she says... but who's reading?

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DOWNLOAD JAPAN 2022



ということで行ってまいりましたDOWNLOAD JAPAN 2022。コロナ後初の来日公演であり、フェスであり、メタルのライヴでありという完ぺきなコンボがこのタイミングになりました。もともとはマイケミヘッドラインで割とジャンルミックスがあった感じでしたが、今回はメタル寄りのラインナップになった感じで、むしろLOUD PARKと呼んでもいいぐらいのメンツ。
で、こんな時期なので一番心配していたコロナキャンセルなんだけど、見事に0、ということで、Twitterで来日速報も流してくれていてそこからハラハラしながら各バンドが来日するのを見守ってた。
で、当日を迎えて、再入場がなしからありになったりとか、前日までチケット販売中情報が流れてたりとか、入場は7000人に絞ってる情報があったりとか、それでも入らないのか、とかを考えて、まずはガラガラだったらやだなぁという心配があったんだけど、当日はそれなりに盛況で、というかむしろ混んでるなと思ったぐらいなのでひと安心した。まず幕張海浜駅に降り立って、そこから長い歩道橋とかを歩いてメッセに向かうという、幾度となく経験してきたRoad to Festivalのワクワク感ね。帰ってきた~って感じがしたよね。
ほんで会場に着いたとたんに直面したのがVIP人口の多さね。ボクも今回VIPにしたんだけど、入場の時の列が異常に長かったし、物販もむちゃくちゃ混んでた。更にオープニングのBAND-MAIDに入場が間に合わないっていう。エリア的にもVIPエリアは結構広めにとってた感じだし、取れるとこから取ってたのかもね。まあ年齢層的にはそこそこ金持ってるおっさんが多かった(自分も含め)と思うので、その戦略は間違ってないとは思う。
ステージとしては翌週のサマソニも見据えて、サマソニでいうマウンテンステージを使ったというレイアウトだった。それは悪くなかったんだけど、オフィシャルバーがそれに対面した1ヵ所しかなかったということでやたらと列ができてたのはどうだったのかな。あとは物販等のエリアにモニターがあって、そこでは現地英国のDOWNLOADの映像を流してたってのが印象的だった。まあ何はなくとも物販の異常な混み方に困惑したってのはあるね。最初は並ぼうと思ったけど諦めたからね。VIPの意味が全くなかったのは残念だった。
まあそんなことは些細なことで、今回は開催してくれたことに感謝をしなければいけないフェスであり、入場とか物販とかバーとかはあくまで2次要素なのです。散々書いたくせにとか言わないで。一応記録として残しただけだから。ということでBAND-MAIDはオープニングとは言え堂々としたステージだった印象だけどすぐ終わってしまったので感想は書けないけど、いよいよ待ちに待ったDOWNLOAD JAPAN 2022が始まりました。

THE HALO EFFECT
Days of The Lost
The Needles End
A Truth Worth Lying for
Conditional
Gateways
Feel What I Believe
In Broken Trust
Last of Our Kind
The Most Alone
Shadowminds

これがコロナ後来日バンドとしては初のライヴとなるって意味がとてつもなく大きくて、そこにきて元IN FLAMES組が当時ハマっていた時に期待している音楽をやってくれたという相乗効果もあって、1曲目から泣いてましたよ。いや、これは涙ではない、汗だ、と言い訳しながらね。ステージングはそこはベテランバンドの貫録で堂々としていたし、特にVocalのMikael XXXの落ち着きながらも終始ニコニコしている感じがすごく心地よかった。楽器隊も適度にポジションを入れ替わりながら観客を煽りつつ演奏は間違いなかったね。今回の評判は今後の来日公演への試金石だった部分もあると思うけど、今回のライヴなら完全にGoサイン出すでしょ。ブランド的にJesperがいればってのはあるけどこればっかりは仕方ない。あとは物販がなかったことね。公式サイトで売ってるメンバーの名前がバックプリントに載ってるTシャツは絶対ほしいヤツだけどね。ともあれ、メタルが帰ってきた、来日公演が帰ってきた、という感動を存分に味わったライヴでしたよ。これで調子乗って酒飲みまくってしまうので後々後悔するってのがオチです

CODE ORANGE
Out for Blood
Forever
In Fear
Cold. Metal. Place
Who I Am
Spy
Bleeding in The Blur
Underneath
My World
Swallowing The Rabbit Whole

今回のラインナップの中では一番モダン(この解釈も人それぞれだけど)という意味では異質なバンド。まあBURRN!よりヘドバン的ってことで伝わる人には伝わるだろう。個人的にもそこまで入れ込んでいるバンドではないけれど、やっぱりこういうバンドがどんどん出てこないと将来には繋がらないと思うし、こういうバンドのライヴにこそ一番エネルギーを感じれると思っていて、その期待に見事に応えてくれるライヴだった。インダストリアル的な要素も入ったハードコアメタルという印象だけど、現状の勢いそのままにとにかくエネルギー溢れるライヴだった。後ろから観ていたのだけれど、ステージ映えもするし、サマソニに来ても全然アリだと思った。フェス全体を通して、声出しに関してどんなスタンスを取るかっていうのがひとつのテーマでもあったんだけど、まずこのバンドが煽りを多少入れていたなという印象。全体的にはおっさんが多い今回のフェスにこういうバンドを入れるクリマンの担当には拍手です

