村上春樹さん作品紹介第七弾!!
書籍名:ダンス・ダンス・ダンス
著者名:村上春樹
出版社:講談社
言わずと知れた大ベストセラー。
村上3部作の終本です。
「羊を体に閉じ込めたまま」首を吊って死んだ僕の友人「鼠」と、
鼠によって引き離された(あるいは最初から決まっていた)完璧な耳を持つ
キキと言う名のガールフレンドと会えなくなってから3年。
僕は、自分のデータが足りな過ぎるように感じ、うまく現実になじんでいない
ような気がしてきていた。そんな折キキが
「いるかホテル」ですすり泣く夢を何度も何度も見るようになる。
僕は、彼女が「自分の為に涙を流している場所」にもう一度戻ることで、自分を
もう一度、うまく現実に繋ぎ止めることができるのではないかと考え
再び札幌に向かうことにする。
ここで出会う人々、偶然再会する同級生、不条理にも巻き込まれる殺人事件
羊男は言う。
「うんと上手に踊るんだよ。皆が感心するくらい上手に踊るんだ」
このどうしようもない現実に、それでも繋がり続けるために、彼が見つけた
ものは?3部作の共通テーマに一応の終止符を打つ形になった作品です。