昼の顔・夜の顔・ホントの顔♪

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水物語11

お辞儀バニー
11/1(木)
0か100しかない私
では週末婚??

昨日は数えるほどしかお客さんが来なかったので、
1人1人の人と長くゆっくり語り合うことのできる正に
秋の夜長だった。
昼間に降った雨が、夜になって冷たい陰を落とし、冬の匂いが漂っている。
誰かが深い考えに沈み、語りだすにはぴったりの夜のように思えた。
「さっきから話をしてみて思うけど…君は…」
愛人 タイプだね。
とそのお客さんは言った。
「君は、男に頼らず自分の力で生きてゆきたいように見えるし、そもそも
 所帯じみたことが好きじゃないだろう。週末だけ豪華なデートをして
 普段は自分のペースを守って生きてゆきたいんじゃないの?」
私は前にもこんな風に言われたことがある。夜しか会わない彼らには私の
所帯臭さなんてわからないのだと思う。そしてそう思われているのなら
ある意味大成功なのだが、
週末だけ豪華なデート
っていうのは、果たして愛人ができることなのだろうか?愛人っていうから
には、相手の男は妻子持ちっていうのが通常だろう。
「週末だけ豪華なデートっていうのは魅力的だけど…愛人には無理なんじゃ
 ないかしら?普通週末は奥さんと子供と過ごすものでしょ?」
と突っ込んだところ、
 「相手も独身なら問題ないよな。そういうのは愛人とは言わないか。
  ううーん何だっけ。前にドラマで流行ったやつ…」
「週末婚ですか?」
「そうそうそれそれ。りえは週末婚をするタイプなんだよ。少数派!!」

「そうですね…」ハハハと話を合わせてみたものの、本当に私ってそういう
タイプの女なのだろうか?
私は普通に結婚(っていうか再婚か)もしたいし、子供も産みたいし、つまり
家庭を持ちたい人なのだと思うのだけど。
私が付き合ってきた男たちと、別れに至った経緯は色々あるけれど、
皆一様に疲れ果てていたようには思う。
私は 0か100しかない女 で、中間はない。
つまり、私の全部を取るのか全部を捨てるのかどっちかにして欲しい人だから
中途半端にしか優しくできない人は皆私のもとを去っていった。
すごく厳しい話のようだが、裏を返せば「私だって彼の全部を取ってきた」
彼の為に死ねると思える人としか付き合っていられなかった。
そういう私の激しい気性が男を疲れさせるのだとは思うが、
絶対的に信頼のできる人と一緒にならなければ、私はきっとダメになる。

家に帰ってから、自分の生き方を確認するように、布団の中でこんなことを
考えていた。
私の夜のお仕事は、ある意味、本当の自分とは正反対の自分と向き合っている
のかもしれない。でも本当は
どっちが本当の私なんだろう?
考え深い夜でした。


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