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2006.01.15
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テーマ: 心の病(7259)
カテゴリ: 過去のこと

前々の日記 前の日記 からの続きになりますので、お読みでない方は先にお読みくださると話が分かります。
そしてこれが闇話の最後になります。



そんな中学三年の頃、父が大変なことをしてしまった。
家に留守番をしていた私は、その日胸騒ぎがしていた。
突然電話が鳴り、母の震える声が聞こえる。
父が交通事故を起こし重体、一緒に乗っていた弟は怪我、従兄弟は脳しんとうで意識がないと言う。
急いで病院へ行くと、数人の警察官がたむろして何やら話していた。
母が重々しく言う、 「お父さんはもう命が助からないかもしれない。覚悟しておきなさい。」
私は混乱して泣きじゃくり、警察官につかみかかった。
でも母は涙を流してなかった。(と思う。。。)
今まで憎んでいた父だが、この時始めて父に助かって欲しいと思った。
カっとなって 「お前なんて死ね!」 と言ったことを責めた。
病院では長い時間が過ぎていく。
そして生きて欲しい、その願いが通じたのか父は奇跡的に助かったのだ!
腸を幾らか失った父、その頃から父との仲が修復されていったんだと思う。

ボロボロになりながらも、その後どうにか希望の高校へ入ることができた。
そこを選んだのは、立前では制服が可愛かったからとか、好きなことができるからとかって言ってたけど、本当はなるべく住んでいた所から遠くへ行きたかったから。
自分を知る人があまりいない所へ逃げる目的だった。
あの頃は、逃げることで必死だった。
そこで生まれ変わりたいという思いを胸に。

今までのムっとしていた顔から頑張って笑顔を作ることにした。
すると以前の 「いつも怒ってる?」 から、 「いつもニコニコしてるね」「笑顔がいいね」 と周りから言われたのだ。
ひどく嬉しかった。
幸い高校の三年間は自分と同じ目標の者が集まるだけあって、今までの人生を取り返す感じがした。
楽しく笑うことができ、幸せに思える時間。
友達もでき部活に燃える(?)。
とにかく楽しむこと、楽しませることを考えた。
バカになろう、バカでもいい。
そして両親も 「もう大人だから」 と束縛をしなくなっていった。
その頃から醜く崩れた顔も次第に元に戻っていったのです。

でも私には克服しなければいけないことが一つ。
今まで受けた暴力のせいで、極度の男性恐怖症になってしまっていた。
男の人が近くに来ると、金縛りのように首が固まって動かなくなる。
何とか顔は見れても、極度の緊張から話すことができない。
こんなんじゃ、一生彼氏もできないよ。

いつも空想の中で、男の子と楽しそうに話している。
それが現実だったらどんなにいいか。
一度友人に背中を押され無理やりBDにチョコを渡したことがあるが、やむなく玉砕した。
16年間生きてきてやっと好きになれた男の人だったのに。。。
やっぱり男なんて嫌いだ!
そんなワケで男とは無縁の高校時代だった。

この世に楽しいことなんて一つもない。
生きていてもしょうがない。
と思っていた私だが、漫画を描く以外にずっと続けていたのがピアノだった。
嫌なことを忘れたくて、無心で何時間も弾き続けた。
そして忌まわしい過去と決別する為に上京を決意。
「音楽の学校へ行きたい。」
ところが親は猛烈に反対した。
近くのいい大学へ行って欲しかったらしい。私の成績じゃ絶対無理なのにさ。
しかしあの頃の自分は、親を説得し何が何でもやり遂げるしかなかった。
もう後戻りはできない。
その甲斐あってか、無事に進学することができた。
そして上京。

その後も順風満帆とはいかないけど、あの時死ななくて本当によかった。
臆病で死ねなかったことに感謝する。
とにかく生きていればいいのだ。
苦しんだことで、少しは人の気持ちを考えれる人になれたと思う。
辛い経験、それは消し去ることはできないが、乗り切った分だけ強くなれる。
今も私は一つも立派な人間じゃないけど、
この世に楽しいことなんて一つもない。
生きていてもしょうがない。
そんなことなかったと言える。
あの頃に戻れるなら、傷ついた自分に言ってあげたい。
「キミは一人じゃないよ、大丈夫」

子供の私は情けなく弱い人間だった。
いじめっこに一度だけ反撃したことがあって、その時はかなり効果があったように思う。
すぐに強くなれなくとも、少しの勇気、それだけで違ったのかな。
今思えば親も私のことが憎かったワケではなく、一生懸命だったのだと思う。
でも子供の私にはそこまで考えられなかったのね。
厳し過ぎた両親、長い反抗期で 「オマエらなんて大嫌い!」 と家族に言ってた弟と本当の家族に戻れたのは、やっと大人になってからかな。
長過ぎた冬、時が解決することもある、本当にそう思う。
今はあの頃が懐かしいです。


男性恐怖症だった話は、また今度機会をみて書きますね。
長くってごめんね。そして読んでくれてありがとう。
『心の闇』は、フリーページに整理して入れておこうと考えています。
何か思う事があれば、コメント残していってくだされば嬉しいです。


※これは過去のことを書いているものです。






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Last updated  2006.01.15 02:40:38
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