さて、シドニーの10月は初夏。
15日の土曜日には日本クラブ主催の恒例「日本の夏祭り」が開催されました。
私は毎年観客側に座る予定ですが、今年は無理矢理、嫌、ほとんど無理難題の理由をつけられて「盆踊りの会」のステージに立つはめになりました。
彼女達のサークルは平均年齢70歳のグループですが、私が入る事により平均年齢を下げる。いや非常に下げる。
70代、80代の母に近い人たちのグループに入る事に躊躇はないが、私が難を示したのは、「踊れない 」から。
20代はディスコがあり、リズムに乗って身体をふにゃふにゃすれば良かったものだ。 アースウィンドオブファイヤーなんて懐かしいでしょ?
嫌だった。こんな観客の前で踊りを披露するのは初めてだ。
こんなに観客はいて、前列はきつそうだ。。。。。。。。。。。。それもそのはずフラダンスチームの可愛い子 チャン達がおへそをだして腰を振る物だから男性陣が前列でかぶり付きなのだから。
↑ 氷川きよしの「ソーラン節」創作ダンス
やっぱり間違えちゃった、左手の一番後ろで一人で手ぬぐいをあげてるでしょ!
ウフフ、一人違う事やってもいい様に一番後ろに配列されてるのよ。
ステージが終わってやれやれと思ったら、観客から撮影の依頼が殺到。
ステージの時間は20分でしたが、終わって記念撮影を依頼される事、一時間。
戦中オーストラリア人と恋に落ち、シドニーに嫁に来て60数年。当初は米、みそ、醤油もなく、もちろん戦後対日感情の激しい中 を生き抜いた戦争花嫁はこのグループに2名います。定年退職してすべての財産を処分して移民して来た女性、ご主人と死別し最後の人生を海外で過ごそうと一人で渡航してきた女性、商社勤務のまま永住を決めここに家族と残った女性、 4ヶ月前にご主人をなくされた女性。この人たちに比べたら私の人生なんて比ではない。屁である。
人生の大先輩を尊敬し、敬ってこの会 の雑務でも鞄持ちでもやる覚悟が出来た一日でございました。