別法人の民間払い下げ じゃなかろうかと思ったりするのだ。 「財政法第46条に基づく国民への財政報告」 資料1 資料2 資料3 もう一つ予備に押さえておこう。郵貯との国との癒着 郵便局の資産運用は、国債のほかに預託金という有利な利率の・・ペテンじみた?形で国に預けられている。 これは2005/6月の時点で資産の1/3を占めるが、2008年にはなくすることになっている。 (定期預金は高い利子のまま払い続けないといけない面もあるので、そのころ赤字になりそうだ。 この部分は政府の責任ということで、政府保証で穴埋めするのもしょうがない。ことになっている。) これ以上そんな定期を出させない、というのは民間でも公社でも同じ。 なので、郵貯があるゆえの無駄使いのシステムは終わっている。 →次へトラックの都合でリンク。どうでもいいところ
2005年08月29日
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一年以上放っといていまさらだけど、もうしばらくアップを伸ばします 「ウランと放射能とガン」
2005年08月28日
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小泉氏は演説がうまい。まあ内容は、叱っているお説教に近い演説だったが。 フランス革命で王を処刑した一票差の決議は演説のせいだそうだが、それから恐怖政治へと続いていったはず。 有名なルーズベルトの炉辺談話は国民を励まし続けたと言い、それが偉大な大統領だったこととして語られるが、彼が差別主義者で、とにかく日本を叩きたかったのだという背景を知ると、いかにも逆に感じられる。 今回、小泉氏は、郵政解散の演説で、何を実質語ったのだろう? 郵政三事業と言いつつ、語っているのは郵便だけ。「それくらい手放せない政治家に何ができるか」と。 だが、 郵便貯金は?(郵便貯金207 兆円(平成 18 年 3 月末)/GDP 502.6兆円(2001年度) ) それがどこに流れるのかという安全性の予想と、経済への影響、などなど―――その展望は?―――確実な予想はもちろん望まないとしても―――どう展望した上のことなのか? それこそが政策としての議論の批判点だったはず。仮にも「国民に」語るべきことを放置して、政治家たちへの批判だけを語る。 もともとこの人の改革とは、システムのことではなく、「政治(家)改革」のことだからだろう。 小さな政府というより、少数精鋭の政治家改革のことではないんだろうか。 では、最後には、政治家のリストラ=議員定数の縮小を打ち出すのかな。 なるほど、織田信長か。(「ちいさなスプーン」のckay2003氏談 2003) 地盤代表者の政治を改革し、多様な新種を出現させる時代か。 その先に何があるのかな? アメリカ基準の人間が多いのがもともと気になっているわけだ。 あんな程度の社会が好みの連中がのさばるのが。
2005年08月08日
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少子化を防ぐには、「働いてから子供を産むというのを逆転させ、子供を産んでから働くようにすること」 という提唱がある。 いい案だ。考えて見よう。前提 一応男性には無理なので、女性が対象になる。 若い年齢での、専業主婦・育児休暇・育児のための仕事時間の大幅必要なもの1・ 職場で不利にならないこと。 ・ 子育てしながら素質を伸ばし、知識・訓練が可能であること。 それにはいろんな活動も、ネットも、資格も、だいたいは現在の環境で物理的にはそろっている。 あとは内容を加えるだけ。 内容の条件は、 ・ キャリアが低いうちは大幅に休めること。 ・ 年齢が高くなっても、知識と資質と業務以外の経験を伸ばした人には、それなりに対応し活用できる柔軟さを職場に求められること。 ・ 職場に必要なものが何でどんなレベルかを、ハローワークなどがよく知っている必要がある。2生活保証 一応、結婚だけは必要だろうから、子供の分だけでいい。 子供の食費以外は、育英資金のような借金で十分楽なはず。3育てる能力のサポート 柔軟に対応できる必要がある。そのため、産もうとする以前に、このサポートに自身の条件を知らせて、対応可能であることを知っておけばいい。 このシステムは、現在のように職業を持った後の出産でも必要とされることが多いようだから、これも難しくない。 ただ、ベテランになって勤めながら頑張るよりも、若いときの方が仕事を一時抜ける時間・期間を取りやすいだろう。 副生効果 ここで注目点は、人間を赤ん坊・幼児時代から見つめ直すことになる。親が育ちなおすことだということ。 ために、自分を知りなおすのにもいいという意識で評価されるべき。 親が素質を高めた上で子供を育てると、教育費がかからずに済む、ということもある。 育児期間中に、自分の素質と能力をアップすることが、子育てに有効だと。 そのようなプロセスで成長する人たちと、先に仕事をする人たちとのプロセスの違いは、いい意味での多様性をもたらすだろう。 多様さが受け入れるような、会社の素質、個人の素質に役立つだろう。 (あとでテーマを変えてアップしなおします)
2005年01月10日
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『首都高速道路公団は長期計画に巨額の修繕費用を含めてこなかった。道路を支える橋やトンネルを直す財源がない。 一兆円を超える資金をどうひねり出すか。 料金収入は年間2600億円。 「収入を3600億円に増やせ」 「人口が減るのに四割増収などありえない。」 』 (日経1月9日1面より) はあ、あきれた。 つまりそれは公団の仕事じゃありませんでしたと。 公団が出さずに誰が計算するものか。 道路公団は、一年前も似た話だったな。 この手の「自分は考えたくない。他人に考えさせると面倒なこといわれる。だから後回し」というのが多いなあ。 ただ、これも宝の山なんだろうな。 いかに安く上げるか。これは日本の先端的な位置だから。 シーソーゲーム。
2005年01月08日
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個人と経済。 それはもはや国民と国民経済ではない。 労働市場も製品市場も観光・サービスでさえ、国際経済の基準の中に、置かれている、置かれようとしつつある。 たとえば仕事への要求は、水準を上げているはずだ。ただ、それがほんとうに必要な意味での水準かは知らないが。 共同体のつなぎとしての職場、あるいはモラル、それらの中で、最も大事な必要条件みたいなものの優先順位は変わっていくか? という以前に、日本社会のいろんなぼろがでてたりして、なんやら混乱が見えるような。 労働観 仕事の質は高く求められる・・はずなのだが、じっさいは迷惑をかけちゃいけない、というほど、立派か問題のない仕事だけをしている職場も多くはないかもね。 なにしろ、問題の種はいくらでも出てきそうだ。対応力がなければ、積み重なって行くだけ。 迷惑をかけられてフォローできないって職場は、別の所でやっぱり別の原因で問題を起こしたりしている・・・ことはけっこうあるのではないかと思う。 思うのだけど、経済が発展するということは、仕事が高度になっていくことだ、という一面が考えられる一方で、仕事とは互いに自分を押し付け合う事だ、という一面も考えられる。 それが発展だから。 そうでなきゃ、発展できそうにない・・・のかも。 江戸時代、平賀源内が始めにCMソングをつくったという話があり、前野良沢は「それは卑怯な商いである」と批判したそうだ。まじめに考えるとそういう感覚はけっこうあると思う。 そんなふうに、その仕事が存在すること自体モラルに合うかどうかが変わりうる。 仕事に対する心の乗せ方も、発展のし方・程度によって変わるかもしれない。価値の突破 まあ、バブル以降の成熟市場状態の中で、 労働市場についても、足の引っ張り合い的に見えたりする。オールドエコノミー対ニューエコノミーというのは、まるで混合経済が終わって、「純粋の資本主義」が始まると言ってるように読めそうだ。 「資本論」の世界はこれから始まるのでは?と思ったりする。 それでも、ある程度の競り合いは、それが枠を変化させていく期待をもって見ることはできる。 競り合いの中で、気持ちを小さくして行くとそれはできないが。 何にしろ、真の価値をつくり育てる行為でなければ、何をやってもやらなくても他人の足を引っ張る気がしてしまうのは自然だ。そう感じることにこだわって、ふつうの安定勤め人稼業ができなくなる種類のニート人は、一面日本人が良心的に発展した結果というか・・。 で、価値に磨けるものは、目の前にあるか、他人の前にあるか。 しかしまた、個人の自身が生きるということだけでも、それが価値なんだろうと思ったりもする。他の価値は、それを元に周りを回っていると思って生きている人がほとんどでは。 経済の源泉が今や、個人という物語の価値、のために動いているのなら、仕事や生活という部分部分がごまかしであっても、その物語をつくることが大きな価値の製造かもしれない。物語の時間 物語とは、それまでにないことが展開して世界が変化して行くこと、だと思う。だから人はそこに、今と過ぎ行く時間とを同時に見る。 そういう物語というものが世に求められる価値の中心だとしたら、自分が発見して行くために世界はある、ということで、――発見したものが新しく世界になるわけで――まあ、その時点時点以前のあり方などは、過ぎたことなので捨てていいのかもしれない。 すると、思いはどんどん透明になっていくかも。 ・・・・・アクエリアス時代なんて、矛盾があると思うのだけど、こう考えると・・符合するかも。 (子孫に関わることは省いているので、なんか大きく欠落してそう) 比喩としか読めんよな(笑)
