HEADPHONES PRESIDENT
今年のラウドパークの開幕を飾るのは今回唯一の日本からの参加となったHEADPHONES PRESIDENT。彼らのライヴは2年ほど前のINDEPENDENCE-Dで目撃していて、Anza嬢の美しくも狂喜的なステージングに感動し、今回の参戦も素直に喜んでいた。彼らのステージは、ライヴというより演劇に近い。溜めてからの爆発という意味ではKORNと比較されがちなのかもしれないが、彼らの曲にはもっとドロドロして救いようのない雰囲気を感じるし、充分なオリジナリティーが備わっていると思う。 今回も、MC等の余計なおしゃべりは一切なく、淡々かつ壮絶にひとつひとつの楽曲を炸裂させていった。個人的にも全員で合唱できたりシャウトできたりするのが楽しくて好きだけど、こういう口をアングリさせられちゃうバンドってのもいいなって思う。当然そこにはオーディエンスを納得させられるだけの演奏力があってのことだけどね。そういう意味でこのバンドはまだまだデカくなるね。ちなみにAnza姉さんが可愛いってのも重要な要素ね。
AIRBORUNE
さて、無事荷物もクロークに預け、一発目の“暴れ”ライヴ。前も書いたけど、AC/DCアルバム発売直前という絶妙のタイミングで、まさにStand Up for Rock N' Roll!とにかく息つくひまもないロックンロールの雨あられを期待してました。 で、実際、それ以上でした。そのStand Up~で始まったライヴは、まさにロックバカ一代と愛情を込めて言ってしまう程のロックンロールショウ。音もでかけりゃ、スピードも速い。演奏力もしっかりしてたし、あとはすんなり解散してしまわないようにAC/DCばりにこのままのスタイルで突っ走って欲しいですよ。
やっぱこのバンド観るにはビールで酔っ払ってってのがベストだと思うんだよね。そういう意味ではまだ全然酒が飲めてないで中で観なきゃいかんのが残念。とりあえず一杯目は10秒で飲んで景気つけたけどさ。 で、バンド。ルックス的には両端を固めるリズム隊が細くて、真ん中がぽっちゃりってのがアンバランスで、逆に良かった。特に左に位置していたg.はルックスの良さも手伝ってRandy Rhoadsみたいだったな。 演奏に関してもパワフルでよかったですね。やはりこういう音を出してるバンドがヘタだとカッコ悪いことこの上ないですからね。 全体的にはもう一枚キメ曲の入ったアルバムを出して、ライヴに緩急がつけられるようになればいいと感じましたHell and High Waterなんかは万人受けするし、Blind Manは間違いなく良い曲なので、あともう1曲あればかなりいいセットが組めるんじゃなかろかルンバ。
ALL ENDS
この日のメンツの中では一番興味がなかったので、次のBLACK TIDEに備えてBig Rock Stageにステイ。予想通りというべきか、特に面白みはありませんでした。vo.は絶対太ってると思っていたので、そうでもなかったのに一番ビックリしたくらい。デビュー時からずっと思ってますが、vo.を二人で分け合う意味はどこにあるんでしょうか。二人ともそれほど違う声質を持っているとは思えないのですが。
BLACK TIDE
今回、結構期待していたバンド、そして、最も期待を裏切られたバンドでした。それはかなりのヒトがそうだったんではないかと思います。 やはり一番の理由は
vo.の声
声変わりとか言ってますが、ホントなんでしょうか。まぁいずれにしてもあのアルバムでの勢いの一端を担っていたのがあのハイトーンだったわけですから、あれをトーンを思いっきり落とされて歌われては肩を落とすしかないですね。きっと今後のバンドの音楽性にも影響してくるのでしょうし、これが今後のバンドに好影響をきたせばよいですが、今はただただ残念と言うしかないですわ。 あともう一個残念だったのが、METALLICAのHit The Lightsをやってくれなかったこと。代わりといってはなんですが、IRON MAIDENのProwlerをやりましが、アルバム収録曲という意味では前者をもってくるのが自然な選曲。これももう歌えない声になっちゃってるんですかね。 まぁとにかくいろいろ残念でした。
DUFF McKAGAN'S LOADED
このバンドが参戦すると聞いた時は思わず窓を開けて“ビミョー!”と、叫びはしませんでしたが、タイミング的にも、国内のポジション的にも参戦理由が全く分かりませんでした。 まあそうは言ってもDuff McKaganですよ。ガンズの曲をやってくれることも含めて若干の期待と共に、次のMACHINE HEADの場所取りをしつつ反対側のステージから観てました。 で、結論としては、始めから抱いていたビミョー感がそのまま残って終わりましたね。AttitudeとかSo FineとかDust N' BonesとかIt's So Easyとか彼のガンズがらみの曲をことごとく入れてくれたのは嬉しかったですが、それ以外の曲のインパクトの薄さを逆に露呈してしまった感がありましたね。
