本作は最初から最終作として制作されたので16年の歴史を締めくくるのに相応しいゲストが招かれている。カルロス・サンタナである。ギタリストの参加は1971年「I Sing the Body Electric」のラルフ・タウナー以来だ。1曲目から弾きまくっており、いつもよりエキサイティングなWRが聴ける。やや平均的だが5もよろしい。リズム陣がフィーチャーされるのは7。しかし本作のドラムはコ・プロデューサーでもある旧メンバーのピーター・アースキンがメインなのである。ハキムの方が強力なのだが先輩に花を持たせたのだろう。
そして何よりも素晴らしいのは3曲目の「I'll Never Forget You」である。賑やかな2が終わり、3が静かに始まる切り返しの見事さ。そして3はWR全作曲中での10指に入る感動の名曲である。WRは決してファンを忘れない。ファンもまた・・というところか。この曲をアルバムのラストに持ってこなかったのは余りにも決まりすぎるからだろう。
1.This Is This 2.Face the Fire 3.I'll Never Forget You 4.Jungle Stuff, Pt. 1 5.Man With the Copper Fingers 6.Consequently
8.China Blues
WEATHER REPORT: Joe Zawinul (kb,syn) Wayne Shorter (ts,ss) Victor Bailey (b) Peter Erskine, Omar Hakim (ds) Mino Cinelu (perc.vo) + Siedah Garrett, Marva Barnes, Colleen Coil, Darryl Phinnessee (vo) with Carlos Santana (g)