2004年12月25日
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他で、あれこれに関わってしまったし、貯まってくるものが溜まってきたので、7月ごろまで書けません。 リンクされてる方、テーマ更新を記憶されている、全国極めて稀な方、ごめんなさい。 なんとか片手間に仕上げられるようレベルアップしたいところです。
2004年06月10日
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あと四日は何も書けないです。別のネタに手を出してしまったし。貯まってるものが、どかっと来たし。 今のうちに断っときますね。
2004年06月07日
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原子と放射能 2 核分裂 自然崩壊とは違って、中性子が核にぶつかって核が壊されることがある。これが核分裂。 核分裂の際には、不規則な壊れ方をするため、でたらめな元素同位体が発生する。ウランはふつうの元素よりも陽子のわりに中性子が多く、小さな核ができる一方で、中性子の放出もある。 もし中性子が一つ当たる毎に、複数の中性子を出すと、中性子線はどんどん増え核分裂はどんどん増える。 中性子がある程度ムダにされると一定のところで止まるが、効率がいいと一気に加速化する。 この一気に加速化して行き付くところまで一瞬にして行ってしまうのが、原爆の連鎖反応というやつ。 ある程度のところで止まるようにしているのが原子炉。(原子炉はウラン純度を抑えてあるので間違っても爆発はしないが、反応自体は同質の連鎖反応) 参考 http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/gentai/chisiki/01key/c.htmその中の核分裂図http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/gentai/chisiki/01key/images/p03_01.gif自然放射線物質との違い そのため、原子炉や原爆では次のようなものも発生する。・ 大量・大エネルギーの中性子線。・ 周辺にあった物質が中性子線を受けて、原子核が変換して放射能を持つようになってしまったもの。・ 元のウランが不規則に壊れてできた物質。でたらめな元素同位体のたいていはあっというまに再崩壊して消滅するだろうが、それでももう少し寿命が長く残るものもある。(チェルノブイリで出てきた放射性ヨウ素がこれ) どれも本来自然界には存在しないものだ。 新しくできた放射性物質はウランよりずっと大きい放射能をもち、たしか廃棄物の放射能は燃料のウランより強かったはずだ。しかし、放射能と核分裂は違うものなので、原子炉から廃棄される。 原子炉を放射性物質製造工場のように言う人がいるのはそのせいなのだろう。、 参考資料http://www.enecho.meti.go.jp/rw/yougo.html の中の「放射性核種」 (ここの表にあるのは、通常運転の廃棄物中にまだ残存している物質らしい。)--------------------------------- ・・・これからが大変・・いろいろ私的に溜まってるし・・ みなさん、つっ込みはお早めに。 (6/6。12:35微改訂)--------------------------------- ★★★再開★★★ (2年経って、2006/7/4) --------------------------------- 間違い用語集 書くつもりだったが、二年おいてる間にくだらない間違いはさらしとして残ってるだけらしく、それに書くとまとまりが乱れるのでいちいち書かない。--------------------------------- 原子と放射能 2---続き---原子炉とウラン(2006/7/4) ウランの変化。三種。 ウランが原子炉で燃料となるには、 ウラン鉱石から粗製物としてのほぼウラン酸塩である「イエローケーキ」をつくり、 これからウラン238の中の235の純度を高める。 (以下の説明では省くが、ウラン235の純度を高めるときには六弗化ウラン、燃料のときは酸化ウラン。ウランと書いていても、実体はウラン化合物のことである。) その方法は、ウラン235の成分の高いものと、低いものとに多少分離する。これを繰り返して、純度を高めるというやり方。 材料には、ウラン234が 0.005~6%、 235が 0.7%含まれているが、 できあがるのは、A ウラン238を大部分としながら 235が0.2~0.3%に減ったもの、5~10に対して、 B ウラン238を大部分としながら 235が4(2?)~5 %に増えたもの、1 の比率。 (ウラン234のABの濃度差は、235よりも大きいだろう) Bを低濃縮ウランといい、原子炉で使用する。 炉内ではウラン235が消費され、いろんな放射性物質ができる。 ウラン235がある程度以下になると炉から取り出される。 このときの主成分は、ウラン238、ウラン234、235も残っている。また、炉内で生じた放射性物質もある、つまりは放射性廃棄物である。 Aを劣化ウラン。Bの放射性廃棄物ウランを回収ウラン・減損ウランという。 Duplex どちらも、金属としてはほぼウランである。減損ウランの方はかなり不純物が多く放射能がはるかに強い。各ウラン同位体成分の比較(放射能、放射線の強さ・単位については、後述のウラン放射線>放射線の強さ を参照のこと) 核種 天然U中の存在量 半減期 放射能(天然U1g当たりのベクレル値) 放射能(娘核種も考慮) ウラン238 99.3% 45億年 12,000 Bq/g-nat.U 36,000 Bq/g-nat.U ウラン235 0.71% 7億年 600 Bq/g-nat.U 1,200 Bq/g-nat.U ウラン234 0.0057% 25万年 13,200 Bq/g-nat.U 13,200 Bq/g-nat.U http://uranglass.gooside.com/goldenlight/yomoyama.htm 劣化ウラン中 放射能比率 ウラン238 99.8% 83.7% ウラン235 0.2% 1.1% ウラン234 0.001% 15.2% http://uranglass.gooside.com/goldenlight/yomoyama.htm プルトニウム239 2.41万年 1gあたり0.8~12.87ベクレル。/弾 放射能毒性の比率として、燃料ウラン:劣化ウラン:精錬ウラン:天然ウランは、 100~56:16.6 :25.8 :50 なお、ウラン235を濃縮するときに六弗化ウランに変化させるが、これは弗素化合物の多くと同様に猛毒で腐食性がある。(56.5℃で昇華)
2004年06月05日
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原子と放射能 1 基本的な概念を理解します。原子の構造 原子の中には+電気を帯びた原子核があり、周囲を電子が回っている。 原子核は陽子と中性子(電気なし)から成る。陽子と中性子はほぼ同じ大きさと質量(重量)をもつ。 外側を電子が人工衛生のように飛び回り、重力ならぬ電気の+-の吸引効果で維持されている。 電子は陽子と同数あって、原子全体としては電気が0となっている。 電子の飛び回る外周範囲が原子の大きさとなる。 電子の飛ぶ軌道が、他の原子の領域と交流したりして、分子結合が生じる。 この大きさの (原子の中の) 次元では、物質は波の性質も持つようになる。そのため電子の軌道は、電子の物質波の波長が原子周回軌道の中で端数を出さずに納まるように、段階的な変化をする。それが理由で、化学反応のエネルギーは反応の種類毎に一定レベルになる。 原子の中での核や電子の様子を見ると、野球場 (原子) の広さのまん中に小さなビー玉 (核) があって、それが原子の重さの殆どであり、球場の周辺領域を高速で砂埃の粒以下 (電子) が飛び回っているようなものとされる。 これだけの虚ろなスカスカが、ふつうの物質の極微の姿である。 ( ただし電子のほんとうの大きさはわからない。0に等しいとも言われ、霧のようなものとしてしか捉えられず、その霧の単位の大きさは金原子の30倍の寸法に近い。見えないぐらいの薄い霧が物質の姿といってもいいかもしれない。)質量数 陽子・中性子をだいたい質量数1としている。 ウラン原子核の大きさを示す238などの数字は、陽子と中性子が原子核の中に合計238などあることを表す。これが原子の質量 (重さ) 数としても使われるのは、陽子と中性子の重さがほぼ等しく、電子の質量があまりに小さいため。同位体 で、同じ原子番号の元素でも核の中身が違うことがある。 陽子の数が同じでも中性子の数が異なる。これを同位体という。不安定で崩壊しやすいものは、すなわち放射線を発しやすいということで、放射性同位元素という。 同位元素は、ウラン235、ウラン238のように重さ(質量)の違いで表現する。つまり陽子に対する中性子の数の違いである。 同位体どうしは同じ元素、ふつうの意味では全く同じ物質である。 たとえばウラン235とウラン238は化学的性質、金属材料性質は全く同一の金属である。 