AT THE GATES
Blinded by Fear
Slaughter of The Soul
Cold
Under A Serpent Sun
Into The Dead Sky
Suicide Nation
World of Lies
Unto Others
Need
Nausea
The Flames of The End
The Night Eternal

THE HALO EFFECTと並び、当時のメロデスムーブメントを体験している人間には垂涎のライヴ。Slaughter of The Soul完全再現です。。。とか書きながら、当然ボク自身も通ってはいるんですが、アルバム自体をガッツリ聴いているレベルのファンではないということは最初に告白しておいて、やっぱり1曲目、2曲目の爆発的な破壊力にはやられたクチです。そこにきて前半から飛ばしまくった酒+ヘドバンのコンボがこのライヴ中盤から効いてきてしまいまして、一旦中座しました。ド頭と2曲目の”Go!”のシャウトができれば8割達成ということで許してください。Anders XXXのネルシャツとキャップのファッションも、なんか当時もそんな感じだったよなってのを思い起こせてよかったな。今思い返せばもうチョイしっかり聴いてからじっくり観ればよかったと思うんだけど、前述の通りワテクシかなりかかってましたので、このペースでいくと絶対もたないわ、というのを直感的に感じて、一旦離脱しました。   

SOULFLY
Superstition
Prophecy
No Hope = No Fear
Downstroy
Bleed
Tribe
Back to The Primitive
Filth Upon Filth
Replica
Eye for An Eye
Jumpdafuckup

今回の個人的な目玉のひとつ。追加でこのバンドがアナウンスされたときは正直驚きました。サマソニで観たとずっと勘違いしてたけど、あの時はCAVALERA CONSPIRACYとしての来日だったので、SOULFLYとしてはBeast Feast以来ということで20年ぶり。凄いね。Maxはいろんなプロジェクトをやっているので活動が活発なのはよいことだと思いつつも、お体がおデブりになられている時期とかギタリストのMarc Rizzoの脱退に関するやりあいだとかを目にするにつけ、現状どうなっているのかは心配ではありました。で、結論から言うと、全然問題なかったし、むしろむちゃくちゃ良かったですね。それが、今回のサポートで入ったDinoの影響があるのか、息子のZyonの影響があるのか、個人的には後者の影響は少なからずあるんじゃないかと思っています。細身の体から繰り出される彼の躍動感のあるドラミングは観ていてとても心地よかったです。セトリ的には、これだけキャリアがあるとあれもこれもとなるのは当然な中で、かなりベストに近いセトリだったと思う。意外なところでいうと1stからのTribeかな。まあ1stは一番思い入れのあるアルバムなので何曲やっていただいても大歓迎。あとはDinoがいるということでFEAR FACTORYの曲をやっているのは知っていたけど、まさかド定番のReplicaが来るとは思わなかった。最後のJumpdafuckupでの座らせてからのジャンプではボクも思わず叫んでしまったし、大興奮の見事なエンディングだった。どうしても来日期間があいちゃうとどんどん来るタイミングを逃しがちだけど、最新アルバムも良い出来なので、今回をきっかけにもっと頻繁に来日して欲しいと思えた、見事なライヴだった。

STEEL PANTHER
Going in The Backdoor
Tomorrow Night
Asian Hooker
All I Wanna Do Is Fuck (Myself)
Crazy Train (OZZY OSBOURNE cover)
Weenie Ride
17 Girls in A Row
Community Property
Death to All but Metal
Gloryhole

CODE ORANGEと違う意味で、今回のラインナップの中で異質だったのがこのバンド。初来日の時(確か原宿アストロホールだったと思う)も観に行った記憶があるし、もちろん好きなバンドだし、大きな枠ではメタルとは言え、こういう変化球が入ることはいろんな意味で重要だと思う。ライヴに関しては鉄板ということは分かっていたし、今回も同様だった。Michaelのヴォーカルはマジで口パクなんじゃないかってくらい安定してるよな。彼らの結成は2000年って書いてあったから、これを20年以上やってると考えると頭が下がる。官らのライヴは皮肉のきいたMCもけっこう重要な要素だと思うけど、日本人なので100%理解するのはなかなか難しいけど、こういうのって多分日本のバンドにはなかなかできない部分だったりすると思うので、彼らのライヴの楽しみとして続けていってほしいよね。あとは今回ポールダンサーをちゃんと用意してくれたってのも嬉しい要素。こういう小ネタをちゃんとやるってのが信頼と安心につながります。オジーネタもしかり。個人的にはParty All Nightをやらなかったのが残念ではあるけど、素晴らしいライヴでした。

MASTODON
Pain with An Anchor
Crystal Skull
Megalodon
The Crux
Teardrinker
Bladechatcher
Black Tongue
Pushing The Tides
More Than I Could Chew
Mother Puncher
Blood and Thunder

