she says... but who's reading?

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Loud Park 14 @Saitama Super Arena



初日は9:30頃会場到着。入場に若干並びまして、会場入りとほぼ同時にオープニングの仮面女子がスタート。全くの予備知識なしにみましたが、基本ももクロと同じような感じでした。ただバックバンドが真矢(LUNA SEA)、DAITA(ex SIAM SHADE)、山下昌良(LOUDNESS)ということで演奏は非常にタイトでしたね。まあ、なんか大勢の女子が一斉に歌うと上手いかヘタかもなんだかよくわからなくなるし、同時に一生懸命やっている姿をみせられるといやがおうにも応援したい気分になってしまったりもするので、とにかくやっぱりここまで違うジャンルは出さない方が言いという結論になりました。あと「アイドルが来たぞー」みたいなフレーズもどっかで聞いたことがあったので萎えました。アイドル戦国時代、生き残りも必死ですよね。

本編1発目はBATTLE BEASTをスタンドから観戦。こちらも予備知識はゼロでした。ヴォーカルが女性ということぐらい。で、これがめっちゃ良かった。王道の正統派メタルにハイトーンもよく通るヴォーカルがのるというスタイル。演奏、楽曲共にスタートを飾るにふさわしいバンドでした。昨年のLOST SOCIETYを観た時も感じましたが、やはりド頭はスピードのある活きのいいバンドを持ってくるってのが重要ですね。

荷物を持ったままだったのでクロークを探しに行く。今年は一旦会場を出て別の棟に行かなきゃいけないってのがめんどくさかったです。そして戻るとMARTY FRIEDMANが演奏中。途中Tornado of Soulsのフレーズを披露したり、最後は天城越えをやったりと馴染みのある曲はあったりするのですが、いかんせんインストなんでどうにものりにくいというか。ギターやってる人だったら感じ方は違うのかもしれませんがボクはダメでした。

お次はVANDENBERG’S MOONKINGS。今年はJake E. Leeといい彼といい、昔のギタリスト復活年ということで。個人的にはVANDENBERGはほとんど聞いてないんですよね。今回のMOONKINGSも、毎週見ている伊藤政則のRock Cityで繰り返しPVが紹介されていたのですが、まったり系のハードロックでボクには響きませんでした。それはライヴを観ても印象が変わることはなかったです。Here I Go Againが始まった時には盛り上がりましたが、WHITESNAKEにすらそれほど思い入れのないボクとしてはふ~ん、てな感じでした。てかこの曲は彼関わってないんじゃなかったでしたっけ?

2バンドがちょっと中だるみだったのですがそんなまったり感を吹き飛ばしてくれたのがLOUDNESS。今回が初見でしたが、音もクリアでとにかくパワフルでしたね。二井原さんのヴォーカルの力強さは絶品でしたし、高崎さんも鬼気迫るギタープレイでした。ボクは曲はほとんど知らないのですが、後半でCrazy DoctorとCrazy Nightsを連発してオールドファンが歓喜していました。今年アルバムも発表して、いつになく精力的に活動している雰囲気は感じていたのですが、それが無理やりではなく、本当に充実した状態でフルスロットルで走っていることが確認できました。

SOILWORK。出だしは“おっ”となったのですが、ちょっと長かったかな。あまり印象に残っておりません。

そしてAMARANTHE。今回のために改めてアルバム聞いてみましたが、とにかくいい曲が多い。フックとか、メロディが絶品ですね。そして1曲1曲がコンパクトにまとまっているのもいい。そんなこともあり今回のライヴは楽しみにしていました。ただ、前回観た2011年のLOUD PARKでは音のバランスが悪く、まだライヴ慣れもしていない感じだったのでそのあたりは危惧していたのですが。。。今回もそのイメージは覆りませんでしたね。とりあえず男性クリーンヴォーカルの音がやたらと小さい。3人ヴォーカルにより目まぐるしく入れ替わる展開はこのバンドの命とも言えるものなので、その音量のバランスが狂ってしまうと魅力が半減してしまうと思うのですよ。新曲を入れながら過去2枚の人気曲はしっかり押さえたよいセトリだっただけに、全体の音圧も含め音が悪くて残念でしたね。