ただ、ウラン235は純度の高い大きい「塊」にしようとすると、核爆発や核反応からのメルトダウンを起こすだろう。それで塊にできない。 ウラン238ならその心配はまるでない。ウラン238を金属ウランともいうのは、金属の塊状という意味だろう。 (金属亜鉛という精錬用語もある)放射線 核の放射線として知られるα線、ベータ線、ガンマ線、中性子線、について。 α線=大きな原子核が壊れて、陽子2個と中性子2個の結合した塊(≒ヘリウム原子核)が飛び出したもの。+2の電荷を持つ。 ベータ線=α線が出てしまうと陽子が減る。そのため原子から余った電子が飛ぶ。-1の電荷を持つ。 ガンマ線=核が壊れて縮むと、放出されるエネルギー。ほとんど波。 中性子線=原子核が壊されて中性子が飛ぶ。電荷0。原爆、原子炉、宇宙線からの間接発生、が起源となる。放射性物質 以上のように、放射線を発するのは原子核が壊れることが原因する。 なぜ壊れることが起きるのか?―――あまりに大きい原子核(陽子と中性子のでっかい塊)は不安定だから。 なにしろ、+電気同士の陽子が大量に小さい中にくっつき合っているわけだ。大きな元素ほど壊れやすくなろうというもの(なのだろう)。 そのためにウランほどの大きな核の原子は、自然にある程度のペースで壊れていく。一度壊れた程度では安定せずに、あとでまた壊れていく、そのたびに核は小さくなる。次々と原子(元素)が変わっていくのだ。崩壊系列 自然界のその壊れ方には、一定の道筋がある。崩壊の始まりの物質から、どんな経路(元素の変遷)を通って何に達するか。―― これを崩壊系列と言う。 崩壊系列は自然界には4つある。その内、ウランから始まる崩壊系列には2つあり、どちらも十数回の元素変換を経験して最終的に鉛に成る。途中には、ラジウム、ラドンなどときには鉄の同位体まで生じたりする。 崩壊系列は、次の二つの崩壊を繰り返して進んでいく。 たいていは崩壊のたびに、α線が一つ、ベータ線が二つ出ることになる。(ガンマ線も出そう・・)。原子番号が二つ減って化学的性質が様変わりする。 もうひとつの自然崩壊(というのか)は、中性子が一つ陽子に変化してしまうことで、 たぶんここではガンマ線のみを出す。 原子番号は一つ増える。自然放射線 放射性同位元素は、一定の確率で壊れていく。半分壊れるのに五年なら、1/8になるのには、五年を三回つまり15年かかることになる。 そしてできた新しい元素もまた壊れて放射線を出し始める。その次もまた・・ というふうにどんどん複雑になっていく。地球ができて何十億年。そういうふうに自然界中では存在している。 中性子線だけは、宇宙線が地上の空気にぶつかって中性子を発する。半減期 特定の放射性同位体が、半分崩壊するのに要する時間を半減期と言う。 (概算としていうと、10%崩壊して90%残る時間は、半減期の1/6であり、この期間内は一定の数量で崩壊していくという近似計算ができる。)放射能 放射能とは放射線を発する性質・現象のことで、RadioActivity=放射活性度。つまり盛んさである。 ふつうは単位時間に崩壊する核の「数」を表す。よって単位はCi(キュリー。∝回数/秒)を使う。(∝は比例記号) (現代ではベクレルBq(1Bq=1回崩壊/秒) ) ただ、ときには発生する放射線のエネルギーのことを言ったりする。(困ったもんだ) 日本では、「放射能で汚染される」という言い方が、実は放射性物質がくっついたということから、「放射能=放射性物質」という表現もある。 現在では政府系のHPでもほとんどないようだが、親切に二つの解釈を載せている政府系のところもある。------------------------------------ この簡単なことを書き出すだけでも時間がかかるし、ほとんど他のことしてたのでろくに資料を読めてない。まだゆっくりやります。 (いろいろ修正して現在6/6日am00:10)
2004年06月04日
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新テーマを立てました。「ウランと放射能とガン 」 (6/4より)http://plaza.rakuten.co.jp/thm/85262/立てっぱなしでろくな続きがないかも知れませんが、とりあえず立てます。
2004年06月03日
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劣化ウランの危険-安全の話の総合をやる、と書いてたけども 二週間内では終わらないかもしれないな、とくに落ち着いて直していれば。 簡単に見られる資料だけを読むつもりでいたら、それだけでもずるずる増えて、まだ6割ぐらい(それもあてにならない)。 いいかげん休みも入れないと。 2ちゃんねるに入って見たら、自分とほぼ同じことが書いてある。プラスそれ以外のことも。・・・・始めにそっちを見ていれば、手をつけなかった。 まあ、微妙な理解に不満があるし、細かく言えることがないでもない。 自分がプラスして書けることのほとんどが、一般にわかりやすい解説だろう。 (素人向けの基礎から、最新状況まで。・・はあ) なら急ぐこともない (って何を急ぐ?) ので、もうちょっとゆっくりやる。 休みを入れて・・・資料を読んで、どうしても気になるところを調べて、全体を整合して、・・・・あと十日は、調査が落ち着かないだろう。 そのあと、また休んだり・・・ 毎日、多少来てもらってる方々、そういうわけで、6月上旬頃に延びます。 (ほとんど休息に使うので、あまり期待はしないで
2004年05月19日
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困ったことにイラクどころか、劣化ウランのことにまで手を出してしまった。 だいたい、そんなもの素人が手を出すべきでない、出すなら調査費用を募って、それで雇った専門家に講義を受けて、専門家同士のの討論を聞いて、とするべきなのだ。 しかも、やってみてわかったのだが、ガセ知識がけっこうある。知らない人よりよく知っている人が間違ってたりすることも。 胡散臭い話・・・だと思っていたが、胡散臭いのは科学論議であり、科学自体だったりする。 探るたびに今まで3回ほど、認識が120度近く変わった。 そして、すべては一見うやむやで、その大元を眺めればブッシュとラムズフェルドの胡散臭い傲慢そうな顔に行きつくのだった。 ------------------------------- 一度には、アップしきれない。 何度かに分けて出そうとしているうちに、さらに新しい文献に気づくのだろう。 そうしているうちに、出張が関わってくる。 それを見越して、まとめだけ先に出す、・・・と考えてみたが、有意味なまとめ方が難しい。 明日何を書くか書かないかわからない。 ただ何回にかに分ける。 いずれにしても、二週間と見よう。 でないと、情報内容はともかく、ふつうに落ち着いて読める文にはなるまい。 科学解説だけなら、楽な話なのだが。
2004年05月16日
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この語の広がり始めとかを別のテーマでやろうかと思ったら、ブッカー・リトルさんの日記でやっていた。ついでに自分のネタも書いておいた。 かってにつないでしまいます。 そこでの末尾の参考資料は読みづらかったので、ここに要約引用します。 この資料がとくに意見内容に大きく関わるとは言えないと思いますが。-------------- 要するに、国民年金の報酬比例部分を将来民営化するにあたって、自己責任原則がわが国で十分浸透しているか、・・・・> (企業年金の)基金自身が自己責任原則に基づいて判断し、一定の方針を確立していくことが大きな問題となってくるわけです。 > 確定拠出型年金においては、・・従業員個人の自由な選択と裏腹に自己責任原則の考え方も相当教え込んでいく必要があります。 > 陪審員制度の自己責任と言うのは、裁判を受ける側がどちらの裁判形態を選ぶか決めるというもの。---------------
2004年05月10日
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正論6月号から。 原理(はら・おさむ)氏。 イラクは泥沼になるかもしれない。わかっている。 アメリカ国民にアピールするためには、自衛隊は死んでもしかたない。国内にテロが起きてもしかたない。北朝鮮の核の方が重大。 正直だ。感心。さすが‘原理’氏。 サヨクへの古めの反論をまとめていた。(石川水穂氏) ページが足りないのか論証の詳細を省いた決め付け個所が見える。(微妙な言葉の飛躍) 不正直だ。 ( これでサヨクへの反論の手引きにされちゃ、使うほうに迷惑だ。) 産経抄5/9。(作者は石川水穂氏らしい) 小泉政権にダメージを与えたと見える福田官房長官を批判、いじめと呼べる文。 そんなに政権べったりになるほどの理由を国内問題で語っていた記憶がない。ただ、アメリカの軍事力追従路線のみは明確にあった。 (機嫌しだいの傲慢に思える。 やっぱり石‘川水穂’では情緒的なんだろう。) 以前に読んだ小泉メールマガジンという名のHP。 福田氏の文は、政治家として信用できないかも知れないぐらいの名文だと思った。まともにていねいな格調があり過ぎる。 官房長官って、一字違いで陰謀長官になりそうだと思ってた。 今回の辞任はその文のイメージには合うんだ。
2004年05月09日