ここまでイッキに書いてきたけど大分集中力が切れてきたな。ココ頑張りどころ。ってか当日もこのMASTODONのところでイッキに疲れがでてたのよね。後ろで座りながら観てたけどそれでも酔いからくる頭痛と疲れでもうなんかわけわからんくなってた。ただ、そこに流れる彼らの音楽よ。バンドによっては音の違いが出てたとは思うけど彼らの音の良さはムチャクチャよかったんじゃないかな。後ろで観てても音圧がビシバシ伝わってきた。もうちょい元気で酔いもほどよかったら、前の方で思いっきりこの音圧を浴びてサイコーな気分になってただろうけど何せ朝からのはしゃぎと酒で疲労がピークに来てた。だからあまり詳しいことは書けん。すまん。でもよかったよMASTODON。あんたらどんなエンジン積んどんねん。あとはステージスクリーンの映像も一番効果的に使っていたと思うことも付け加えておこう。

BULLET FOR MY VALENTINE
Your Betrayal
Waking The Demon
Piece of Me
Knives
The Last Flight
Rainbow Veins
4 Words (to Choke upon)
Over It
Shutter
Tears Don’t Fall
Scream Aim Fire

そして疲れ切った体に再度ムチを入れるべく、前方エリアに向かったよ。今回のラインナップの中では観ている回数が一番多くて、多分6回目ぐらいになるんだと思う。世代的にデビューの時から観てるってのもあって思い入れもかなりある。とは言え近年のちょっとふわっとした感じにはイマイチしっくりきてなくて、ただ最新作の原点回帰的雰囲気は大歓迎、みたいな、割と多くのファンが感じているような思いと同じかとは思っている。で、ライヴはどうなんだと。いやぁ、よかったねぇ。セトリ、音、ステージング、これぞBFMVよってのを存分に感じることができた。一番思ったのがBa.のJamieの存在感かな。彼のバッキングヴォーカルの重要性ってのをガッツリ感じた。今までも同じ感じで分け合ってたんだろうけど今回は特にそう感じた。もはやMattとのダブルヴォーカルと言ってしまってもいいんじゃないと思うぐらい。でYour Betrayalから始まってScream Aim Fireで締めるという鉄板の2曲を軸に新曲を交えながらヒット曲をちりばめるという王道のセトリ。これで盛り上がれないはずがないよね。前回観たのはサマソニだったと思うけど、そん時はなんとなくまったり感があったのが、今回のアルバムの出来もあってとにかくタイトで引き締まったライヴだった印象。ボクが観たいのはこういうBFMVなのよ。ベテランの域に差し掛かるキャリアになってきてるとは思うけど、ここでこういう存在感を見せてくれたのはすごく頼もしかったし、これからまだまだ追っかけていきたいと思わせてくれる見事なライヴだった。

この後にトリのDREAM THEATERを観る体力が全く残っておりませんでした。こういう機会でもないと観る機会がないことは重々承知していたのですが、限界でした。ということでここでドロンさせていただきましたとさ。ちゃんちゃん

ということで総括、【全部イイ!】以上(DREAM THEATERはなかったことにしている)。これ結構奇跡的なフェスだと思うよ。こんな時期で久々に海外勢をガッツリ呼ぶ中でキャンセルが一組も出なくて、このフェスのためだけに遠路はるばる来日してくれたバンドが、その実力を如何なく発揮してくれたという。あとはラインナップの流れの良さもよかったね。CODE ORANGEとSTEEL PANTHERがいいアクセントになった。1ステージってのも、転換時間が休憩する時間になって全部のバンドを観ることができたので結果的にはよかった。
あとMCか。事前のBSの特番でも出てたDJなのかよくわからん人だけど、あれは冷めたね~。機械的に声出し禁止の注意するだけのメタルへの愛情が全く感じられないMC。あんなんなら出てこなくてよかったよ。We need サッシャ!なワケで。せめてメタル好きの人にして欲しかった。

一応ボクの中でのベスト3アクトは
1. THE HALO EFFECT
2. SOULFLY
3. BULLET FOR MY VALNETINE
とした。2位と3位はライヴの良さがメインで1位も勿論ライヴの良さもあったんだけど、来日一発目の意味合いってのがボクの中でかなり大きかったのでそこも加味して。

そんなこんなであとは採算が取れていることを願うばかり。翌週のサマソニもそうだったけど、フェスになると(だいたいひとり参加が多いので)情報量がとにかく多くて、普段錆びついている音楽アンテナをフル稼働させてくれる楽しみがあるよね。右を見ても左を見ても情報だらけ。いろんなTシャツ着てる人、フェス初心者っぽい人、旨いメシ、不味いメシ、一日中情報だらけ。で、最終的に"音楽好きでよかった~"という確認作業ができるという楽しみね。わかるでしょ。
来年春の(MY CHEMICAL ROMANCEヘッドラインの)次回開催も発表されたということで、本来春に続けていきたいフェスなんだろうし、今回はイレギュラーだったんだろうけど、本当に素晴らしいフェスだったことは、参加した方々なら実感していると思う。ありがとうDOWNLOAD JAPAN 2022! Stay Metal!!

§ぽっぷびぃと§

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