RAGEを前方で観るためBIG ROCK STAGEに移動したのでDOWNは反対側から観戦。まぁこのバンドは音楽大好き野郎がハッパ吸いながらずっとジャムってるみたいなバンドですから(褒め言葉ですので。念のため)、雰囲気を楽しむというか、音楽に体を委ねるというか、そんなスタンスで観るバンドだと思うのですが、今回もそれは変わらずでした。Philの圧倒的な存在感を中心に、気心の知れたメンバー達が、自分達の大好きな音楽を思い切り演奏する。これがDOWNです。Philは今回大阪がキャンセルになった件を謝ったり、Dimebagに捧げると言って曲をスタートさせたり、とにかくコントロールしながらのステージングをしている印象があった。まあPANTERAにいた時の、思いついたようにメディアの批判をしまくっていた頃からはもう何年も経っているので、今更「大人になったなぁ」などと言うのもおこがましいのだが、あの時の強烈な印象をいつまでも引きずっているのがファンというものなんですよね。それはMartyが未だに元MEGADETHと言われるのもしかり。バズが元SKID ROWと言われるのもしかり(まあ彼の場合はSKIDSの曲をやりまくっているという点では前者の2名とは違いますが)。そんなことを書きながら思いついたので書きました。そんなこんなで終始グルーヴたっぷりのヘヴィネスを披露したバンドは、最後にそれぞれの楽器をローディーか誰か(その後、ギターを弾いていたのはLOUDNESSの高崎さんだと判明。髪型がステージの時と全然違うので分かりませんでした)に渡してそのままリフを続けさせ、自分達はニコニコしながらビールを飲んだりうろうろしたりという演出を見せ去っていきました。

本日のボクの目玉であるRAGE。こちらについてはセットリストから見てもらいましょう。
Carved In Stone
Sent By The Devil
War of Worlds
Enough Is Enough
Refuge
Down
Unity
Don’t Fear The Winter
Soundchaser
Set This World On Fire
Higher Than The Sky

ハイ。オールドファンも含めてほぼ全員を納得させる素晴しいセットリストです。そして結論から書きますとこの日のベストアクトでした。スタート直前にギタートラブルか何かでバタバタしており心配になったのですが時間の遅れもなく無事スタート。3人編成となっている現在ですがdr.も含めて楽器隊は安定しており、Peavyのヴォーカルも特に衰えを感じるところはありませんでした。前方にいたとはいえ、ボクの周りも各曲大合唱で、全体的な雰囲気としても凄く盛り上がったと思っています。ここまで次から次へと名曲を繰り出されるとこっちとしては何も考えず暴れられますよね。限られた持ち時間ということもありましたが、中だるみせず一気に突っ走ってくれた素晴しいライヴでした。中でもRefugeは大好きな曲なのでこれが炸裂した時点で頭と首と声と腕とがフル稼働しました。常套句ではありますが、名曲を多く持ってるバンドというのは強いですね。結成30年を迎えてもまだまだ精力的に活動し続けているのが何よりも嬉しかったです。

体力を使いきったので一度脱落し休憩。恒例のケバブやらビールやらを補給し、戻ってくるとDRAGONFORCEが演奏中。休憩中もTwitterをチェックしていると、イケ面リーさんの頭頂部が進化しているとのことで確認すると確かに後退してました。まあイケ面だからいくら禿げてようが関係ないですよね~。ということで本編ですが、観たのは後半の5曲ぐらいだったと思います。このバンドも音はいまいちクリアじゃなかったですね。ただ以前の飛んだり跳ねたりしてた時と比べると、今はあまり動かなくなり、演奏は安定してきたという印象はありますし、ヴォーカルも更にライヴ慣れして上手くなってきたと思います。途中準備したカンペを読みながら日本語でMCをするあたりも好感が持てますね。曲は相変わらずの猛スピードメロディアスメタルを突っ走ってますし、クオリティもまだまだ高いですから、今後にも期待しています。名曲Through The Fire And The Flamesから最後はValley of The Damnedで締めました。

