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2007.01.24
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カテゴリ: RESET[伝説継承の章]
ウインとサーヤの研究が続く中、あのリセットの根源は何か、
何が目的だったのか、改めて考えなければならない。
最悪が起こった上での幹部の手によって降されるやり方だったかどうかだ。
あの透明なリセットに関しては、降したのはサクだ。
しかも、今、一緒に同じ部落にいる。
そんな彼が、リセットを押す立場だったとするなら、
幹部にあたる人間がそのほかにはいなかった事になる。
実権は握ってはいたが、サクに幹部の資格はなかった。
ではなぜ、サクのいる場所にあのリセットが現れたのか?

他のリセットと違う方式を探り、そこから本当の意味を見つけた上で、
あの成分の正体を知る近道だと感じた。
その説にウインも納得し、幹部ではない別の理論で追ってみることにした。
既に、計画を組み実行する段階になっていた、イオン達3人は、
事件になりそうな場所を探り、しばらく様子を見ていた。
あの植物が用いられるかもしれない、しかも、
あの成分の特性を既に知っているのかもしれない、だが、
むやみに聞くことはできなかった。
まだ誰も知らないかもしれないからだ。
チップにはかなりの負担をかけるが、ラーメン屋の主人の話しでは、
そういった類のグループがいくつかあると言っていた場所に絞り込めば、

しかし、あまりにも範囲が狭すぎるので、サクがもう1カ所の場所に向かい、
チップ同士のコンタクトをとりながら行動することにした。

イオン:「サクは多少でも、格闘の経験があるから襲われても大丈夫だよな。」

サク:「ああ、嗜む程度になあ、ここはイオン先生に任せたぜぇ」

と言って、別の場所へ向かっていった。

セータの気持ちは、高まっていた。サクがいなくなって初めて感じた思いに
プレッシャーを感じているのに気付いたからだ。

セータ:「こんな俺が、まさか、怯えてるのかあ?何だ、この気持ちは」

イオンが情けないくらい弱いと思うと余計にその思いが高ぶってきた。

イオン:「この一帯は、倉庫だったそうだ。だいぶ前に潰れて、
今は何かとヤバイ取引場所になってるって噂だ。」

こんなヤバイ事に気が付かない程、この世界は、
あまりにも鈍っているという事に、ここの奴らは見越している。
だから、逆に、探られている事にも予想していないはずだ。
現に、嘘のように入り口の警戒はなかった。
セータは、

セータ:「この警戒心のなさは、まるで罠みたいだよね」

イオン:「あ、ああ、ひっくり返せばそうなるなあ」

セータ:「相手は、まるで考えてないか、もしくは…」

イオン:「なんだあ、変な事いうなよ、余計緊張すんだろ」

セータは、少しでもイオンに緊張して欲しかった。

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Last updated  2007.01.24 09:16:09
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