2/12(火)~坊主憎けりゃ袈裟まで憎い~印象の変わったお客様
今日は、前のお店からの知り合いのお客様がいらしてくれた。
彼は、この界隈では、たくさんのお店にボトルをキープしていて、「檀家廻り」
に忙しい方なので、いつも1~2杯も飲んだら、帰り支度を始める。
今日はたまたま暇だったので、気を遣ってくれたのか、閉店間際まで、ご馳走
してくれた。
実をいうとこのお客さん、出会った頃は好きではなかった。
むしろ嫌いな方だった
自分の自慢話に酔ってるだけで、何の話を聞いてもちっとも楽しくなかった
ような気がする。
嫌だな、嫌だなって思いながら、笑顔を浮かべ続ける日々が続いてゆくと、
誰しもそうだとは思うけれど、私は彼の一挙一動全てが嫌で嫌でたまらなく
なってしまった時期があった。
彼が着ている洋服のセンスもダサく感じ、大笑いしながら馬鹿にしている人たち
全てを庇いたい気分に陥り、たばこを吸わない彼の前で、わざとぷかぷか
たばこを吸いたい衝動にかられたりした。
きっと私の語気だって、気付かれないように気をつけながらも相当荒いもの
だったのではないだろうか?
そんな彼に対し、私の考え方に変化があったのか?彼の考え方に変化があった
のか?その辺はよくわからないけれど、昨日は、大変楽しく話しを聞けること
ができた。
彼の仕事の話を中心に話は進んでいったのだけれど、以前のようなおしつけ
がましいところがなく、仕事の内容についての説明も大変わかりやすく楽しい
夜になった。
たぶん、私の受け取り方よりも、彼自身の方に起こった変化の方が大きいのでは
なかろうかと思う。
人が、誰かに対して、前よりもずっと気持ちのよい人に写るというのは、
本人の中で我慢をしたり、神経を使ったり、心がけたりしている部分が
大きなものになっていることを意味しているように私には思われる。
ただ単純に、いつものようにやっていたら、私の方が突然寛容になったとは
到底思われないから。
私は、誰かの心にそのような影響を与えたことがあるのだろうか?
いつ会っても嫌な女だと思っている人がきっといる。
いつ会っても何を考えているのかさっぱりわからない女だと思っている人が
きっといる。
いつ会っても成長のない奴だと思っている人もきっといるだろう。
私は人の評価を殆ど気にせずに生きてきたけれど、
もしも、嫌な思いをさせている人がいるのであれば、昨日の私のように
そんなに嫌な思いをせずに済んだと思われるよう、人間的に成長することは
決して間違っていないだろう。
今夜も酒で舌が滑らかになり過ぎて
爆弾発言
していなければいいけれど。ゲプっ。…