初日の最後はMANOWARのキャンセルによりトリに昇格したARCH ENEMY。今回はヴォーカルのAlissaのお披露目公演も重なって、なかなかのプレッシャーだったのではないでしょうか。オープニングの簡単なイメージ映像が流れた後の注目の1曲目はEnemy Withinでした。新ラインナップをアピールするには新曲から、という考え方もありますが、敢えてAngela時代の幕開け曲を持ってきたあたりなかなかチャレンジングという感じですね。楽器隊の安定感については言わずもがななのですが、ヴォーカルに関しても、特に違和感なくすんなり馴染みましたね。Alissaの方がガテラルに近いグロウルが効いている感じがしましたが、迫力も充分にあるし、アルバム同様のことがライヴでもできることが分かった時点でもう合格でしょう。Ravenousでカッコよく曲紹介をした後に妙な間があいたのと、終盤にギタートラブルがあってMichaelが間をつないだというのがありましたが、
新譜からのWar Eternal, You Will Know My Name, As The Pages Burnも含め無難にこなした印象です。というのは逆を返せば強烈なインパクトはなかったというのも事実。既に何回も観ているバンドなのでどうしてもハードルが上がってしまうのは仕方がないのですが、圧倒的な破壊力、という感じではなかったように感じました。ともあれ1時間半のステージをNemesisで締めくくり、去って行きました。

初日は全体的に音に関して問題のあるバンドが多く、せっかくの魅力がうまく伝わらなかったという印象を持ちました。ともあれそんな中でも心を揺さぶるライヴを披露してくれたこの日のベスト3アクトは1.RAGE 2.BATTLE BEAST 3.LOUDNESSでした。

あと直接ライヴには関係ありませんが、この日のMCはサマソニにもたまに出てくるBooでした。ボクは相変わらずこの人のしゃべりは気に入りませんね。噛みまくるし、感想も表面的だし、なんなんですかねこの感じ。喋りが本業の仕事ですから、もろにパーソナリティが出ることになるわけで、合う人、合わない人がいるのが当然ですが、先日の大冠祭の狂犬とBooは、多分一生好きになることはないでしょう。性格の不一致です。翌日はいつものサッシャが出るということでひと安心しましたが(初日は競輪場での仕事かなんかで不参加だったようです)

2日目。10時過ぎには会場に到着しましたが、初日より大分人が少ない印象。そんなにMANOWAR効果って大きかったのですかね。

毎年購入しているパンフとめんどくさいクローク預けを終え、1発目のARIONに備えました。そのARIONですが、可もなく不可もないメロディアスロックというか。メンバーが若いのでまだ垢抜けない部分も多いのですが、ルックスも音楽もまだまだという印象でした。

この日一番の楽しみだったGLAMOUR OF THE KILLを観るためにステージ前方に移動したので、PERIPHERYは反対側から観ました。へヴィな音楽を基本にしつつも、時に複雑な展開を見せる面白いバンドということで前評判もいいバンドということで、多くの人がステージに詰め掛けていました。で、肝心のライヴですが、私としては特に響くものはなかったというか。プログレがそれほど好きではないというのが大きいとは思いますが、そんな感じです。

そしていよいよお待ちかねのGLAMOUR OF THE KILL。BULLET FOR MY VALENTINEのような、とよく表現されることがあり、それはそれで間違いではないのですが、彼らの場合はよりキャッチーな曲を意識しているというか。皆で歌えるパートが随所に登場するという意味で、更に大衆に受け入れられ易い音楽性だと思います。メンバーのルックスもなかなかいいし。
ライヴはBreakからスタート。ヴォーカルがベースも担当しているのですが、1曲目はヴォーカルはベースを持たず、ヴォーカルのみに専念。最近はいろんなバンドがコンピュータによる同期を使っているようですが、ベース音まで同期できちゃうのですね。ま、クチパクでも何でもありだということですね。あと各曲に結構ある”Hey!!”とか”お~お~”という掛け声の部分も同期させていたようです。この同期によって、実際はほとんど叫んでる人はいないパートでも会場全体が叫んでるようになって効果的ではありましたね。2曲目はSupremacy。この曲からはベースも取り出して演奏。実際バンド自体の演奏はしっかりしたもので、盛り上げ方も上手いし、ライヴ慣れしていることが伺えました。音も各パートが充分にクリアに聞こえました。正直今回のライヴでかなりのファンを掴んだのではないかと期待したくなるような圧巻のライヴだったと思います。朝からヘドバンとシャウトを思う存分できて嬉しかったですね。最後はA Freak Like MeからFeelin’ Aliveで大団円を迎えました。今回が日本初ライヴでしたが、まだまだ大きくなりそうなバンドです。次はサマソニあたりで帰ってきても似合いそうですし、当然一刻も早い単独公演を期待しています。

