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2007.03.15
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カテゴリ: RESET[伝説継承の章]
住職は旅立ち、この地に新たなる平和が訪れる。
住民達も、社会も、目が覚めたかのように動き出し、
今までの時間を取り返すくらいの意気込みで活発さを取り戻していた。
まるで昭和初期の戦後の慌ただしさを思わせる。

寺院の片隅で再起不能に陥ったドンを見つけ、施設へと送られた。
このリセットには、最悪が深過ぎるドンに関しては、
最良にする作用を施すためにほとんどの記憶を消去する必要があったために、
キルどころか、チップとしての機能まで失ってしまったのだ。
だが、ドンは、



と、記憶の破片で持っていた譫言のように繰り返していたという。
夢を持たない人は沢山いるが、実現するには数々の道を通らなければならない。
早いか遅いかは別としても、どういう形で通るかで結果は変わってくるはずだ。
キルには、その夢を欲望として実現するために
一番早い方法を見つけだす能力があった。
結果が全てであり、それが最悪な方法だろうが、
キルが最良、最短はアバウトに判断されて動き出す。
サクもシンも今まではそうだった。
だが、あの瞬間リセットの影響で、世の中が一掃されたように、
悪という部分は消し去られた。
キルはもう、キルではなかった。


しばらくすると、通信機に声が聞こえてきた。

[…セータだ、聞こえるか…]

サーヤが飛び上がるくらい喜び、

[…今どこにいるの?無事だったら早く連絡しなさいよ!…]

サーヤは、喜びながらも厳しい言葉をかけた。


[…住職は?…]

[……]

[…やはりそうか…]

セータはサーヤの気を読み、全て悟り、しかも後継者の事までわかった。

[…これからそちらに向かう…]

と言ってすぐに通信を切った。
あまりにも衝撃的であまりにも悲しかったからだ。
セータは今後継者の事をシンに伝えようとした。
サクもキルの機能は失っていたのでセータの考えを読む事ができない。

セータ:「ねえ、シン、あのね…」

するとすぐ、

シン:「しゃべるな!こいつは危険かも」

突然とシンが言葉を拒否した。
サクにも同じ反応で、2人で目を閉じ、深刻な表情を見せた。
セータは、2人が変わり始めているのを感じた。
記憶が吹っ飛ぶのではなく、新たな機能に生まれ変わるための
バックアップが始まったのだ。
シンとサクにそれぞれの記憶が戻り、2人の表情が普通に戻った。

シン:「セータ、さっきは悪かった、変化の途中で外部からの情報を入れると、
一部でも塗りかえられてしまう危険性があってね、
別の人格になってしまう可能性があったからねぇ」

サク:「別の人格でもよかったんじゃないの?」

きつい冗談だった。

セータは安心したと同時に、伝えようとした事はもうシンの頭に入っていた。

「…住職かあ…」

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Last updated  2007.03.15 09:16:04
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