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日本人にアルカイダが懸賞をかけた。中東-AP 4/6午後7:41 ET 標的は、安保理の拒否権を持つ国の市民、イタリア人、日本人。国連の人道支援なども占領の一部。 金で渡すなどと、渡しにくいらしいが、使うほうも不便でしようがない。いったい本気かと思うが、宣伝効果はあるから、不安を与えるのが目的だろう。 人道援助も標的にしたりして、そんな正体を見せるようなことしてイラク人の反発を呼びそうだが、今がチャンスと見たわけか。 ちょうど、国連のブラヒミ氏が暫定政権の構想を縮小してやりなおそうという案を、アメリカにだけ相談して統治評議会に図らずに決めたことで、イラク入りが大反対にあった。 これを機に国連を敵にしてしまえば、イラクの混乱の道へレールを敷けるということだろう。 それには人道援助も敵であると。 もともとアルカイダにとって国連が敵、ということはそういうことにもなるな。 「外国の軍隊が敵」、から「復興自体、政権が存在すること自体が敵」に変換したがっているのだろう。 で、人道援助が有名になってしまった日本はもちろん目立った邪魔者。 ちょうどサマワでは4/6午前10時、自衛隊支持の一般120人の行進があった。こんな気分も邪魔。 とにかく大国(安保理拒否権国=ロシア、フランス、中国)による復興は全部邪魔。 ファルージャは取り囲まれているし、シーア過激派は元気でスンニー派のアルカイダとしてはおもしろくない。4/6シーア過激派が英軍兵士に賞金をかけた。アルカイダのかけた賞金はずっと上の二桁UP。 どうやって「自分が殺した」と認めてもらって賞金を得るのか? 事前にアルカイダと接触しないといけない。つまり、組織の浸透を図るのが目的かもしれない。 つまり、ゲリラ組織のネットワークを自分の手にまとめ上げるための看板。 http://ime.nu/story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&cid=540&ncid=736&e=2&u=/ap/20040506/ap_on_re_mi_ea/bin_laden_reward_offer
2004年05月08日
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今までだいたい書いてるつもりだけどまとめて。 表面の建前から裏読みへと順番をつけていこう。1 デモをした活動家のおかげ2 宗教者のおかげ3 彼らの目的が評価された。川口外相もそれを理由に訴えた。4 アメリカがファルージャで慎重になってくれたおかげ5 3の裏面。政治的な宣伝価値として、イラクの各方面が動いた。6 始めの予定通り(返し方の口実は変わる)7 裏金のおかげ8 運の良さ(彼らの気分と、、戦闘に巻き込まれなかったこと)9 運の良さ2(もともと組織立ってないちんぴら連中だった) 私の評価では、日本政府のおかげといえるのは、3と4と5で、たぶんそれが最も大きかったと思う。5の中に2と6と8が入る。 人質は、1、2、3、6を信じているだろう。+8。(外相の訴えはなくても同じだったと思っているはず) まあ、似たような点の裏表。(誰がどれだけ貢献したかと言えば、すべては結果からの想像でしかない。それはすべてが平等に。 政府の基本的な態度は正しかったが、それ以上にうまかったかといえば、もともと準備不足だったろうと思う。あまり細かい想像はたいてい逆の想像もできる。)(20億というのは、元外務政務次官の与党員の予想だそうだ。 つまりかやの外にいて、こういう経験もないけど、せめて近い経験はありそうだから想像してみた、という程度。もっと多いかもしれないし、チャーター代と残業代レベルかもしれない。 )(9は背景のようなもので、これが今回たまたまだったのか、その時点のゲリラの多くが似たものだったのかはわからない。ゲリラになる動機に計画性があるとは思えないし。) で、大きいと思うのは3、4、5。 (と9) これは、成果を利用するべきなのだ。誰の計算であろうと。 彼らをあまり執着して叩くのは、その成果をつぶす。 つぶしてもいいなら、イラク情勢なんかどうでもいいということで、日本の中だけが大事なんだろう。 (国内の急ぐべき大事なことは他にありそうだと思う。だから自分ももう書きたくないけど) (23:30追伸「9 運の良さ2(もと~~だった)」、 及びその関連事項を追加。 これに関わるのが関連掲示板の、ようちゃん2号さん。 )
2004年05月07日
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(前日分の日記から続く) (前〃日分の日記の資料参照) 社会システム 復興が進まないのは、バース党の追放が大きいはず。 独裁体制で何かをやろうとすれば、入党しないことには話にならない。まして、バース党というのは社会主義で、もともと計画経済的であり、経済封鎖によってさらに統制経済になっていた。バース党の周辺党員というのは、国全体の人材的なインフラそのものに近いかもしれない。一律なバース党の追放は、あらゆる人材の追放でもある。 はかどらない復興(発展)状況からして、バース党の追放はアメリカの権力独占欲にも見えるだろう。 クルド人にはバース党は仇だからそのせいかもしれないが、クルドはアメリカの味方だから、とも思われてしまうだろう。経済と社会 かわりにアメリカが連れてきたのは、石油支配企業など、インフラをアメリカ企業が作って、復興後のインフラはアメリカのもの。アメリカ人技術者がいないと国が動かなくなる。(ロシアも入っているようだが、どの程度だか) 保守管理の移行計画なんか全然ないだろう。 代金は石油で払われることになるだろう。 それ以外は、失業が激しく、貧富の差が増大。 経済制裁下の独裁時代よりも生活がましになったという者も多いらしいし、復興までの一時のこととはいえ、--安定しているはずのところでさえ、失業がひどいらしい。 自衛隊が小学校の壁の小さな修理をして見せたりしていた。 なんで地元の業者がやらない? 十数万のサマワ市で。 インフラの復旧ができてないからというのとは別だろう。 人材・技能者のところに金が回っていかないのだろう。外資関係にだけ回るのか? それとも技能のある者はさっさと今食えることに職業変えをしてしまって、産業が残ってないのか? 復興した後でも、石油とインフラを外資が握って、イラク人には農業しか残らなかったりするのか? 今まで競争社会でなかったところに、持ちこまれた資本主義で、共同体の所有物が外国やそれに近いものの所有物となり、なんか国ごと労働者になるように見えそうだ。 識字率が男子の半分。これで競争社会にできるとは思えん。自由なんて失業の別名だ。 で不満はつのる。地下資源は国の共同体のものだろう? なんで一部の者だけがその恩恵に預かれるんだ? いくら彼らが他の者よりりこうでもそんなことが土地の恩恵となんの関係がある? とね。 アメリカの輸出しているのは、自由でも民主主義でもなく、露骨な資本主義、または植民地帝国主義。--としか見えない者を作っていそうだ。 イラクを分裂させているのはどっちだ、と思うよなあ。 去年の石油収入の五千億円を何に使ったのやら。(2万円/人) 今年は1兆5千億円をどう使うのか。(6万円/人) (イラクのGDPは戦前が26万なので、6万も配れば以前の3ヶ月分の収入である。3年分ほど前借すれば、一気に景気もよくなりそうだ。・・・イラク人の能力がなければあぶく銭→借金になるわけだが。)愛国心 それを見ている一般人からすれば、『駐留米軍への攻撃は52%が「正当化できる」と答え』るわけか。 アメリカの存在が必要だと思う者が過半だったのに、アメリカに出ていって欲しい者が急速に増えてきた。 フセインの独裁によって消されたイラクという意識は、どの程度再生するのかな。 イラクという意識は復興へのプロセスに参加することで生まれる・・・・にしては、アメリカのビジネスに従うというストーリーになったのでは、反アメリカがストーリーになりやすいな。 ファルージャの流れ アメリカは、警備員4名の死を理由にゲリラの武装解除を狙って死者を続出させた。 統治評議会はアメリカが停戦を邪魔していると批判。 停戦に入ろうとしているときに人質事件が起きた。 停戦はなんとか続いた。 アメリカは、評議会に図らずに独自に停戦を確定。 また6月の漸定政権の権限を抑制、バース党の追放を緩める。つまり政権構想の手直しであり、大間違いをしていたとこっそり反省。(けど、悪かったのは、イラク人を信用したのが悪いという態度)アメリカ ・・という展開を見ると、アメリカも丸きりバカではないのがわかるが、ただいつも「イラク(アラブ)人は信用できない。こっちで監視することが必要だ。彼らに得点させたくもない」という高慢・独占の態度が丸見えだ。 そして大統領選挙のつごうでイラクのスケジュールを考えるから信用されない。 (さらに疑念:掲示板のファルージャ停戦初期のレポートへ)レジスタンス アメリカへのレジスタンス、たぶん嘘ではないのだろう。しかし、それは銃をとらなきゃできないのか、というところに、イラク人全体のまとまれなさが想像できる。 そして簡単に焚き付けられて銃を取るなら、イラクの分裂内戦にも利用されやすい。 彼らは、銃で稼ぐしか知らないのではなかろうか、経済封鎖で産業がつぶれた中で育って。残党テロ かつてのフセインにつながる抵抗がまだ続いている部分もあるだろう。一般人を引きずり込むことに成功してきているかのようだが、本当に自分の支配においているわけでもあるまい。たとえ同じ宗派でも、自分の地元以外に彼らをかばってくれる者がいるだろうか。 