ひと通り暴れた後は今回賛否両論(というかほとんど否論)を巻き起こしたTHE GAZZETE。ライヴは、さすがに日本でトップを張っているバンドだけにしっかりしたもので、なよっちぃ感じではなかったのですが、ヴォーカルの「なんでここにいるかわからない」という発言に集約されていましたね。バンギャと呼ばれるファンはそこまで多くなかったし、メタルファンからは基本的に敵対視されていたので、完全アウェーな雰囲気でした。ただ真摯に音楽に向き合っているということは感じられるライヴだったので、叩くほどのことはないと個人的には思いました。単純に興味がないだけです。

お次はBELPHEGOR。ブラックメタルですね。定番の、というか、隙間のない音にドスの効いたデスヴォイスがのるという、ボクレヴェルには曲の違いも分かりません。で、いつの間にか寝ました。つまらないという意味ではなく、逆に心地よいので寝てしまった感じです。他にもそういう人がいたようで、こういう音楽って催眠効果があるんですかね。

で、眠気覚ましに飲み物でも飲みながらと買い物に出かけて、次の目当てのTHUNDERまでは、あと2、3バンドあるし、と、考えていると、中からチラッと聞こえてきたのがDannyの”Dirty! Loooooooooooooooove”の声。まさかと思って扉を開けると。。。始まってました。思いっきり順番を勘違いしておりました。すぐにアリーナに降りましたが、AC/DCのオープニングSEに参加できなかったのは不覚です。しかしながら予想していた通りの見事なライヴでした。このバンドは何度も観ていて一度も裏切られたことはないですが、今回も裏切りませんでした。Dannyの声もいつもの通り抜群に伸びがあり、艶がありました。観客の煽りも慣れたものです。Benは病気療養中とのことで参加できなかったのは残念でしたが、残りのメンバーの安定感も抜群。途中、知らない曲が2曲ほどあったのですがどうやら新曲だったようで。ただ、新曲をやるくらいなら、Backstreet SymphonyやLove Walked Inが聞きたかったですが限られた持ち時間なので仕方がない。この2日間で唯一「時間が足りなすぎ」と思ったバンドでした。

この日の会場にはTHE HAUNTEDのTシャツを着た人が結構いましたね。ボク自身は今まではあまり認識はなかったのですが、かなり人気がありますね。やはりAT THE GATESから派生したファンが多いのでしょうか。そして彼らはその期待を裏切らないライヴを見せてくれました。開始直後にヴォーカルが頭から流血しており、スキンヘッドの強面に流血という極悪なルックスになったのもライヴを盛り上げる要因になった気がしています。後ろから観ていましたがモッシュはこの日最大の盛り上がりを見せており、スラッシャーは狂喜乱舞でしたね。バンドも今回の盛り上がりにいたく感銘を受けており、しきりに感動したとの発言をしていたところからも、観客とバンドが一体となった素晴しいライヴとなりました。前のTHUNDERと比べても、1曲1曲が短いため、むちゃくちゃ多く曲をやったイメージがありますね。終盤で、“これが最後の曲だ!”とヴォーカルが紹介した後にギターに耳元で何か囁かれた後、“あと2曲やる”と訂正したのも笑いました。それほどまでにファストな曲を畳みかけていたということでしょう。個人的にはこのバンドを聴いていたものの、もう少し予習していけばよかったと思いましたね。

続いてRIOT。こちらもTHUNDER同様おっさんファンにはたまらないバンドです。個人的には名曲ThundersteelやWarrior等は知ってはいるものの、そこまで入れ込んで聴いていたバンドではありませんでした。オープニングに故人も含めた歴史を巡るような映像を流しており、フェス中盤のこの出番で使うというのは特別感がありましたね。ライヴに関しては、多くの人がコメントしている通り、ヴォーカルの歌唱力がずば抜けていましたね。逸材です。バンドの演奏もかなり高いとのコメントもありましたが、個人的には、全体的な音の抜けが悪くて、クリアでなかったので、迫力に欠けたという印象です。演奏も含めてベストに推している人も多かったので、観ている場所によって音の感じが違うのかとも感じましたが、同じステージ、同じ場所で観たWITHIN TEMPTATIONではそれは感じなかったので、やっぱり駄目だったのだろうなとは思いました。コーラスには女性も1人連れてきていたのですが、そこまで機能していなかった気がします。WarriorやThundersteelも披露され、オールドファンも納得のライヴだったのではないでしょうか。現在は海外では第5期ということでRIOT Vと名乗っているみたいですが(日本ではRIOTで活動。以前のHAREM SCAREM =RUBBERみたいですね)、血が入れ替わりながらも精力的に活動しているのを体験できたのは非常に貴重な経験でした。

