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ねじまき鳥クロニクル

本
村上春樹さん作品紹介第二弾。
本当は作品順を追ってやったほうがいいような気もしますが、今丁度読み返しているところなので、新鮮な気持ちでご紹介できるのでは?と考え順序めちゃくちゃで
紹介いたします。

書籍名:ねじまき鳥クロニクル(全3巻)
著者名:村上春樹
出版社:新潮社

感想:今までの作品中1番長い長編小説です。
   6年間ずっとうまくいっていると思っていた主人公の奥さんが
   ある日突然、殆ど何も持たずに家を出てしまったことで、主人公が
   その理由を真剣に考え、彼女を取り戻すべく悪戦苦闘するお話で、
   村上春樹小説特有の、生に含まれている死について、こちら側とあちら側
   の現実についてが書かれています。この小説は、第二次世界大戦に関わっ
   た人のお話が隠喩として盛り込まれ、「ノモンハンの戦い」についてや、
   満州国統治中の新京の動物園の動物虐殺についてなどの記述もあり、
   読み応えのある内容です。私は、失いつづける人生の中で、絶対に
   妥協してはいけないことについて、今までの村上春樹作品の中では
   1番強く訴えられているように感じます。  

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