ゲリラというより、マフィア化しているだけかもしれない。アメリカがいる間は。 シーア派過激派 穏健派を力でつぶしたがっている所が、イラクで一番のガンにも見える。こいつらは、完全にイラク支配を目的にしている。 こいつらが武器を持つ限り、他のイラク人も武器を捨てられないだろう。 アメリカも撤退できない。(どのみちしないけど。すでに鶏と卵)どいつもこいつも 敵に武器があるから戦う、それは一面。 もう一面では武器は手段に過ぎず、彼らは支配のために戦っている面もある。やっている末端の人間がそんな気でなくても。 ゲリラの中心にいるやつの目的は、統治の実権がイラク人に移ったときに脅しをかけるために、武器が必要なのかもしれない。主導権を奪われた復興はじゃまだから、テロをしているだろう。 そうでなくてもアメリカのもたらすものは、帝国の資本主義じゃないのか。 イラクだけでなく、アラブ・イスラムの中心をアメリカがどう占領しているか、の姿をさらしているのに。 アメリカもゲリラも、成り行きで事態を悪くしているだけでなく、たとえ相手がいなくて好きにやらせたとしたら、どちらもイラクを壊していきそうだと思う。 自分の壊していることは見えず、相手のそれだけがひどくはっきりと見える、ということか。展望 外国軍はイラクに必要だ。 しかし今、市街地のかなりの場所にはいないほうがいいらしい。日本大使館の警備を米軍が断ったというから、それは米軍もわかっているんだろう。 民間でも外国人はやはり不安が残る。だから、外資でなく合弁でやったほうがいい。 合弁でやるには、いわゆるテクノクラート・実務者層が必要だ。たぶんバース党が。 (水道会社の形ぐらい地元で作れ。電気の売買会社も。 自衛隊は安価な契約で雇われればいいのだ。大事なのはイラクのプライドらしいし。) イラクの政権スケジュールを遅らせて、元バース党員の復権を認めるというのは、合弁その他の柔軟な方法が広がるといえるのかな。 戦争前に水道工事を韓国に任せるなど、かんたんなインフラも外国に任せていたらしい。けど、技能者を養成して自前の産業を持つことが必要だろう。 そういう意識からして必要になる。 それに地域対立が絡む。 融合に十年、建設にもさらに十年、・・と必要になるんだろうな。 その間のすべての元のインフラは、国民の正気度。(通信が絡む) 争いとは、その国民の正気を奪いあっていることだとも言えるのだから。 識字率が男子の半分・・・・・イスラム抜きで理性は保てまい、そのイスラムというのが・・・・・ 自衛隊もねえ、復興業務のために派遣することが増えるんだから、経済建設の視点から計画できる人材を養成すればいいのに。 今回は間に合わない・・・・いやわからない。 正式政権が発足すれば、イラク軍はまともになるのかな。 過激シーア派と戦えるかが疑問だが。 イランのシーア派革命は必ずしも武力で成功したわけじゃないはずだ。 過激派がシーア派をリードするとは言えない。 単純なアラブイメージだけでない素質を期待したいもんだ。 インフラが復旧すると共に、ゲリラに引っ張られていった者が戻ってくるなんて甘い期待ができたらいい。 で、人類として気になること。 アメリカがイラクの石油を自分のものにして、温暖化よりも自分のビジネスを優先して、CO2規制を棚上げすること。 このあと、アメリカとアラブの関係が本格的に近づくことになるが、言語環境を侵食されるのは、アラビア語圏か英語圏か。英語圏人口がまた増えるのかと気になる。
2004年05月06日
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人質事件の功績 (参照:前日ページの日記「当時のイラク事情」) 人質事件の流れとファルージャの動きを比べると、人質事件はファルージャの停戦にいい影響を与えたように見える。ゲリラに妥協したくない・統治評議会に主導権を与えたくないアメリカが、日本のために自重したという形。 そしてイラクの自警団が統治するという合意は、ある意味ずいぶん進歩した対応だと思う。 これは功績というか、成果というか、そういうところ。 というか、じつはこれこそが犯人たちの計算かもしれない。 自衛隊を「3日以内に撤退しろ」という条件で日本を急がせたから、その分ファルージャの停戦交渉に影響しやすかっただろう。 「ノー・コイズミ」というセリフがほんとなら、なぜ「ノー・日本軍」でないか? つまり自衛隊派遣はどうでもよくて、首相とアメリカとの関係を標的としていたから。(これは考え過ぎか) もちろん、人質の証言がすべてほんとうなら、たまたま捕まってたまたま殺さずに何か利用しようということになったわけで、狙いは後付けでいいということになる。 にしても犯人たちの関心は、サマワの自衛隊なんかよりもファルージャではなかったろうか。犯人像 もしそうなら、犯人たちはファルージャの停戦が気持ちに強くあり、アメリカにつながる軍を撤退させようというのはあまり期待してなかっただろう。(なら日本の世論を詳しく探る必要はなかった→人質はその仕事をさせられていない、か) 「デモをした云々」は結果としての落とし所。 そういう目で見ると、犯人たちの行動が攻撃的動機より防御的動機にも見えてくる。このグループは他に何もしてなさそうだから。 では、郡司氏の言う「彼らはファルージャの自警団(のつもり)だ」という認識は正しいのだろうか? 彼らは、フセインを支えた勢力のつながりで(それに操られて)アメリカを敵にしている、のではなかったのだろうか?ゲリラについて、二つの見方がある。1残党 彼らはフセイン政権・バース党の生き残りで、それがテロで治安悪化をさせて一般人を取りこんでいる。妥協して好きにやらせたらシーア派と武力衝突を起こし、イラクを分裂させるだろう。2レジスタンス 彼らは一般から生じたレジスタンスである。動機は党派心よりも郷土テリトリー防衛の本能の方が強く、自分からシーア派との衝突には至らないだろう。 武器が手放せないのはシーア派への警戒心であるとしても。 現に彼らは密集したファルージャ地域でさえ、独立したさまざまな組織を名乗っている。それが残党から距離をおいて発生したことの表れのようでもある。 1、2、どちらも根拠が十分ではない。どっちもいるんだろう。イラク人とは? イラク人の愛国心とか党派心とか戦闘意欲はどんなものなのか? かつてイラン―イラク戦争のとき、イランに攻め込んだイラク軍は、士気が上がらず楽勝なはずのところを負けて押し戻された。国境を自分側に割り込んだところで急に士気が上がって、イランを押し戻し、戦争は国境付近で停滞し、イライラ戦争と言われた。 当時のイラク兵の言うところによると、「イランに攻め込んだのは大義がない。だが自分の国を守るのは大義がある」と言う話だった。 今度のイラク戦争でも、イラク兵の士気は低かった。 結構醒めているんではないかと思う。 20万のイラク軍が役に立たないのは、自分がイラク人に狙われるのが嫌だとか、ゲリラに対するには一般人を巻き添えにするからだとかあるんだろう、―――と思えてくる。 ひょっとすると、アラブ・イスラムというイメージで見過ぎていたかもしれない。 イラクはイランと並んで、中東では最も近代的な国だった。 湾岸戦争以来が異常だっただけで。 今のゲリラの活動がイラクを分裂させる連中だけだと取るのは、取り過ぎだったのかもしれない。分裂要素 しかしあてにはならない。イラクが負けたときの略奪。シーア派との潜在的な衝突と権力バランス。ファルージャのもともとのゲリラは、武器を手放すのが嫌で住民を巻き込んで戦っているのだ。 シーア派の過激派は穏健派を暗殺したり武力で追い出そうとしたりしているそうだ。 たぶんシーア派は、抑圧されてきた分だけ教育程度は低い。石油の多くは彼らの土地にある。損を取り戻そうとして、武器を持って脅しをかけて利益を得ようとする者が、権力欲求者に利用されているのだろう。 資源なんかも分裂する図式は十分だし。 クルドとバース党の対立は、イラクの復興を妨げるだろう。(後述) 一般人はアメリカをどう見ているか? アメリカに出ていって欲しがっているイラク人は、自分たち(の同族)が国をばらばらにしてきたことを放り出して他国に当たっている、八つ当たりのはずだが。 ゲリラが一般人を巻き込んで復興が遅れている、ために仕事ができず治安が悪い。 ----それがわかっていてアメリカが悪いという者が増えてきたらしい、なぜ? アメリカがいなくなっても復興する自信があるのだろうか。なら、どうして今自分たちでやれないのか。 ゲリラが自分たちの権力欲で活動しているとか思わないのだろうか。 ---それを、民衆の近視眼的な愚かしさというイメージで見るのは当たっているか? 戦前のレベルまでは回復してきたからこそ、これ以上は自分たちでやりたいのか? これ以上は、人間の問題だと。翌日分の日記へ翌日準備として、とりあえず悪循環メモ 治安が回復しないと復旧が進まない。→復旧が進まないと、イラクというまとまりが生まれず、寄せ集めのままで、イラクの治安に最終責任を持つ存在が成立しない。→それを狙ってテロが起きる→米軍がイラクの一般人を巻き添えにして、治安の悪化を拡大する→始めに戻る。 その中で、石油関係の復興と石油企業の護衛だけは手厚いようだ→一般人がアメリカを信用しない→米軍を占領軍としてテロが正当化しやすい→ゲリラの活動が楽になる。
2004年05月05日