で、今まで前方で暴れる回数こそ少なかったものの、2日間朝から晩まで音楽漬けになっており、そろそろ40の体には疲労が出てきたため、一度脱落。飯とか食ってました。DEATH ANGELの終盤に戻ってきましたが、こちらもかなりエネルギッシュなステージングでした。観客も盛り上がっていましたね。

体力的にも限界が来ており、ずっと後ろの方で座って観ていましたが、GOTKも観たし、THUNDERも観たし、このあとの3バンドは入れ込んでいるバンドではないし、もうお腹いっぱいだから帰ろうかな、と考え始めていたのですが、もうちょっとだけ観ていくか、と思い観始めたWITHIN TEMPTATIONでしたが、(ありがちな話ですが)ホント帰らなくてよかったです。素晴しいステージでした。前述の通り音はクリアで問題なく、Sharonのヴォーカルもバンドと見事に融合していました。NIGHTWISHも含め、こういったシンフォニックメタルは、CDで聴いていると若干冗長な感じになってしまうことがあるのですが、ライヴで観ると退屈することはないですね。やはり紅一点であり白のドレスに身を包んだSharonのステージングに目がいってしまいますが。途中のMCは単なる“楽しんでる~?”的なものではなく、“現在の世界は暗い雰囲気が漂っているが音楽に国境はない~”的なシリアスなものでしたが、オランダアクセントと早口が相まって、それなりに英語の分かるボクでもちょっと聞きとれない箇所がありました。セールス的にも好調の彼らですが、ライヴも貫禄のあるものでひきつけられました。

KREATOR。ドイツのスラッシュ三羽烏などと言われているらしいですが、ライヴを見るのも初めてなら音楽自体もほとんど聞いたことがありませんでした。しかしながら、このバンド、ボクの今年のLOUD PARKの大トリを務めてくれるに充分すぎる暴れっぷりをしてくれました。WITHIN TEMPTATIONが良かったので、KREATORは最初数曲見て、帰ろうなどと思っていましたが、バンドがそれを許してくれませんでした。音がクリアで迫力があったのもあるのですが、疾走する楽曲にヴォーカルの見事な煽りと各メンバーの超絶テクが相まって、一瞬で目が離せなくなってしまいました。何なんでしょうかこの得も言われぬ迫力は。スラッシャー達も本日最後の大モッシュ大会でしたが、それをさせるだけの恐ろしいパワーでした。このバンドも活動を始めてから30年近くになるようですが、衰えを知らぬ、と言ってしまうのがおこがましいほどのレヴェルでした。結局曲自体を知らないので、レポートとして完全な片手落ちになってしまっていて申し訳ないのですが、初見の衝撃も含めてとにかくすさまじい勢いだったということだけは書いておきます。

と、これを観たところでDREAM THEATERは観ずに会場をあとにしました。彼らには、最近は特に入れ込んで聞いていないということと、KREATORの余韻に浸りながら今年のLOUD PARKを終えたかったという理由からです。今年のボクにとってのトリはKREATORで充分お腹いっぱいでした。

ということで2日目は初日比べ観客の数は圧倒的に少なかったですが、全体的に音が良かった感じがしましたね。スラッシュメタルの3発の間にRIOTとWITHIN TEMPTATIONが挟まっている構成も緩急がついてなかなか面白かったです。ということでこの日のベストアクトは1位KREATOR、2位GLAMOUR OF THE KILL、3位THUNDERですかね。

いろいろあった今年もLOUD PARKでしたが最終的には楽しめてしまいました。それもやはり、このフェスはボクにとっては、メタルが好きであることを確認する場でもあるからで、そこまでメンツは関係ないということでもあるからです。ただ年齢的に暴れまわらなくても2日間フルで楽しむには体力が足りなくなってきたということも悲しい事実として直面してしまいました。来年は10周年。3年ぶりにヘッドライナーを観られるよう期待しつつ、クリマンには是非航空便の手配も含めた調整をお願いしたいと思います。

§ぽっぷびぃと§

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