2/28(木)
ボンバーガール~完全無欠のロックンローラー
今日は土曜日に集まる独身男性の会(って勝手に私が呼んでいるのだが)
が木曜日だと言うのに、何故か集まった。
私は土曜日は出番ではないから、自分が客になって遊びに行くか、妹の
替わりに出勤しないかぎり会う機会がないので、久しぶりに皆さんに会えて
嬉しかった。
この方々はシラフの間は別に普通のお客さんとなんら変わらないし、
こっちも仲がいい分気が抜けるので、盛り上がりに欠けるメンバーなのだが
体中にアルコールがまわり出すと、不思議な連帯意識を生み出し、
ちょっとした同窓会のような雰囲気になる。
今日は木曜日。明日は誰もが仕事なので、そんな風にもならずに終わるのかな?
と思っていたら、高笑いとともにカラオケタイムに突入した。
お仲間?のひとりのテンちゃんが仕事の都合で遅れて到着するのを聞きつけた
メンバーの1人が、彼が何故だかよく歌う
「蝋人形の館」(せいきまつ)のカラオケナンバーを調べろと言い出し、テン
ちゃんが、店の扉を開けた瞬間イントロが流れ出すようにセットした。
ジャージャジャジャジャジャジャジャ…
という怪しいイントロとともに登場したテンちゃんは、気持ち良さそうに歌い
きり、それを皮切りにカラオケ合戦スタート。
セットを促したマーくんはまわりの連中がウケ狙いの変な歌を歌う中、モクモク
とGRAYを熱唱。
女の子が安室ちゃんの懐かしい「CHACE THE CHANCE」(スペル大丈夫か?)
を歌ったので、私も間奏のラップを担当した。
このメンバーが集まると、私もついつい面白くて仕事を忘れてボックス状態に
なってしまう。いけないなあとは思いつつ、右手ではしっかり
伝票に正の字を書いているのだけどね
私のお店ではカラオケ1曲有料である。伝票を付け忘れると、ママに鬼のように
怒られるので、どんなに酔っていても伝票管理だけは手を抜けない。
お客さんの意識を伝票から離しながら、伝票に線をひっぱる作業ははっきり言って
至難の業だ。
私はカラオケのイントロが入ると、踊りながらボールペンをつかみ、ターンしな
がら1本入れるようにしている。(笑)
っが、演歌の場合はそうもいかないので、日本舞踊に切り替えている(嘘)
じゃあ自分が歌う時はどうするのか?
歌本を伝票の横に置き、調べている振りをしながらもう1本引いちゃう(笑)
まあ、そこまで考え過ぎなくても、歌え歌えとリクエストしてくるお客さん
にとっては、私の一曲のカラオケ代金なんて問題ではないのだけど…
さて、今日はいつもと趣向を変えて
私は「ボンバーガール」を歌った。
この歌は低いので、ずっとパスしてきたのだが、肋骨が折れてる間は、高い声
を張り上げる方が辛いので。
手~にお~え~ないジャジャ馬~♪
(私のことか?)
な~んどでも~火~をつけて~
(ええお付けしますよ。あなたのたばこに)
なんて思いながら熱唱。
それまで大人しくしていたお客さんが、突然歌本を貸してくれと言い出した。
彼(34歳)はそれまで、「ミニモニじゃんけんぴょん」とか、異彩を放つ選曲
センスで有名なので、私は今夜も何かやってくれるだろうと期待した。
待つこと5秒。
入ったその曲は「完全無欠のロックンローラー」
完全~無欠の~ロックンローラー~の部分はもちろん歩きながら歌っていただき
わたしともう一人の女の子は、別のマイクで
「あたしらおんなに無視されて~」
をフォロー。
スケバンだスケバンだと笑われたけれど、その前にこの歌に対応できる私たち
の年齢の心配をするべきだろう。
「じゃ、次は、ツッパリハイスクールロックンロール~登校編」
なんて言っていたところで
うるさーい
ママの雄たけびでカラオケタイムは終了した。
お店も終了時間。歌ってばかりですっかりツケのまわったシンクの中には
山のような洗い物が…
でも楽しかったな。いつも飲ませてくれて、歌わせてくれてありがとう。
お客さんに生かされてることをしみじみと考えた1日だった。