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アメリカは六月以後も大量駐留をするための基地建設をしている。(なら強硬な作戦を急ぐ必要はないだろう) 四月始めアメリカは、元軍人警備員4名を殺した犯人を引き渡せということで迫って、(武装解除が目的だったとも言うらしいが) 30万人のファルージャ市で戦闘をし、数百人の死者を出した。 大量の巻き添えを出して、イラク全体の反発を招く。 停戦交渉をしようとした評議会が非難(4/9)。「アメリカは停戦を邪魔している」「住民の尊厳を犯している」と。 この交渉の始まりとほぼ同時に人質事件が起きる(4/8)。 アメリカは以後停戦に応じ、停戦中に住民に退避勧告を出して住民の脱出が始まる。(一部だけ)( 首相が4/12アメリカに協力を感謝すると言ったのは、圧力行動ではなくこの妥協の方だっただろう。 ゲリラに得点させたくないが、やわな日本のためには別だと。) これ以後、停戦とは別だとのたまう戦闘機による攻撃のみ。 四月終、アメリカは、評議会に図らずに独自に停戦を確定。イラク人の防衛隊を当たらせる。 また6月の漸定政権の権限を抑制、バース党の追放を緩める。クルド人が不満。( これは評議会の格下げであり手直し。政権構想が間違っていて、まだ政権委譲には程遠いと、ブッシュが認めたことを表す。) 過去日記の反省 4/23の日記で書いたように、アメリカの統治評議会への無視振りと、その結果の「アメリカ対イラク」の対立図式を嘆いていたのだが、そういうことを書き始める前からすでに事態は先に進んでいた。 しかし、統治評議会になんの権限もなく、軍政下の自治会が別にあるだけだったら、日本は自衛隊を送らなかっただろうな。 考察は翌日日記へ 参考記事 五つ googleキャッシュイラク統治評議会、離脱相次ぐ…米軍の攻撃批判 【バグダッド=中津幸久】イラク統治評議会メンバーで、イラク国民合意(INA)のイヤド・アラウィ氏は9日夜、ファルージャでの米軍の掃討作戦への抗議で統治評議会を辞職し、INAは暫定内閣からも離脱することを明らかにした。イラク暫定内閣のトルキ人権相(スンニ派)も9日、辞職した。 バドラン内相が連合国暫定当局(CPA)のブレマー行政官と対立して辞職したのに続くもの。駐留米軍と反米武装勢力の衝突が続く中、暫定内閣と統治評議会のメンバーが辞職したり、職務を停止したりする動きが相次いでおり、6月末の主権移譲プロセスに影を落としている。 統治評議会メンバーとスンニ派代表団は9日、武装勢力と米軍の衝突中止についてファルージャの指導者と交渉するため、現地入りを試みたが失敗。メンバーは「米軍が24時間の停戦を約束しながら、守らなかった」などと米軍を批判している。 スンニ派メンバーのガジ・ヤワル氏はAFP通信に対し、「ファルージャ問題が地元住民の威厳を保つ形で平和的に解決されず、米軍が優勢な武力を使うと主張するなら辞表を提出する」と語った。 メンバーのうち、アドナン・パチャチ氏、アブドルカリム・ムハンマダウィ氏らはすでに職務を停止している。 ムハンマダウィ氏は9日、シーア派反米指導者のムクタダ・サドル師とナジャフで会った後、「我々はイラクの人々の役に立たなかったため、統治評議会への参加を停止した。戻ることはない」と述べた。 (2004/4/10/15:54 読売新聞 無断転載禁止←ごめんなさい)イラク人死者6日間で400人超 【バグダッド=岡本道郎】イラク中部ファルージャで続いている米軍と反米武装勢力の戦闘で、AFP通信は9日、イラク統治評議会筋の話として4日から9日までの6日間で、イラク人400人以上が死亡、1000人以上が負傷した、と伝えた。統治評議会メンバー、モフセン・アブドルハミド氏(イスラム党党首)側近のハティム・フセイニ氏が、ファルージャの全病院を調査した数字として語ったもの。 一方米側では、8日から9日にかけ、少なくとも6人の死亡が確認された。 ( 2004年4月10日 読売新聞 無断転載禁止←古いから時効ということで)イラク国民の46%が「戦争は損失」・米メディア調査(4/28) 【ワシントン28日共同】米CNNテレビとUSAトゥデー紙、ギャラップ社が28日発表したイラクでの世論調査結果によると、イラク戦争が「同国に損失をもたらした」と考えている人が46%に上り、「よい効果があった」との回答は33%にとどまった。 調査が終了した4月上旬以降に、反米勢力と米軍との衝突が激化しイラク人犠牲者も増えており、米国によるイラク戦争や復興への疑念はさらに高まっている可能性がありそうだ。↓注目 反米勢力による駐留米軍への攻撃は52%が「正当化できる」と答え、「正当化できない」を5ポイント上回った。米軍に対する反発は根強く、67%が米軍は戦闘の際に、一般のイラク国民の犠牲を防ごうとしていないと回答。57%が米英軍の即時撤退を求めた。 イラク戦後の生活に関しては42%が「よくなった」、39%が「悪くなった」と意見がほぼ二分。ただフセイン元大統領の追放は61%が「価値があった」と評価した。 調査は3月22日―4月9日、イラク全土の成人3444人に面接で実施された。 (如月註: 日付からして、ファルージャのモスクの件は大して数字に関わっていないと思われる。 面接調査では、アメリカに不利だろう。しかし、面接でしか調査ができないという現実を考えて、結果を受け止めるべきだろう。)朝日新聞のイラク特集(3月17日) 3月始めのまとめ (註:戦前のレベルというのは長年経済封鎖のあったレベル) 水処理の復旧 戦前の65% (電力不足や略奪のせいだと)(農業用水もあるらしい) 飲料水は、去年の11月に戦前の7割増、人口の60%。'05/4までに75%に上げる予定。 通信の復旧 電話台数は100人に4台。中長距離回線の具合は悪い。 戦争で回線の半分が破壊。今年1月に回復が目標だった(回復したが具合が悪いのか)。 '03/11に北・南・中央の三箇所で限定的な民間携帯電話が始まり爆発的に広がっている。 石油の復旧 '03/12月には戦前のレベルに回復した。 '04年は1兆5千億円の利益を生むとしている。'03年はこの1/3あったそうだ。 北部のパイプラインによる輸出はこの3月に再開された。 電気の復旧 2月には戦前の93%に回復。6月までの予定の70% (3/2報告) もともとすべてがバグダッドに集中していて不平等だったらしい。 ところで、この電力の復興というか建設だが、これがテロ破壊の影響で進まずに市民の怒りを招いたそうだ。数字に嘘がなければもともとが絶対的に不足していたらしい。 そして、農業用水も水処理→電力が頼みらしい。 現在、治安悪化を受けて、発電所建設会社GEの社員が国外退去している。(この日の朝日新聞たまたま買ってくれていて、埃をかぶってたのを読みなおしたら、いや自分で考える必要もないくらいにまとまってるよ) その他(電力と治安の関係については、「イラク駐留米軍の泥沼」http://tanakanews.com/d0806iraq.htm というのがおもしろい。去年8月なのでかなり変化はあるようだが。 内容は、アメリカの「仕事の不真面目さ」ということ)http://www.jcif.or.jp/world/164.htmより中等学校就学率31%(98年)識字率(男子55%、女子24%)(2001年推定)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AFイラク地図
2004年05月04日
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モスクの犯罪 サンケイの評論 フセインの崩壊によってばらぱらになったイラクを再びまとめたのが、米軍によるモスクへのミサイル攻撃だ。その結果、武装勢力は情報操作を始めた。外国軍の駐留全体が悪の一味であるとし、中東にある「謀略史観」のためにNGOも含めて敵視されていく可能性がある。 (在京情報筋) これでいくと、今までのゲリラの方針とかなりちがった傾向が見られたのもある程度は説明がつく。 そして、やっぱり今回のことは「成果」だったと思う。 撤退すべきはスペインでなくアメリカにすべきだな。 モスクを攻撃させた責任者はどうなったんだろう。軍法会議にかけられたという話を知らないが。 (以下7改行分、4/23変更します。掲示板と少し合わなくなるので注意) 過失にしても40人とはほどがある、あまりにぞんざいな。未必の故意じゃないのか。 過失と言えばいくら殺しても軍法会議にかけられないのか? それは外国との戦争みたいだ。 住民は敵国の人間か? やたら巻き添えを出しまくっているアメリカ軍の調査が十分だと信じてもらえないだろうから、軍法会議というのも公正さの表現手法として少しは使えると思うが。 政治の信頼よりも軍人個人の面子か? 大戦中に撃沈された阿波丸事件のときは、少なくともアメリカは謝ったし軍事裁判をしているが。http://yokohama.cool.ne.jp/esearch/sensi-zantei/sensi-awamaru1.html イラク人は敵国の人間ではないはずだ。 かつて朝鮮のビン姫暗殺事件で、犯人たちを実刑にせずに釈放したようなことがあったらしいが、そのせいでそれは百年たっても侵略史観の象徴になっている。 イラク人数十人の命は、アメリカ人のプライドよりも低い、というのが、今後2、30年は常識となるだろうな。 4/22/15:00追加 感想掲示板へ続きます。無知 サンケイの一面は、ビデオの演出に「言って」という日本語が入っていたということ。 日本語のできる人物が・・・と。 テレビで見ましたが、イラクには日本語インストールのパソコンが売られていた。 そんな簡単な単語は使えて当然だろう。 たまたま日本人を拉致して、たまたまビデオを思いついて、その家の人間だけで演出したんじゃあるまいし。 