MACHINE HEAD
ということでいよいよお待ちかねMACHINE HEAD。場所もど真ん中の柵寄りかかりポジションをゲットできましたんで、思う存分ヘドバンできます。 会場内の盛り上がりもかなりのものでしたね。正直、今までのMACHINE HEADの日本での認知度はお世辞にも高いとは思えなかったことを考えると、最新作The Blackeningのインパクト、および昨年からの精力的な来日と安定して度肝を抜かされるパフォーマンスが、結実したということでしょうね。 で、ライヴ。前週のStudio Coastでのライヴ同様Clenching The Fists of Dissentでスタート。ポジションが良いだけあってRobの表情が良く見える。相変わらずの全身全霊でのパフォーマンスだ。あっちゃこっちゃでモッシュやらなんやら狂乱状態だったんだとは思うが、こっちは柵よりのベスポジで頭を振りまくる。Imperium~10 Ton Hammer~Beautiful Mourningときたあたりだろうか。Robのギターの調子が悪く、ついには外してしまい、vo.のみでのパフォーマンスとなる。これはある意味基調だった。Robは明らかに苛立っていたが、それでもAesthetics of Hateをガッツリ決め、Oldが終わったあたりだと思うが、ギターが復帰、Haloの哀愁の旋律はツインで見事に決めた。 そして最後はまたあのフレーズを叫ぶことが出来る。
Let Freedom Ring With A Shotgun BlaaaaaaAAAAAST!!!
大阪ではIRON MAIDENのHallowed Be Thy Nameをやったと聞いていたので、淡い期待を抱いたが、残念ながら実現せず。しかしながら彼らの全力投球のパフォーマンスとRobの満足そうな笑顔を見たら、それ以上何もいらなくなった。
BULLET FOR MY VALENTINE
昨日のA7Xと並び“旬”のバンド。今年単独も観たし、次のBUCKCHERRYが目当てだったので、そのままBig Rock Stageにステイ。 昨日のA7Xとは違って、かなり気合の入ったステージングだと感じた。選曲もバランスが良かったし、もしあっちにいたら、ガッツリ暴れまくってたんだろうと思う。昨年両者のアルバムが出て、個人的にAlbum of the yearを選んだ時はA7Xが一歩上という表現をしたけど、今回のライヴに限ってはBFMVが何歩も上だったね。
MOTLEY CRUE
ということで、2日間の夢の饗宴もいよいよ最後。King of Bad Boys Rock N' RollのMOTLEY CRUEだ。 前回のCarnival of Sinsツアーで、バンドとしてまだまだパワフルであることを確認していたので、個人的には大カラオケ大会をやらしてもらうかってな感じで臨んだ。 で、ポジションは、どうしたものかと考慮した結果、向こうのステージに移動するのもまた時間が掛かるので、同じBig Rock Stageの一番端っこで向こうのステージを見るという変則的なやり方を取った。でもCrue Stageの後ろで見るよりは距離的にはるかに近いし、ちょいちょいメンバーもこっちに寄ってきてくれるし、なによりほとんどヒトがいないので、ヘドバン、シャウトし放題ってのが良かったね(周りにもダイハードファンは数名いたから、ボクだけが浮くということもなかったし)。
ということで、ライヴはKickstart My Heartからスタート。もうこの時点でやんややんやの大騒ぎdeathよね。 考え方はいろいろあると思うけど、ボクとしては、もうこのバンドのライヴを観るのは過去のヒットソングを懐かしみながら歌いまくるというスタンスしかないわけですよ。KISSと同じだよね。だから新曲をSaints of Los Anegels(これはいい曲)とMotherfxxker of The Yearの2曲に抑えていたのは大正解だし、Red HotとかLouder Than Hell(Loud Park的にはこの曲をテーマソングにしてもいいほど)とかのレア曲をやってくれて更に満足。
Thanxxxx a lot for the bands, staff and all the people who involeved in LOUD PARK. Without YOU this would never have happened. Every one of YOU is a part of the event and YOU make me feel ALIVE!! You fxxking Rock!!!! (ったくこのサイトの良俗エラーには苦労させられるわ)