なのに一面トップの大見出し。 そんなことでいまさら読者を躍らせたがるサンケイはほんとに汚い奴らが中心にいるらしい。 それとも、勝ち誇って敵を叩くのに調子付いている危ないやつというべきか。 こういう情報に踊らされる、躍らせられると考える、それは無知のせいなんだろう。 現地に行く者がいないということの危険を教えてくれる。 (4/22末尾に続く)首相のイスラエル批判 テレビでは、首相はかなり「信じられないことをする」とかいうようなことを言っていた。 うちの新聞には載ってなかったし、ひょっとすると訂正したのか。 武闘組織でもあるハマスのボスの暗殺に、首相がそんなことを言うとはいままで考えにくかったが、取り消したのかな。 今回のことで、首相も学習したかなと思ったのだが・・・・妄想的期待に過ぎないだろか。 続>「言って」という日本語が入っていたと さっきTVのニュースで見たら、イッテとはイラクの方言だと。 それと、高遠氏が解放されたとき、日本語の話せるイラク人に驚いていたからそれは違うという証言があった。 これはフジだったと思う。 それと、朝刊の記事の終わりに、 「別の政府筋によると、~~アンマンからバグダッドに陸路で向かったという三人の出国記録が残っていないとされるなどの疑問点が残っている。」だと。 アンマンを出発するまでの彼らの行動には証人がいっぱいいるわけだし、それを伝えたのはサンケイ自身だ。 とにかく「敵がここにいるぞ」と煽りたがった結果、 身内のフジに間違いを指摘されるという恥さらしである。
2004年04月21日
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4/19発売の週間ポスト 自衛官覆面座談会1 サマワの殆どでは、水道をひねると水が出る。 !2 現地の水は慣れないので自衛隊員もペットボトルで飲んでいる。3 せっかく浄水装置を持っていっても現地の人もだれも飲まない。4 外務省は宿営地近くに事務所を置いているが、しょっちゅう人が変わるし、あまり来ない。 !5 おかげで、現地のニーズを集めるなどの交渉は自衛隊自身が行っている。 (3は1、2からの比喩表現。2は一時的現象。 4、5は、別にいいじゃないか。自衛隊がうまく動けば。) しかし、1は問題だ。 自衛官の中にも、いろいろ反対したがるだけの人もいるだろうし、志願が殺到したはずの派遣部隊を「国を守るためでもないのに狙われるのは嫌だと言ってる」なんて言う人たちなので、鵜呑みにはできない発言だが、こんなことに嘘を言うだろうか。 その程度なら現地の人を雇えばいいのに、失業を援助するようなものだ。 以前にも、聞いた気がする。では、現地の水道状況を調べ上げてレポートすればスクープだろうが、なぜそれをしないのか? 水道の悪い地域は治安が悪い?ので、自衛隊がサマワから離れて別の地域に移動すると困る、と誰もが思って封じているのか? そろそろ工事は終わってないのだろうか? この次は下水道とか豪華インフラの整備だろうか? まあそれも、「戦争なんかしなければこんなにしてもらえるのに」という宣伝になればいいわけだけど。 けど、ほんとの人道援助でなければ、後に何が残るやら。 政府や外務省には期待しない。 人材不足なようだから。 要は「復興」のためにもっと欠乏した部分てないのだろうか。 自衛隊に必要なのは商才のある人たちの追加みたいに思うんだが。 さっぱり活動状況が伝わってこないので外務省のページから政府の自衛隊活動広報を見ようとしたら、自分のPCでは見られない。誰か読めませんか? http://www.jda.go.jp/j/iraq/panfu/iraq.pdf -↓-19時47分追加--------------------------- なんとかおおよそ見たら、サマワでの内容はないようなので、陸上自衛隊に跳ぶと、細かい項目がいっぱいあるが、殆どが人物写真ばっかり。膨大なただの写真集。 建設したという給水所施設の写真もない。テープカットだけ。これは隠す必要あるのか? なにがどれだけ必要とされ、どこまでやったか、ということがまるで「数字も」ない。 そこまで秘密に しなきゃならんものだろうか?-↓-23時27分追加--------------------------- つまり、こうなるとサマワを遠く離れた場所のイラクの人たちが日本びいきに喜んでくれたのは、自衛隊のつくった成果による比率は少ないどころかほとんどなくて、NGOのおかげではないのか? と思えるのですよ。 つまり、「日本をテロリストが狙う」という想像に対して、「これで日本は狙われにくくなっただろう」という想像もできるようになったのは、NGOなどのおかげ?だということ。 NGOは今は撤退すべきかもしれない(できるだけ)。 でも、馬鹿にする気持ちで言える義理ではないと。
2004年04月20日
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政府 首相はふだんからの‘万全の体制’のようなことを言ったし、福田官房長官は‘政府もいろいろ反省しなきゃいけないことはあるかもしれませんけど、国民のみなさんも注意して・・’と言っていた。 実務的な日常活動を反省しているのだと思われる。 ことをこれで治めたいとも思っているのだろう。 NHKでも人質関連を流さなかったのは、それを受けているのだろうな。 で、いいとは思う。 三人が診断で1週間の静養が必要。 これ政府からの申し出じゃないのかな。(偏見) 必ず真相を話す、という内容がなんであれ、新しいロンギの燃料ができたらあれこれうるさい。 まだ日本人は外国に居るし微妙。 その紛糾はイラク人に反発を招きかねんし、スペインの動揺もあるし、なんに小さく飛び火しても煩わしいだろう。 忘れていいのか? いや知らん。素朴 二人のカメラマンが「日本人というだけでこんな目に合わなきゃならないことに釈然としない気もし た」(言葉は微妙に違うがそういう言いかた) 話の流れはわからなかったが、そこの語り方は自然というか素朴な日常感覚という気がした。 三人の弁護をしたつもりかもしれない。思想というより素朴な親切で。 いわば戦争カメラマンとしては未熟な弁だが、ふつうはそういう場面でそう思うこともあるはずだ。 あれやこれやは楽に帰ってきたから。 それも偶然の僥倖ではなく、背後のひとつの流れとして帰って来れたからと。 (昼頃の朝日放送のニュースから)
2004年04月19日
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文春の先々週(4/8)号、ランキング2位> 「自爆テロ 標的は首相官邸 この詳細情報」 (どんな記事だったのやら) 考えて見れば、この人質事件のおかげで、日本の自衛隊の貢献がサマワやイスラム聖職者たちによって早めに宣伝されることになったんだな。 この事件は、首相と株を救ったのかもしれない。 イラクに援助する4000億よりもずっと宣伝効果があった。 彼らを救出するのに各方面によしみを通じるのに使った金だって、新イラク政府に4000億渡して好きに使って・・・なんてやり方するよりも、価値(/単位)があったはず。 「アメリカに言われて援助します」よりも「助けてもらって感謝します」の方が、相手も自信もてるし喜ぶって。( もっと以前からやっておけば・・・と思わないこともないが、理由もなく金をばら撒くわけにも行くまい。) 人間、喜ぶセンスを忘れたらいけません。 サヨクがウヨクを一面リードして延命するわけはそこにあるのだから。 今度のことでは泥縄的ながら一生懸命仕事をしたんだろう。それをただの災難にしてしまうというのは、協力してくれた方面に失礼というものだ。 救出を喜んでくれた協力者に聞こえるように、賠償しろ!と怒鳴りつけるのは、協力関係なんかは金で買った道具に過ぎんと言うに等しい。 いやしくも、この件では保守を立場とするならば、過ぎた他人を縛り上げたい欲求よりも、「自分がいい仕事をした誇りと成果の確認」 を持つべきだと思う。 それが生産性というもんだし、日本人の職業意識としての誇りじゃないだろうか。-↓----------------------------------4/17夜 この原稿は解放翌日4/15頃から準備して順番を待っていた。 そしたら、昨日、残りの二人も解放! (なんて速い時代!) 人質からスポークスマンに変わっただけなのだが、それでも前進だと思う。 たとえ仕組まれたものだとしても、一般人は知らないんだから、そのようにできるはずだと。 結局は、成果はペテン師のもとに留まるのでなく、本物の成果を上げた方に集まるのだと思う。 それが職業意識じゃないのか。 雨降って地固まる、のように思うことにしよう。 戦闘がやんだ後で、成果が広がるのを期待する。 (明日になったらこの原稿をアップしよう) -↓----------------------------------4/18昼 朝の新聞で、彼らの脅迫映像は演技させられたのだと。 まったくなんて速い展開! おまけにトップニュースは、イスラエルによるハマスの指導者再殺害!。 シャロンは世界一、二の露骨な嘘吐きだ。(金正日より悪影響は最大だ) この状況の中で日本は、各方面のペテン師たちにむきになってかかずらわずに、成果を本物に変えつつ引き寄せていくべきだと思う。 ・・・・・書きつつ、疲れるんだけどね・・・
2004年04月18日
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カメラマン 自分探しを続けて、仕事を変わる。こうと思ったら引かない粘り。 カメラマンとしてやっていきたい。イラクは最後のチャンスかもしれない。だから行く。金欠病。朝日に売り込めるかもしれない。 入国に迷ったとき、彼が「一人でも行く」と言ったので、二人がくっついていったらしい。 (もともと決死の賭けだったのだろう。ゲリラとの接触も考えていただろうと想像する) 独立ボランティァ婦人 差別を受けているジャンキー青少年がかわいそう。自分が行かないと悪癖が再発するかもしれない。だからいかなきゃ。年金的な一定収入あり。同情的献身が生きがいというか、青少年たちといっしょに厚生しようとしていたふしあり。 (流されやすい性格じゃないの) 絵本作家志望未成年 社会主義・市民運動系の影響を受け、ジャーナリストを目ざす。生き急いでいるともとれたらしい性格。 (ずっと年下の未成年だが、こいつだけには同情できない。) 彼が属していた運動団体は、彼の拉致の少し前から情勢を予測し、拉致の発表後すぐに呼びかけを起したらしい。 (あまり心配している様子でなく、利用しようとしているかのように見える。ろくな友達じゃないな。) イラクのスンニー派 はるか昔、シーア派とは血で血を洗う争いを起したとか。イスラムはその辺しつこい。 フセインの支持派が多い。 フセインを大統領にした(あげくのっとられた)バース党とは、もともとは「アラブに社会主義革命を広げるためにある」党であった。ためにソ連から援助を入れていた時期もある。 その流れは、イラクのスンニー派に残っているのかもしれない。 以上から、今回の事件の動きを推測すると、 絵本作家志望未成年の人脈が大きく影響していると思われます。 解放されたとき、彼が勝利感を持っているように見えたのは、自分がいたから二人が救われたと思ったのでしょう。 刀を押し付けられても彼だけは平然とした表情を続けようとしたのは、理想が通じるはずだという信仰があったと思われます。 カメラマンがまだイラクで写真を撮りたいと思ったのは、この程度の危険は始めから承知のことだったから。 高遠氏のふくれた顔は、流されやすい性質の人が閉じ込められ拘束されたために、思考が緩慢になったせいかと想像できます。 さらに、彼らはネットにももぐって日本の世論を探る仕事をさせられていたと私は考えているので。(たぶん否定されそうな雲行きだが)(4/17午後追記2) 三人の分析の資料1解放されたとき、深夜に流された彼らの写真(翌日の紙面に使われた)2翌日のNHKの昼に流された、まとまった映像3週間文春4/22の彼らのプロフィール 4バース党については湾岸戦争当時の新聞解説5未成年の友人の動向は、その団体のHPから ------------------------------4/18追加 始めっから、 ナイフを突きつけられたのは演技だったらそうな。 なるほど彼らの緊張感のなさはそのせいか。 今井君の怖がってなさそうで、でも怖がらないと放してもらえないから怖がったような反応はそのせいかい。 けど、どっかの書き込みで彼の体が震えていたというのがあったのだけど、・・ニュースをビデオにとってよく見ないと確かめられないな。 てことはやっぱり、今井君は自信をもってたんだよな、今回のことで。 高遠氏のふくれっ顔が、拘束のストレスのせいであるという解釈するのはまちがった姿勢ではないと思っている。 ただ・・・・やっぱり、国内で叩かれているのを知ってのストレスにまいったのじゃあ・・・ ここで気がついた。 始めの放送で、高遠氏はしっかりした感じで話しをしていたんだな。 そのすぐ後に、演技か――てことは、ストレスの原因は、ネットじゃなかろうか。 ということは、・・・・のときの・・・・については、・・・・・・・・ということだとも考えられ、また、なぜゲリラがあんな・・・・・・な・・・・・を流したのか、また、・・・・・・・・ったのも・・・・・に思える。よって・・・・・・だと思う。 ――これ以上は書かない。 なぜなら、バグダッドの人たちが喜んでくれたことが世界中に伝わったというのは大成果だから。 (公式発表があったのに、いまさらだが)
2004年04月17日
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印象 解放されましたか。ホォ でもまだ二人はそのまま。 日本人に対する誘拐の賞金もそのまま。 日本人誘拐の連鎖が起きる前に返してきた・・・・ってことはどうだろう。 (じつはこの連鎖こそが最大の迷惑ではないかと・・・) バグダッドの人がお祭りのように喜んでくれた。 これが今後に大きな影響があるだろう。 汚れ仕事を日本以外の他国にさせているとはいえ、アメリカもそれを見て反省するきっかけになればいいが。・・・・・あってもずっと先か・・ 映像と読み 夜にネットで彼らの写真を見た。 殆どの期間を客人扱いされていたとしか思えなかった。 今井君は勝利者気分に見えたし、高遠氏はストレスでふててるように見えたし、郡司氏は危機感がわりと少なかったふうに。 信念をもってる彼らが、怖がってかわいそうに見えなきゃならないわけでもないし、始めのビデオでは身の危険に対しても積極的であろうとしているんだなとは思っていた。 昼のNHKのニュースで、映像を通して省略を少なく流してくれたので、始めて表情の意味が読めた。 こういうやり方が報道には大切です。よくできました。(一部の発言が伏せられていたらしいが) 実際、断片のセリフを又聞きするのと、会話の流れや声を聞くのとではかなり違う。 刃物をのどに付けられたとき、今井くんだけは冷静であろうとしている。というか怖いもの知らずを押し通そうとしている。 解放されたときの勝利者のような表情は、自分を保ちつづけた勝利の表情だったんだろう。 (上祐氏の目を吊り上らせたように見えたけどね。若さですよ、うん・・・・性格も含めて・・) (こっそり言いますと、これは相手の芝居だと思っている態度だとも取れますね) 高遠氏は、思ったよりもおばさんでした。 イラクを嫌いになれない。そりゃそうです。十把一からげにするようなら、ものを信じる資格はありません。 ただ、人生がイラクに依存してないかという気がするけど。 郡司氏・・・・・まだ写真を撮りたいだそうで・・・・まあね、戦闘はそのうち終わる。 記者としてのラストチャンスだったのに、今帰ったらすぐには戻れず、せっかくのチャンスを逃す。ひんしゅくを越えて、仕事をつかみたいというのは、戦後の日本人の「物語」だ。 日本に戻って仕事するより、自己責任で外国で仕事するべきだろ。今度こそ人質として役に立たないということで。 ところで、悪いのは自衛隊派遣だ、とは誰かが言ったらしい。 それは本気なのか、解放してくれた者とやり取りした信義のつごうなのか、は知らない。 それは、その人が政治的人間であるということを示しているだけだ。 尽力してくれた人々への感謝があろうがなかろうが、そういう信念はある。 ボランティアをするなら日本を先にしろ、という信念と同様に。 さて、みなさんがこれからもイラクのために仕事をしたくて、その仕事の内容が他のNGO活動と違う以上、独自で動くのはしかたないでしょう。 戦闘がおさまってから、「イラクに帰化して」行ってください。 あなたたちの生きる場所・死に場所がイラクなのだから。 年をとって仕事をやめたら、日本に再帰化すればいいこと。 自分の人生を自分で決める権利を行使するのだから、それぐらいできるでしょう。 まして、日本人だから危険だったのだ、と考える以上は当然必要です。 (未成年は、その前に少年院に入って、異文化訓練を受けるのがいいでしょう。) (文春4/22号の、三人のプロフィールは的確だったんだなと思う。) 批判と政府と費用 なんかこれから、ほんとに遠慮のない批評が始まりそうだな。(いやもう始まってるよ) 百花斉放 百家争鳴か? 批評する側も気楽に解放されただろうし。 裏金をどれだけ使ったかとかね。 その金は、日本とイスラムの宣伝費用なんだから、ムダ金とは限らないが。 政府の仕事としてはこれから先、彼らを批判するよりも先に、入国禁止を依頼したり保護責任放棄の通告・宣言をするのが務めじゃないだろうか。一人一人個別にでも。パス禁止とか。 ところで、彼らの活動継続を批判するなら、まだ現地にいるNGOはどうなのか? そういうNGOの活動がイラクの人に支持された結果、解放という成果があったんじゃないのか? いちいち金の賠償を要求されたんじゃ、ジャーナリストはやっていけない。 若ければやって行けたとしても、一度何かあったら引退もできない。 そんなふうに情報無力な国になっていっていいのかい。 それはリアル感覚なようでいて逃避に過ぎない。 ついでに言うと、株式市場を投機の場にしている小鬼どもには同情しない。 もっとも、日本中が自己責任を言いすぎるとシステム崩壊が起きるんじゃないかとも思う。 豊かな熱帯のジャングルは、ある面、持たれ合いでできているらしいんだな。樹木も一つ一つが根が浅くて簡単に引っこ抜けるという。しっかりした北の樹木とはお育ちが違う。 ま、バランスです。世界の視線 世界中が彼らの背景に注目しているかな。 その計算を考えて彼らの開放が遅れたんだろう。 簡単に返すと見られたくないから、・・・・彼らを早く返すために、代わりにイタリア人が一人殺されたりしてないか? 犯人に迎合的な者が返されやすい――当たり前だ。 あまり、知るべきものはなさそうな気がする。 むしろバグダッド市民が大喜びしてくれたことの意味・印象が大きいだろう。 イラク・アラブ世界への視線が微妙に変化することになるのか?
2004年04月16日
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